高校生からの物語 完結   作:月島柊

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10話おきに長編やろうかなと。目安は4000文字以上10000文字以下です。今回は5000~6000を目標に。
さて、今回は札幌につきます。さらに実家で両親、10人の弟、妹に会い、妹とあんなことやこんなこと…はないですけど、内容は濃いめです。
なんか長い前置きでしたね。それでは本編へどうぞ


第2長編作品 第40話 実家

 札幌に着いた彩と俺は俺の実家まで歩いていく。内緒できてるからバレたくないんだ。

 

「柊くん♪」

「ホントに乗ってる間に変わったな」

「うん。恋人、だからね」

「恋人、か」

 

高校で作ればよかったのかな、彼女。つくらなかったから今まで引きずってきたんだもんな。だけど、今は彩がいる。もう、1人じゃないんだ。

 

「うん!一緒にいようね」

「あぁ。そうだな」

 

 

 実家に着き、ドアを開けると、妹3人が丁度目の前で立っていた。彩夏とかりなだ。

 

「あ、お兄ちゃん。」

「彩夏、母さんどこいるかな」

「2階にいるんじゃない?」

「分かった。ありがと」

 

俺は2階に上がっていく。彩も後ろをついてきている。

 

「お母さん?」

「あぁ。ここかな」

 

俺はドアをノックする。母さんがいるはずだ。

 

「母さん?いるか」

「暁依?入っていいわよ」

 

俺暁依じゃないんだけど。まぁいいか。声似てるし。

 

「彩も来るといい」

「はい」

 

俺はドアを開ける。母さん変わってるかな。変わってないとは思うけど。

 

「あきよ…柊!?」

「帰ってきた。3日泊まらせてくれ」

「いいけど、妹たちの部屋になっちゃうわよ?あと、彩ちゃんもどうしたの?」

 

彩のことか。それ以外にいないし。

 

「柊くんとは引っ越して同居してます!」

「あら、引っ越したのね。どう?新居は」

 

新居って言っても結構経ってるけどな。

 

「普通だよ。あ、父さんいつものとこか」

「えぇ。お父さんずっとそこいてね」

 

俺は彩を置いて父さんの部屋に向かった。相変わらずシンプルなドアだな。

 

「父さん、帰った」

「おぉ、柊、久しぶりだな。1年半ぶりか?」

「父さん去年忙しかったからな。1年半だな」

 

去年何あったんだ

 

「去年何あったんだよ」

「ちょっと倒産寸前までな。父さんだけに」

 

父さんは笑ってるが笑い事じゃないからな。

 

「そうだったのか。今は仕事どうなんだ」

「月1だ。明日なんだよ。GW中なのにな」

「母さんも明日は仕事だろ。暁依は教授の手伝いだし」

「明日は柊だけだな。頑張れよ」

 

嫌なんだけど、妹たちといるだけの実家って。嫌なんだけど。

 

「はぁ、分かったよ」

 

俺はため息をついてドアを開ける。彩を連れて昔俺の部屋だったところへ向かう。誰も使ってないだろ。

 

「彩、ここ使おうか」

「この部屋は?」

「元俺の部屋。使われてないっぽいからな」

 

俺が1年前に使っていた部屋だ。しかしもう使われていないらしいが、かりなの部屋になっているらしい。かりなは今日に限って妹たち10人と同じ部屋で寝るらしい。俺もだけど。

 

「ねぇ…」

 

手を繋いできたのは彩だった。

パンッ!

思わず手を繋ぐのを拒否してしまう。手を繋ぐのは…

 

「…なんで…」

「あっ、いや、それは…」

 

彩は部屋の外に出てしまう。俺、悪かったな。だけど、手を繋ぐことだけは…

 

 俺は高校で三咲と別れた。別れた原因としては相手に彼氏が出来たから。俺はそれから誰もつくらずに、俺自身も気にしないでいた。三咲のいるところも知らないし、女にも興味なくなった。手を繋ぐのを拒否したのも三咲と手を繋いだから。だから嫌になった。

 

「はぁ」

 

俺も諦めよう。彼女なんて、別に要らない。ってか、あっちにいる必要なんてなかったんだ。こっちに戻ってこよう。

 

「お兄ちゃん?いるの」

「入っていい」

 

全く棒読みだった。

 

「何してるの」

「何も。」

 

妹になんて話すわけないだろ。

 

「そ。じゃあね」

 

この部屋には誰もいなくなる。俺1人だ。誰も入れない。1人でいたいだけだ。三咲、俺よりいい人を彼氏にしてるんだろう。俺よりいい人なんて何百人、いや、何千人といるはずだ。

 

「お兄ちゃん、こっちに戻ってこない?」

「いいよ。あっちにいる理由もないし」

「…そっか。じゃあかりなと2人――」

「元の部屋あげるさ」

 

俺の部屋には一切構わない。ただ、かりなとは2人でいたくない。

 

 俺は札幌駅に向かった。コンビニに寄るためだけに。このまま戻って荷物取って来ようと思ったが、帰れないだろう。

コンビニに寄って帰ろうとした時間は22:50。もうすぐ23時だった。俺1人でなんか飲むか。酒は得意じゃないし、だったらジュースぐらいしかない。

 

「しょうがないか…」

 

嫌になった。自分がいることを。何も出来ない俺がいてなんでいいんだろう。魔法科高校卒業で何も使わない。意味ないじゃないか。何が、いいんだよ。

 

「何が…」

「先輩♪」

 

先輩って、会ったこと…

 

「三咲…っ!」

「黙って。殺すから」

 

殺す前提って、やめてくれよ。

 

「殺すって、なんで」

「イラつくから。」

 

ふざけるな。殺すって…いや、いっか。殺すんだったら殺せ。要らないから

 

「そうか。」

「じゃあ…」

 

グサッ

刺さる音と振動と共に心臓の近くを突き刺さる。周りには23時を回っているからか人がいない。さらに防犯カメラもないからか全く気配がない。

やっと、死ねたのかな。これで世界の全員が幸せになった。

 

ありがとう。

 

さようなら。

 

【月島かりな視点】

 

 なかなかお兄ちゃんが帰ってこない。22:20に出ていったからもう帰ってくるはず。なんで帰ってこないの?

 

「かりな、お兄ちゃんどこいる?」

「帰ってきてないよ?」

 

藤花だった。

 

「なんで帰ってこないんだろう?」

「知らなーい。迎えに行こっか」

「そうね。行こっか」

 

私と藤花は彩夏を呼びに行ってお兄ちゃんを迎えに行った。札幌駅にいるはずだ。

 

「あ、あそこに寝てるのお兄ちゃんじゃない?」

「お酒でも飲んだのかな?お兄ちゃん!起きて!」

 

お兄ちゃんは起きる気配がない。どんだけ飲んだのよ。

 

「もう、起きて――」

 

お兄ちゃんが少し寝返りを打つとお兄ちゃんから血が出てきた。

 

「お兄ちゃん?」

「お兄ちゃん!」

 

動かない。まさか、いや、そんなこと…

 

「起きてよ…お兄ちゃん!」

 

 

 

 [3ヶ月後…]

【月島柊視点】

 俺がいたのは埼玉県内のプールだった。今日は8月2日。今日は家族の両親以外の妹10人と暁依と来ていた。彩と胡桃は俺と別居が開始した。結局俺が籠原で暮らす、っていうか戻った。

 

「着替え終わったら波のプールで待っててくれ。」

「はーい。」

「柊、少しいいか」

 

暁依が俺を呼んだ。

 

「どうした、暁依。脱衣所でもいいか」

「あぁ。大丈夫」

 

更衣室に入った俺と暁依は端の方で着替えていた。話ってなんだろ。

 

「それで、なんだ」

「柊、お前さ、別居したのか」

「したっていうか、俺が戻ったんだ」

「それは分かる。だけど」

 

何が話なんだ。

 

「柊、1人暮らしだろ。かりなとか彩夏が寂しくしてた」

「あいつらも1人暮らし始めるさ。冬菜は来月から始めるんだろ?」

「知らないのか、彩夏とかりな、1人暮らししない気だぞ」

 

1人暮らししない!?なんで急に。しないとずっと実家暮らしなのに。

 

「本当か?」

「あぁ。…もう一回考えてみろ」

「あぁ。分かった…」

 

1人暮らししないか。何が嫌なのか聞いてみようかな。それと、かりなには1人暮らししてほしい。あいつにだけは。

水着に着替え終わるが、暁依は普通の下半身しか隠していない水着だが、俺は全身を覆っている水着だ。日焼けもあるからな。

 

「女は着替えるの遅いからな」

「俺らにとってはなんでか分からないけどな」

 

話していると1人出てきた。1番最初に出てきたのは瑞浪だった。

 

「瑞浪。中学生でビキニか」

「だって…お姉ちゃんたちに勧められて…」

 

胸だってそんなに大きくないのに…

 

「お兄ちゃん?変、かな」

「あ、あぁいや、いいと思う」

 

次に出てきたのは藤花。ビキニだけど。藤花が妹の中で1番胸大きいか?

 

「ちょっとキツかったかな。胸のとこ…」

「ブーッ!」

 

思わず吹いてしまった。男子の目の前で言うな!

 

「んな、なにいってるんだ!」

「ふふっ、2人とも変態さんだー」

「うるさい!そんな話するな!」

 

次は彩夏。かりなと一緒に来てた。

 

「丁度いい。これ」

 

ビキニじゃなかったのは妹だと彩夏だけだった。俺に似たような感じ。かりなはビキニだったけど。

 

「お兄ちゃん」

 

かりなが俺に胸を押し付けてきた。

 

「あ、そうだった。お兄ちゃん」

 

彩夏も思い出したように水着で胸を押し付けた。

 

「な、なんだ?」

 

意味が分からないがやらなきゃいけなかったのか?

 

「藤花ちゃん!」

 

藤花を呼ぶと、3人で俺を囲んだ。みんなぎゅっと抱きついている。

 

「なんだよ」

「色仕掛け」

 

ここでやるなよ。あと彩夏、どさくさに紛れて俺の指をしゃぶるな。

 

「ペロペロ」

「彩夏がやめてくれ」

「なんれ?ん」

 

彩夏俺の指フェチだったの?

 

「な、何してるのよ!」

 

冬菜たち残りの5人が来た。

 

「色仕掛け」

「なんでここなのよ!」

 

ホントだよ。なんでここなんだよ。

 

「お兄ちゃん嬉しそうだよ?」

「お兄ちゃん!」

 

嬉しくないとも言えないけど。

 

「いやいや、普通だよ、別に」

 

こう言うしかなかったんだ、許してくれ。

 

「じゃあ行こう?お兄ちゃん」

 

プールに早速向かった。俺は入らないけど。なかなか。暁依もあんまり好きじゃないらしい。彩夏はオレから離れてすっかり泳いでいた。

 

「暁依も入ったらどうだ」

「柊もだろ」

「じゃあ入りに行くか?」

「いいぞ」

 

俺は暁依と一緒にプールに入った。冷たいからすぐ上がりそう。

 

「あ、お兄ちゃん!」

「ん?なんだって」

 

俺の顔面にビーチボールが当たる。

 

「いって!」

「ごめーん。こっちパスして!」

「しょうがないなぁ。ほら!」

 

俺は思いっきりボールを投げる。

 

「ありがと!」

「柊、これ何時間いるんだ?傷もまだ残ってるんだろ?」

「1時間くらいだ。あいつらには悪いが」

 

だったら今聞いてみるか。どこが嫌なのか。

 

「彩夏、かりな、ちょっといいか」

「はーい!今いく!」

「いいよー」

 

2人はプールを泳いで来る。

 

「1人暮らしどこがいやなんだ」

「怖いし。少し、ね」

 

少し何かあるのか?

 

「何かあるのか?」

「他のみんなと別れたくない」

「俺が同居しようって言ったらどうする」

 

ここが本命だ。

 

「したい。同居」

 

したいんだ。だったら準備しておこうかな。

 

「今度の土曜日にこっち来て。準備しておく」

「え?いいの?」

「いいよ。日付けは、8月29日な」

 

俺が言うと自由に遊んでこいと言って俺は上がった。冷たいから。

 

「柊、同居したんだな」

「するんだよ。暁依はしないのか」

「するよ。来週から、所沢に」

 

所沢か。同じ埼玉だけど結構遠いな。

 

「そうなのか。頑張れよ」

「柊もな」

 

 

 1時間経った12:30。昼ごはんは各自でとるように指示した。10人はホテル、俺は家に帰った。最寄りは一応原市駅だが、結構遠い。

 

「じゃあまた明日大宮で」

「はーい。じゃあね」

 

俺は着替えてプールを出た。

 

 13:00発大宮行き、13:20発高崎線快速籠原行き乗る。ニューシャトルは途中、吉野原、今羽、東宮原、加茂宮、鉄道博物館、大宮に停車。

高崎線は途中、宮原、上尾、北上尾、桶川、北本、鴻巣、北鴻巣、吹上、行田、熊谷、籠原に停車する。

13:12大宮。高崎線は籠原まで乗る。最寄りだ。

 

 14:03、籠原に着いた。家まで歩いて10分。彩とは他人になったのだ。

家はまぁまぁ広い。もともと13人で暮らしてたから。そこを1人で暮らすのだからそりゃあ広いはずだ。

プルプルプルプル

電話だ。何が起きたんだ。

 

「はい、月島です」

《柊くん、ごめんなさい…》

「彩、何してるんだ?」

《今2人で寂しいの。戻って――》

「戻らない。もう暮らしてるから」

《気が向いたらね》

「向くかも分からないけどな」

 

俺はそう言って電話を切った。彩、悪かったな。

俺は仕事を土日以外している。平日は毎日出勤だ。ナナニジのマネージャーだけどな。いつも胡桃には会っている。胡桃とは仲いいから。いつも満員電車でぎゅうぎゅうだけど。

 

【葉元胡桃視点】

 

 私は満員電車に乗って大宮に向かう。籠原でも乗れないほど混んでるが、しょうがない。

 

「胡桃…乗れない…」

「こっち」

 

ぎゅうっと柊くんを抱き寄せる。ドアが閉まる。

 

「ありがとう…近いね」

「うん…柊くん…」

 

満員電車は毎日乗っても慣れない。痴漢はされないけど毎日潰される。柊くんも辛いだろうな。上野までこれだから。

 

「熊谷って向こうだよな」

「うん。あっ」

 

反対のドアから人に押される。ぎゅうぎゅう押されてくる。柊くんに胸を強く押し付けてしまう。

 

「ごめんね。つらいなぁ」

「疲れるからな。キツい」

 

あっ、胸が苦しい。私も胸大きくなったから。EからFに。

 

「あぁっ、無理ぃっ」

 

押してくるのは止まらない。

 

「胡桃、ドアの方行って」

 

私はドアに胸をつける。柊くんは後ろに行った。

 

「痴漢されるから。キツいかな」

「大丈夫…むにゅう」

 

身動きが取れない。動けないのだ。

 

「次って、こっち開く…」

 

ドアが開くと柊くんが押さえてくれる。

 

「あっ、おっぱい…」

 

おっぱいを押さえられてたのだ。

 

「あっ、ごめん」

 

1分押さえるとドアが閉まる。

 

 大宮に着くと私は降りようとする。しかし出口は逆。

 

「降りまぁす…降りれない…」

「胡桃、頑張れ」

 

しかし乗ってくる人に押されて柊くんとキス。降りれなかった。

 

「ごめん。降りれなかった」

「大丈夫。キスする?」

「うん。したい」

 

柊くんと、我慢できなかった。

 

「ん」

「んっ」

「ちゅっ、ちゅっっちゅっ、ちゅく、んちゅ」

 

口の中で舌が絡む。粘液みたいなのが2人を繋ぐ。

 

「はぁ、はぁ、我慢できなかった」

「俺も。かわいすぎたから」

 

私と柊くんはずっとキスしていた。上野まで。

 

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