高校生からの物語 完結   作:月島柊

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夜間モードoffで見てくれた方がいいと思う。


第21話 ドーム 1日目

 「ただいま」

 

誰からの返事もない。いつからこんなやつになったんだ。

俺はベットに横になった。

 

彩はいないのかな

「私がどうかした?」

 

思わずベットから滑り落ちる。

 

「彩!?」

「いるのは普通じゃないの?」

 

普通だとは思うがいつからそこにいたんだよ。俺が横になったときにはいなかったはず。

 

「いつからいたんだ」

「ついさっき。いちゃ悪かった?」

 

ちょっと悲しそうな目でこっちを見てくる。そんな目で俺を見ないでくれ。

 

「悪くないけど」

「ダーリンが帰ってきたからなんかしよっかな」

 

嫌な予感しかしないけどそうなったら逃げるか。

 

「これ、触ってみて」

「これか?」

 

俺は渡された板を触る。なにもないただの板じゃないか。

 

「板がどうかしたか」

「それで私を撫でて」

 

俺は触った手で彩を撫でる。なんか変わるのか

 

「なんかあったのか」

「私が嬉しくなった」

 

なんだよ、そんなことか。別に板なんて要らなかったじゃないか。

 

「もっと撫でてー!」

「物足りないかよ」

「すごく!」

 

物足りないんじゃしょうがないか。俺は顎の下を犬のように撫でてやった。「ふふふーっ」といいながら撫でられている。

 

「嬉しいか」

「うん。はむっ」

 

彩が俺の指を咥える。これが狙いか?

 

「んちゅっ」

「彩、離してくれ」

「なんれ?」

 

時間は10:15。遅番のナナニジ事務所いかないとな。

 

「仕事行ってくる。今日は夜遅いかもな」

「もっと遊びたかったのにー!」

「我慢してくれ。それじゃ」

 

俺はドアを開けて神保原に向かう。相変わらずの車だけど。

 

 神保原に着いた俺は10:29発湘南新宿ライン特別快速小田原行きに乗車。上野まで行かないため桶川で乗り換える。

普通車ボックスシートに座っていたが思ったより快適だった。桶川からは向かいのホーム停車中の高崎線普通小田原行きに乗り換え。桶川で追い越すのだ。特別快速は上尾、大宮、浦和、赤羽に、普通は北上尾、上尾、宮原、大宮、さいたま新都心、浦和、赤羽に停車する。

 

 上野には11:59着で7番線。ここから事務所まで歩く。

事務所に着くと職員の人たちが俺を待っていた。

 

「マネージャー、すぐに東京ドームに!」

 

東京ドーム?なんで行かなきゃいけないんだ?

 

「なんでだ。」

「ライブです!早く!」

 

とにかく急ぐため12:13発京浜東北線快速磯子行きに乗車。秋葉原からは総武線に乗り換える。

 

「マネージャー!早く!」

「待ってくれ、なるべく急いでるから。」

 

12:16秋葉原。12:21発中野行きに乗り換える。

水道橋には12:26。

 

「急ごう!」

 

東京ドームの控え室ではナナニジのメンバー全員…ではなくあーやとジュン、麗華しかいなかった。

 

「なんで3人だけ」

「分担で3人ずつ」

 

そういうことか。練習だよな

 

「練習だよな」

「うん。無人になるときがあるから」

「分かった」

 

俺は東京ドームの真ん中に立った。

 

「俺の左が麗華、右にジュンが立って。俺のところに絢香がいてくれ」

「はーい」

 

左に麗華、右にジュン、真ん中に絢香が返事をして立つ。なるべくファンに見えるようにしないとだ。

 

「ちょっと待ってて」

 

俺はドームの端にある壁に手を掛け、足を乗り越えさせる。客席に移るためだ。

客席から見ると正面がしっかり見えた。しかし横に移動すると誰か2人が見えなくなってしまう。

 

「絢香を中心に麗華は前、ジュンは後ろに動いて」

 

少し大きく言った。それぞれ移動すると、全員が見えるようになった。

 

「マネージャー、大丈夫ですか」

「あぁ。ナナニジのためだからな」

 

俺はドームの外に出る。2階席に上がるのだ。

 

「うん。見えるな。モニターは使えるか」

「はい。ドローンの撮影になりますが」

「俺がやろう。じゃあ問題ないな。練習しててくれ。えっと、君の名前なんだっけ」

美鈴(みすず)陽菜(ひな)です。」

 

美鈴さんか。いい名前だな。

 

「いい名前だね。美鈴さん、ナナニジの3人頼んだよ」

「マネージャーはどこ行くんですか」

「事務所戻る。控え室にPC(パソコン)置いとくから、何かあったらリモートで」

「分かりました。」

 

俺はドームの外に出て水道橋から総武線に乗る。13:00発総武線津田沼行き。御茶ノ水に停車し、秋葉原に13:05着。次は13:11発京浜東北線快速南浦和行きで上野。山手線は1分遅くつくから京浜東北線にした。御徒町通過だし。

上野には13:14。事務所には次の3人が待っていた。桜とみう、そしてあかねだった。

 

「もう行っていいの?」

「まだ待ってくれ。練習してるはずだ。」

「分かりました。」

 

 3人と一緒に待っていると、リモートが始まった。順番が来たのかな。

 

「順番か」

「はい。藤間さん、滝川さん、丸山さん来てください」

 

3人はもう外に出ていた。

 

「早いですね…」

「あはは…ガチですからね」

 

15分~20分経つと絢香、麗華、ジュンの3人が戻ってきた。

 

「たっだいまー!」

「ジュン!礼儀正しく!」

「別にいいよ。事務所なんだから」

 

俺は椅子に座りながら言った。

 

「マネージャーが言うんだったら…」

 

俺には対抗できないのかよ。まぁ別にいいけど。

 

「つっきー、あそぼ」

 

絢香が言ってきた。ここでその呼び方やめろって言っただろ。

 

「絢香、その呼び方ここではやめろ」

「つっきーはつっきーでしょ」

「…分かったよ。あーや」

 

この呼び方あんまり呼びやすくないんだよなぁ

 

「明日デートしようね」

「急だな。いいけどさ」

 




次回もドーム編です。
「何してるの?つっきー」
「ちょっ、あーや!入ってくるなよ」
「別に何してるかくらい教えてもいいじゃん」
「分かったよ。次回の予告」
「じゃあやらせて!」
「えっ!?ちょっ!」
「次回は私大活躍だからねー!お楽しみに!」

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