月島暁依
月島冬菜
月島香奈
月島藤花
月島風那
月島沙理華
月島瑞浪
月島かりな
月島彩夏
浅雛由月
夢川菜晦
葉野香苗
花菜野三久
音奏風奈
佐々木雀
氷河刹那
月野ゆい
織音琴葉
ミナト
柚木
ゆかり
月島紅葉
以上27名
俺と琴葉がニヤリと笑った理由。それは、さっきの場所から狙撃するからだった。射程は琴葉が教えてくれたおかげで、800m~1000mの範囲が届くことが分かった。
「あ…」
琴葉は唖然としていた。俺がその先を見ると、そこには張り紙が大量に貼られていた。内容は、血の色で「死ねばいいのに」「早く諦めろよ」などだった。力勝負でなく、精神的に削っていくパターンだ。俺はこんなことはされたことがない。ただ、気持ちは分かる。
「琴葉…分かるよ、気持ちは──」
「嘘つけ…」
琴葉は低い声で言った。
「え?なんて」
「嘘つけ。分かるはずがない」
「どうしてそう思うんだ」
「実際に書かれたことそのままだから」
琴葉はその場に立ち尽くしたまま動かない。
「俺にも少しくらい分かる」
「分かんないじゃん。もう辞めてよ」
俺は琴葉が持っていたハンドガンで撃たれた。仲間同士の攻撃もありになっている。だけど、こんなことで。
俺は瑞浪とかりなの回復によってどうにか生き延びた。琴葉はそのあと1人でグループに挑みに行ったらしい。20分前に出ていってから、一切連絡はないらしく、みんな心配していた。
「大丈夫か、琴葉」
「生きてるとは思うけど」
その時、入口から琴葉が入ってきた。入ってきてからの第一声は「ただいま」ではなかった。
「ごめんなさい」
琴葉は深々と謝った。
「待て待て、謝ることなんてあったか?」
「私…柊くんを撃ったから…」
琴葉はこれまでにないほど深くお辞儀をした。
「いいって。俺が気に障ることしたんだから」
「でも、柊くん…じゃあ、これで晴らす」
琴葉は正座で俺を見た。え、土下座ですか?いやいや、そんなことしなくても…
「こっち来て」
膝枕ってこと?いやいやなんでそうなったの。俺はそう思いつつも膝に頭を乗せた。
「これで気分晴れたから。あと、私、もう1つ謝んないと」
「なんだ」
「敵が逆上しちゃって、こっちに向かってきてる」
「戦いがいがあるってことだろ?」
俺は立ち上がって窓から外を見た。なるほど、走ってこっちまで来てるのか。って、ん?あれ確かに敵は敵だけど、スナイパーと剣士がいるグループじゃない。
「あのグループじゃないよな」
「うん…逃げてる?」
そのグループはこっちに走ってくる。逃げてるのかな。
「一応下に行ってみる?」
「そうしようか」
俺と琴葉は1階に降りてドアを開けた。すると、さっきのグループが土下座して頼んできた。
「お願いします!攻撃しませんから!」
「ここは柊くんね」
琴葉は小声で言って中に戻った。
「落ち着いてくれ。敬語もいらない。どうしたんだ」
「はい、先ほどからスナイパーと剣士のグループが追ってきておりまして、逃げてきた」
やっぱり逃げてきたか。確かに無理はない。
「そして、助けを求めに来た」
「なるほど。いいよ、助けよう」
俺は中に入ってみんなを呼び出した。
「戦闘だぞ」
「はい!」
みんなは外に出ていく。グループは俺たちを待っていて、礼儀正しかった。
「えっと、申し訳ないんだけど、倒しちゃうかも」
「え、あ、いいよ」
俺はみんなに手で指示を送り、敵の襲来を待った。
5分で急な襲来が来た。俺は魔法で弱い敵を先に倒した。全員強く平等だからか、あんまり倒せなかった。
「があぁっ」
敵が剣で斬ろうとする。俺はシールド魔法で防ぐ。
「こいつら…狂ってやがる…」
「たあぁっ!」
暁依が敵を倒しに行った。前衛メンバーだからか攻撃力は高い。
「暁依!気を付けろよ!」
「分かってる!」
暁依は次々と倒していく。俺も魔法で次々に倒す。
「柊くん!回復!」
俺のHPが回復する。剣士はほとんど全滅だが、スナイパーでもない奴が1人いた。その1人はなんらかの瓶を開け、煙が出た。
「が…っ!」
俺は息を止めた。暁依も息を止めている。そんな中で、彩夏とかりなだけが止めていなかった。
「暁依、大丈夫か」
「吸ってないから大丈夫。ただ、彩夏とかりな吸ってるよな」
俺と同じことだった。俺はスナイパーに気を付けつつ彩夏とかりなのところに向かった。
「彩夏、大丈夫か」
「かりな、大丈夫か」
同時に聞くと、彩夏は俺に飛びかかり、かりなは暁依に飛びかかった。
「柊く~ん、行かないでぇ…」
「どこか行ったら死んじゃうよぉ」
彩夏とかりなは離れようとしない。俺は彩夏の顔を見た。
「顔、赤いな。なんか熱いし」
「そお?気のせいじゃにゃい?」
酔ったときのようだった。さっきの煙が影響してるんかな。
「彩夏、一回落ち着こう?」
「なんりぇ?何もないのに」
「いいから、落ち着けって」
俺は彩夏を座らせた。暁依はかりなを外に連れ出していた。
「彩夏、本当に何も症状ないか?」
「にゃいって。心配しないで?」
まずまともに話せてないところが気になる。彩夏、どんどん照れてきてるっていうか、赤くなってる。
「琴葉!柚木!戦闘頼んだ!」
俺は遠くにいる琴葉と柚木を戦闘させた。このままだと戦えないし。遠距離がいるだけで有利に進むし、あとスナイパーしかいないだろうし。
「柊くん…私、おかしくなっちゃってる…」
吐息混じりの声。少しセクシーに思えてくる。
「私、柊くんのこと、兄じゃなくて、異性として見ちゃってる…」
異性としてか。俺と彩夏は年こそ13離れているが、れっきとした血の繋がっている兄妹。
「彩夏、兄妹でできないことは結婚。だけど、できることはあるだろう?」
「できること…なに?」
俺は彩夏の頭の後ろに手を当て、そのまま俺の方に引き寄せた。
「ハグだよ」
「……もっとしてて…何て言ったら怒る?」
「怒らないよ。してな」
俺は彩夏のハグに抵抗しなかった。
第何話で二章終わりにした方がいい?
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