月島柊
上杉龍夜
戸田蒼真
以上3名
俺と龍夜、蒼真で釣りに行っていた。なぎは蒼に預けて、マネージャーは暁依、先生は胡桃に任せた。男子3人だけの釣りで、なんか暑苦しくも感じたが、慣れると爽快だった。
「なんで野郎三人で釣りなんてしてるんだ?」
龍夜がド正論を言った。それ言っちゃあおしまいだ。
「たまにはいいんじゃないか。男だけで釣りも。それに、龍夜は無職だから暇だろう?」
蒼真がうまく話題を変えてくれた。しかし、龍夜はこれに対抗した。
「無職呼ばわりするな!これでもバイトはしてるんだぞ!」
そこで対抗するかよ。子どもじゃないんだからそのくらい冗談で流せよ。俺は仲裁に入った。
「はいはい、喧嘩はよせ。三人で釣りしてるんだから仲良くしようぜ」
俺は2人の間に入って言った。
「そうだな。お、俺引っ掛かったぞ」
蒼真が釣りざおを高くあげる。すると、川の中から何かが出てきた。しかし、シークレットは小さい。
「小さくね?」
俺は蒼真に言った。
「つーか、生き物でもないぞ、これ」
そう、蒼真がつり上げたものは捨てられていたフルーツの缶詰。
「魚釣れよ」
「いいだろ!別に!」
蒼真は恥ずかしくなったのかすぐに川に釣りざおの先を下ろした。
「なんか話さね?」
龍夜が提案した。蒼真は提案で言った。
「結婚話とか」
俺はともかく、2人は結婚すらしてない。どうやって話すんだよ。
「いいじゃないか。でも、まさか柊が結婚するとは」
龍夜が釣りざおを触りながら言った。なんか言い方が気に障るが。
「まさか柊に先越されるとはね~」
「お前らもいつか結婚するんだろ?というか、龍夜とつぼみは付き合ってないのかよ」
つぼみと龍夜は仲いいし、血も繋がってないから結婚できるとは思うが。
「あいつはただの幼馴染だ。それに、あいつはアイドルだろ」
そんなもんなのか?俺だってアイドルと同居してる身だから、そうでもないんだけど。
すると、蒼真が口を開いた。
「アイドルの前に、つぼみは女の子だ。つぼみも20代なんだから結婚してもおかしくない」
しかし、龍夜は意見を曲げようとしない。
「つぼみとは本当にただの幼馴染。そういうお前はジュンとどんな関係なんだよ」
蒼真は自慢げに言った。どうせ、かわいい妹だ。とか言うんだろ。
「ジュンは俺のかわいい妹だからな!恋愛感情はないかな!」
やっぱりそういうと思った。蒼真だったらそうだろ。
「蒼真は相変わらずだな…」
俺はあきれたように言った。
「ジュンももう20代なんだからさ、いい加減子ども扱いはやめたらどうだ」
「俺にとってジュンはいくつになってもかわいい妹さ!」
やべ、俺もこうならないといいけどな。かりなに対して、というか、8人の妹にこんな感じで接したくないよな。
「お前、さすがにキモいぞ……」
龍夜が少し引いて、俺の方に釣りざおを持ちながら近づいた。
「キモい言うな!?」
蒼真が口を大きく開けて言った。
「俺の気を付けよ…」
「そうだな。柊も妹いるし。蒼真みたくなるなよ」
龍夜は小声で俺に言った。あんな感じにはなりたくないな。
「おっ、引っ掛かった」
俺は釣りざおを引き上げる。
「どうせ柊も空き缶だろ」
俺は釣りざおを引き上げた。先にはちゃんと魚が付いていて、結構大きかった。
「川魚にしてはでかいな」
「だな。蒼真みたくなってなくてよかった」
さっきの話を聞くと、2つの意味に聞こえてくる。
「よし、じゃあ1人2匹釣ったら自分の家に持ち帰って調理してもらおうぜ」
「してもらうっていうか、俺たちは自炊なんだよ」
それもそうか。俺しかいないもんな、妻がいるの。
「つぼみとかジュンとか作れないのか」
「いや、ギャルが無理だろ」
「子どもがやったら危ない」
2人とも偏見だった。意外と作れると思うけど。
「まぁ、それだったら自炊だな。作れるだろ」
「俺は作れるさ。1人暮らしだし」
「…ジュンに任せるか…」
みんな釣りに集中し始めた。もう何を話しても反応しないほどだった。
「おっしゃ」
龍夜が釣り上げた。俺と同じものだった。それと同時に、蒼真も俺とは違う大きな魚を釣った。
全員2匹釣り終わり、俺はなぎの迎えで藤沢へ向かった。
第何話で二章終わりにした方がいい?
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