9月28日日曜日、蘭ちゃんのデートだ。場所は近くの駅、豊田から原宿まで行くそうだ。
「原宿まで行って何するんだ」
「まだ教えられない。新宿着いたら教えてもいいよ」
豊田からは9時6分発東京行き。9時33分まで始発はなく、高尾始発だった。休日なのだが思ったより混んでいて、座席は全て埋まっていた。俺と蘭はドア横の仕切りに寄りかかった。
「蘭って、髪短くしてる理由ってあるのか」
「別にない。ただ涼しいから」
俺はスポーツ刈りのような短いものではなく、風で少しなびくくらいの長さだ。
三鷹で中央特快に追い越され、一気に空くと思ったが、途中の吉祥寺や荻窪にいく人が多く、豊田の時点より混んでいた。
「少し混んでるな。こっち来るか」
「うん・・・」
蘭がこっちに寄りかかってくる。って・・・
「蘭?なんか近くな――」
「んっ」
蘭が少し背伸びして俺にキスする。
「んっ!」
「んちゅっ、んっ」
30秒くらいキスして、離れると糸のようなものが垂れる。
「蘭・・・家でやろうな」
「が、我慢できなかったのっ!」
「せめてバレないように満員電車でやるとかさ・・・」
それも問題だが。
新宿には9時50分。次は9時57分発山手線。休日朝なのだが平日帰宅ラッシュ並みに混んでいる。俺と蘭は反対側のドアに押し付けられるようにして押される。
「蘭、キス、したいか」
「・・・うん//」
ちゅっ
2回目のキス。蘭の方も我慢していた筈だ。
「はい、今は終わり。またいつかね」
10時1分、原宿についた。若者の町だが、俺はもう23。若者と言っていいのか?
「あっ・・・」
蘭がパフェを見て止まる。声も出しているのだから相当食べたいのだろう。
「食べたいか?」
「べっ、別に食べたくない・・・」
グウッ
と蘭のお腹がなる。腹減ってるじゃん。
「食べてこうか」
「うぅっ・・・」
パフェ専門店に入って注文する。店員が来て注文を聞いてくる。
「ご注文お伺いします」
俺は蘭の分も注文する。
「メロンパフェ1つと苺パフェ1つ」
「わかりました。それでは――」
店員さんが復唱する。
数分でさっきの店員さんが戻ってくる。
「お待たせ致しました、メロンと苺1つずつです。」
もらうと店員さんが帰っていく。俺はスプーンを突っ込む。そして口に持っていく。
「美味しいな、蘭も、ほら」
俺は蘭のスプーンを蘭の口に持っていく。少し恥ずかしがっているが、これがポイントになる。
しばらくして蘭が咥える。
「美味しい・・・柊も、あぁん」
おっ、のってきたな。俺はそのスプーンを咥える。
「蘭、嫁になりたいんだな」
「べっ、別にそうじゃない・・・」
ツンツンしてるなぁ。
やがて帰る時刻になる。15時30分に原宿につき、以下の通りで帰った。
原宿15:33山手線
↓
新宿15:37
新宿15:52中央特快高尾行き
↓
豊田16:22
彩ちゃんが出迎えてくれた。
「お帰りなさい、あなた」
「ただいま、彩」
いつの間にか呼び捨てで呼んでいた。
「呼び捨てかぁ、じゃあ私も柊って呼べばいいの?」
「いや、柊くんの方がいいな。」
「りょーかい!」
と、ビシッと敬礼した。これで1日が終了した。
次回は丸山彩編です!今回は美竹蘭編でしたね。今後、白鷺千聖編、倉田ましろ編と続きます。それでは!
( ゚Д゚)ゞ 次回もお楽しみに!(^_^)/~~
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