月島柊
月島かりな
月島胡桃
美竹蘭
以上4名
俺は自分の部屋に蘭を連れ込み、蘭と話をしていた。いろいろ聞くことはあったが、まずはこれからだ。
「蘭、どうしてここにいる」
「…柊くんの、家に…みんなで、行こうって、なって…」
みんなで俺の家に来るようになったのか。そう言うことだったのか。別に誰かに脅迫されたんじゃなくてよかった。
「えっと、じゃあ、蘭は今どこに住んでるんだ」
「東京の三ノ輪」
やっぱりそこら辺だったのか。
「そうか。じゃあ蘭、あともう一つだけ」
俺は蘭の肩を掴んで言った。
「蘭は、俺といなくてもいいか」
この質問は、今日夢で見たことからだった。自分から死ぬなんて考えたこともなかったが、あの夢によって考えさせられた。何かがあったら死んでしまうのではないか。そう思ったから。
「…いなくてもいきれるとは思う。ただ、悲しいかな」
蘭はそれだけ答えて部屋から出ていった。
(誰でもそう言うよな…)
俺はベットに飛び込んだ。左手の痛みはまだ治まっていない。右手の出血は少し治まったか。
「寒いな…」
俺は毛布を被った。すると、急に苦しくなって、呼吸も過呼吸になり始めた。
「っ…!」
俺は急いで毛布を取った。しかし、苦しさは治まらない。何のせいだ…こんな苦しいのは…とにかく誰かに助けを…
俺は床を拳でなるべく強い力で叩いた。下まで届いているはずだ。来なかったらこの下にだれもいなかったんだろう。
3分くらいたっただろうか。そのときに胡桃がやってきた。
「どうしたの?すごい響いて──」
「くる、み………」
俺は呼吸ができなくなった。
「柊くん!」
胡桃が駆け寄って来たが、もう遅かった。俺はもう目を開けているのがやっとまで来てしまったんだから。
「ダメ!死なないで!」
「……………………」
俺は目で訴えるしかなかった。俺は呼吸が出来ない状態でそのままだった。胡桃、かりなを呼んで回復魔法かけてほしい…
「……分かった。呼んでくる」
胡桃と俺の間だ。通じ合ったんだろう。
「柊くん!呼んできたよ!」
「回復だよね」
かりなは俺の全体を回復し始めた。徐々に呼吸もできるようになり、完全にできるようになったら俺は話した。
「かりな、呼び方、お兄ちゃんにしてくれないかな。あと、2人共なんだけど、ありがとう」
かりなは笑顔になりかけたが、胡桃と同じように少しくらい表情を浮かべた。
「俺、少し暗い話になるんだけど、考えたことがあるんだ」
俺は暗い話になることを分かっていても話した。
「仮に100歳で死ぬとしよう。そうすると、あと俺たちは73年で死ぬことになる。じゃあ、この73年はどれくらいか」
「半世紀以上もあるんだから長いんじゃないの?」
「考え方によってはな。ただ、73年を27年で割ってみ」
俺は2人に計算させた。答えが出てきたのはかりなだった。
「2.7くらい…」
「そう。今まで生きてきた年の3倍も生きれない」
「………」
2人は黙り込んだ。そう、あと73年は短いのかもしれない。
「あと、死んだあとはどうなる。天国と地獄があるなんて、誰も分からない。見てないんだから。だったら、死ぬときはどんな感情なんだ」
結構重い話になってきた。
「それを考えると、いつ死んでも感情は変わらないんじゃないかって考えることがある」
かりなは俺に寄ってきた。
「そういう夢をさ、今日見たんだよ」
俺はかりなに向けて言った。
「かりなの責任を持って俺が死ぬ。これが良いって思う人と──」
「ダメ!絶対」
って、思う人がいる。
「って、思う人がいる。それ、考えてたんだよね」
「……柊くん、私たちは一緒だよね?」
胡桃が聞いてくる。俺は微笑んで答えた。
「そうだね」
俺はその後にためた後に吐き出した。
「あと数十年は」
俺は胡桃に言って部屋を出た。やっぱり寝るのはやめよう。右手からはまだ血が流れ続けている。痛みは左のまま。俺はどちらを押さえればいいか分からなくなり、放っておいたまま階段を降りた。階段はいつもより急に感じたが、降りれないほどではなかった。手すりをなしに降りて、バランスを崩した俺は、壁に肩を寄りかからせた。
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