結局寝たのは0時半。起きたのは早くないといけないため、蘭に置き手紙を置いて、俺は4時半、外に出て、みんなと集合した。今日は海を見ながら山形まで行く。酒田の近くで海が見えるため、酒田経由で向かう。
高速は協和ICから秋田自動車道、河辺JCTから日本海東北自動車道に移り、象潟ICで高速から降りる。そのあとはJR女鹿駅で海が見える。そのまま酒田のコンビニに行って、休憩。そのあと山形まで向かう。
4:32に鶴の湯温泉を出て、酒田へ向かう。
「運転士は交代するの?」
「予定だと酒田までしないかな。」
3時間かかるが、酒田からジュンに交代するから問題ない。
「ほら、高速乗るぞー」
秋田自動車道だ。すぐに抜けるけど。
「眠いー!寝ていい?」
そんなに眠いんだったら昨日よく寝とけよ。
「いいぞ。高速降りたら教える」
次は日本海東北自動車道。河辺JCTから入っていく。
女鹿を過ぎて海が広がる。
「うわ、すごい…」
「綺麗ね」
「綺麗…」
みんなが言葉を失っている。当然か。
俺は少し速度を落とす。見やすいように。
「今から山に入ってくからな。今のうちに見とけ」
「うん。泳げそうね」
「泳ぐなよ。ほら、行くからな」
俺はもう疲労困憊だった。2時間半運転してるから。
酒田に着き、コンビニで運転を変わる。俺は1番後ろの席で横になった。麗華の隣だ。
「疲れたねー」
「あぁ。って、なんで膝枕を」
「疲れたでしょ?」
そうだけど…
「よしよし、休んでね」
麗華は俺を思いっきり養ってくれるが、なんか子供っぽくなってない?
「柊くん、おいで」
起き上がっても抱きついてくるのを勧めてくる。しかしなぜか断れない。なぜかって?そりゃあかわいいし、なんかしたいから。
「うふふ、柊くん、甘えてる」
「麗華、実はさ」
俺は言っていなかった事実を話す。これは全員に話していないことだ。俺が…
「俺さ、10人兄妹なんだ」
「10人!?多くない!?」
「そう。俺は1番上で、1番下は中学1年生に今年なったんだ」
10人兄妹で、男は俺と1つ下の暁依だけで、それぞれ、
「上から俺で――」
大学4年に
大学2年に
大学1年に
高校2年に
高校2年に
中学3年に
中学2年に
中学1年にかりな 13歳
中学1年に
そして25歳の柊
以上10人だ。
「そうだったんだ。そういえ誕生日って――」
『あぁぁっ!』
急に周りが叫ぶ。何が起きたんだ!?
「麗華ちゃん、まだ…」
なんなんだ…何も分からないんだが。
山形につくのも9時半でまだ早かった。日の出見たかっただけだし。だったら…
「なぁ、妹たち連れてこようか」
「えっ、北海道じゃないの!?」
「そうだけど、札幌だから。ちょっと調べてみる」
札幌までのルートはさすがに遠かった。その時、俺の後ろから俺の首を甘噛みしてくる人がいた。
「いてっ、なんだよ…」
「お兄ちゃん、久しぶり」
高校2年の沙弥香だった。他にも同じく高校2年の藤花、中1の瑞浪がいた。
「お兄ちゃん、会いに来たの」
「なんでいるところ分かったんだ」
「お兄ちゃんの場所だったら勘で分かる」
勘じゃ分からないだろ。藤花。
「本当は追いかけてきたの」
「酒田で会ったから電車で先回りした」
なんだ、そういうことか。っていうか、こいつらSだから俺嫌なんだよ。さっきから沙弥香は俺の指咥えてるし。
「沙弥香、いい加減にしろ」
「なんで?いいじゃん」
「柊くん、こういう人たちしかいないの?」
「違う。他の6人は…」
後ろから「6人がどうしたって?」と声がした。まさか…
「6人はちゃんとしてるの?」
「んなっ、冬菜!」
冬菜はツンデレだから俺の好きなタイプなんだけど、少し怒らせるととんでもないことになる。
「怒るなよ、冬菜」
「冬菜、お前怒りやすいんだから喋るな」
暁依はまとめ役みたいだ。俺の1つ下で、1番しっかりしてる。力も1番だ。
「あきにいが言うんだったら…」
兄が2人いるから俺のことは「お兄ちゃん」、暁依のことは「あきにい」で呼んでいる。俺は全員名前で呼んでる。
「そうだ!さっきね、面白いの見つけたの!ついてきて!」
香奈が言った。香奈は狭いところよく入ってくからまた狭い路地かなんかかな。
「いいけど」
ナナニジのメンバーに悪くないかな?と思っていると…
「なになに!どんなの!」
ジュンは食いついてるな。他はみうを除いてついていってるか。
「みう、俺についてこい」
「はい…」
ついていくと、案の定狭い路地を入った場所だった。
「狭くない?」
「大丈夫!入って!」
俺たち17人は狭い路地に入っていく。体が壁に密着している。なんか物音がしたが、いつも通りか。
「なんか壁迫ってない!?」
まさか…トラップか!?
「暁依!出ろ!」
指示すると、すぐに路地から抜ける。俺たちは壁から逃げることしか出来ない。
「潰される!」
悲鳴が聞こえるが、壁はまだ迫ってくる。
「奥まで行け!」
奥まで先に行ったら考えられるはずだ。
奥にたどり着くと、少し広くなっていた。人2人分はある幅だ。壁は後ろの人たちを押してこっちに迫ってくる。
「うわっ!」
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