月島柊
月島胡桃
月島彩夏
月島かりな
丸山彩
白雪凪沙
以上6名
俺は翌日朝、急用が出来てナナニジを置いて先に関東に帰った。胡桃、かりな、彩夏も一緒だ。ここから行くのは鴻巣の病院。すぐ横の駐車場の空きスペースに降りる予定。彩が急に倒れ、救急車で搬送されたという。俺は凪沙、彩夏、かりな、胡桃を円盤の上に乗せ、飛行した。鴻巣までは2時間50分ほどで到着できるはずだ。
ついたのは2時間45分後の10:50だった。彩の面会に俺は向かった。彩は病室のベットに横たわっていた。
「彩…」
「毒を盛られたそうですね…毒は抜いたんですが、意識が戻らなくて…」
毒を盛られたか。あるんだったら学校の職員室で盛られたんだろう。俺は彩の近くに行った。
「彩、守れなかったな…ごめん……」
俺は泣きながら言った。彩を助けられることもあったはずなのに。いつもそうだ、俺が守れないのは。人を守ったことなんてないのに、俺のせいで傷ついていく。
だから、俺は胡桃を守るために生きているのに。君かよ、彩。1つのことしか出来ない俺には到底無理じゃないか。
「柊くん…ついてきて」
胡桃は俺を病室から連れ出した。
「なんだ、胡桃」
「飲み物買いたいから、ついてきて」
俺は胡桃の後ろについていった。何回か階段を降りて、自販機の前に胡桃は止まった。
「ありが――」
俺の背中に弱い風が当たる。俺が後ろを向くと、注射器を持った男がこっちに走ってくる。俺が動いたのは男が通り過ぎてから。手の先が男に触れただけだった。
「胡桃!」
俺は胡桃に刺さった注射器を抜いた。注射器の中には毒が入っていたが、満タンから少し減っているだけ。致死性のある毒じゃない限り胡桃は死なない。
「なんだよ、急に」
「っ!」
男は走り去った。胡桃は俺に倒れた。手で抱え、一旦円盤を置いたところに運んでいった。
円盤のところに着くと、俺は刺された胡桃右腕を見た。注射痕があり、少し腫れ上がっている。
「胡桃、痛いけど、我慢できるか」
「柊くん!」
かりなが走ってきた。
「彩は」
「彩夏ちゃんに任せた。胡桃ちゃんは」
「毒が入った。少量だけど」
俺は空の注射器をもって言った。
「抜くの?」
「それしかないから。」
俺は胡桃の腕に注射器を近づけた。
胡桃に針を刺す…胡桃の血…人の血…見えるんだよな…しょうがないんだ、毒を抜かないと、胡桃が死ぬんだから。
「柊くん、落ち着いて」
「…かりな…」
かりなが俺の手を持つ。
「胡桃ちゃんが死ぬのと、注射して生きてるの、どっちがいい?」
「……っ」
そんなこと考えなかった。そうだ。死んだら元も子もない。
「胡桃、我慢してくれ」
俺は胡桃の腕に注射器を刺す。ゆっくりポンプをあげ、最初の2秒は透明な液、毒が出てきた。残りは全て赤い液、血だった。俺は吸うのをやめた。
「全部抜けたよな」
「うん。」
胡桃は円盤の上で眠ったままだ。
「生きてるよな…」
「起きれば…」
胡桃は起きる気配がない。本当に、死んだのか?
「胡桃…」
その時、胡桃が急に起き上がり、俺を抱きしめた。
「柊くん!驚いた?」
「不安になるからやめてくれ…」
「ごめんね?あ、彩ちゃんはどうなったの?」
「私だったらここだよ」
彩が病院から出てきた。彩夏の肩を借りながらも歩けている。
「よかった。みんな無事だね。じゃあ、彩夏。魔法使ってみろ」
彩夏にも魔法は使えるはず。だって、俺と血が繋がってるんだから。
「出来た!」
彩夏が俺より一回り大きい円盤を出した。
「いいぞ。じゃあ、かりなは胡桃が操縦する方に、俺はこっち操縦してから帰る」
免許は要らないけど、経験のない人には危険だから。
「じゃあ、帰るよ」
ゆっくり70km/hほどで飛行した。深谷までは胡桃と一緒に。そこからは操縦した。
俺が神保原の家を経由して、深谷の家に帰った時間は12:00。胡桃はキッチンで昼ご飯を作っていた。
「柊くん、ご飯よ」
「柊くん遊んでー!」
久しぶりの家族らしい家族だった。凪沙はもう個室に向かったらしい。俺はかりなを抱き上げ、テーブルに向かった。
「いただきます」
かりなは俺の手からぴょこっと降りた。かわいい…
「いただきまーす!」
「かわいいね、かりなちゃん」
「そう?ありがと!」
かりなは実際にかわいいけど。胡桃だってかわいいけどね。俺は先に食べ終わると凪沙の個室に向かった。凪沙も昼ごはん食べるだろ。
「凪沙、ご飯食べないか」
「食べる!ちょっと待ってて」
凪沙は少ししてから部屋から出てきた。凪沙の服はすっかり着替えられている。
「ご飯♪ご飯♪」
凪沙はスキップしながらリビングに向かった。俺は凪沙の部屋に入る。
「ん?なんだこれ」
白い布製のものが俺の足元に落ちていた。俺はそれを掴む。感触はちょっと湿ってる?
「って、はぁっ!?」
パンツだった。マジかよ、隠すか?いやけど同じところに置いとかないとか。俺は同じところに置いて外に出た。凪沙のパンツ見てしまった…
「柊くん?どうしたの?」
かりなが俺を見つめた。
「なんでもないよ。」
冷静を突き通す。
「そう?だったらいいけど」
パンツ見たなんて言えるはずないだろ。
9月13日22:02「搬送されたという」まで終了
9月14日6:37再開
9月14日7:30「食べるだろ」まで終了
9月14日18:59再開
9月14日19:24暫定終了
9月14日19:29題名終了
9月14日19:30投稿
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