「ただいま」
誰からの返事もない。いつからこんなやつになったんだ。
俺はベットに横になった。
「彩はいないのかな」
「私がどうかした?」
思わずベットから滑り落ちる。
「彩!?」
「いるのは普通じゃないの?」
普通だとは思うがいつからそこにいたんだよ。俺が横になったときにはいなかったはず。
「いつからいたんだ」
「ついさっき。いちゃ悪かった?」
ちょっと悲しそうな目でこっちを見てくる。そんな目で俺を見ないでくれ。
「悪くないけど」
「ダーリンが帰ってきたからなんかしよっかな」
嫌な予感しかしないけどそうなったら逃げるか。
「これ、触ってみて」
「これか?」
俺は渡された板を触る。なにもないただの板じゃないか。
「板がどうかしたか」
「それで私を撫でて」
俺は触った手で彩を撫でる。なんか変わるのか
「なんかあったのか」
「私が嬉しくなった」
なんだよ、そんなことか。別に板なんて要らなかったじゃないか。
「もっと撫でてー!」
「物足りないかよ」
「すごく!」
物足りないんじゃしょうがないか。俺は顎の下を犬のように撫でてやった。「ふふふーっ」といいながら撫でられている。
「嬉しいか」
「うん。はむっ」
彩が俺の指を咥える。これが狙いか?
「んちゅっ」
「彩、離してくれ」
「なんれ?」
時間は10:15。遅番のナナニジ事務所いかないとな。
「仕事行ってくる。今日は夜遅いかもな」
「もっと遊びたかったのにー!」
「我慢してくれ。それじゃ」
俺はドアを開けて神保原に向かう。相変わらずの車だけど。
神保原に着いた俺は10:29発湘南新宿ライン特別快速小田原行きに乗車。上野まで行かないため桶川で乗り換える。
普通車ボックスシートに座っていたが思ったより快適だった。桶川からは向かいのホーム停車中の高崎線普通小田原行きに乗り換え。桶川で追い越すのだ。特別快速は上尾、大宮、浦和、赤羽に、普通は北上尾、上尾、宮原、大宮、さいたま新都心、浦和、赤羽に停車する。
上野には11:59着で7番線。ここから事務所まで歩く。
事務所に着くと職員の人たちが俺を待っていた。
「マネージャー、すぐに東京ドームに!」
東京ドーム?なんで行かなきゃいけないんだ?
「なんでだ。」
「ライブです!早く!」
とにかく急ぐため12:13発京浜東北線快速磯子行きに乗車。秋葉原からは総武線に乗り換える。
「マネージャー!早く!」
「待ってくれ、なるべく急いでるから。」
12:16秋葉原。12:21発中野行きに乗り換える。
水道橋には12:26。
「急ごう!」
東京ドームの控え室ではナナニジのメンバー全員…ではなくあーやとジュン、麗華しかいなかった。
「なんで3人だけ」
「分担で3人ずつ」
そういうことか。練習だよな
「練習だよな」
「うん。無人になるときがあるから」
「分かった」
俺は東京ドームの真ん中に立った。
「俺の左が麗華、右にジュンが立って。俺のところに絢香がいてくれ」
「はーい」
左に麗華、右にジュン、真ん中に絢香が返事をして立つ。なるべくファンに見えるようにしないとだ。
「ちょっと待ってて」
俺はドームの端にある壁に手を掛け、足を乗り越えさせる。客席に移るためだ。
客席から見ると正面がしっかり見えた。しかし横に移動すると誰か2人が見えなくなってしまう。
「絢香を中心に麗華は前、ジュンは後ろに動いて」
少し大きく言った。それぞれ移動すると、全員が見えるようになった。
「マネージャー、大丈夫ですか」
「あぁ。ナナニジのためだからな」
俺はドームの外に出る。2階席に上がるのだ。
「うん。見えるな。モニターは使えるか」
「はい。ドローンの撮影になりますが」
「俺がやろう。じゃあ問題ないな。練習しててくれ。えっと、君の名前なんだっけ」
「
美鈴さんか。いい名前だな。
「いい名前だね。美鈴さん、ナナニジの3人頼んだよ」
「マネージャーはどこ行くんですか」
「事務所戻る。控え室に
「分かりました。」
俺はドームの外に出て水道橋から総武線に乗る。13:00発総武線津田沼行き。御茶ノ水に停車し、秋葉原に13:05着。次は13:11発京浜東北線快速南浦和行きで上野。山手線は1分遅くつくから京浜東北線にした。御徒町通過だし。
上野には13:14。事務所には次の3人が待っていた。桜とみう、そしてあかねだった。
「もう行っていいの?」
「まだ待ってくれ。練習してるはずだ。」
「分かりました。」
3人と一緒に待っていると、リモートが始まった。順番が来たのかな。
「順番か」
「はい。藤間さん、滝川さん、丸山さん来てください」
3人はもう外に出ていた。
「早いですね…」
「あはは…ガチですからね」
15分~20分経つと絢香、麗華、ジュンの3人が戻ってきた。
「たっだいまー!」
「ジュン!礼儀正しく!」
「別にいいよ。事務所なんだから」
俺は椅子に座りながら言った。
「マネージャーが言うんだったら…」
俺には対抗できないのかよ。まぁ別にいいけど。
「つっきー、あそぼ」
絢香が言ってきた。ここでその呼び方やめろって言っただろ。
「絢香、その呼び方ここではやめろ」
「つっきーはつっきーでしょ」
「…分かったよ。あーや」
この呼び方あんまり呼びやすくないんだよなぁ
「明日デートしようね」
「急だな。いいけどさ」
次回もドーム編です。
「何してるの?つっきー」
「ちょっ、あーや!入ってくるなよ」
「別に何してるかくらい教えてもいいじゃん」
「分かったよ。次回の予告」
「じゃあやらせて!」
「えっ!?ちょっ!」
「次回は私大活躍だからねー!お楽しみに!」
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