月島柊
月島胡桃
月島かりな
白雪凪沙
立川絢香
立川絢梨
以上6名
俺が外に出ると、そこには予想通り、いじめていたメンバーが2人いた。
昔じゃ確かにぼろ負け。しかし、今だったら勝てるはずだ。昔の俺と違うんだから。
俺は氷結魔法をその2人にかけようとした。
「なに、数の暴力って聞いたことあるか」
数の暴力。力関係なく圧倒的に多い数で攻めることか。だけど、今は2人しかいない。まず2人を殺れば…
魔方陣でもいいけど、さすがに時間かかるしな…
「2対1じゃ負ける。じゃあ、15対1はどうだ」
俺は後ろから押されて地面に倒れた。すぐ魔法を発動させようとしたが、手も塞がれた。うつ伏せになり、頭、手、足を3人係で押さえている。
「おや、仲間が来たか」
そう、仲間は絢梨だった。俺が戻ってこないことを不審に思って、愛用する剣と、追い払うための木刀を持っていた。
「殺れ」
残っていた内の10人絢梨を倒しにいく。絢梨一人でもさすがに10人は厳しかったらしく、1人に木刀を強く当て、倒れてしまった。
「あっはは、弱すぎやしないか?柊、仲間」
あーやは来ても魔法使えないし、残りの胡桃、かりな、なぎは料理してるし来ない。
「終わったな…」
俺は小さくそう呟き、諦めた。
しかし、諦めることはなかった。
胡桃、かりな、なぎの3人が来たのだ。なぎは魔法で前の3人を固め、胡桃は絢梨からもらっていた剣で殺さない程度に当てた。
かりなは魔方陣を唱えていた。魔方陣を見ると、それは円の中にいる人物が仮想世界に転移するものだった。
「まだ終わりじゃない」
仮想世界は魔力のポイントが回復、殺されると自宅にワープ、力は倍になる。さらに、俺の場合は魔法使いの称号を持っているため、魔力も倍になる。
5分ほどで転移して、周りは驚いていた。あーやもいて、加勢するようだった。
仮想世界に来てからすぐ、俺は押さえられていた中から脱出した。絢梨がおさえられているため、俺は風魔法で3人を飛ばす。
「さて、楽しもうか」
俺たちにとって、魔法は遊び感覚。自由に使っていいと言われたらいくらでも使う。最近は唱えなくても魔法を使えるようになった。あの魔法本のお陰だ。
「胡桃、ちょっと血飛ばそうぜ」
俺は少し笑って言った。
【月島胡桃視点】
仮想世界に転移されてから、私は柊くんに背中を合わせた。前後で守ることになるから。私は柊くんの方を見てみた。
「胡桃、ちょっと血飛ばそうぜ」
柊くんは怖い口をしていた。三日月を横にしたような形の口に、目の奥が濃く、怖かった。
柊くんは魔力を掌にためていて、いつでも強力な魔法が飛んでいきそうだった。
「もう、怖いよ」
「いやぁ、俺はともかく、絢梨たちを殺そうとしたことにね」
柊くんは一気に突き放った。一瞬で飛んでいき、トドメは絢梨ちゃんがしてくれた。
「柊くん!」
遠くからかりなちゃんが言った。私がそこを見ると、何か赤い液体が散っていた。
「柊くん、あれって……」
「おかしい……明らかにここは仮想世界だ。光って消えるだけなはずだ」
しかし、その場でさっき殺した人たちが倒れて、赤い液体に染められている。
「一回行ってみよう」
私は柊くんに付いていく。柊くんは足を震わせていて、柊くん自身も怖がっていることが分かった。
「柊くん、これ……」
「……」
柊くんは倒れていた人を触った。すると、柊くんは驚きの行動に移った。
「えっ!?ちょっ!?柊くん!?何してるの!?」
そう、柊くんは自分の剣を使ってその人の心臓付近を刺したのだ。
「本当に逮捕されちゃうよ!」
「違う。こいつ、偽物だ」
私はその言葉に「?」が浮かんだ。
なんで?偽物?どういうことだろう。
「多分、俺たちを焦らせようとしてたんだろうな」
「ひどい」
柊くんは厳しそうな目をして言った。
「そういう奴らなんだよ、あいつらは」
柊くんは火炎魔法で焼き尽くした。跡形もなく消え去った。
「嫌だよな……そうだ、胡桃たちは料理に戻ってて」
「うん。柊くんは?」
私は柊くんに聞いた。気になるし、夫だし。
「俺は仮想世界ちょっと探索してる。30分で戻るからさ」
「そっか。気をつけて」
私たちは柊くんだけを残して現実世界に戻った。
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