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「トリタロウだな!」
「いえ、シルヴァンタスシュナウザーよ」
「トリタロウ!」
「シルヴァンタスシュナウザー!」
後輩二人の言い争いの声をBGMに
先程のネーミングセンス皆無の言い争いはアスタにつき纏うアンチドリの名前の言い争いである。
「ていうか、トリタロウもシルヴァンタス…なんちゃらも気に入ってないんだね。」
そう呟くアイリスはアスタの頭を突くアンチドリを見た。
カカカカカカカカカカカカカカカ
「あだだだ何すんだトリタロウ…!!」
「ほら見なさい!シルヴァンタスシュナウザーがいいわよねっ!ねっ!?」
「
しゅばっ…!とラックの言葉に反応しアンチドリは翼を広げ後輩二人は絶句した。
「(か、かわいい…)」
ー
数時間前
それは団長のヤミの一声で始まった。
「ハイ注目〜〜〜ついさっき、新しい魔宮か発見されました。」
「魔宮んんんんん!?」
「マジっすかヤミさぁぁぁん!!」
「うおおぉ!!」
「魔宮かぁ……行きたくいなぁ……」
それぞれが反応を示す中アスタは一同を驚かす言葉を放った。
「所で魔宮って何ですか?」
「マジかてめぇぇぇ!?魔宮も知らんのか!?」
「何で驚いたの!?」
「いやノリで」
「バカのかなぁ……」
「バカなのよ」
独り言で言ったはずの声はどうやらノエルに拾われアイリスは慌てて顔を覆った。
「(き、聞いてたぁ…!それもよりによってノエルさまぁ!?え、やばいすッごく恥ずかしいんだけど…!!)」
「?」
「魔宮っつーのはむかーしの人間たちが遺した遺物が眠る古墳のようなモンで強力な古代魔法の使用法や貴重〜〜〜な魔道具なんかが眠ってるスゲーとこなんだよォォ!!」
「うおおおおお」
「だけど当時の人たちが自分たち以外の人間に悪用されないようにとんでもない
「うおおおお……?」
「その危険性の高さと邪な理由で遺物が奪われない為に常に魔法騎士団が調査してるのよ〜ちなみにそこで項垂れてる娘も魔宮に行ったことがあって死にかけたこともあるのよ〜〜」
「ほうほう!」
マグナ、ラック、バネッサの順に説明をするとアスタは頷いた。どうやら理解したようだが最後のバネッサの言葉にアスタとノエルは一斉にアイリスを見た。
やめてくれ、そんな目で見ないでくれ
「そういえばそんなのあったな、どこかのアッシー君が慌てふためいて面白かったな。」
「面白くもないですよ、あん時なんか変な罠魔法発動したとおもったら宝物殿に飛ばされて古代文字の解読方法のページ増えてあれから私只の便利屋扱いですもん」
ぷんすか怒るアイリスにヤミは豪快に笑った。今頃アッシー君がいれば頭を撫で慰めていただろう。
「(なんだかんだで、頼られるのが嬉しーんだろ)
さて、特に今回の魔宮は非友好国との国境近くに出現した…!ヤツらに奪われない為にもより確実な任務遂行が望まれる…!」
その言葉に一同は気を引き締め顔を強ばらせる。特に新人二人は真剣だ。
「ちなみに過去魔宮からは文明のレベルそのものを変えちまう魔道具を見つけた者や最強の魔法を使えるようになった者もいたとか」
ヤミの言葉にアスタが「オレに行かせてくださぁぁい!!」と声を上げるとどうやら魔法帝がアスタをご指名だったようでアスタを加えたノエル、
そしてアスタ達が去った黒の暴牛
「何で魔法帝はアスタの事知ってんスかね?」
「あのダンナにはオレ達とは違うモノが見えてるからな…変人だし」
と、マグナの言葉にヤミが笑いながら答えるとバネッサが酒を飲みながら口を開いた。
「ノエル、大丈夫かしら〜〜」
「危険で重要な任務でこそ新人は限界を超え成長する。ま、ラックがいるから大丈夫だろ。
アイツの魔の感知能力はズサ抜けてる。貴族以上だ。性格さえ破綻してなければどの団でも引く手数多だったんだからなァ」
「その破綻した性格が心配ですけどねー。そしてその中に放り込まれたアイリスは大丈夫かしら〜」
「アイツは自分の役割を自覚して動ける人間不信だ。」
「団長、言ってることなんか矛盾してますよ〜〜」