高校生からの物語 完結   作:月島柊

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今回の登場人物
月島柊
月島かりな
月島暁依
人物紹介
滝川みう(24)
22/7メンバーの1人。センターを努めているが、後ろ向きで、人とのコミュニケーションが苦手。同じメンバーの絢香からは「クリステル」と呼ばれている。実はピアノの腕もあり、耳コピで全て弾けてしまう。コミュニケーションは苦手だが、自分の大切なものを守るためだったらとんでもない行動も…


第87話 過去

 かりなが聞いてきたのはこれからの自分達について。これ以上はこの家にいる人数は増えないが、もう扱いに偏りができていて、不安だと言った。俺は偏りのことについてかりなに話した。

 

「正直に言うと、言い訳はない。偏りが出来ている」

「やっぱり。じゃあ、今1番話したいのは」

「俺は時によって話したい相手が変わる。今はかりなだけど、さっきまではあーやだった。」

 

俺は別に好きな人がたくさんいるような人間じゃない。ただ、俺の家に入ってきた人はみんな好きになる。だから、偏りが出来る。

 

「かりな、絢梨はともかく、自分から話しかけてくれれば俺も反応するよ」

「うん…私から、ね」

 

俺はかりなに相談をした。かりなだったら、伝えてもいいと思って。

 

月島かりな視点

 

 私が柊くんから相談されたのは、絢梨のことに関してだった。柊くん自身も、くっつかれるのはあんまり好きじゃないことは知っている。だから絢梨をどうしたらいいか、らしい。

 

「魔法でどうにか出来ないかな」

「洗脳魔法ってことだろ。すぐ切れるし」

 

魔法じゃあだめだったら、私がよくやってることでいいのかな。

 

「人に頼ればいいんじゃない?絢梨ちゃんだったら絢香ちゃんとか」

「人に頼る、か…頼りづらいからな…」

 

確かに私も頼りづらいけど、自分で抱え込むよりかは楽になる。

 

「抱え込むより楽だよ?」

「…俺さ、まだ他人を信用できなくてさ…」

 

まだ?昔になんかあったっけ?10年前の柊くんから知ってるけど、そんなのなかった気がする…

 

「お、柊。そこにいたのか」

 

下から見上げていたのはあきにい。柊くんを呼んでいるようだった。あきにいは屋根の上に登り、柊の横に座った。

 

「あきにい、柊くんが昔あったこと、知ってる?」

「昔か。お前が生まれる前だったかな。俺が小4の頃に――

 

柊の過去

 

 柊は、今よりも明るい時期があったんだよ。俺よりも2倍くらい明るくて、柊に影響を受けて元気になった人も数人いた。もちろん、柊にも人生で一回はある「病み」はあった。この「病み」は普通の人とは違う。言い方を変えれば「重度な病み」だったんだ。なんで病んでたかは柊本人に聞けば分かると思うが、柊はその「病み」を中学校半ばまで続いた。かりなは多分聞いただろうけど、柊が今の状態に戻ったのは凪沙がいたからなんだ。えっと、多分柊がなんで人を信用できないかだよな。病んでから人を信用したらまたこうなるって思ったんだ。だから、中2の時までは家族も信用してなかったんだ。かりなのことも、信用してなかった時代があったんだ。でもな、凪沙のお陰で俺たちを信用してくれるようになったんだ。凪沙には俺も感謝してるよ。

 

現在

 

 私は隣にいた柊くんになんで病んだのか聞いてみた。

 

「なんで病んだの?」

「学習支援教室で、15人くらい来るはずなのに俺しかいなかったことかな。」

 

1人でいたんだ。それで、自分がどうでもいいのかと思ったんだろうな。もう聞かないでおこう。

 

「そっか。今はいいんだよね」

「病まないからな。」

 

だったらよかった。私は柊くんの肩を枕代わりにして、屋根の上で眠った。いつもより、気持ちよく寝れた気がする。柊くんのことを知れたからかな。

 

月島柊視点

 

 暁依が俺のことをずっと話してると少し気まずかったが、嫌ではなかった。

 

「暁依、俺のことそんなに知ってたっけ」

「母さんに聞いた。」

 

母さんも母さんだけど、暁依も悪いだろ。俺はかりなの頭を撫でながら暁依をみた。

 

「俺は神保原の家行くからな。大学に許可もらって卒業した」

 

俺は左手を振って見送った。

 

「かりな、ぐっすり寝てるんだな」

「んんんん…好き…」

 

全く、かりなは相変わらず俺のことが好きなんだな。兄としても嬉しいよ。

 

 かりなを起こさないように俺は屋根の上を歩く。ここに防護魔法を張って寝ることにする。怪我もしないだろうし。いつもどこかに怪我をしてたらやがて貧血になってしまう。俺はかりなを起きないように撫でた。

 

(なんか、すごいかわいく見えてきた…)

 

寝顔は笑顔で、目も瞑りながら笑っているようで、かわいく見えた。風でかりなの髪がなびいて、ふわっと髪が揺れる。

 

「んん…柊くん…?いたの…?」

「あ、起きちゃったか。今日はここで寝る」

「私もいい?」

 

かりなはここにいさせたくなかったけど、仕方ない。

 

「いいよ、じゃあ寝ようか」

 

俺はかりなを守るために俺の方に抱きつけた。何かに刺さったりしたら危険だから。

 




10:46~12:35休憩
14:44暫定終了
14:46現在、15:00投稿予定
14:49一部変更
14:50投稿予約小説に追加
14:50、15:00投稿に決定

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