高校生からの物語 完結   作:月島柊

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今回は久しぶりの2000超えです。
胡桃が寒い部屋で1人ぼっち。だが胡桃には…
続きは今回と次回で!あとがきは今回ないです。


第43話 帰還

 俺が仕事から帰ってきた23:05、俺は風呂から上がっていた。妹2人は22:30に寝ていたらしく、テーブルの上に紙が置かれていた。夕食は冷蔵庫の中だと。しょうがない、食わないと悪いから食うか。もう23:10だから食う気はなかったんだけどな。献立は…ハンバーグか。得意料理だったっけ。俺はハンバーグをレンジにいれ、2分程暖める。2分経って取り出し、レーブルに向かって食べる。心のなかで「いただきます」と言って。

食べ終わったら15分程休んでから寝に行く。その間に歯磨きも済ませておく。明日は平日だが、始発で行く。始発じゃないと間に合わない。俺が帰ってきた理由としては、妹2人が起きてると思い、わずかな可能性だが一か八か帰ってきた。彩と胡桃も寝てるんだろうな。俺は紙の空いていたスペースに「美味しかったよ」と書き残して洗面所に向かった。

歯磨きが終わると自室へ向かい、寝る支度をする。もうそろそろベット買ってもいいかもな。月100万収入あるんだし。魔法科高校ので。俺はそう思いながら敷いた敷布団に横たわる。明日も早いからな。アラームを朝4:35にセットした。

 

 翌日朝4:35、アラームが鳴って俺は起きた。妹2人はまだ起きていないらしく、家は静かだった。リビングのテーブルの上にある紙に「4:50、行ってきます」と書き残して俺は事務所に行った。ケータイを持つと、バイブが鳴り、電話が掛かってきた。画面を見ると丸山彩と書かれていた。

 

「どうした」

《帰ってこれる?》

「…今日は無理だけど、休みの日帰れるよ」

《じゃあ、帰ってきてくれない?》

「いいけど、なんか急用か?」

《胡桃ちゃんが最近昼から夕方くらいまで泣いてて、柊くんがいないからって言ってるの》

「分かった。今日の夜8時くらいに神保原で待っててくれ。向かうから」

《分かった。熱中症気をつけて》

「分かった」

 

今日は少し早く切らないと間に合わないかもな。事務所は18時半くらいには出たいな。

 

 事務所についた俺はまず予定を確認した。今日は22/7のレッスン様子見だけか。だったら3時くらいには帰ってこれそうだな。

 

「柊くん、レッスン行くわよ」

「あぁ。分かった」

 

「柊くん」と呼ぶのは第1期旅行メンバーだけ。第2期はまだ俺と旅行してないから。

 

「今日は前の続きだからね」

 

続きとか俺知らないけど。見てればいいか。

 

「月島さん、仕事の方は」

「貸切の方は問題ないです。前の休日出勤の時に決めました」

「そうだったんですか。それではレッスン見ましょうか」

 

両者ともに敬語を使うのは俺とレッスンの先生はレッスンの先生の方が年下だが、俺の方が後輩に当たる。だから微妙なラインになっている。それで両方敬語なのだ。

 

「麗華、もう少し右行けるか」

「はい!」

「藤間さんも左」

「はい!」

 

2人揃って指示を出していく。すると、桜は右に動き始めた。

 

「桜、それ右。逆だよ」

「あ、すみません!」

 

天然なところもあるのかな?

 

「ストップ。じゃあこれでやってみよう」

『はい!』

 

いい返事だ。中学のときの吹奏楽部に似てるな。

 

「吹奏楽部みたいな返事がいい。これからもこの返事を続けよう」

『はい!』

「月島さんって吹奏楽部だったんですか?」

「中学3年間ね」

 

 

 16:37、予定より1時間遅く終わった。 18:36発新幹線あさま625号長野行きだから先に切符とっておくか。すぐだから自由席でいいよな。俺はタッチパネルの自由席と書かれた欄を押した。18:36あさま625号。あと2時間くらいか。暇になったな。

 

「柊くん、どこ行くの?」

「ん?あぁ、帰るんだけどあと2時間くらいあってな」

「だったらちょっと来て」

 

麗華が連れていったのは上野駅近くのカフェ。

 

「どうしたんだ」

「私、ダンス下手かな」

「どうして」

「今日注意されたから…」

 

始めてだったんだし普通だと思うけど。

 

「初めてだったんだから普通だ」

「でも、困るんじゃないの」

「困んないよ。教えがいがある」

「そう、なんだ。じゃあ下手じゃない?」

「下手じゃない」

 

俺は安心させようとした。

 

「そうなんだ。よかった。じゃあまた明日!」

「あぁ。また明日」

 

 

 18:36、地下からあさま625号に乗った。高崎までいって神保原まで移動する。

 

 20時丁度、神保原に着いた。彩が暗い中1人で待っていた。ピンクの髪も暗闇に飲み込まれるように黒く見えた。

 

「柊くん、胡桃ちゃんが」

「分かってる。さっさと行くぞ」

 

暗闇のなか俺と彩は2人で走っていく。稀に街灯で明るいところはあるが、7割暗闇だった。道は暗くても分かってる。何百回も通った道だ。

 

「胡桃、リビングいるか」

「多分、ゲーム部屋に1人でいる」

 

ゲーム部屋に1人か。あそこ確かにエアコン付いてるけど、つけると寒いんだよな。って

 

「何時間いる」

「もう15時からだから5時間」

「エアコンの設定温度は」

「わかんない」

 

入れないのか、設定温度は分からないらしい。5時間だと、もう気温は…

俺はドアを急いで開け、左側のゲーム部屋のドアを開ける。冷たい冷気が俺を包んでくる。壁の温度計には3℃と書かれていて、胡桃は半袖。どれにエアコンは10℃設定。扇風機も2台ついている。外が20℃だから17℃もの差がある。

 

「胡桃」

「……」

 

黙り込んでいる。息をする音もしない。胡桃?俺は胡桃の腕を優しくさわる。氷をさわったかのように冷たかった。

 

「冷たっ、胡桃、大丈夫か!」

 

俺はエアコンの電源を切り、扇風機の電源も切る。部屋の温度は少しづつ上がっていくが、まだ5℃はある。

 

「胡桃、寒いだろ」

「………」

 

相変わらず返事はない。寒すぎたんだろうか。

  to be continued…

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