高校生からの物語 完結   作:月島柊

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今回の登場人物
月島柊
月島かりな
立川絢香
ナナニジ10名(絢香は除く)
立川絢梨
以上4名


第86話 立川絢梨

 俺が事務所に着くと、11人はもう集まっていた。早くきたから俺からしたら助かったけど。

 

「みんな、久しぶりだね。あーやは話があるから後で来てくれ。それ以外のみんなはレッスンを」

『はーい!』

 

あーやだけが面倒くさそうだったけど、拒否権はないからな。だって同居したいのを伝えるんだから。俺は個室に絢梨とあーやを呼び込む。

 

「あーや、絢梨が――」

「同居したいって言ったんでしょ」

 

俺が言いたいことを分かってたのか。あーやはそのまま話を続けた。

 

「拒否はしない。けどね、1つだけ条件がある」

「条件は…」

 

絢梨が緊迫とした雰囲気で聞いた。あーやは声の大きさを変えずに言った。

 

「私も一緒に行く。というか、そのつもりだった」

 

まさか……あーや、このために…

 

「知らなかった?絢梨が同居したいって言うと思ってしたんだもん。いい?」

 

拒否できないからしょうがないだろ。

 

「いいよ。来な。」

 

俺はあーやに許可して話を終わらせた。みんなはもうレッスンを開始していた。

 

 今日は結構帰る時間が遅くなり、20:33発通勤快速で帰ることにした。下りで、帰宅ラッシュ時間帯はピークを過ぎた。一方の絢梨と俺の仲はよくなった。絢梨が仲良く出来る人には制限があるが、あーや、俺、かりな、胡桃とは話せるようになった。それ以外は話しづらいらしい。俺と絢梨はあーやから笑われながらもくっついていた。

 

「いつの間に仲良くなったのよ。つっきー」

「知らないよ。気付いたら」

 

絢梨は俺のところで気付いたら眠っていた。本当に、絢梨は「気付いたら」が多いな。

 

「絢梨、仲良くなった人とはべったりだからね」

 

絢梨は仲良くなった人とはべったりくっつく性格だとあーやが言っていたが、本当にべったりだ。それだけ単純なんだろう。

 

「すごいくっつくから、気をつけて」

 

え、そんなに?胡桃以上にくっつく人みたことないんだけど。

 

「くっつくって、物理的な意味で?」

「そうでしょ。長い時だと、私に2時間くらいくっついてたよ」

 

2時間って結構長いんですが?しかも2時間だと家帰ったらずっとじゃん。まぁけど、長くてだから短いと10秒とかでしょ?多分。俺は不安を抱えながらも絢梨を起こさずに座っていた。

 

 家に帰った後、少し不安な気分だった。何か事情をつけて外に出たい…

 

「かりな、2人で話すところ探さないか」

「いいね!行こ!」

「あ…私もいい…?」

 

そういう手があったか…拒否できないから連れてくか。俺は絢梨も連れて外に出た。

 

「少し高いところだよね、やっぱり」

「そっちの方がいいな。じゃあ、そことかは」

 

かりなと俺でいいところを探していた。そこに絢梨が言った。

 

「そこは…」

 

絢梨は少し丘になっているところを指差した。

 

「いいんじゃないか。絢梨、手柄だな」

 

俺は2人を連れて高台に向かった。俺はここに拠点の旗を立て、家に帰った。絢梨がくっついてくるなんて、そんなことないじゃんか。そう思いながら俺は風呂に入った。

 

(俺には絡まないんじゃないか?異性だし)

 

そう思っていると、ドアの向こうからエコーのかかった声が聞こえた。

 

「柊くん…上がったら私の部屋、来て…」

 

絢梨か。

 

「分かった。」

 

これでくっつくんだろうな。

俺はいつもより早めに上がり、絢梨の部屋に向かった。どんな感じなのか少し楽しみだった。

 

「来たぞ」

「ぎゅっ」

 

絢梨の女の子っぽい、柔らかい体が俺の全身に当たった。苦しくないのに、全身にくっついている。不思議な気分。

 

「柊くん、聞いた…?」

「くっつくってことか」

「そう…癖になっちゃって」

 

癖なんなんだったらしょうがないか。俺が離れようとすると、絢梨はまた力を入れてぎゅっと抱きしめた。

 

「だめ…くっついてないと…」

「…分かった…」

 

絢梨は俺の足を絢梨の足で囲もうとするが、バランスが崩れ、ベットの上に倒れてしまう。

 

「あ…絢梨、これは…」

「事故、って言うんでしょ。わざとの癖に」

 

絢梨の目がオレンジ色に光る。

 

(っ!オレンジ色は…!)

 

俺は止める間もなく目からの魔法を使ってしまった。

 

「柊くんは私と絡みたい」

 

俺の意識はいつの間にか乗っ取られていて、体は勝手に動いていた。

 

「絢梨…このままでいいかな」

「いいよ。」

 

俺は何でか、思ってもいないのに手が動く。これが洗脳魔法か。

 

「んっ、大胆…」

 

俺の手は絢梨の胸にかかっていた。こんなこと、望んでもいないのに、勝手に動いた。

バンッ!

後ろからドアを蹴って開けるような音がした。入ってきたのはあーやだった。

 

「絢梨!」

 

あーやは俺を退かし、絢梨を壁に寄りかからせて俺を向いた。

 

「洗脳されてたんだよね」

「あ、あぁ…」

 

俺はようやく正気に戻った。今までやっていたことが分からなくなるほどに俺は忘れていた。

 

「こっちから注意しておくから、気分転換でもしてきて」

「あぁ…悪いな」

 

俺は家の屋根に登った。定位置になりつつあったが、かりなもここにいた。

 

「話すの、ここでもいいかもね」

「あぁ、そうかもな」

 

かりなは俺に最近の悩みなどを相談する。同時に、俺も絢梨のことに関して相談した。

 




今回から投稿は19:30に一回投稿します。今週は日、月、火と3日連続で1日2回以上の投稿、3日間で6回以上の投稿になります。
また、人物紹介のことについて、誰をやってほしいか感想に書いてくれれば嬉しいです。
製作過程
9月18・19日22:00~6:38就寝
9月19日6:38~7:29製作
9月19日7:29~17:44学校
9月19日17:44~18:02製作
9月19日18:02現在、予定通り19:30投稿予定
9月19日18:12一部変更
9月19日18:13題名決定
9月19日18:13投稿予約小説に追加

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