高校生からの物語 完結   作:月島柊

177 / 203
しばらくは彩とかの方に移ります。なので暁依視点ですね
今回の登場人物
月島暁依
丸山彩
丸山春菜
月島柊
月島かりな
以上5名


第66話 暁依

 俺は家で彩の作るご飯を待っていた。結婚式、そろそろ挙げたいな…柊に言っておかないとだよな?さすがに。一応親族なのもあるし。あ、だったら…誰だっけ、あの秋田の実家にいる従妹…あいつも呼ばないといけないのか。人数多いなぁ。

 

「暁依、なぁに考えてるのっ!」

 

春菜だ。そうか、春菜はまだ知らないのか。

 

「いや、俺と彩結婚して、婚姻届出したのはいいんだけど、いつ挙げようかなって。結婚式」

「結婚式?だったら家の前で挙げちゃおっ!」

 

相変わらずすごい提案してくるなぁ。けど、家の前でかぁ。

 

「装飾はどうするんだよ」

「借りるの!式場から!」

 

だったら式場でやればいいじゃん。けど、面白そうだよな…家で結婚式。

 

「じゃあ計画進めるか。電話で連絡しておくから」

「はーい」

 

春菜は彩のところに行って料理を見ていた。あんな春菜だけど、口は固く、内緒事は言わない。そこは安心できる。

俺は自分のスマホから式場に連絡し、明日の昼届くことを確認した。

 

 彩はたまたま休みで、授業が無かったそうだ。明日は学校に行ってるから昼につくとちょうどいい。俺は彩が作った昼飯を頬張ると、外に出た。いや、電波が悪いんだよ、中だと。繋がるっちゃ繋がるんだけど、なんというか、弱い。

 

「暁依、よく外いるよね」

「寒い訳じゃないし。彩も来ればいいさ」

 

彩は俺のとなりに座った。それから倒れるように俺の肩に寄りかかった。

 

「ぎゅってしない?」

「したいんだったらどうぞ」

 

彩は横から俺に抱きついた。抱きついてから彩は言った。

 

「暁依は自分からハグしたりしないの?」

「いや、だって恥ずかしいだろ…言うの…」

 

彩は少し笑って俺を下から潤んだ目で見た。

 

「暁依とだったら私恥ずかしくないよ?」

「っ…」

 

俺はその目に耐えきれなくなって、恥じらいを捨てて彩を抱き寄せた。

 

「わっ」

「我慢できる訳ねぇだろ、そんな目されたら」

「ふふ、結構上手。体全体がくっついてる」

 

俺は彩のピンク色の髪を撫でた。

 

「彩、今度さ、学校に言っちゃダメかな」

「え!?い、いいけど…」

 

彩は少し驚いたが、すぐに嬉しそうな顔をした。学校だったら柊だっているし安心できる。

 

「彩はどんな教え方してるのか見てやるよ」

「なんか緊張するなぁ」

「嬉しいんじゃなくて?」

「嬉しいよ?ただ、あんまり見られると恥ずかしいじゃん」

 

あぁ、そう言うことか…

 

「まぁ、1時間だけだから」

「それくらいだったら…」

 

彩は渋々オーケーした。俺は彩を抱いたまま家の中に入った。

 

 そして数日して、俺は彩の後に続いて学校に入った。前に許可を取っていたため楽に入れた。

 

「へぇ…彩は1年5組か…火元管理者…数学資料室が月島?柊のことか」

 

学校を彩に見つからないように歩いていると、柊に会った。

 

「あれ、暁依。どうしたんだ」

「言わないでくれよ。彩に内緒で来てるんだよ」

「ああ、なるほど。6組も来てくれよ」

「空いてたらな」

 

俺は下の階に降りた。降りてすぐ左にあったのは理科室。階段を降りて右側が廊下で、理科準備室があったあと、隣が調理室。家庭科の調理実習で使うんだろう。

 

「そうだ、行かないとな」

 

俺は2階の1年生の教室に向かった。最初は2年2組にいた。

 

「えぇ、今日この授業を見に来ている」

「月島暁依です。よろしく」

「あきにい!」

 

女子が一人大きな声で俺を呼んだ。まぁ、それはかりなだったんだけど。

 

「かりな?ここだったのか」

「あ、お知り合いですか?」

「妹です」

 

俺はかりなの席の横に膝立ちした。

 

「授業始めちゃって下さい」

「はい」

 

先生は授業を始めた。

 

 俺は2年2組の次に1年4組に向かった。月曜日2時間目は彩はいないはず。

 

「あれ、いないのか」

 

時間割は音楽。音楽室にいるのか。3時間目は美術、4時間目は理科。ずっと移動教室の可能性があるのか。

 

「待ってるか」

 

俺は教卓の椅子に座って待っていた。

 

 2時間目が終わったあと少し戻ってきて、3時間目のあとはみんなが座った。教室で理科なのか。

 

「誰ですか?」

「月島暁依。柊先生の弟」

「よぉし、みんな座ってるか?あれ、暁依が座ってるってことは、授業ほったらかすか」

 

入ってきたのは柊だった。いやなんで?ちゃんと授業やってよ。

 

「柊、授業やれよ」

「はいはい。えっと、火山のドカンのプリント配った?」

 

クラスは笑いに包まれた。笑わせ方が上手いな。

 

「配ってあるね。えっと、じゃあメントスコーラしに行くから昇降口前集合」

 

あぁ、柊は授業面白くやる先生なんだ。というか、数学の先生って聞いたんだけど理科なの?

 

第何話で二章終わりにした方がいい?

  • 70話
  • 80話
  • 90話
  • 100話
  • 101話以上
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。