高校生からの物語 完結   作:月島柊

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今回の登場人物
月島柊
月島胡桃
月島彩夏
月島かりな
丸山彩
人物紹介
月島暁依(22)
柊の唯一の弟であり、妹、弟の中では1番の年上。力は柊に続いて2番目で、妹たちを抑えられる。学校でも、「苗字は読みやすいのに名前が読めない」とも言われるらしく、本当の名前は「つきしまあきより」。



第76話 大雪

 今日は1月31日。今日は大雪で、首都圏の鉄道各線は午前中に東京都乗り入れを中止。高崎線は大宮駅で折り返し、本数を5割程度に、湘南新宿ラインは午前中の運転を取り止めた。宇都宮線も大宮駅で折り返すが、本数は5割程度に削減された。そのため、胡桃は高崎まで高崎線で出て、両毛線を通って小山に行った。混んでいないところを狙ったらしい。俺は会社が東京都内のため、午後2時からの仕事になった。彩の学校も大雪で休校。俺たちにも大きな影響を与えた。

 

 10:30ごろになると、雪が少しづつ止んできた。10:40に山手線が運転を再開し、10:55には宇都宮線、高崎線が上野まで運転再開。11:20に中央線、総武線、京浜東北線、東海道線が運転再開、11:50に首都圏各線(上野東京ラインを除く)が全て運転を再開した。俺はいつもの池袋経由は困難だと思い、上野まで高崎線で行くことにした。12:00だとまだ混んでいるため、12:30頃に家を出た。外は真っ白で、雪もまだ降っている。俺はかりなと彩夏を連れて外に出た。

 

「寒い…」

「ちゃんと上着来てろよ。」

 

神保原に着いても、いつもは人のいない神保原が今日に限ってはホームに人がびっしりだった。乗る予定にあった電車は4時間遅れ、来たのは神保原8:38発予定小田原行きだった。4時間遅れで運転していた。行き先も小田原ではなく、上野に変更されていた。

車内は明らかに混んでいて、座席はもちろん、つり革も余っていなかった。

 

「俺がドアに手つくから、両手の間にいて」

「うん。分かった」

 

かりなが俺の腕に入ってくる。彩夏もそれに続く。

熊谷駅でも人が大量に乗ってくる。いつもより混んでいた。

上尾駅でも乗る人が多く、彩夏とかりなを押し潰していた。

大宮駅では降りる人もいたが、それ以上の人たちが乗ってくる。

 

「柊くぅん、らめぇ…」

「おにいちゃあん、胸はぁ…」

 

胸を掴んでいたのは俺だった。しかししょうがなかった。

上野には4時間半遅れて14:40に着いた。雪はほとんど止んでいたが、まだ少しだけ降っている。

 

「マネージャー、雪掻きを」

「オーケー。」

 

俺はシャベルを持った。しかし、かりなが俺をじっと見る。

 

「魔法は?」

「あ、そっか」

 

俺は火炎魔法を使って雪を一気に溶かす。ナナニジメンバーは雪が溶けた直後に来た。

 

「おっはよー!」

「もう3時近いけどな。」

 

時間を思い出すと、今日は泊まりかぁ。と思ってしまった。

 

「寒いから中入ろ」

「あぁ…あっ、あーやそこは!」

 

俺が言ったときにはもう手遅れだった。ドアの前にあった、凍っている水溜まりに滑って転んでいた。

 

「いったー…」

「おいおい、大丈夫かよ」

 

もうみんな入っていた。入ってないのは俺とあーやだけ。

 

「入るぞ。」

「はーい」

 

俺は今度のナナニジメンバー旅行で計画を決めた。宮城に行って、奇跡の一本松を見たあと、新潟に行くことにした。

 

「マネージャー、天気が」

 

俺は天気予報を見た。東京都の天気予報には、

2月1日大雪

2月2日大雪

2月3日雪

2月4日雪のち大雪

2月5日曇り

2月6日雪のち曇り

2月7日曇り

となっていて、ほとんど1週間雪が降っていることになる。なぜ急に雪が降るようになったのか、全く分からなかった。

 

「柊くん、雪大丈夫?」

 

麗華だ。

 

「多分。あ、そうだ。麗華、おいで」

「え?うん。」

 

俺は麗華を俺のデスクに呼び出した。麗華は少し力を抜いて立った。

 

「ここ座っていいよ」

 

俺の膝を指さした。

 

「え、重くない?」

「どんだけ俺力弱いんだよ。」

 

麗華は俺の膝にゆっくり座った。こうしたのはなんとなくだけど、話すことはあった。

 

「麗華、俺と今度付き合ってほしい」

「えっ!?何言ってるの!?結婚してるでしょ!」

 

俺には訳が分からなかった。結婚してるけど、付き合ってくれるだけでいいのに。

 

「何言ってるんだ?ただ引っ越しの手伝いに付き合ってほしいだけなんだが」

 

 泊まりになることはなく、最終で帰ることができた。かりなと彩夏はすっかり寝ている。車内は昼の混雑が嘘のようにすいていた。

神保原には1:21。かりなと彩夏を寝室に寝かせて、俺は胡桃の部屋に向かった。

 

「寝てるか…」

 

さすがに1時を過ぎたら寝てるよな。俺は彩の部屋にも立ちよった。さすがに…

 

「あ、柊くん。お帰りなさい」

「あぁ。…って、え?」

 

起きてるんかい。俺は彩と少しだけ話した。

 

「柊くん、最近遅いね」

「今日は大雪で仕事が遅れたから。明日はオンラインで行うって」

 

さすがに大雪で行けないことが分かったのか、明日は東京都外を対象にオンラインになった。北は栃木、南は静岡の熱海からオンラインが繋がる。

 

「オンラインだと短い?」

「あぁ。1時間くらい。10時半から」

 

明日は何が止まるんだろうな。

 

 翌日も朝から大雪で、今日は群馬や新潟が大雪になった。両毛線が桐生~高崎で運転見合わせ、高崎線は高崎~籠原で運転見合わせ、信越線、上越線は全線で運転見合わせ。胡桃は会社に行けない孤立状態になり、全員が仕事を休んだ。

 

「柊くん、寒いなぁ」

「はぁ…」

 

遠回しに抱いてって言ってるか?

 

「おいで」

「わあい!」

 

胡桃は俺に飛び込んでくる。やっぱりこれが目的か。居間の気温もストーブなしで3℃を下回っていた。

 




13:42最後まで終了
13:45題名作成、その他変更
13:46第77話作成開始
14:15投稿

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