高校生からの物語 完結   作:月島柊

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第34話 密着

 押された俺たちは反対の壁と迫ってきていた壁に挟まれるようになったが、潰されずにすんだ。しかし、密度が高く、身動きがとれない。

 

「もっと詰めないと…」

「ちょっ、もう無理よ!」

 

詰めようとしているためどんどん人で潰されていく。

 

「動かない方がいい!」

 

俺が叫ぶとみんなが止まる。

 

「ごめんね、その…胸が…」

 

麗華が狭いせいか胸を俺に押し付けている。柔らかくて気持ちいいけど。

 

「大丈夫。それより、みう、近くないか」

「ごめん…こうしかなくて…」

 

キスしてしまいそう。周りは俺にくっついている。

胸を押し付けているのは麗華だけでなく、ニコル、あーやもだった。

 

「あっ、ごめん…離れるから…」

 

ニコルが上下に動くが、全然離れられない。むしろ、俺の肩になんかたってる物が当たるんだけど?

 

「あっ、乳首たってきた…」

「動かない方がいいな。あっ」

 

俺はバランスを崩してしまう。そのまま前に倒れ、みうとべったりくっついてしまう。

 

「んっ!」

 

抱きながら俺はみうとキスをしていた。抱きついていると起き上がれない。

 

「あれ、柊くん、みうちゃんと…」

「んはっ!うるさい!お前もするか」

 

俺は麗華を抱き、みうと一緒に抱く。みうとキスはするが、麗華には胸を揉む。

 

あっ、いやっ

 

 

 山形駅に戻ったのが12:40。昼飯がまだだったため食べてから移動する。10人の暁依と妹はホテルのチェックインを先に済ませるそうだ。しかし7人で押しかけるのは迷惑だと思い、3つに分かれた。俺の班はニコルとあーや、ジュンの班はみう、麗華の班は悠希を連れていった。

俺の班は日本食のべにはな亭で済ませることにした。

 

「俺そばでいい」

「あっ、私も」

「じゃあ私もかな」

 

全員ざるそばで決定した。店員が来て、俺が「ざるそば3つ」と言って店員はお辞儀をして去っていった。

待っている間、俺たちは妹の話で持ちきりだった。

 

「あの、中1の…」

「瑞浪のことか?」

「うん。あの子、裏がある…?」

 

裏があるって、俺も知らないんだけど。

 

「裏って…一応聞いてみるか」

 

俺は母さんに電話する。しょうもないことだけど。

 

「母さん?ちょっといいかな」

《あら柊。どうしたの?》

「瑞浪ってさ、裏があったりする?」

《瑞浪ちゃん?どうして?》

「そういう気がしたから」

《そうね。表では明るいけど、裏では暗い。こんな感じかしら?》

「裏って、家ってことでいいのか」

《そうね。そっちでは今いるの?》

「ホテルの予約とってくるとか言って今いない」

《そう。そうだ、今度帰ってきなさい、父さんが帰ってきてほしいって言ってるわ》

「分かったよ。今度帰る」

《よかった。じゃあね。》

「あぁ。じゃあな」

 

電話がつい長くなってしまう。家族とだからかな

 

「みう、瑞浪に裏あった」

「滝川さん、よく分かったわね」

「うん。なんか偽ってそうだったから…」

 

みうって、人の隠れたところ探すの得意なのかな。

 

「みう、俺の隠してること分かるか」

「え…えっと…心配してる…?」

 

正解だ。っていうか、なんで分かるんだ

 

「多分、家の人たちとか、事務所のメンバーとか?」

「図星だ。よく分かったな」

 

そんなことをしていると、注文したざるそばがやってきた。

 

「さっさと食って出ようか」

 

人混みが嫌なみうからしたら嫌で仕方ないはずだ。

 

 10分くらいで出てきた。ちょうど12時45分だった。

 

美竹蘭視点

 

 朝6時半、私が起きると、首に何か張られていた。私がそれを取ると、そこには

 

「蘭、先に俺は出るからな。気をつけて行ってこい」

 

とかかれていた。そっか、先に行ったんだ。

 

 田沢湖まで歩いていくだけで疲れたが、田沢湖からは9:32発田沢湖線大曲行きで大曲、11:15奥羽本線新庄行きで新庄、14:19奥羽本線山形行きで山形。以上の行程。

 

 山形15:32。ホテルに向かって荷物を置く。

 

「疲れた…寝ていい」

「蘭ちゃん、ダメだからね」

 

ダメなの?私疲れたんだけど。

 

月島柊視点

 

 「疲れた…寝ちゃダメか」

「まだダメだよ、私も眠いけど」

「ってか部屋別にしたんだからいいだろ」

「それ言っちゃったら…」

 

部屋を別にしたのはゆっくり寝れるように。狭いと寝にくいからだった。外はまだ明るく、暑くはないが汗ばむ程度だった。

 

「俺は寝る。おやすみ」

「私も寝よっかな」

 

全員がいなくなって静かになった。誰もいないのだ。

 

(実家いつ帰るかな…明後日とか空いてるな。)

 

俺は眠くなりながらもその事を考えた。

 

 寝ているとなぜか重みを感じた。誰もいないはずなのに、なんでだろう?俺は重い目を開ける。すると、茶色い髪の誰かが毛布の中の俺の上に乗っていた。

 

「はぁ!?」

 

すっかり眠気も覚めた。だってあーやが上がってきてたのだから。

 

「あ、起きちゃった?」

「あーや、どうしてここに」

「会いたくなっちゃった」

「会いたくなったじゃないんだよ。」

 

あーやってこんなに俺に懐いてたっけ?

 

「つっきー、していい?」

「するって、何を」

「恋愛系漫画のネタ作り?」

 

恋愛系って、俺とやるのか?

 

「俺と?」

「うん。つっきーが1番近い男の人だからね」

 

そうなの?

 

「手伝いだったらやってやろう。何するんだ」

「えっとね、手繋いで街中歩く」

 

早速そこからやるのか!?デートじゃないか…




この続きはスペシャル編でありますのでお楽しみに!

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