高校生からの物語 完結   作:月島柊

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第32話 旅行 2日目

 弘前からは16:32発奥羽本線特急つがる6号秋田行き。秋田まで行ったあと、こまちで田沢湖まで向かう。

つがる6号の所要時間は2時間8分。9駅に停車し、途中、大鰐温泉、碇ヶ関、大館、鷹ノ巣、二ツ井、東能代、森岳、八郎潟に停車し、終点秋田。

途中大館には17:09、東能代17:51、八郎潟18:16、終点秋田には18:40に到着する。

 

 東能代まで来た俺たちは、到着したホームを見る。すると、今日白神山地に行ってきたAfterglowの3人がいた。俺はデッキへ向かい、1分の停車時間で急いで話した。

 

「つぐみ、今帰りなのか」

「うん。19:09発秋田行きで」

 

19:09だと弘前17:40発と同じかな。

 

「そうか。じゃ、またホテルで」

 

そう言ってドアは閉まった。17:52、時刻通り出発した。次は森岳に停車する。

 

 八郎潟18:16。時刻通り。八郎潟は停車時間も短い。すぐに出発する。

 

 秋田18:42。若干遅れて到着した。こまちは19:10発こまち48号東京行き。東京まで行く最終電車だ。この次、20:14発こまち96号は、仙台行きで仙台で終点。東京まで行くにはこまち48号が最終になる。

 

「蘭ちゃんだっけ。その人達間に合うかな」

「どうだろう。間に合わなかったら迎えに来るか。秋田まで」

 

 大曲でスイッチバックして、田沢湖20:07。鶴の湯温泉に戻り、時間を調べる。

 

「20:07に秋田着くから、大丈夫だろ」

「20:14発だもんね」

 

俺は一応蘭にLINEする。

 

〈いまどこいる〉

 

少し間が空いて返信が来た。

 

〈追分だって〉

 

今が20:09なのに追分はおかしくないか?

 

〈遅れてるよな〉

〈16分ね〉

 

ってことは、間に合わなくないか?

 

〈秋田に着いたら連絡してくれ〉

〈分かった〉

 

蘭っていつでも落ち着いてるからな。

 

 20:33、蘭から連絡が来た

 

『21:00発あるんだけど、乗っていい?』

「あるんだったらいいよ。」

『分かった。戻るんだけど――』

「つぐみとかいないのか」

『うん。あの、戻ったら…』

「なんだ、周りに誰もいないぞ。こっちは」

『戻ったら、私と寝てくれない!』

「えぇっ、一緒にか!?」

『うん…どうなの!』

「あっ、あぁ…分かった…」

 

そうして電話は切れる。えっ、マジで?蘭と一緒に寝れるの?しかも自分から?

 

(マジか…蘭が自分から…)

 

蘭って自分から言ってくるような人だったっけ?嬉しいけど。

 

「蘭達大曲までは来れそうだ」

「大曲まででしょ。その先は」

「田沢湖線が終わってるかどうかだな。」

 

田沢湖線終わってるかな、最終。終わってたらどうしようか。

 

 21:51、蘭から電話が来た。その内容は

 

『田沢湖線終わってる』

「やっぱり?今から大曲駅前まで行くから待ってて」

『分かった。』

 

ここから大曲って結構遠いか。俺は1人だけで鶴の湯温泉を出ていった。21:58、鶴の湯温泉を出た。調べると1時間16分と書かれてるから、23:14に着くんだろう。俺は車を出し、走っていった。

 

【美竹蘭視点】

 

 柊くんに待っててって言われたから私たち3人は大曲駅東口に向かった。多分東口だから。

 

「柊くん、遠いのにいいのかな」

「大丈夫だよ。信じよ?」

 

つぐみが私を慰めてくれる。

 

「そうだよね。」

 

 23:05、待ってから1時間と少しが経った。まだ着いていないが、とおくから光が見えた。周りは車など通らないのに。もしかして、

 

「柊くん!」

 

私は手を思いっきり振った。気付くかな。

 

「おぉ、蘭、柊くんのこと好きだねぇ」

「ふふっ、いいんじゃない?好きなのは」

 

その車は私たちの方向に近づいてくる。やっぱり柊くんなんだ。

 

「おぉ、蘭、乗れ」

 

後部座席や助手席には誰もいない。1人で来たんだ。

 

「1人だから寂しかった…」

「あはは…柊さんもそういうのあるんですね…」

「そりゃああるさ。夜に1人で車運転するの怖いし寂しいぞ…」

 

柊くんもそういうのあるんだ。意外だったな。いつも冷静なのに。

 

「どうした、蘭」

「ううん、なんでもない」

 

【月島柊視点】

 

 行きは寂しかったが、帰りは全くだった。みんなで話していると、0時を過ぎてるのになぜか暖かかった。

 

「着いたぞー。ゆっくり寝たらいい」

「はーい、おやすみなさい、柊さん」

「おやすみー。グーグー」

 

モカ、寝たふりしない。

 

「行こう、柊くん」

「あぁ。」

 

 

 




停車駅のところだけ明朝体に。しっぽり明朝を使用してます。

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