高校生からの物語 完結   作:月島柊

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今回の登場人物
月島柊
月島胡桃
白雪凪沙
戸田蒼真
上杉龍夜
立川絢香
以上6名


第19話 2日目

 Moonlight

 

 そう誰にも 見せていない

私の顔が あるのよ

おとなしそうな 性格だと

思ってくれてるなら 期待ハズレかも…

 

Moonlight

窓に射す光のせいで

Moonlight

今夜はちょっと違うかもね

 

 風に(なび)く 無粋(ぶすい)な雲が

空の景色を 邪魔する

甘い言葉 並べたって

そんな簡単には 優しくしてあげない

Don't touch!

 

Blue Moon

わざと冷たくしているのは

Blue Moon

あなたの気を惹きたいだけよ

 

 他の星が (まぶ)しくても

美しいのは どこの誰?

天邪鬼って 言われて来た

生まれてからずっと 素直じゃないのよ

 

Moonlight

そうよ 自信はあるけれど

Moonlight

ホントの願いは一つでしょう?

 

 あなたに この気持ちをそう

伝えようとしたけど まるで全然

私のこと 興味がない

You're the moon

 

Moonlight

窓に射す光のせいで

Moonlight

今夜はちょっと違うかもね

 

Full Moon

今は こんなに大きくても

Full Moon

そのうち 欠けてしまうのが愛

 

 

 色っぽい声で全体を歌っていた。あーやだったらそうだと思った。

 

『あわわ……』

 

なぎと胡桃は色っぽい声と色っぽい振る舞いにあたふたしていた。

 

「あれぇ、胡桃、なぎ、ドキドキしてる?」

 

あーやが誘惑するように言った。俺は誘惑を阻止した。

 

「あーや、やめろ」

「はーい」

 

胡桃となぎは未だに口を開けていた。俺は胡桃となぎを慰めながら、次の曲の指示をした。

 

「蒼真、先に行ってろ」

「分かった。歌うのは待機か」

「そうだな。また指示を送る」

 

俺は胡桃となぎの頭を撫でていた。胡桃は「色気……」と呟き、なぎは「大丈夫なのかな……色気なくて……」と不安そうに呟いた。

 

「あーやが歌うだけでこんなんになるとは……」

「色気……ない……」

 

胡桃がテーブルを指でなぞりながら言う。もう元気失ってるし。けど、進めないと時間がなくなる。

 

「蒼真、始めてくれ。龍夜と一緒に」

「おう。龍夜、来い」

「はいよ」

 

俺は胡桃を慰める。

 

「色気……あるから。大丈夫」

「どういうとこ!」

 

げ、そう来たか……色気を思うとき、ぶっちゃけ言うと無いからなぁ。

 

「えっと……」

「ないじゃん」

「それでも!胡桃は、あーやと違ういいところあるから!」

「じゃあどこ」

 

それだったら……

 

「髪が長いし、俺の事ハグしてくれるし、あと、一緒にいてくれるだろ?どんなときでも」

「言われてみれば……」

 

俺はなぎにも言った。

 

「なぎだって、俺に優しくしてくれるから。それだけで十分だ」

「柊くん……」

 

2人は俺の前後を挟むように包み込んだ。そして、2人同時に言った。

 

『柊くん、大好き!』

 

俺は思わず笑顔を浮かべる。色気がなくても、これがあるから最高だ。

 

「胡桃、連弾お願いできるかな」

「うんっ!任せて!」

 

 何度失ったって 取り返して見せるよ

雨上がり虹がかかった

空みたいな君の笑みを

例えばその代償に 誰かの表情を

曇らせてしまったっていい

悪者は僕だけでいい

 

本当はいつでも 誰もと 思いやり合っていたい

でもそんな悠長な理想論は

ここで捨てなくちゃな

 

遥か先で 君へ

狙いを定めた恐怖を

どれだけ僕は払い切れるんだろう

半信半疑で 世間体

気にしてばっかのイエスタデイ

ポケットの中で怯えた

この手はまだ忘れられないまま

 

 何度傷ついたって

仕方ないよと言って

うつむいて君が溢した

儚くなまぬるい涙

ただの一粒だって

僕を不甲斐なさで溺れさせて

理性を奪うには十分過ぎた

 

街のクラクションもサイレンも

届きやしないほど

 

遥か先へ 進め

身勝手すぎる恋だと

世界が後ろから指差しても

振り向かず進め 必死で 君の元へ急ぐよ

道の途中で聞こえたSOSさえ

気づかないふりで

 

 バイバイイエスタデイ ごめんね

名残惜しいけど行くよ

いつかの憧れと違う僕でも

ただ1人だけ 君だけ

守るための強さを

何よりも望んでいた

この手に今

 

遥か先へ進め 幼すぎる恋だと

世界が後ろから指差しても

迷わずに進め 進め

2人だけの宇宙へと

ポケットの中で震えたこの手で今

君を連れ出して

 

         裏ボーカル

 未来の僕は知らない

だから視線は止まらない

謎めいた表現技法

意味深な君の気性

        裏ボーカル終了

 

アイラブユーさえ 風に

飛ばされそうな時でも

不器用ながら繋いだ

この手はもう 決して離さずに

虹の先へ

 

大体裏ボーカル担当で入る。胡桃にも協力してもらったが、連弾は片手だけを使って、2人でやっていた。

 

「次はナナニジか。ピアノ俺だから、胡桃はなぎのところに行ってて」

「オッケー。柊くん、頑張って」

 

胡桃が戻ると同時に、11人はステージに上がった。曲は「何もしてあげられない」だ。




月島柊パート
月島胡桃パート
立川絢香パート
立川絢梨パート
戸田蒼真パート
上杉龍夜パート
戸田蒼真、上杉龍夜パート
月島柊、月島胡桃パート

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