高校生からの物語 完結   作:月島柊

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今回の登場人物(前後編合わせて)
月島柊(主)
月島彩夏
月島かりな
月島暁依
葉元胡桃
姫川杏
桃瀬心春
美海零
有栖柚
丸山彩
滝川みう
みうのお母さん
ナナニジメンバー10人
以上22名


第65話 関係 前編

 俺は1月3日まで休み、1月4日は俺だけ仕事で、電車には俺と彩だけ乗った。俺の今日の目的地は上野ではなく、みずほ台だった。みうの家に用があって、大宮で埼京線に乗り換え、武蔵浦和で武蔵野線乗り換え、北朝霞で朝霞台まで歩き、朝霞台から東武東上線。彩はいつも通り鴻巣で降りていまい、俺は今満員電車で1人だった。久しぶりで、前に人がいないのには違和感を感じた。

宮原を出発し、大宮に電車は向かう。大宮では客が一気に入れ替わる。俺みたいに埼京線に乗る人はあまりいないけど。唯一と言ってもいいほどいたのは俺より年下っぽい女性だった。うん。間違いなく年下だ。

7:43発埼京線通勤快速新木場行きは20番線から出発する。いつもではないが、大宮の埼京線ホームは独特な匂いがすると思う。俺だけかな、そう思うのは。通勤快速新木場行きは新木場まで途中、武蔵浦和、赤羽、十条、板橋、池袋、新宿、渋谷、恵比寿、大崎、大井町、品川シーサイド、天王洲アイル、東京テレポート、国際展示場、東雲、新木場に停車する。大崎からはりんかい線に入り、新木場まで行く。しかし俺は1駅先の武蔵浦和で降りる。俺は5号車から乗り、座席が空いてなかったためドア横の仕切りに寄りかかる。今回の乗車電車は東京臨海高速鉄道の70-000形だった。

 

「20番線新木場行き通勤快速ドアが閉まります」

 

通勤快速新木場行きのドアが閉まった。少し年下の女性は俺とは反対側の仕切りに寄りかかったいた。俺が女性の方を見ると、一瞬目が合う。俺たちは軽くお辞儀をして、2人で見合わせて笑い合った。知らない人なのに、なんで楽しいんだろう。

 

「あの、お名前、うかがってもいいですか?」

 

女性の方が俺の名前を聞いてきた。俺は鞄から名刺を取り出した。

 

「芸能プロダクションのマネージャー。月島柊です」

「あ、名刺。私、LAWSON北朝霞の、姫川阿奈です」

 

姫川?なんかどこかで聞いた覚えがあるな。まぁいいか。北朝霞って事は北朝霞駅までは一緒かな。

 

「あの、芸能プロダクションって上野のですか」

「はい。今日はみずほ台に用事があって」

 

女性の肩は急に上に上がった。

 

「どうしました?」

「あ、いや、ゴウダさんって人が怖かったと聞いて」

 

前のマネージャーだったっけ。だからいいイメージがないのかな。

 

「今のマネージャーは俺ですから、怖くはないかと」

「そうでしたか。すみません」

 

埼京線通勤快速は混んでいるイメージがあったが、大宮~武蔵浦和はそんなに混んでなかった。

武蔵浦和に着くと、向かい側に各駅停車新木場行きが止まっていた。通勤快速を待っている人は各駅停車に付きそうなほどたくさんいた。俺は人混みのなか、武蔵野線ホームに向かった。

 

「武蔵野線って混んでますよね。意外と」

「まぁ、両数が短いのが原因でしょうね。」

 

埼京線は10両、武蔵野線は8両だ。まぁそのせいだろう。俺は車内の奥の方まで入った。阿奈さんも俺についてくる。

 

「武蔵野線は毎日使うんですが、慣れませんね」

「こっちも慣れないですよ。湘南新宿ラインの混雑はひどいですから」

 

そう話していると、電車は出発した。俺は阿奈さんとキスした。わざとじゃない。たまたまだ。電車が揺れたから…

 

「すいません…」

「えっ、あっ、いえいえ!気にしないで下さい」

 

阿奈さんは優しくフォローしてくれた。北朝霞までは2駅で、8分で着いてしまう。

8:02、北朝霞に着いた。ここで阿奈さんとはお別れだ。

 

「阿奈さん、頑張ってくださいね」

「はい。柊さんも、頑張ってください」

 

俺と阿奈さんは北朝霞駅から出て、俺は朝霞台まで、阿奈さんはコンビニまで歩く。コンビニの裏に行く阿奈さんを見送り、俺は朝霞台まで歩いた。

5分もかからずに着き、8:11発東上線準急森林公園行きに乗ることができた。みずほ台まで3駅。みうが駅前で待ってくれているはずだ。

みずほ台には8:18。9分かかった。

 

「柊くん…久しぶりですね…」

 

1月1日から会ってないけど、そこまで久しぶりじゃなくないか?今日が1月4日だし、3日会ってないだけだ。

 

「3日ぶりだな」

 

みうに合わせた。今日俺がこっちに来た理由は、各自の家からリモートで繋いでもらうためだった。俺もどこかの家から繋ぎたく、みうの家からにした。

 

「じゃあ、みんな見えるかな」

《うん、聞こえるよ》

 

桜の声だった。画面にも桜だけが大きく映る。

 

「他のみんなは」

《あ、繋がってる?》

 

麗華だった。それに続くように残りの9人が来た。

 

《みんな聞こえてるよね?》

「あぁ。聞こえてる」

 

俺は左薬指を見せた。指輪はほとんどしている。しないときだと風呂に入るときぐらいかな。

 

「ほら、指輪」

《結婚したの?》(ジュン)

「あぁ。胡桃って人と」

《ああ、私だと思ったのに》(絢香)

「どう言うことだ。というか、本題はこれじゃないんだよ」

《本題を教えてください。》(あかね)

「1月7日に、結婚式をやるんだけど、来ない?」

《みんなで?》(桜)

《ラッキー!人の結婚式行きたい!》(つぼみ)

《鳥さんいるかなぁ》(みかみ)

「みんな来るのか。」

《あぁ、うち無理かも》(都)

「なんかあるのか」

《7日やろ、うち実家帰るんや》(都)

「そうだったのか。じゃあ10人だな」

《うん。じゃあ、7日に会いましょ》(麗華)

「あれ、俺明日も上野行くんだけど」

《そうだった…まぁ、今日はこれだけ?》(麗華)

「あとは雑談だけかな」

 

俺たちは雑談だけで3時間を終えた。

 




前編なので中編もお楽しみに!メンバ色分けはペンライトの色で分けてます。

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