高校生からの物語 完結   作:月島柊

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第60話の長編小説ですが、第56話でやってるので次は第70話になる予定です。あと、今回は柊が主役です。
今回の登場人物
月島柊
月島かりな
月島彩夏
葉元胡桃
丸山彩
誘拐犯2人
以上7名


第58話 誘拐

 

 P18に戻るとかりな、彩夏が自転車に乗って待っていた。彩だけがいない。

 

「彩は?」

「彩ちゃんだったら、さっきレイクサイドカフェ行ってくるとか言ってたよ」

「私たちも行く?かりなちゃん、彩夏ちゃん、行きたい?」

『行きたい!』

 

2人が元気よく返事をした。ってことは俺たちが前にでない方がいいな。妹2人が後ろの方がいいだろう。

 

「分かった。じゃあ前で走っててくれ。」

 

レイクサイドカフェまではP4で降りると1番近い。道はサイクリングセンターに戻る感じだから分かるだろう。

 

「じゃあ胡桃、行くぞ」

「うん。キャッ」

 

胡桃が後ろに落ちそうになる。俺は延長防護魔法で胡桃を救う。

 

「俺に捕まってな。」

「うん。柊くん暖かいから好き。」

 

もうこういう会話も慣れたもんだ。2人はもう先に行っている。

 

「行くぞ。せーのっ」

 

俺たちも動き出す。途中で彩夏たちの背中が見えて、道を確認する。みんなは行く間、楽しんでいた。朝で寒かったが、俺は元から暖かいし、胡桃はそれに抱きついているから暖かい。彩夏たちは彩夏が厚い上着を着ていて暖かいからかりなはそれに抱きついている。暖かいんだろう。

P4に近づくと、彩夏たちが駐輪場に入った。会ってることを確認し、俺たちも駐輪場に停める。

 

「あそこじゃない?お兄ちゃん」

「あぁ、あそこかもな。」

 

俺がレイクサイドカフェに向かい、席に近づくと、彩のバックだけが置かれて彩がいなかった。

 

「なんか取りに行ってるのかもな」

「うん。何持ってくるかなぁ」

「アイスとか!」

 

彩夏が手を挙げていった。俺はその手を下げながら言った。

 

「朝からかよ。どうせコーヒーとかだろ」

 

俺たちは席について待っている。1分、2分と時間だけが過ぎていく。

 

「1人じゃ持てないとか?」

 

時間がかかりすぎているのに違和感を覚えたのだろう。かりなが心配そうに言った。

 

「そうかもしれないな。彩夏と胡桃は残って、俺とかりなで行こうか」

「はーい」

 

俺とかりなは店が並んでいるところを全て見て回った。しかしどこにも彩の姿はない。

 

「彩の写真とかは」

「調べれば出るかも。アイドルだし」

 

かりなは彩の写真を調べる。写真が出て俺に見せる。しかしアイドルの衣装を着ている時のだけ。俺もフォルダから探す。そういえば、デートしたとき写真撮ったっけ。

 

「これとかは」

「いいんじゃない?それ見せよ!」

 

かりなの了承を得て、俺は店員さんに写真を見せた。

 

「この人来ませんでした?」

「来てないね。隣だったら来てるかもだけど」

「ありがとうございます」

 

俺は隣の店に同じことを聞いた。「来てない」と言われてまた隣、「来てない」と言われてまた隣の店に向かうの繰り返しだ。

 

「この人来ませんでした?」

「ん?えっと、薄茶色のバッグ持ってたかい?」

「はい!持ってます!」

 

これは来たか?と思いながら店員さんを見る。

 

「多分、この人かな。ちょっと待っててね」

 

俺はカメラの写真を見に行った。

少しして店員さんより先にかりなが来た。

 

「店員さんは?」

「今カメラ見に行ってる」

「お待たせしました」

 

店員さんが奥から戻ってくる。

 

「この人だよね」

 

俺は店員さんが持ってきた写真を見る。確かに彩だった。

 

「はい!そうです!どこ行きました?」

「誰かと一緒に勝田の方向行ったはずですよ」

「ありがとうございます!」

 

俺とかりなは胡桃と彩夏が座っているところへ向かう。誰かとってことは彩が危ないはずだ。

 

「胡桃、彩夏。彩が誰かと一緒に勝田向かったって」

「勝田駅?どうして…」

「分からない。でも危ないかもしれない」

 

緊迫とした空気が俺たちを包む。彩が誰かと一緒に行った。多分だが勝田駅にまだいるはずだ。まだそんなに時間が経ってないはず。

 

「行こう、俺に掴まって」

「え?けど急がないと」

「俺の出身校を忘れたか」

 

胡桃が分かったような顔をする。俺の出身校は魔法科高校。飛行魔法くらい使える。

 

「安心して。死なないようにするから」

 

みんなが俺の肩、手に掴まる。俺は魔法を唱える。

 

「マジックフライ」

 

俺の周りが緑色の光に包まれ、俺は50度ほどの角度で飛行する。速度は最高110km/h。今の速度は多分70km/hくらい。勝田駅まで大急ぎで行く。

 

「はやーい!」

「高いし怖いけど…」

「先に言っておくと、離すと落ちるからな。ちゃんと捕まってな」

 

俺はひたすら加速を続ける。彩…ごめん、ホテルに置いていって。俺が連れていけばこんなことにはならなかったのに。絶対救うから、絶対に死なないでくれよ。救ったらまた一緒に旅行しよう。みんなで遠くにでも。

そう思っている胡桃が背中から声を出した。

 

「柊くん!あのピンクの髪の人!」

 

俺は急減速する。止まって確認すると黒い髪の2人組に連れてかれている。間違いない、彩だ。

 

「彩だ。」

 

俺は地面にゆっくりと降りる。彩が下にいる。

 

「誰だ貴様!」

「俺は」

 

俺は彩を誘拐した男たちに力強く言った。

 

「月島柊だ」

 




次回は彩を救うだけで終わるので短編小説ですね。登場人物も今回と同じです。

第何話で二章終わりにした方がいい?

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