高校生からの物語 完結   作:月島柊

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今回から22/7中心になります。


第27話 滝川みう

 「マネージャー、みんなとデートしてくれないか」

 

あれから約2ヶ月後だった。4月を迎え、桜が舞い散る時期。まさかのデートだった。俺は前に妻はいないと言ったが、デートするなんて思わなかった。1人ずつでいいらしい。そんな問題じゃないが。

 

「まずは、みうちゃんから」

「えっ…私ですか…」

 

みうだったか。楽しそうだから今回はいいか。

 

 そして当日4月17日土曜日。俺が5分早めにきた。

 

〈ごめんなさい、10分遅れます…〉

 

申し訳なさそうなline。そんな迷惑じゃないのに。

 

〈大丈夫だよ。俺もまだ着いてないから〉

 

安心させるための嘘。あと15分か。

と思っていたら、10分で来た。5分前を基準にしてたのか。

 

「ごめんなさい!」

「い、いやいや、大丈夫だから。お花見だよね」

「あっ、はい…」

 

みうちゃん、暗いからな。

 

 上野公園に着くとレジャーシートを張り、その上に座った。日陰で涼しかった。

 

「私…ミニスカートあんまり着てなくて…変かも知れないですが…」

「変じゃないよ。」

 

持ってきた椅子に座ってるから少しパンツが見えてるのは内緒にしておこう。

 

「なにか…」

「いや、何でもない」

 

知られたら俺がどう思われるか。

 

「桜好きなのか」

「あっ、はい…」

 

ヤバイ…なかなか話が弾まない。どうすればいいんだ?

 

「……」

「…マネージャー…?」

 

どうすればいいんだ。なにか話すこと…

 

「マネージャー?」

「あっ、どっ、どうした」

「いえ…なにか考え事ですか…?」

「あぁ、いや、なんでもない」

 

みう、何回も呼んでたのか?

 

「みうは、俺と何したい」

「えっと…一緒にいれれば…あと、人混みは…」

 

なんかいろんなこと知れたな。じゃあ混んでないところか。

 

「私の家、来ますか…?」

「えっ、いいのか」

「はい…静かなので…」

 

早速みうと俺は歩きだした。どこが最寄りか聞けばいいのか?

 

「最寄り駅って、」

「みずほ台ってところです…」

 

みずほ台か。池袋まで行って東上線か?ひとまずみうについていった。

9:31発山手線池袋・新宿方面に乗った。多分池袋までだろう。

 

「みう」

「…はい…」

「…俺でいいのか」

「マネージャー…」

 

デートって俺を選んだ。なんでか気になってたんだ。

 

「はい。マネージャー、頼りになるので」

 

頼り、か。俺がそう思われたの初めてだ。

 

「そうか。」

 

頼り。俺なんかが頼りになるのか。高校の時は…俺だって大学行っても頼りにされなかった。

弱いから、何も出来ないから、信頼できないから、たくさんの証拠、根拠のないことを言われ、頼りにされなかった。

 

「…マネージャーが、たくさん教えてくれますし…」

 

みうだけが頼りにしてくれた。1番信じられる。

 

「そうか。ありがとう」

 

 池袋には9:48。今度は東上線か。って、降りないのか!?

 

「みう?」

「あ、すみません。ボーッとしてて」

 

少しして降りた。なんだろう?

9:53発東武東上線急行森林公園行き。みずほ台って急行止まったっけか。

 

「志木で乗り換えます」

「あぁ。分かった」

 

急行止まらないのか。

志木には10:12。5分後の各駅停車川越市行きに乗る。

 

「みう、もうすぐ着くな」

「はい。私の家、何もないですが…」

 

 みずほ台には10:21。家まで歩くか。

 

「ここです」

 

もう目の前だった。

 

「あ、失礼します…」

 

人の家に上がるの久しぶりだな。こんなんでいいのか?

 

「誰もいないので。」

 

言う必要なかった?なんだ。

 

…あの、デートしてみたかったこと、してみていいですか

「え?あっ、あぁ」

 

俺が座っていると、みうが膝にのってきた。そして手を後ろにやって、俺を柔らかく抱いてきた。

 

「みう?」

「私、嘘をつく大人は嫌いなんです。でも、マネージャーだったら信じられる。それに、暖かみがあるので」

 

嘘をつく大人か。いるもんな。

 

「俺はいいと思うんだ。みうは。」

「どういうことですか?」

「みうは優しいと思うから。そういう人とだったら結婚してもいい」

結婚…//

 

嫌だったか?って、俺結婚とか言ってた!?ヤバイな。

 

「私も!しても、いいです…

 

だんだん小さくなっていくみうの声。

 

「みう…」

「マネージャー…」

「柊でいいさ。」

 

これでみうも候補か。たくさん候補がいるな。ってか、22/7のメンバーとデートするんだったら+11人か。みうはしたからあと10人。

 

「みう、抱きついてるといいか」

はい。私も、抱いてください…///

「おっ、いいぞ。」

 

俺はみうに手を伸ばし、みうを抱く。

 

あっ//

「みう、まさかかと思ったか?」

「いえ…ただ、手がお尻に…」

 

俺の手は抱こうとして、尻に言っていた。

 

「んなっ!ごめん!」

いえ、大丈夫です///

 

 俺が帰る時間になる。埼玉県内だからそこまで遠くないか。

 

「あの、柊くん、朝霞まで送ります…」

「ありがとう。」

 

16:41発東上線準急池袋行き。朝霞台まで乗る。

 

「いつでも来てください、歓迎します」

「あぁ。」

 

16:47着。朝霞台からは北朝霞まで歩く。

 

「じゃあ、また明日」

「はい!」

 

笑顔で見送ってくれる。俺は北朝霞に向かって歩き始める。

16:54発武蔵野線南船橋行き。南浦和には17:04。京浜東北線各駅停車大宮行きに乗り換え、隣の浦和まで行く。浦和からは17:24発高崎線高崎行きに乗り換え、神保原に帰る。

浦和は17:09。時刻通り。17:24発高崎行きに胡桃が乗ってるはずだ。

17:24高崎行きに乗っていると、大宮で胡桃が乗ってきた。今日はグリーン車だった。

 

 外が薄暗くなった18:36、神保原に着いた。車は近くの駐車場に止めてある。

 

「帰ろうか」

「うん」

 




次回の登場人物は…
「呼ばれたから来ました。」
麗華ちゃん、よろしくね
「はい。次回は私の回なんですよね」
そうだね。よろしく
「はい!精一杯頑張ります!」
自信満々な人でよかったよ。楽しみにしててね
「はい!」

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