高校生からの物語 完結   作:月島柊

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柊の回に戻ります。
今回の登場人物
月島柊
月島胡桃
月島かりな
白雪凪沙
うさぎ
以上4名と1匹


第68話 最近の日常

 俺は家で戦いに向けた準備をしていた。今回は手伝いということから資料作成のみだった。

まずは魔力制限。仮に魔力制限をかけられる魔法を使われない限り、制限は24150~25200。25300を使ってしまうと侵入するドアをロックしてしまう。

次に移動手段。移動手段は魔法を使わずに公共交通機関を使うことになる。一発で見つかることからだ。

最後は戦闘時間。正直制限しなくてもいいのだが、制限してしまった方が戦いやすくなる。時間は3時間未満。それ以上いると敵の仲間が加入してしまうため困難となる。

以上の事を資料を作る。PCのソフトを利用し作成するが、面倒だ。最初はプログラムしてやろうかと思ったが、それをするくらいだったら作った方が楽だと思った。それが凶となった。プログラムも俺だったら3時間前後で終わるし。プログラムが完成したら10分もしない内に終わったと思う。大失敗だったな…俺は地道に作業を進めた。人数50人で押し掛けるとか無駄だろ…と愚痴を思いながらも俺は作業を進めた。

全てが終わったのは作業開始から4時間後。新幹線なら東京から秋田までとっくに着いている。俺は就寝時間も含めて約10時間ぶりに廊下に出た。そこには置き手紙と共にコーヒーが置いてあった。置き手紙には

「お仕事頑張って。ファイト!」

と書かれていた。嬉しい。書いたのは1人だけじゃないだろう。書体や書き方が違う。「お仕事」がかりな、「頑張って。」がなぎ、「ファイト!」が胡桃だろう。

 

「お疲れ様。お腹空いてない?朝もお昼も食べてないでしょ?」

「今何時?」

「もう4時半だよ。あと2時間で夕飯だけどどうする?」

「じゃあ夕飯まで我慢しようかな」

 

俺は階段を降りた。空腹で少しふらつくが、今さえ乗りきれば夕飯だ。すぐに座れるし。

 

「柊くん?顔色悪くない?」

「何も食べてないからかな」

「大丈夫?なんか飲も?」

 

なぎは冷蔵庫から飲み物を持ってくる。俺のためなのか。

 

「これ飲んどいて」

「あぁ、ありがとう」

 

俺は水を飲んでコップをテーブルの上に置いた。

 

「柊くん、無理し過ぎなんだよ。そんな無理しないで、ゆっくり休んで?」

「今回は俺の決断ミスだから。自業自得だよ」

「そうでも、休むことは大切!」

 

母さんもそう言ってたっけな…俺はなんかなぎのことが母さんに見えてきた。

 

「分かった。ごめん」

「分かってくれればいいのっ。柊くん、体大事にね」

「分かったよ。気を付ける」

 

俺はなぎに返事してソファーに座った。

 

「柊くん、そこ定位置だよね」

「癖で座っちゃうんだよ」

「じゃあ私隣!」

 

なぎは俺のとなりに座った。ソファーは3人掛けで、あと1人が座れる。

 

「お兄ちゃん、そこ座っていい?」

 

かりなが頭の上にうさぎを乗っけてきた。なんでうさぎ?と思ったが、もう廊下の脇にゲージがあった。結構前に飼っていたうさぎのゲージだ。北海道にいたときからずっと持っている。それを使っているのか。

うさぎはかりなの頭の上でじっとしていて、結構懐いていた。

 

「あぁ、いいぞ。もう懐いてるんだな」

「うん!もふもふしててかわいいよ」

 

毛は真っ白で丸っこい。

 

「名前は付けたの?」

「小雪!いい名前でしょ」

 

雪っぽい色だからだろう。結構単純だけど、いい名前だ。

 

「いい名前だな」

「でしょー。小雪ちゃんね、持つと指が毛に包まれるみたいなの」

 

かりなは小雪を持って膝の上に乗っけた。確かに毛で指が隠れている。

 

「大人しいから楽なんだ!」

 

かりなは小雪を撫でながら言った。小雪はかりなの膝の上で眠った。

 

「寝ちゃったね」

「あったかーい…」

 

かりなは小雪の下に手を置いて言った。

 

「体温高いのかな」

「どうだろ?」

 

かりなは幸せそうな顔で小雪を見ていた。

 

「柊くーん、疲れたぁ」

 

胡桃が疲れはてて帰ってきた。胡桃は2時間くらい前に暁依の手伝いに行っていた。

 

「お疲れ」

「もう座るとこない?」

 

確かにもう座るところないかな。すると、なぎが俺に耳打ちした。

 

「膝の上空いてるじゃん。喜ぶよ」

「分かったよ」

 

俺はなぎに言われたことを胡桃に言った。

 

「俺の膝の上空いてるけど座るか?」

「いいの?重くない?」

「軽いさ。俺と比べれば」

「そう?じゃあお言葉に甘えて」

 

胡桃は俺の膝の上に座った。

 

「おぉ、ちょうどいい高さ…」

「なんでこれがちょうどいいんだよ」

「膝が大体110度ぐらいの角度になるからかな」

 

胡桃は楽そうに俺に座っていた。俺はさっきかりなが小雪を撫でていたのを思い出して、胡桃を撫でた。

 

「ふにゃっ!?」

「反応かわいいっ」

 

なぎが言った。

 

「胡桃、どうだ?」

「気持ちいいよ」

 

俺は胡桃を撫でたまま話していた。

 

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