高校生からの物語 完結   作:月島柊

93 / 203
今回の登場人物
月島柊
月島胡桃
月島かりな
立川絢梨
白雪凪沙
姫川杏
桃瀬心春
美海零
有栖柚
以上9名
人物紹介
姫川杏(12)
誕生日が3月のため12歳。吹奏楽部でユーフォニアム担当。地味な性格だが、柊の前だけではすごく積極的。元気な性格を見せる。姫川阿奈と姉妹で、阿奈が22歳の社会人。ちなみに、性格は真逆。


第89話 咥える

 俺は少し早めに事務所を出て、吹奏楽部に向かった。いけない日が多いが、果たしてうまくなっているか。

学校について音楽室に向かった。ここに来るときは毎回胡桃と合流してから行く。

 

「こんにちは」

『こんにちは』

 

俺が今回教えるのは楽器ではない。何を教えるかというと、呼び方、話し方についてだ。

 

「呼び方なんだけど、1年生にももうすぐ後輩が出きるね。だから、今まで敬語を俺にも使ってきたけど、ため口で話してみよう」

「あの…先生には敬語をって…」

 

俺はここで先生をやってるわけじゃない。ただのおまけ顧問だ。

 

「先生じゃないから。先輩にはため口っぽいからいいけど、俺と胡桃にもな」

『はい!』

 

まだ堅苦しいな。もう少し柔らかく返事、話してくれれば楽器を吹くときも楽だと思う。

 

「柔らかく話すために、じゃあ雑談しようか。」

「じゃあ私ね!」

 

胡桃から順番にただ話していくだけ。意識するのは敬語を使わないことだけ。

 

「最近、柊くんが私をおいてねー」

「仕事だろ。お前違うだろ、会社」

「けど、一緒に行った方が幸せかと思います」

 

敬語使っちゃったな。杏は口を押さえて慌てた。

 

「ため口な。」

「はい。けど、1人で行った方がいいんじゃないの?」

 

いい感じだな。雑談っぽいし、話し方もいい感じだ。

 

「やっぱそうだよな!心春!」

「うん。今度、会社行ってみたいなぁ。日曜日とか!」

 

心春はもう慣れたな。もうお願いまできたからな。

 

「日曜日か。いいぞ、来ても」

「私も!」

 

澪が手を挙げていった。

 

「あ、私も…」

 

杏もか。じゃあ全員まとめて連れてっちゃうか。性格も俺には開くようになったし、演奏にも支障はないだろ。

 

「じゃあ2月21日に、鴻巣駅で待っててくれ。あと、今日は帰っていいぞ」

「はーいっ!」

『お疲れ様です!』

 

 

 俺が家に帰ると、かりなとなぎで協力して夕飯を作っていた。いい匂いが漂ってきて…って、焦げ臭いな…

 

「ああっ!凪沙ちゃん止めて!」

 

なんだ!?しかも教えてたのなぎじゃなくてかりななのかよ!

 

「どうした!」

「火強すぎて焦げちゃったぁ…」

 

真っ黒な卵焼きになっていた。菜箸で掴んでみてもとても美味しそうには見えない。

 

「しまったなぁ、俺の料理スキルはないし、家庭科も苦手だから料理分からないなぁ」

「だよねぇ。」

 

誰か料理スキルを上げているやつがいないかな…家庭科得意だったり。俺が悩んでいると、今度はいい匂いがしてきた。

 

「焦げちゃったのね。大丈夫」

「気にしないで…出来るから」

 

胡桃と絢梨だった。2人で焦げた卵焼きを退かし、また新しく作り始めた。

 

「うぅん、濃いかな、味」

 

胡桃が味見しながら言った。

 

「じゃあ少し薄くする…」

 

絢梨が卵焼きを動かしながらも味を薄くしている。いいチームワークだ。俺じゃあ出来ないかもな。

 

「ん!ちょうどいい!」

「じゃあこれくらいにしておくね」

 

絢梨が焦げないように慎重に作る。胡桃は別の料理を作っている。俺はいると邪魔かと思い、自分の部屋に戻った。

 

(はぁ、つかれたなぁ。)

 

仕事に行くと毎回おもってる。ブラックではないんだが、遠いからか疲れる。

 

(なんかかりなのこと抱きたいなぁ。けど、嫌がられるか。)

 

俺はそんな欲望を自分のなかで打ち消し、ベットに飛び込んだ。

 

(あぁ、なんかいいことないかなぁ)

「柊くん♪どしたの?」

 

かりなだった。抱きたい、なんて言ったら殺されるよな。

 

「かりな、今なにしたいって思ってる」

「え?うーん、柊くんを楽しませたいかな」

 

楽しませたいか。どうやってか気になるけど、かりならしい考え方だな。

 

「そうだ!私、今したいって思ってたの。」

「何を」

「柊くんの口甘噛み!」

 

とんでもないこと言ってきたな。甘噛みとか、しかも口?口のどこだよ。

 

「口のどこを」

「唇。私の唇で甘く噛んであげたいの。楽しいでしょ?」

 

楽しいかはともかく、かりなといられるからいいのかもしれない。

 

「じゃあ、いくね。」

 

かりなは少し口を開けて、俺に近づけた。

 

「はむっ」

 

かりなは唇で、俺の唇を咥える。甘噛みじゃなくて咥えてるじゃないか。

 

「はむ、はんっ」

 

パクパクと口を動かしてかりなは俺を楽しませる。

 

「本気噛みじゃないんだな」

「してみる?」

 

俺が返事をする前にかりなは歯を使って唇を噛む。本気で痛い!

 

「痛って!」

「やっぱり?治すね」

 

舐めることになるが、すぐに痛みはなくなった。しばらく唇を咥えるのを続けていると、かりなは言った。

 

「もっといいもの見つけた!」

「いいもの?」

 

咥えるためにいいものなんてこの部屋にあったかな。アイス棒もないし。そう思っていると、かりなは俺の人差し指と中指の先端を咥えた。

 

「んっ、太くていい…キスも…」

 

今度はキスをしてくる。

 

「んんっ、んちゅ、しゅごい、気持ちぃ…」

「それだったらいいんだが…」

 

かりなはまた指を咥える。しかし、寸前で止めた。

 

「ふぅぅっ」

 

俺の指に息を吹き掛けたのだ。

 

「どう?だんだん近付いていくから、暖かくなるよ」

 

その通りにだんだん湿って、暖かい息になってくる。そして、2回ほどしたあと、奥の方までかりなは咥えた。舌で指を舐め回す。

 

「ん、んふぅっ」

 

かりなはピンク色の顔をして俺に言った。

 

「柊くん、ごちそうさまぁ」

 




19:28開始
21:45暫定終了
21:49、22:00の投稿に決定
21:50投稿予約小説に追加

第何話で二章終わりにした方がいい?

  • 70話
  • 80話
  • 90話
  • 100話
  • 101話以上
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。