月島柊
立川絢香
佐藤麗華
佐藤麗波
以上4名+小雪
俺は麗波を2階にある俺の部屋に入れた。望は少し時間を潰して、30分で帰った。
俺は麗波と隠れながら(隠れられるか不安だが)、2人で雑談をしていた。
「今日も麗華に内緒で来たのかよ」
「だって……うるさいし……」
麗華に悪いだろ。突き出すぞ。
「うるさいじゃない」
俺は呆れてものも言えなかった。
「けど、麗華ちゃんのこと好きなの?」
「普通。ってか、このままだと俺まで巻き添えにされるんだが」
「あ、そっか。じゃあ隠れてれば問題ないよ」
隠れてればって……どうやって隠れるんだよ。
「屋根の上とか?」
「勝手に人の家の屋根に乗るな」
もう単純に逃亡しちゃうってのもアリだよな。
「にげるのは」
「にげる?どこに」
「そこだよなー」
俺が考えていると、呼び鈴が鳴った。
ピンポーン
「麗波はクローゼットの中入ってろ」
俺は急いでドアのところに行った。ドアを開けると、そこには麗華が立っていた。
「麗華?どうしたんだ」
「麗波来てない」
少し食い気味に聞いてきた。いやぁ、白状するかぁ?いやでもここまで来たらなぁ。
「来てないな。そうだ、麗華、俺の家で休んでけよ。疲れただろ」
「そうね。じゃあ、お邪魔しまーす」
俺はリビングに招き入れ、自然なように自分の部屋に向かった。
麗波はクローゼットの中に隠れていて、俺は少しだけ開けた。
「麗波、今麗華がリビングに居るから、鍵閉めて、俺のベットで寝てろ」
「うん。借りるよ?」
俺は頷いて、部屋を出た。スマホを持ってないと怪しまれると思い、スマホを手に持った。
内側から閉められる鍵で、外からも鍵さえあれば閉められる。
「柊くん、何してきたの?」
「スマホ取りに行ってた」
この家にいる誰もが麗波がいることは知っている。ただ、麗華に怒られるところは見たくないのはみんな一緒。誰も言わない。
「麗華は最近どうだ、ちゃんとできてるか」
「まぁね。凪沙ちゃんとか暁依にも手伝ってもらって」
自然と会話に持っていく。休んでくだけだから、麗華も泊ることにしておけばいい。記憶を失くす魔法もあるけど、失くしすぎると怖い。
すると、衝撃の言葉を放った。
「麗波のこと探してるんでしょ」
あーやが言った。
「柊くんの部屋にいるよ」
あーやは本当のことを言った。
「へぇ……柊くん?」
マジすか……あーや、俺がどうなるか分かってるだろう。
麗華はニヤリと笑った。しかし、目の奥が笑っていない。ものすごく怖い。
「どこか教えて」
「はい……」
俺は自分の部屋に案内した。
麗波はそのあと激怒され、俺も少しながら怒られた。
「ああ……」
俺は麗華に怒られたのは初めてで、一度リビングへ戻った。もう怒れたことは根に持ってないが、印象が変わったな。
「あれ、誰も居ないのか」
俺は1人で床に寝そべった。すると、放し飼い時間(7:00~7:30、18:00~22:00)によって、ゲージの外に出ている小雪が俺の肘に乗ってきた。
「なんだ、小雪」
小雪は鼻をヒクヒクさせて、匂いを嗅いでいた。
「なんか匂いするのか……」
小雪はしばらく嗅いでいたが、そのあとは俺の手と手の間に来た。柔らかい毛が顔に当たる。
「柔らかいな……」
俺は小雪を撫でた。小雪は気持ち良さそうに目を瞑っていた。
「小雪も大変だよなぁ」
俺は何となく同情を求めたくて言った。うさぎには分からないか。
「もふもふ……」
俺は思わず声が漏れた。
その時、俺の背中に急に重たいものが乗ってきた。
「重っ……」
「誰が?」
あーやの声だ。小雪は微動だにしない。
「そういうことじゃなくて……なんでそこにいるんだ」
「う~ん……つっきーが喜ぶから?」
なんだよその理由。俺は起き上がって言った。
「それはそうとして、急にどうしたんだ」
「くっつきたかったんだもん」
だったら別の人に……そうか、男は俺しかいないんだ。動物含めたって、小雪もメスだし。男は俺しかいない。
「そうか。じゃあおいで」
「つっきーもぎゅってしたいんだ」
「ただ悲しくなるだけだ」
俺はあーやのことを抱き締めた。あーやも俺のことを抱き締めた。
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