月島柊
月島胡桃
佐藤麗波
藤間望
上西博也
佐藤麗華(電話のみ出演)
以上5(6)名
俺は魔法の実習が終わると、ステージの上に戻り、胡桃たちと一緒に魔法の紹介をした。
「えっと、みんなに覚えてほしいのは、魔法の高校があることだ。神奈川県に、魔法科高校があって、実際、俺もそこを卒業した」
俺は卒業した魔法科高校について話した。
「魔法科高校は、入ると当然5教科の授業や、副教科の授業もある。科目だっていくつかあって、一般的な方だと、普通科、理数科。そして、魔法科高校には、魔法科がある。授業でも週に一回、魔法の実技がある。だから、好きになった人は入るといいね」
俺は話し終わると、質問タイムを取った。
「じゃあ、質問タイム!質問がある人挙手!俺と胡桃で答えるぞ」
手を挙げた人数は結構いて、1学年7割くらい。
「じゃあ、3年生の前から6番目の1番右側の人」
その人は自分のことを指差す。俺は「そうだ」と言って、質問を聞く。
「魔法科高校って、神奈川のどこら辺ですか」
「川崎の近く。結構遠いけど、俺も籠原から通ってたから大丈夫!」
「他には?」
胡桃が聞く。俺の前の子が手を挙げた。
「えっと、柊くんの前の人」
「はい。魔法を使えると、どんなメリットがありますか」
メリットかぁ。俺は胡桃を見た。胡桃も助けを求めるようにこっちを見ている。
「例えば、移動するときとか便利だね。ワープできたりとかするから」
俺は保加の質問を聞いた。さっきとは違い、明らかに減った。
「じゃあ最後にしよう。1年4組大西」
「はい、魔法やって、好きな人ってできましたか」
なんちゅう質問だよ……そもそも、胡桃以外に好きな人なんて……いや、琴葉がいるか。
「あとでそれには答えよう。さて、じゃあ終わりにする。1年5組は胡桃の指示にしたがって」
今日、1年5組の彩は出張でいない。だから、副担任の胡桃が行く事になった。
「姿勢を正して、礼」
上西先生が言った。俺は最初に言った。
「ありがとうございました」
そして、生徒全員が「ありがとうございました」と言った。そして、担任の指示にしたがって他のクラスが戻り始める。
俺は下に行って、6組に指示を出した。
「静かに戻って。帰りの会は先生の話以外はやっちゃっていい」
俺は6組の人たちが戻るのを確認してから、麗波と望のところに駆け寄った。
「望ってこの後予定あるか」
「今日は……なかったはず。でも、明日は8:30から会社の朝会ある」
麗波なんてどうせ予定ないだろ。一応聞くけど。
「麗波は予定ないよな」
「なんでない前提で──」
その時、麗波のケータイのバイブが鳴った。
「麗華ちゃんからだ。……はい」
《どこにいるの!麗波!》
耳元になくても聞こえるほど鋭く大きな声だった。
「げっ……だってさ、行くって決まってたし……え、やだ」
麗波は電話を切った。絶対途中で切っただろ。
「麗波──」
「今日泊めて!」
ああ、なんとなく分かった。麗華から逃げるってことだろ。
「はいはい。もう好きにしろ」
俺は手を振って学校の中に入った。
6組に入ると、帰りの会がもう終わっていた。あとは俺の話だけだろう。
「えっと、俺が話せばいいだけか」
「そうです」
「りょーかーい。えー、明日は通常通り授業あります。あと、最近、1年生の下校マナーが良いって言われてるから、続けてね。以上」
俺は帰りの会を終わりにした。みんなが帰り始めると、俺は職員室に戻って、胡桃の仕事を手伝った。
「手伝うよ」
「あ、ありがとう。じゃあ、こっちの授業表見直してくれる」
「分かった」
俺は胡桃の作った授業表を見直した。ミスは……なんか6組だけ1回多くないか?
「なんか6組だけ多くないか」
「ホントに?……ホントだ!ありがと!」
俺は胡桃に間違えてるところを指差した。
胡桃が直し終わると、俺は帰る用意をした。
「帰ろう」
「うん」
俺は先に正門から学校を出た。正門の外で麗波と望は待っていた。
「胡桃が戻ってきたら帰れるからな。あともう少し待ってよう」
「うん」
麗波は麗華が来るのを警戒しているのか、俺の背中に隠れている。
「柊くん、桜とは最近会ってる?」
「桜か?あってないな」
桜と最後にあったのは確か1か月……いや、それ以上前か。
「望は……会えるわけないよな」
「えぇ。だけど、最近は忙しくなくなってきた。桜とも会えるかもしれない」
「そうだといいな」
俺が望と話していると、胡桃が後ろから来た。
「やっほ、帰ろ?」
「ああ」
「何話してたの?」
「こっちの話だよ、胡桃ちゃん」
望はそれっぽく流してくれた。
俺は4人で家に帰った。
麗華には会わなかったが、麗波は家に入ってからもそわそわしていた。
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