【東条悠希視点】
仙台の単独ライブが終わり、柊くんたちが待っている鶴の湯温泉へ向かう。電話があったが、仙台駅に向かっていた。
のる電車は13:54発こまち23号秋田行き。17号車の1番A席。こまち23号は盛岡、田沢湖に停車する。田沢湖から鶴の湯温泉は田沢湖からかなりの距離がある。歩いて1時間かかるため、田沢湖に柊くんが待っている。車で連れていってもらうんだ。
田沢湖15:09着。柊くんどこだろう?
「悠希!ここだ」
「柊くん!」
いたいた。車ちゃんとあるね。
「悠希、疲れたろ。俺の部屋空いてるから入ったらいい」
「ありがとな!」
【月島柊視点】
鶴の湯温泉に着くと悠希は俺の部屋に行く。ニコルもいるけどベットは3つあるから問題ないだろう。
いまの時刻は16:45。風呂に入るのもあと少しだな。18時くらいに入ろうかな。
外から見てみると、脱衣所は男湯と女湯で分かれている。俺と6人は一緒に向かうでよさそうだ。俺の部屋からも遠くはないから大丈夫だな。さて、位置の確認でも行くか。
「あ、柊くん」
「おう、麗華。場所の確認か」
「えぇ。非常口とか」
ちゃんとしてるな。麗華は。俺はひとまず自販機や裏口の確認だ。そうして俺はすぐに自分の部屋に戻る。
「柊くん、お風呂どうだった」
「結構広めだと思う。脱衣所は分かれてた」
「気持ち良さそう。」
ニコルに頼まれて行ったんだ。悠希はもうベットにいるっぽい。
「ニコルは寝ないのか」
「お風呂入りたいから。」
風呂目当てじゃないんだけど。
「俺は疲れたから少し寝ようかな。18時になったら起こしてくれないか」
「分かった。おやすみ」
俺は目を瞑った。今日は運転だったり確認だったり疲れたな。明日はどこに連れていこうか。
【斎藤ニコル視点】
柊くんが寝てから私は部屋の真ん中に座った。柊くんが何を好きか考えるのだ。気も合った気がするし、なんか私が1番知らない気がしたから。どう思ってるんだろう。
(柊くん、東条さんの横で寝てる…)
東条さんの方がいいのかな。私なんて、
「ニコル…おいで…」
「うん…」
寝言だとは分かっていたが、なんか近づきたくなった。
「ニコル…」
柊くんは寝ぼけながら私を抱いた。なんか安心する。私は柊くんにこう思われてるんだ。
「ニコル、一緒に寝よ…」
「うん。一緒に」
私は柊くんの横に寝た。抱きつきながら。
【立川絢香視点】
私の部屋にはジュンが同じだった。つっきーの部屋はエリザベスにあげた。一緒が良さそうだったし。
「絢香、何してるの」
「見れば分かるだろ、漫画描いてる」
PCを持ってきてるのは漫画を描くためだった。つっきーにも手伝ってもらいたかったけど。まぁしょうがないか。
【丸山彩視点】
なかなか電話が来ない。もしかしてなんかあったのかな。そうだったら緊急だ。
「柊くん、電話来ないね」
「そうね。大丈夫かな」
秋田の鶴の湯温泉だったはず。私も行きたいけど、遠いからな。
「福島松川できたのが最後かな」
「うん…」
柊くん、生きてるよね。死なないでね。16:56、もうすぐ暗くなっていく時間だ。お願い、無事で…いて。
「彩ちゃん、大丈夫だよ。柊くんだったら」
「そうだよね。柊くんだったら」
絶対、生きてるはず。
【月島柊視点】
「ふわぁぁっ、結構寝たな」
16:50とかに寝たのに気づいたら17:55だった。ニコルは…
「うわっ!」
すぐ横に寝ていた。寝顔が…
「ニコル、起きろよ。18時だぞ」
「うぅん、分かった…」
「悠希も。起きろ」
「うぅあ?あぁ、分かった」
みんな忘れてたんかい。
「風呂の準備してロビーで待っててくれ」
「分かった。」
ニコルが返事をする。悠希はまだ寝ぼけている。
俺は他の人たちを呼ぶために、230号室、232号室にも呼びに行く。
「みう、麗華、風呂の準備してロビーで待ってて」
「はーい」
次に232号室。
「あーや、ジュン、風呂の準備してロビーで待ってて」
「分かった。」
これで全員気づいただろ。忘れるなよ。
俺は部屋に戻って、バスタオル、パジャマなどの替えを持ってロビーに向かう。いたのは先に言ったニコルと悠希だけだった。
「早いな。まだ待ってようか」
やがて230号室、232号室の順で集まった。
「行くぞ、多分俺1人だけど」
「なに、女湯入りたかった?」
「そんな変態じゃないです。じゃあまたここで待ってて」
「はーい」
俺は脱衣所に向かう。服を囲いにいれ、小さいタオルを持ち、ドアを開けようとすると、ドアの横に警告があった。俺が見るとそこには「混浴ですのでご了承下さい」と書かれていた。混浴!?何でだよ…
俺はゆっくりドアを開け、中に入るが、まだ来ていなかった。来たら来たで大事件だけど。
俺は体を洗い、すぐに湯船にはいる。
「おっきいねー!」
やべっ、入ってきた!
って、あれ?ニコル達じゃないな。そこには蘭、つぐみ、モカの3人がいた。
「あーっ、柊くんだぁ」
モカが俺に気づく。もうどうしようもないか。
「や、やぁ、モカ」
「えっ、混浴なの!?」
そりゃあ俺だって知らなかったし。
「1回体洗お。それから」
「混浴って、だったら…」
あの6人も入ってきた。
「やっぱり…」
俺の人生終わった…
「知ってたの?混浴だってこと」
「知らない!知らないから!」
「怪しいなぁ」
あーやがこっちをジロジロ見てくる。なんだよ、怪しいか?
「怪しくないだろ。」
「先入っちゃおうか」
俺が上がればいい話か?
「柊くん入っててね。」
ダメだった。何でだよ。あがっていいだろ。
「色々話したい…」
みうまで!はぁ、俺はどうしようもないな。
「えっと、まず、これはたまたまか?」
「たまたまよ。それで、柊くんは」
「俺がどうしたんだ」
「見たいの?」
見たいって言えるわけないよね?
「見たいって訳じゃないけど…」
「じゃあいいや。みんな、抱きつくよ」
「はぁっ!?なに言って――」
もう遅かった。全員抱きついていた。やれやれ、勘弁してくれよ。
そして暫くして、6人は出ていき、Afterglow3人だけになった。
「柊くんはどうしてここに?」
「22/7の旅行。そっちは」
「プライベート旅行ー」
モカが言った。マイペースだな。
「旅行で来てたんです。明日は大館に行って、白神山地を見て戻ってきて、明後日は山形まで行って赤湯の温泉に行って泊まるんです」
「そうだったんだ。俺たちは明日函館行って青函連絡船見て、東能代経由で戻ってくる。明後日は酒田の方通って海を見て、山形で泊まる。」
山形は結構似た感じだったな。明後日で帰る方向だから、明日は電車だが、明後日はまた車。酒田から山形が不安だけど。
明日の青函連絡船は新幹線だから盛岡までこまちで行って、盛岡からははやぶさで函館。帰りは新青森まで行って、奥羽本線で秋田まで下ってくる。そしてこまちで田沢湖来て終了。
明後日はここから車で酒田へ行き、酒田から山形まで車で行く。山形からはお昼を仙台で食べる。山形から仙台は電車だ。仙台から山形に戻ってきて、予定はそこで終わり。
明明後日は山形から福島まで車で行って、東北道で上野まで帰る。
「山形で迎えようか?」
「ありがとうございます。お願いします」
「分かった。じゃあ上がったらLINE交換しよう」
「はい!」
つぐみが積極的に来てるけど、蘭は喋らないな。どうかしたのか?
「蘭?」
「なっ、なに?」
「黙ってたからさ」
「あぁ、ごめん。LINE交換だよね。いいよ」
なんだろう、なんか違和感感じる。いつもの蘭じゃないっていうか、なんか不思議。
風呂から上がって、LINE交換をする。つぐみ、モカ、蘭の3人だ。
さらに翌日、田沢湖から6:53発盛岡行きに乗って盛岡へ。7:41盛岡。
盛岡7:59発はやぶさ95号。こまちと分離する。
「こまちって秋田行くんだよね」
「あぁ。俺らが乗るのははやぶさ95号な」
はやぶさ95号は新函館北斗行きで、終点まで乗る。
奥津軽いまべつを過ぎ、青函トンネルに入っていく。30分ほどだ。
「わっ」
「青函トンネルだな。」
「光見えるよ」
「竜飛海底と吉岡海底のことだな。」
竜飛海底と吉岡海底は青函トンネル内にある駅だったのだが、廃止された。
新函館北斗には10:01。10:11発函館本線はこだてライナー函館行きに乗車。10時半に函館には着く。
「青函連絡船だっけ、どれくらい歩くの?」
「400mだから10分くらいかな」
青函連絡船は青函トンネル開通に伴って廃止になったが、今も旧函館桟橋、旧津軽桟橋に残っている。今回は函館桟橋の方に行く。
「これが青函連絡船?」
「そう。昔はこれで青森から函館まで寝台特急とか運んでたんだ。俺が生まれた2007年にはもう廃止になってたけど」
青函連絡船。1度乗ってみたかった。
「柊くん、これ乗れるよ!」
「本当か!?」
テンションが上がってくる。乗れるなんて。
俺は青函連絡船に足を踏み入れる。鉄の音が鳴る。
「すごいな…」
「また来たいね、柊くん」
本当にそう思った。今度はいつ来れるかな。
函館から青森まで戻る。12:02発はこだてライナー新函館北斗行き。今度は逆に秋田へ向かう。
「柊くん、また来ようね」
「今度は22/7全員で!」
「北海道まわりたいな」
「またいつか、ね」
新幹線に乗ってから寝てしまい、起きたのは青函トンネルを抜けた新青森手前だった。
「もう、寝ないでよ、柊くん」
「ごめんごめん。さ、降りようか」
今度は奥羽本線。14:10発弘前行き。すぐ終点だ。といっても35分乗る。
「久しぶりにこんな電車乗ったなぁ」
「なんかワクワクするな!」
悠希がにこにこ笑って言った。人によってはワクワクするか。
「まだ乗るからな。弘前まで行っても」
弘前では弘前城の桜を見に行く。まだ東北だから桜は残っている。ただ、まだ教えていない。サプライズだ。
「柊くん、もうすぐ?」
「あと30分」
14:45弘前。次の電車は14:50発の秋田行きだが、弘前城にいくため16:32発つがる6号に乗る。
「弘前城行くんだ」
「弘前城って、桜の!?」
知ってたのか。
「そう。桜満開だぞ」
俺は6人を連れて弘前城へ向かう。
弘前城に着くと、みんなが歓声をあげた。
『うわぁぁっ!』
「どうだ、これを見せたかったんだ」
「すごい!」
「ずっと見てられる…」
みうもこう言っている。みんなが喜んでくれた。
「よかった。暫く見ているといい」
次は16:32だから1時間半ある。
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