月島柊
立川絢梨
以上2名
仙台に着いたのはまだ昼間。今日は仙台で一泊し、明日の25日深夜に深谷へ帰る。帰りも飛行機だ。俺はとりあえず仙台駅の構内で絢梨と話し合った。
「昼飯何食いたい?」
「仙台だと…牛タンとか」
牛タンかぁ。弁当でも売ってたかな。いやけど、別にここから急ぐところないし。
「じゃあ食いに行くか。たしか10分くらい歩けばあるか
ら」
結構前に在来線だけで行ったとき、仙台で牛タンの店を探してたから分かる。俺と絢梨は仙台駅を出て牛タンの店に向かって歩き始めた。
「絢梨は牛タン食べたことあるのか?」
「ない。食べてみたい」
ないんだったら食べさせてあげたいな。俺も2回しかないけど、牛タンは俺の好物。固さがなぜか好きになってしまった。
「ぎゅうらんって、ういおいあなんれしょ」
なんて言ったのか分からないんだけど。少なくとも、最初の「牛」と聞こえたから、「ぎゅうらん」は牛タンかな。「ういおいあなんれしょ」がさっぱり分からん。
「何て言ってるんだ」
「牛タンって、牛の舌なんでしょ」
牛の舌?そうだけど、聞こえないんだけど。
「そうだよ。普通の牛肉より少し固い」
「タンだから?食べたい」
絢梨はすごい食べたそう。早くつれてこう。
俺は絢梨を牛タンの店にいれた。注文はそりゃあ牛タン。絢梨は出てきた牛タンに興味津々だった。絢梨は牛タンを少しずつ食べた。
「美味しい…牛タン」
「よかった。ゆっくり食べな。次の電車までまだ全然余裕あるから」
次は仙山線にのりかえるんだが、2時間余裕があるため昼飯だけで1時間とれる。
「ゆっくり食べてろよ」
「うん」
絢梨は牛タンをゆっくり食べていた。
俺と絢梨は仙台駅に戻ると、絢梨のもうひとつの目的である、東北の雪を見に行った。仙山線の14:04発快速山形行き。快速山形行きは途中、北仙台、国見、陸前落合、愛子、作並、山寺、羽前千歳、北山形、山形に停車する。乗り換え駅は山寺。山寺から逆方面普通に乗り換える。
「雪見えるかな」
「見えるには見えるよ。ただ、触ってみよう」
見るだけだったら快速で面白山高原を通過すれば見える。ただ、せっかくだし触ってみるのだ。
山寺には14:25。逆方向の電車は15:14発普通仙台行き。面白山高原で下車する。俺は絢梨をつれて面白山高原で降りた。すると、雪が積もっているところに絢梨が飛び込んだ。
「関東と違う」
「そうなのか?やっぱり雪質とか──」
すると、絢梨は俺に飛びついた。寒かったらしい。
「柊くん…暖めて」
「飛び込まなくても…」
絢梨は俺の首もとにすり付けた。暖かかったんだろう。
「雪楽しかった。戻る」
「早いね、もう大丈夫か?」
「大丈夫」
俺は次の仙台行きを調べた。17:23普通仙台行きだそうだ。俺は駅の柵に寄りかかって待った。
「よいしょ」
絢梨が座ってきた。やっぱり乗ってくるよな。
「じゃあ、このまま待つか」
絢梨をのせたまま俺は眠った。
仙台で夕食を済ませると、すぐにホテルへ。まだ寒かったのか、こごえている。俺はホテルの毛布の中に絢梨とくっついて入った。
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