高校生からの物語 完結   作:月島柊

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今回の登場人物
月島柊
立川絢香
佐藤麗華
佐藤麗波
以上4名+小雪


第14話 麗華

 俺は麗波を2階にある俺の部屋に入れた。望は少し時間を潰して、30分で帰った。

俺は麗波と隠れながら(隠れられるか不安だが)、2人で雑談をしていた。

 

「今日も麗華に内緒で来たのかよ」

「だって……うるさいし……」

 

麗華に悪いだろ。突き出すぞ。

 

「うるさいじゃない」

 

俺は呆れてものも言えなかった。

 

「けど、麗華ちゃんのこと好きなの?」

「普通。ってか、このままだと俺まで巻き添えにされるんだが」

「あ、そっか。じゃあ隠れてれば問題ないよ」

 

隠れてればって……どうやって隠れるんだよ。

 

「屋根の上とか?」

「勝手に人の家の屋根に乗るな」

 

もう単純に逃亡しちゃうってのもアリだよな。

 

「にげるのは」

「にげる?どこに」

「そこだよなー」

 

俺が考えていると、呼び鈴が鳴った。

 

ピンポーン

 

「麗波はクローゼットの中入ってろ」

 

俺は急いでドアのところに行った。ドアを開けると、そこには麗華が立っていた。

 

「麗華?どうしたんだ」

「麗波来てない」

 

少し食い気味に聞いてきた。いやぁ、白状するかぁ?いやでもここまで来たらなぁ。

 

「来てないな。そうだ、麗華、俺の家で休んでけよ。疲れただろ」

「そうね。じゃあ、お邪魔しまーす」

 

俺はリビングに招き入れ、自然なように自分の部屋に向かった。

麗波はクローゼットの中に隠れていて、俺は少しだけ開けた。

 

「麗波、今麗華がリビングに居るから、鍵閉めて、俺のベットで寝てろ」

「うん。借りるよ?」

 

俺は頷いて、部屋を出た。スマホを持ってないと怪しまれると思い、スマホを手に持った。

内側から閉められる鍵で、外からも鍵さえあれば閉められる。

 

「柊くん、何してきたの?」

「スマホ取りに行ってた」

 

この家にいる誰もが麗波がいることは知っている。ただ、麗華に怒られるところは見たくないのはみんな一緒。誰も言わない。

 

「麗華は最近どうだ、ちゃんとできてるか」

「まぁね。凪沙ちゃんとか暁依にも手伝ってもらって」

 

自然と会話に持っていく。休んでくだけだから、麗華も泊ることにしておけばいい。記憶を失くす魔法もあるけど、失くしすぎると怖い。

すると、衝撃の言葉を放った。

 

「麗波のこと探してるんでしょ」

 

あーやが言った。

 

「柊くんの部屋にいるよ」

 

あーやは本当のことを言った。

 

「へぇ……柊くん?」

 

マジすか……あーや、俺がどうなるか分かってるだろう。

麗華はニヤリと笑った。しかし、目の奥が笑っていない。ものすごく怖い。

 

「どこか教えて」

「はい……」

 

俺は自分の部屋に案内した。

 

 麗波はそのあと激怒され、俺も少しながら怒られた。

 

「ああ……」

 

俺は麗華に怒られたのは初めてで、一度リビングへ戻った。もう怒れたことは根に持ってないが、印象が変わったな。

 

「あれ、誰も居ないのか」

 

俺は1人で床に寝そべった。すると、放し飼い時間(7:00~7:30、18:00~22:00)によって、ゲージの外に出ている小雪が俺の肘に乗ってきた。

 

「なんだ、小雪」

 

小雪は鼻をヒクヒクさせて、匂いを嗅いでいた。

 

「なんか匂いするのか……」

 

小雪はしばらく嗅いでいたが、そのあとは俺の手と手の間に来た。柔らかい毛が顔に当たる。

 

「柔らかいな……」

 

俺は小雪を撫でた。小雪は気持ち良さそうに目を瞑っていた。

 

「小雪も大変だよなぁ」

 

俺は何となく同情を求めたくて言った。うさぎには分からないか。

 

「もふもふ……」

 

俺は思わず声が漏れた。

その時、俺の背中に急に重たいものが乗ってきた。

 

「重っ……」

「誰が?」

 

あーやの声だ。小雪は微動だにしない。

 

「そういうことじゃなくて……なんでそこにいるんだ」

「う~ん……つっきーが喜ぶから?」

 

なんだよその理由。俺は起き上がって言った。

 

「それはそうとして、急にどうしたんだ」

「くっつきたかったんだもん」

 

だったら別の人に……そうか、男は俺しかいないんだ。動物含めたって、小雪もメスだし。男は俺しかいない。

 

「そうか。じゃあおいで」

「つっきーもぎゅってしたいんだ」

「ただ悲しくなるだけだ」

 

俺はあーやのことを抱き締めた。あーやも俺のことを抱き締めた。

 

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