高校生からの物語 完結   作:月島柊

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今回の登場人物
月島柊
月島彩夏
月島かりな
名前不明の人物
以上4名
人物紹介
月島彩夏(13)
柊の妹で、かりなと双子。見た目では判断が難しく、唯一の見分け方がヘアピンの色。彩夏が青、かりながピンクになっている。しかし、柊からすれば別の見分け方があるらしい。柊はヘアピンをしていない風呂を上がってすぐでも分かり、呼び方を統一させても分かる。最近になってかりなが「柊くん」と呼ぶようになり、呼び方でも区別がつく。




第2短編作品 第74話 追憶

 俺が彩夏やかりなと同い年の時、俺には友達もいないし、周りは「好きな人いる?」とか話しているが、俺には全く関係なかった。

俺は母さんにも反対し、最後に髪を切ったのは1年前。髪は前に垂らすと目が隠れるほどに長かった。いかにも陰キャみたいな感じで、運動神経がいいのも隠していた。

部活が終わっても俺はすぐには帰らず、音楽室に15分ほど残り、みんなが帰ったあとに俺は帰っていた。学校のなかも全く人影はなく、稀に3年生の先輩が帰っているくらいで、週4は誰もいないときに帰っていた。

しかし、この日だけは音楽室の清掃があって、残れたのは5分だけ。俺はなるべくゆっくり歩いて校舎を出た。

俺が1人で帰っているのは会いたくないのもそうだが、それ以外にパルクールで帰りたいから。

俺は学校から出て柵によじ登り、そのまま低い家から高い家に乗り移り、帰っている、人間じゃない人間だった。

俺は周りに人がいないのを確認してパルクールで帰った。

 

 翌日、俺は同じクラスの女子に話しかけられた。目元は見えないが、多分鋭い。

 

「月島くん、ちょっと来て」

「え…」

 

俺なんかしたか?と思うようにして俺は女子に呼び出された。廊下はまだ夏で暑かった。

 

「昨日、なにで帰った」

 

ヤバイ、見られてた。どこにいたんだ。俺は今すぐに死にたい気分だった。

 

「……」

「答えて!」

 

俺は眩しい世界に包まれた。学校の壁をまともに見たのは何か月ぶりだろう。

 

「…言えない…」

「なんで!」

「嫌いなんだ、人が。」

 

俺は女子を振り切って教室に入った。

 

 それからその女子はずっと付きまとってきた。部活の帰りも一緒に帰ると言ってきた。仕方なく話さずに帰ってたけど。

 

「…名前…」

 

俺は女子に話しかけた。初めてで、女子もビックリしていた。

 

「私?白雪――」

 

【現在】

 

 「白雪……」

「苗字?あの子の」

 

俺は思い出している途中に一ヶ所名前を聞いた場所があり、その名前を必死で思い出した。

 

「そう多くないから、転校先ってどこ?」

「…そっか…会えないか…」

 

転校先は…

 

「新潟…」

 

まだ新幹線の駅の近く、越後湯沢、長岡、燕三条、新潟駅周辺だったらいいが、最寄りだって新幹線の駅から離れている。

 

「まつだい…」

「まつだい?どこ?それ」

「北越急行。内陸部だよ」

 

俺はこれしか思い出せないなか、夜に俺は女子のことを思い出した。

今もいてほしい。もう一度会って、お礼を言いたい。俺が生きれている理由はその子に会えたから。もし、俺がその子に会ってなかったら、今は死んでいた。胡桃とも出会ってなかったかもしれない。

 




1日2投稿できました。短編作品だったからかな。次回は一旦その日の女子のことはお休み。胡桃の話しに戻ります。76話からはしばらくナナニジが主役、80話の長編作品からはまた女子のことを再開します。

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