高校生からの物語 完結   作:月島柊

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今回の登場人物
月島柊


報道陣?
以上8名


第63話 償い

 俺は翌日の作業をゆいに任せて俺は朝の始発電車で新橋へ向かい、京浜東北線、東京モノレールに乗り換えて羽田空港からJAL505便で新千歳空港へ。両親に直接聞きに行くのだ。

新千歳空港には9:55。そこから10:18発快速エアポート103号札幌行きに乗る。両親にはまだ伝えていないため突撃だ。

札幌には10:57。走って家に向かい、ドアを開けた。

 

「おぉ、柊。帰ってきたのか」

「かりなは!」

 

俺は父さんに聞いた。

 

「かりながどうかしたか」

「あいつ、本当の妹じゃないって言って、俺を倒してどっか行ったんだけど」

 

父さんは不思議そうな顔をした。

 

「かりなは本当の妹だろう?」

「は?だって血液型あいつA入ってないじゃないか」

「血液型あいつA型だろう?O型だと思ってたのか?」

「だってあいつO型だって言ってたし」

 

俺は父さんと話していた。すると、母さんが2階から降りてきた。

 

「かりなの血液型、証拠あるわよ」

 

そう言って持って来たのはかりなの血液型証明書だった。それには 月島かりな A型 と書かれていた。

 

「え、じゃあかりなは…」

「勘違い…あ、まさか!」

 

俺と父さんはどういう状況に陥っているか分かったらしい。

 

「かりな、ケータイ持ってるか」

「家に寄ってないんだったら持ってないはずだ」

「じゃあGPSも無理じゃないか」

 

ヤバイ、GPSもダメで、どこに行ったかの手がかりすらない。

 

「ひとまず俺のGPSは起動させておくから。かりな見つけたらGPS起動させる」

 

俺の父さんと母さんは25歳の時に俺を産んだ。俺が今26歳の、数え年は27。つまり、父さんと母さんは52歳ってことになるんだが、周りから見ると年齢は40代前半。下だと30代後半か半ばに見えてもおかしくないほど若い。それに、魔法だって使えて、父さんは機械類が得意。GPSなんてお手の物だ。

 

「分かった。あっちについたらかりなのスマホにもGPS付けておきなさい」

「分かったよ。じゃあ、俺急ぐから」

「気を付けて帰ってね」

 

俺は家の前まで出た。

 

「柊、札幌駅まで送ろう。早く帰るんだ。魔法使うんだろう?魔力削減さ」

「悪いね、父さん」

 

俺は父さんの円盤に乗って札幌駅上空まで飛んだ。

 

「父さんも遅くなったよな」

「昔は日本最速だったんだぞ。たしか270km/hだったかな」

「速かったんだな。今は90km/h前後か?」

「大体な」

 

父さんの昔は知らなかった。270km/hか。俺も出してみたいな。

 

「120km/hの俺にはほど遠いな」

「大丈夫さ。父さんだって270km/h出したのは30歳の時だからなぁ」

 

まだ俺だって出せるってことか。俺は父さんの円盤にしばらく乗っていた。

 

「ありがとう、助かった」

「気を付けろよ。かりなの事もよろしくな」

「はいよ」

 

俺は自分の円盤に乗り換えて深谷駅まで飛んだ。7時間くらいで着くはずだ。

俺は途中で眠くなって、自動運転モードに切り替えて寝た。

 

 俺の家のテレビが速報を流していた。

 

「ただいま速報が入りました。昨日から行方が分からなくなっていた14歳の月島かりなさんが、先ほど18:30ごろ、埼玉県深谷市の雑木林に遺体となって発見されました。状態は──」

 

かりなが遺体になって見つかった?そんなの嘘に決まってる。デタラメだ。俺はそう思ってニュースをもう一回見た。

 

「かなり痩せていて、かりなさんの胸元のポケットから、『バイバイ、柊くん。大好きだよ』と書かれたメモ用紙が入っていたそうです」

 

かりな…俺はそのニュースが終わってもテレビを見続けていた。

俺はしばらくして気分転換で外に出た。

 

「あなたが月島柊さんですね!」

「え?あ、はい」

「どうしてかりなさんを見捨てたんですか!」

 

見捨てた?いや、もしかしてニュースの報道陣か。

 

「いや、見捨てたんじゃなくて、かりなが勝手に家族じゃないって言って──」

「なんて言い訳なんだ!お前も死んで償えよ!相手が死んでるんだから、命で償えよ!」

 

奥の方から若い男性の叫び声が聞こえた。確かにそうだ。かりなが勝手に行ったとしても、止めなかったのは俺の責任だ。命で償うのは当然だ。

俺は家のキッチンに行って料理であまり使っていない包丁を1本持った。そして、持ったまま外に出た。あまりにもショックを受けたせいか、無心だった。

 

「ちょっ、何してるんだよ!」

「先ほど言われた通り、俺はここで自殺します」

 

俺は包丁を自分の方に向けた。街頭で包丁の刃先がキラリと光る。俺は自分の左胸、心臓をめがけて包丁を素早く突き刺した。

 

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