高校生からの物語 完結   作:月島柊

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アンケートした新メンバーを入れてみようかと。アンケートの結果リサで決まりました。アンケートのご協力ありがとうございました。


第14話 帰り

仕事が終わり、山手線で池袋までいく。気分で湘南新宿ラインに乗りたかっただけだが。グリーン車で帰ることには変わらないし、形式も変わらない。

上野から山手線で池袋。田端から先は山手線単独区間だが、駒込手前で湘南新宿ラインと合流する。

駒込を出発し、池袋まであと3駅。俺はドア横の仕切りに寄りかかり、外を眺めていた。

 

「あれー、柊くんだよね!」

 

結構前に聞き覚えのある声。振る向くとリサがいた。

 

「リサ、久しぶりだな」

「まぁね。今なにしてんの?」

「アイドルのマネージャー。リサはRSERIAやってんのか」

「楽しいからね。あっ、そうだ。」

 

リサが少し笑って言った。

 

「私の家、寄らない?」

「まぁ、別にいいけど」

「じゃ、大塚で降りてね。」

 

大塚はあと2駅。4分くらいで着いてしまう。

 

大塚に着いて、リサと一緒に電車から降りた。ここから都電に乗っていく。

 

「どこで降りるんだ」

「早稲田。終点だよー」

 

早稲田に着き、リサと一緒にしばらく歩いていると、横にいたリサから話しかけられた。

 

「ついたよー。」

「え、これって入る系ですかね?」

「もちろん。泊まってく前提だよ?」

 

いやいや泊まってくとは聞いてないんだが?俺も一応事務所に泊まり込みでもいいように1泊分の着替えは用意してあるし、タオルだって1枚だったらある。けど他の人だし女の子の家に泊まるのはいくらなんでもまずい気がする。

 

「どうしても泊まらなきゃか?」

「だってなんも用事無いでしょ?」

 

なにそのパワーワード。もう拒否できないじゃん。

 

「はぁ、わかったよ。」

「そうこなくっちゃ」

 

俺はスマホを取り出して、胡桃と彩のグループに連絡する。

 

〈今日帰れない〉

 

すぐに胡桃から返事がくる。

 

〈どうしたの?〉

〈何かあった?〉

 

彩も同時に来た。

 

〈昔の友達の家に泊まることになった〉

〈あんなこととかシないでね?w〉

 

変換に悪意しかない気がするのだが?

 

〈するわけないだろ〉

〈ほんとかなぁ。ま、明日ね〉

 

俺はOKのスタンプを送った。

 

〈何時くらいに帰ってくる?〉

〈なるべく早く帰る。〉

 

立て続けにもう1つ送る。

 

〈帰るときに連絡するよ〉

 

彩から了解のスタンプが送られてきた。早く帰れるといいけどな。湘南新宿ラインの始発が狙いだけど。

 

もう20時だった。俺はリサから風呂を貸してもらい、うとうとしていた。すると、風呂のドアが開く音がした。

 

「んあ?」

「あれ、入ってたの?」

 

いやいや冷静すぎるだろ!

 

「お、俺あがるから!」

「まって!」

 

手を捕まれてあがれなくなってしまう。

 

「うおっ!」

 

後ろに倒れる。リサは俺を守ろうとして後ろに手をやっている。

 

むにゅっ

 

柔らかいものが俺の顔を包む。しかし息が苦しいから至福ではない。

 

「ふごっ!」

 

息をしようとするとこうなってしまう。

 

「あれ、大胆」

 

大胆?俺には何も見えないせいか何が大胆なのか意味不明だった。

 

「リサ、これどかしてくれ・・・」

 

俺は柔らかいものを手で触って示した。

 

「にゅっ!?」

 

変な声を出して視界が開ける。

 

「何が当たってたんだ?」

「お、おっぱい・・・」

 

俺は思わずリサの胸を見てしまう。昔と比べてかなり大きくなっていた。

 

「大きくなったな・・・」

「やぁっ!」

 

高い声を出して胸を隠す。

 

「あっ、あがるから!」

 

俺はその場の空気を読み、風呂場を出た。

 

就寝時刻になり、リサと同じベットで寝た。結構狭いから顔は近いしいろんなところが当たっていた。俺の息子は結構大きくなっていたが。

 

「リサ、寝れるか?」

「うーん、おっぱい潰れちゃってるからなぁ」

 

俺の体に当たって潰れていた。通りで柔らかいわけだ。

 

「寝れなかったら下で寝るが」

「安心するからいいや。」

「そっか。じゃ、おやすみ」

「うん、おやすみー」

 

翌日6時10分、リサの家を出る。6時37分発三ノ輪橋停留所行きに乗るためだ。池袋7時4分が湘南新宿ラインの始発。

 

「もう行っちゃうの?」

「あんまりいても迷惑だし。あと、これ」

 

俺は家の場所を記した地図を渡す。

 

「ここ俺の家だから。よかったら来てみ」

「うん。じゃあね」

 

俺は再び歩き出す。早稲田停留所までは10分歩く。1人で歩くのは結構少ない。彩とか胡桃、ナナニジのメンバー・・・上野まで戻るときもあーや以外皆上野まで一緒にくるし、上野から神保原まで乗るけど大宮で胡桃と合流するから俺が1人なのは上野から大宮まで。時間は30分くらいだ。彩といる時間が1番短い。もう少し彩と接してた方がいいかな。

 

大塚からは6時53分山手線。時間も時間だが乗客はそれほどいなかった。

池袋には6時56分。7時4分発の湘南新宿ライン高崎線直通高崎行きに乗り換える。グリーン券を買い、5号車1階のグリーン車に乗った。ここから根府川までは約1時間半。8時35分着だ。

俺は胡桃に連絡する。

 

〈帰るよ〉

 

30秒ほどしたあとに既読がつき、それから10秒くらいで返信がくる。

 

〈了解!今どこ?〉

〈池袋出発してすぐ〉

 

ビシッとスタンプがくると、5分後、電車を突き止めて来た。

 

〈池袋7時4分発の湘南新宿ラインだよね。〉

〈そうだよ。それがどうかしたか?〉

〈迎えにいきまーす!〉

〈けど電車は〉

〈次のやつ乗る〉

 

相変わらず俺は1人でいる時間が短いんだな。でも、胡桃や彩、リサにナナニジのメンバーがいる方がいいのかもしれない。そう思っていると、赤羽に到着する放送が流れた。

 

【葉元胡桃視点】

 

7時11分発小田原行きに乗れば、吹上で追い付く。湘南新宿ラインは結構始発が遅いから、先に埼京線が始発で出発する。

乗った上野東京ラインは熊谷、行田と停車し、吹上には7時47分。一旦改札を出て、飲み物を買ってからホームに戻る。電光掲示板には8:00高崎と書かれていた。これの5号車に乗ってるはずだ。グリーン券を持ち、柊くんを探す。前から4番目の席に柊くんは座っていた。

 

「胡桃、待ってたぞ」

「うん!」

 

私は通路側の席に座る。結構空いていて、周囲にも数席空席があった。

 

「彩は何してるんだ」

「まだ寝てる。」

「もう7時半過ぎてんだが・・・あれ、胡桃って車の免許持ってたっけか」

「柊くんが北海道行ってる最中にね。」

 

行田、熊谷、籠原、深谷、岡部、本庄と停車し、神保原には8時35分。

 

「車は私が運転してこっか」

「あぁ、こっちも休みたいし。」

 

私は運転席に座り、助手席に柊くん乗せる。

 

「助手席に大切な人がいるってこんな感じなんだ」

「俺もいつも助手席に座ってる側だからな。」

 

そんなに遠くないから、5分で家に着いてしまう。彩は外に出て私たちを迎えていた。

 

「おかえり、柊くん」

「ただいま。俺は今日休みだから」

 

私は運転席に座ったままでいた。このまま死んでもいいと思ったから。だって、どんなに言っても私には興味ないと思うから。だったら私は、もう――

 

「なにしてんだ。お前も来い」

「私には興味ないんでしょ、だったら、私は――」

 

柊くんは深くため息をついて言った。

 

「そんなわけないだろ全員平等だ」

 

全員平等、か。まだ死ねないかな。あと少なくても1年は生きていていいかもしれない。

 

 

 

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