今回の登場人物
父さん
母さん
月島柊
月島暁依
月島冬菜
月島香菜
月島藤花
月島風那
月島沙理華
月島瑞浪
月島かりな
月島彩夏
葉元胡桃
姫川阿奈
ナナニジ10人
計24人
国府津行きが上尾を発車し、胡桃を起こす宮原が近づいてきた。彩は鴻巣で予定どおり降りていき、今乗っているのは俺と胡桃、彩夏、かりなの4人。座れてるからかいつもより楽だった。
「胡桃、起きろ」
「にゃぁっ!」
猫みたいな声。胡桃はゆっくり目を開く。
「おはっよ!」
「1回起きてるから違うけどな」
胡桃は窓の外を見る。胡桃は大宮で降りるから、正直言うと大宮で胡桃が降りていくときが寂しい。
「あぁ、また着いちゃうね。今日も大宮で待っててね」
「あぁ。分かってる。」
胡桃は大宮7番線に降りていった。席が1人分空く。
「あ、1席空いた…」
「あ、ここいいですか?柊さん」
そう声をかけてきたのは阿奈さんだった。
「阿奈さん!?埼京線じゃないんですか!?」
「あはは、たまにこっちでも来るんですよ。浦和で降りちゃいますけど」
浦和で降りるんだと南浦和から武蔵野線か。俺は今日からルートを変え、池袋から山手線にした。みうが池袋で東上線から降りてくるから。
「柊さんはどこで降りるんですか?」
「池袋まで乗ってきます。」
湘南新宿ラインは浦和~池袋で結構混んでくる。まぁ今回は座ってるから関係ないが、立っていることになると地獄でしかない。
浦和には7:45。阿奈さんがここで降りていく。
「じゃあ、またいつか」
「はい。」
国府津行きは出発した。次は赤羽だ。
荒川を渡ると、すぐに赤羽に着く。ここから池袋に行くには埼京線か湘南新宿ライン。上野方面は上野東京ラインか京浜東北線。ここで目的地が別れる。湘南新宿ラインは池袋までノンストップ。埼京線は、十条、板橋に停車する。上野東京ラインは上野まで尾久に停車、京浜東北線は東十条、王子、上中里、田端、西日暮里、日暮里、鶯谷に停車する。
池袋には8:05。降りるときは乗客が変わるからか大変じゃなかった。みうと合流し、上野まで山手線。みうは東上線ホームから来る。
「あ…」
みうが俺の後ろから声をあげた。
「あぁ、みう。行こうか」
「はい…満員電車は苦手ですけど…」
みうはまず人混みが苦手だから満員電車なんて尚更なんだろう。8:12発上野・東京方面行きは3分遅れて運転していて、先に8:09発上野・東京方面行きが3分遅れて来た。待っている人たちは階段の上、コンコースまで広がっていて、湘南新宿ラインで赤羽に行き、京浜東北線に乗ろうとしているのか湘南新宿ライン北行も混雑していた。
「みう、乗れる?」
「…頑張ってみます…」
俺は7番線山手線ホームで8:09発予定の電車に乗った。やってきた電車の車内は池袋まで空いていた(といっても座席は全て埋まっている)が、池袋で一気に混雑した。
「あ、押される…」
「柊くん!」
「俺に掴まって」
3人は俺の腕や腹に掴まった。ドアとドアの間に止まった。乗客が全員乗ったからだ。
「柊くん…狭い…」
「柊くぅん、どこまで乗るのぉ」
上野には8:26到着予定だが、遅れてるから8時半くらいかな。
「我慢して。あと30分」
「出来ないよぉ。」
かりなは俺に潰されるようになっている。みうだってそうだけど。
「あの…柊くん…顔…近いです…」
「みう、嫌だったら退くけど…」
「嫌、じゃないです…」
嫌じゃないんだったら離れなくていいか。
「まもなく、大塚、大塚、お出口は――」
大塚に近づく。都電の乗り換え駅だったら空くかもしれないな。
「乗り換え出来るから空くかな」
王子まで行けば空いてる京浜東北線に乗れるし。しかし予想とは裏腹に、車内はもっと混み始めた。
「みう、俺の腹掴まって。彩夏も腕とかに掴まって」
俺はみんなに俺のどこかに掴まるよう言った。
「むぎゅぅ、柊くん…くるちい…」
「潰れてるし。巣鴨まで1回我慢だな」
みんなが俺の体と後ろの押してくる人たちによって潰される。
8:26上野。みうは満員電車でフラフラになりながら事務所に向かっていた。彩夏とかりなは俺と手を繋いでないと落ち着かなくなってしまった。
翌日になって泊まり込みの仕事が終わった。結婚式で休みにしたからしょうがない。俺は上野駅に彩夏とかりなで向かった。前日の通り、手を繋いでないと安心していられなかった。彩夏は俺の手をがっしり掴み、かりなは俺の手を優しく包むように掴み、俺と話していた。
「柊くん、明日結婚式だよ!」
「あぁ。胡桃も楽しみにしてたよ」
6時丁度発高崎線高崎行きに乗車。胡桃にも6:20までに8番線にいるように連絡した。
途中到着時刻は
赤羽6:10
浦和6:18
大宮6:26
上尾6:35
鴻巣6:48
熊谷7:04
籠原7:14
本庄7:29
神保原には7:32に到着。家には父さん、母さん、暁依を含めた妹たち8人がいた。挨拶だろう。
「おう、柊。結婚おめでとうな」
「まだ式あげてないから。早とちりするなよ」
「いいじゃない。息子の結婚なんだから」
母さんと父さんが俺に向かって微笑んだ。全く変わらない。
「お兄ちゃん、おめでとう」
「しょっ、しょうがないから――」
冬菜は相変わらずとがっている。しかし暁依が言い切った。
「よく言うよ。家では早く会いたいーとか言ってたのに」
「ふにゃっ!いっ、言うなぁ!」
「ありがと、冬菜」
冬菜は顔を赤くさせている。ついに式は明日だと言う雰囲気が漂っていた。
2100でギリギリ通常編です。あと1多かったら長編小説でしたね。次回に長編小説はやりたかったので。
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