月島柊
白雪凪沙
立川絢香
立川絢梨
以上4名
俺は4/2、学校を休んだ。勿論嫌だった訳じゃない。やることがあったからだ。
今日はお別れ会の2日前。最後の平日でもあった。なぎは小雪ときなこと遊んでいる。俺は今家にいるあーやと絢梨を外に出した。
「あーや、今のままだと曲数が足りないんだ。ナナニジの曲入れてくれないかな」
このままだと1時間以上早く終わってしまう。
「いいけど、何人で歌うの」
「7人しかいない……」
確かに11人で歌うものだから足りないはずだ。
「ふーん……ちょっと事務所行ってくる。他の人今日いるでしょ」
「え!?あ、いるけど……って、おい!」
もうあーやは行ってしまっていた。絢梨と俺だけが取り残される。
「……なんかする?」
「……することない」
確かに。
「じゃあ、ドライブでも行く?」
「何のために休んだの」
そう言われるとなぁ。じゃあ……ピアノ練習しておくか。なぎにバレないように、平均律クラヴィーアとかの音楽家の曲弾いとけばいい。
俺は早速ピアノのところに向かった。久しぶりに家で弾くから、調律から始めるかな。
俺はファ#の音を鳴らす。
ちょっと違和感あるな。高くしてみるか。
もう一度ファ#の音を鳴らす。
あ、さっきの高かったか。じゃあ下げよう。
この繰り返しで、全ての音の調律を行った。
俺は調律が終わると、平均律クラヴィーアを弾いた。
♪♪♪♪~~
弾いている途中に、凪が入ってきた。小雪ときなこを連れている。
「どうだ、俺だって弾けるんだぞ」
「いい音……」
明後日のお別れ会で、恋愛裁判のピアノ演奏を任せられたから、少し位は練習しておきたかった。
「柊くん、ピアノ、上手……」
「ありがとう」
俺は弾くのを止めた。そして、きなこを抱き抱えた。
「なぎ、お別れ会やりたいって言ったな」
「うん。だって、最後に思い出残しておきたいから」
「そうだったか。ごめん、明日俺部活行かないとだから、できないかもしれない」
俺はなぎが言った真逆の事を言った。ちなみに、さっき言ったことは全部嘘。お別れ会はやるし、明日は部活じゃなくて事務所と蒼の家に行って最終確認をする。もちろんなぎには何も言っていない。言ってあったとしても、どうにか明後日までは貫き通す。
「明後日は何時に出ていくんだっけ」
「え?えっとね、確か20:01発快速アーバン」
「そうか」
今のままので大丈夫だった。
本厚木か……週一で会いに行けるかな……
あーやは3時間後に帰ってきた。時刻は12:00。俺はあーやに何をして来たのか聞いた。
「何してきたんだ」
「別にー。つっきー」
あーやは絢梨との部屋に入った。あーやはベットに座って話した。
「『僕が持ってるものなら』の曲、練習してきた」
「だけど、全員が来る訳じゃないだろう?」
「まだ信じてたんだ、つっきー。みんな来るよ」
そんなこと、聞いてなかったし……いや、何となくそう思ってたのかな。
「それで、練習してきたのか」
「うん。明日歌えるでしょ。エリザベスが交渉したって言ってたし」
ニコル……連携してたのかよ……気付かなかった俺も俺だけど。
「ああ、交渉されてた。明日の10時くらいだな。なぎには何も言っていないけど」
「言った方がいいでしょ」
「分かった。行ってくるよ」
俺はあーやに手を振って部屋を出た。
なぎは冷蔵庫をこっそり開けていた。何かあったか?
「なーぎー?」
「ひゃいっ!」
いや、別に何も悪いことで言ったりしてないんだけど。
「って、おい!これ!」
それ、胡桃が作ったやつじゃないか。
「美味しかったか」
「うん!美味しかった……!」
なぎは気付いたらしく、慌てて口を塞ぐ。もうバレてるんだよなぁ。
「そうかそうか。そういえばさ、明後日の9:15に外で待ってて」
「明後日の9:15?いいよ」
なぎは気付かずに戻っていった。
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