今回は家にいる気がする。彩は結婚したいし、胡桃も好き。千聖ちゃんは最近出てきてなかったね。
12月で俺はたまたま2連休があった日に家にいた。今日は一段と寒く、今の気温もストーブなしで5℃だった。それにしても、なんでこんなことになってるんだ。どんなのかって?見れば分かるけど、千聖が俺の膝で寝てるんだ。こんなことになったのには、約1時間前に遡る。
みんなが出ていってから俺は1人になった。すると裏からドアが開いた音がした。
「柊くん!いたのね」
「いるの分かってたろ」
「ふふっ、まぁね。」
千聖は俺に近づいてきた。あぁ、嫌な予感がする。
「疲れたから寝ていい?」
あれ、思ったのと違う。てっきり早速ハグとかキスとかするかと思ったんだけど、違うのか。
「いいけど、俺のベットでか」
「ううん、柊くんの膝で寝たい」
やっぱりヤバイこと言い始めた。膝枕とかさ。
「え?なんで」
「イイデショ?ダレモイナインダカラ」
こわいこわい。やるしかないか。
「おいで、千聖」
「ふふっ、いい子でよろしい」
千聖は俺の膝の上で目を瞑った。
こんなことがあってこうなっている。あぁ、なんでしてしまったんだ。
「スー、スー…」
千聖はいびきを掻かずにスースーと呼吸する音だけだった。かわいいけどこれはやめてほしい。
「柊くん…来てぇ」
「は?っておい!」
俺は千聖に掴まれて俺は千聖を羽交い締めにするようになってしまう。
「スー、スー…」
まだ寝てる、のか?寝ながらやったってことでいいんだよな。千聖は俺が羽交い締めにしても寝ていて、全く起きる気配はない。
「俺が動ける立場じゃないからなぁ」
彩は学校だし、胡桃は小山行ってるし、かりなと彩夏は事務所で勉強中だし。まだまだ帰ってこないだろうな。
「んんんっ、あら、ちゃんとしてくれて――」
千聖は押し倒されているのを見て言った。
「我慢出来なかったのかなぁ?」
「違う!千聖が寝ぼけて抱いてきて」
「したかったんでしょ?でも」
なんでこんなに攻めてくるかな。
「したくない!」
「ふふっ、焦ってる」
からかうなよ、千聖。
「もういいか、俺やめたいんだけど」
「いいわよ。やめて」
俺はゲーム部屋に向かった。しょうがないんだよなぁ、大体胡桃やってるからこういう時しかないんだよ。
「やるか」
俺は音ゲーの譜面作成を開始した。意外と時間かかるんだよな、これ。
「私がついててあげる」
「千聖?まぁお前しかいないか。」
「ふふっ、はい」
むにっと俺の手に感触があった。むに?って、まさか!
「うわぁっ」
「胸揉みたいでしょ?」
俺は無関係だと心の中で思っていた。しかし掻き消せない。
「あとにしてくれ、そういうのは」
「じゃあパフパフする?」
「なんだ、それ」
俺は知らないまま千聖にパフパフされた。柔らかいし、胸だし。何やってるんだこいつは。
「柔らかいでしょ。おっきくはないけど」
「進まないんだけど。譜面作成が」
「あ、ごめん。楽しかったから」
俺はまた譜面作成を開始した。
あれから5時間が経過した。千聖は俺には飲み物を持ってきてくれる。やっぱり秘書っぽいかな。
「柊くん、大丈夫?」
「大丈夫。」
俺は5時間続けていても全く眠くもならない。夜になったら胡桃迎えに行くか。時間的には妹、彩、胡桃の順番だろ。彩の方先の可能性もあるけど。
「あと3時間で終わりそうだな」
「じゃあ遊ぼ?終わったら」
「あぁ、いいぞ」
俺は千聖と遊ぶことを約束した。
あれから3時間半、少しかかったけどどうにか終わった。千聖は全裸で…はぁ!?全裸!?なんでそんなことになるんだよ!
「お風呂、入ろ?」
遊ぶんじゃないんかい。まぁ拒否はしないけどさ。こっちにも作戦はあるんだ。
「いいけど、そっち先に入ってきていいぞ」
「じゃあ、お先失礼します。」
微笑んで千聖は風呂場に歩いていった。なんだ、さっきの笑みは。俺はリビングでコーヒーを入れて風呂を待った。そろそろ彩の帰ってくる時間か。妹ももうすぐだな。胡桃はまだ帰ってこないだろう。
それから暫くして千聖が俺を風呂場から呼んだ。作戦は今のところ成功してるな。俺は風呂場に向かった。千聖が出ていった跡はある。床に足跡がついていた。ガラガラとドアを開けると、風呂の蓋がしまっていた。ここまでするか。
(千聖、どこ行ったんだろう)
俺がそんなこと思っていると風呂の中から手が延びてきて、俺を連れ込んだ。ホラーじゃん。誰もいないといないと思ってたのに。
「って空!?」
「ふふっ、騙されたわね」
千聖だった。ここに連れ込んで何するんだ。
「ん!?」
キスだった。もう慣れたけど。
「チュッ」
いつまでするんだ。けど覆われて離せないし…
「柊くん?」
「あ、彩!」
声だけで分かった。せっかくだし英語で言ってみるか。
「help me!!」
「OK.」
彩は少し位だったら分かったらしい。俺を引っ張り出した。
「Thank You」
「どういたしまして」
そこは英語で言おうよ。
千聖も上がって、俺1人になった。俺ももう上がろうかな。
「じゃあ俺上がるから。彩しか帰ってきてないか?」
「寒くてくるまってるよ。妹さん2人」
くるまってるって、ストーブあるんだからな。
【丸山彩視点】
私は家にはいった。もう全員帰ってきてるかな…ってそんなわけないか。私は柊くんの妹さん2人と一緒に帰ってきた。たまたま同じ電車だったのだ。私は家のくつを見る。柊くんのだけだった。休みだったんだ。
私が家の中に入ると風呂場から柊くんと女の子の声。浮気とか?そんなわけないか。私は風呂場に向かった。柊くんのパンツと服、あとは黄色の女の子のパンツ。やっぱり誰かと入ってる?
「って空!?」
柊くんの叫び声がした。誰かに襲われてるのかな。
「ん!?」
お風呂のキュッという音と共に柊くんが何かに塞がれた声がした。
「チュッ」
キスのリップ音。私は恐る恐る風呂場に入った。殺人鬼とかだったらどうしよう…
「柊くん?」
少し怖がった声で言った。
「あ、彩!」
押し倒してたのは千聖ちゃん。なんで来てるの?
「help me!」
え、英語!?けどヘルプミーぐらいだったら分かる。
「OK.」
私も英語で返した。私は千聖ちゃんをどけて、柊くんを引っ張りあげた。2人とも全裸だった。
「Thank You」
返事ってなんだっけ?英語分からないから忘れちゃった。
「どういたしまして」
日本語で返した。よかったかな。
「じゃあ俺上がるから。彩しか帰ってきてないか?」
「寒くてくるまってるよ。妹さん2人」
私は上がっていった柊くんを見届けて、千聖ちゃんと話をした。
「なんで来てるの?家知ってたの」
「知ってたわ。柊くんを奪い取ろうかなって、なーんて」
「冗談じゃなくて、なんで?」
「だってかっこいいし、キスも拒まないし」
そんな問題じゃないのに。私だってキスぐらいしてくれるもん。頼んだら。
「私だってキスしてくれるもん!」
「ふふっ、じゃあ私は帰るわね。柊くん、取られたくなかったら取り返してね」
悪魔のような笑みを浮かべて千聖ちゃんは全裸でお風呂を出ていった。パンツ、か。見せたことないよね、そういえば。
【月島柊視点】
彩に言われて俺はストーブの近くに行った。リビングの中ではかりなと彩夏が体を震わせて2人でくっついていた。なんでストーブつけないんですか?
「かりな、彩夏、ストーブつけないのか」
「怖いんだもん…火傷とか…」
そういうことか。それだったらやんなかった方が懸命だったかもしれない。
「そっか。じゃあつけるからまってな」
俺はストーブにチャッカマンで火をつける。15分くらいで暖まるからな。
「じゃあ15分くらいで暖かくなるから。それまで俺に抱きついてていいぞ」
「じゃあ遠慮なく」
彩夏は抱きついてきたが、全くかりなは近づいても来ない。
「かりな?来ていいぞ」
「嫌…いやぁ…」
嫌?なんか病んでるのかな。
「かりな?」
「やめて…やめてよ…」
やっぱりなんか考え込んでる。悩みとかあるのか、嫌なこと言っちゃったかな。
「かりな!」
「あぁぁぁっ!」
かりなは俺に突っ込んできた。力強く倒れるほどに。俺も床に倒れる。
「かりな、どうした」
「お兄ちゃん…うぅあぁ…」
泣き出してしまいそうだ。
「うぅぅっ、どうして…」
急に甘えていたかりながネガティブになり始めた。
「殺したいのに、殺せない…」
彩に似たような悩みか。だったら本人に聞いた方が早いだろう。俺は彩を呼んだ。すぐ来て、彩は俺の話を聞いた。
「どうしたの?」
「かりなが殺したいのに、殺せないとか言ってて、彩もそういうのあっただろ。だから話し聞いてくれないかって」
「なるほどね。いいよ。聞いてあげる」
よし、作戦成功。なった人に聞いた方がいいだろ。
「かりなちゃん、大丈夫なの?」
「多分。お前は思ったことないのか、殺したいって」
「ないよ?大好きだから」
大好きって、お兄ちゃんにいいこと言ってくれるじゃないか。我が妹よ。
「嬉しいよ。じゃあ待ってようか」
【丸山彩視点】
私は柊くんに頼まれて2階の私の部屋でかりなちゃんと話をした。
「かりなちゃん、どうして殺したくなっちゃったの?」
「無意識に…目があった瞬間に… 」
私よりかは軽いけど、もしかして気持ちを出しきれてないのかも。出し切れないと焼きもちみたいに相手をなぜかイラついて殺しいたい、死んでほしいと思ってしまう。出し切れば問題は解決できる。
「気持ちを出しきれてないのかも。出し切れば問題は解決できるよ」
「気持ちを、出し切る…?」
「うん。好きっていう気持ちを出すの。」
私はアルコール入りのチョコを棚から取り出した。
「これを下で食べて。全部」
「これ食べたらどうするの?」
「眠くなると思うからソファで寝ていいよ」
「分かった。」
かりなちゃんは階段を下る。私もその後ろについていく。柊くんは下にいなかった。胡桃ちゃんを迎えに行ったのかな。
「じゃあ食べてみて。飲み物は飲まない方がいいよ」
「うん、分かった」
やってることが詐欺っぽい気がする。けどしょうがないよね。
食べ終わってもすぐに効果はでない。10分くらいしてからだ。
「あれ…眠い…」
「寝ていいよ」
私はかりなを寝かせて、リビングの外に出た。
【月島柊視点】
意外と出てくる時間がかかって、時間が19:00を過ぎてしまった。胡桃を迎えに行くか。多分駅で待ってれば来るだろう。俺は神保原まで車で行った。暫く待つと胡桃が駅から出てきた。
「お帰り、胡桃」
「ただいま。ね、合図は?」
合図?そんなの決めてないんだけど。
「なんだそれ」
「このこと」
胡桃は助手席に座って一瞬の短いキスを頬にした。キスするってことなのか。
「じゃ、今日からこれね」
今日からやる前提だったのか。まぁ、胡桃とだったら嫌じゃないからいいや。
「分かった。」
俺はシートベルトをして車を走らせた。家に着いたらかりなと彩夏は何してるかな。
19:50に家に着いたら、彩夏は風呂、かりなはストーブの前にあるソファでぐっすり寝ていた。俺を待つ気はなかったらしい。彩は夕食の支度。胡桃が帰ってきたから。
彩夏は少ししてから戻ってきたが、かりなは起きない。起こさないとダメだよね。
「かりな、起きろ」
「んん?お兄ちゃん…」
かりなは寝ぼけながら俺を見た。
「夕飯だ。起きて――」
「お兄ちゃん…ぎゅう…」
かりなは俺を抱き締めた。なんか寝ぼけてると言うより酒に酔ってる感じがするんだけど。全く匂いしないけど。何でだ?
「はいはい、早く起きてくれー」
「うん…あったかーい…」
ダメだな。なんか食わせたか?
「どうしたの?お兄ちゃん。」
「かりながおかしくてさ。」
「チョコ食べてたの関係ある?」
「ないだろ。」
彩が上から降りてくると、俺に話しかけた。
「アルコール入りのチョコ、だったら?」
「確かにあったけど…!」
俺はやっと気づいた。かりなが間違って食ったんだったら酔ってるはずだ。自分から食ったのか?
「私が食べさせた。」
「え?彩が?」
何やってるのこの女は。
「だからか…って、わっ!」
俺はかりなに引っ張られてかりなとキスしてしまう。なんでこんなにキス多いんだよ。
「お兄ちゃん…しゅきぃ…」
「かりな?ん」
キスすればなおるかと思って俺は舌をかりなにいれた。
「んんっ!!」
「ん?」
顔真っ赤にしてるってことは治ったかな。
「かりな、覚めた?」
「覚めた!」
俺はキッチンのテーブルに行ってご飯を食べ始めた。つくるのは彩と胡桃。いつも美味しいから助かってる。
「彩、千聖はどうしたんだ」
「帰ったよ?」
そうだったか。だから静かなんだな。
「お兄ちゃん、ご飯食べさせて?」
「俺がか?いいけど」
俺は彩夏にご飯を食べさせた。俺のスプーンでいいだろ。
「間接キス。」
「んなっ!」
そういう意味かよ!妹だからそういうのないかと思ったのに。
「仲いいのね。」
「兄妹だからね。彩夏も」
何その言い方は。俺だって知らなかったし。
「じゃあさっさと食い終わろっかな」
俺は少し急いでご飯を食べた。喉には詰まらせないように。
胡桃が音ゲーを始めると、俺が呼ばれた。なんかあったかな。俺もつくってるくらいだから得意だけど。
「どうした、急に」
「勝負しない?スコア勝負」
「いいけど、負けちゃうぞ」
「いいもん!勝つから」
俺はコントを持った。曲は俺がつくってない曲。まずは胡桃の番だった。
スコアは285820。285821以上で俺が勝てる。まぁ大体の曲で400000超えるし大丈夫だろ。
俺のスコアは458716。
「なんでそんな出るの!」
「デッキ編成って自分でやってるだろ」
「スコアアップのデッキだけど…」
「アイテムで総合力でかくするんだよ。」
総合力とスコアは比例して値が大きいほどスコアは高くなる。これを踏まえてもう一回。
胡桃のスコアは448210
俺のスコアは452710
さっきより差は縮まった。あとは成績だけ。
「頑張れ、いつでも相手するから」
「分かった!」
俺は2階の俺の部屋に向かった。今日は何人も相手して疲れたな。明日も休みだし明日はゆっくりしよう。明日が終わったらまた満員電車地獄だ。
久しぶりの長編でした。今回は5552文字。なかなか長かったです。
次回は胡桃が休みで2人で音ゲーをやる話です。短編で1000前後で終わりますが、お楽しみに!
第何話で二章終わりにした方がいい?
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70話
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80話
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90話
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100話
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101話以上