ISの世界に来た名無しがペロちゃんと命名されてから頑張る話   作:いつのせキノン

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今回ぼろぼろないーりちゃんは出てこないよ。ごめんね!!


番外編 ナタ×イリが俺のアメリカ国家
イレイズドの休日 -ナタ×イリ-


 

 

 

 

 

 

 

 地図にない基地(イレイズド)内宿舎にて。

 

「イーリぃ~」

 

 ナターシャ・ファイルスがイーリス・コーリングを呼ぶ。

 

 

 

 本日は私、ナターシャ・ファイルスは休日である。流石に連日軍事訓練してばかりでは体が壊れる。それに加えてパートナーである銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)もメンテナンスの日なので今日はどの道暇なのです。

 たまたまイーリと休日が被ったので彼女の部屋へ。地図にない基地(イレイズド)の宿舎は所属者全員が入れる規模の物で一人につき一室が与えられる。大部屋を複数人で使うのは訓練兵のみだ。

 私もイーリも正規の、それもISの専用機を使うが為に待遇はかなり良い方にある。私の駆る銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)は第三世代型ISの軍用最先端機。イーリはアメリカの国家代表も兼任しているのだ。

 

「イーリ起きてるー?」

 

 部屋のドアを開ける。カーテンがしまっており、ベッドの上の影がもぞもぞ動いた。

 

「んだようるせぇなぁ……」

 

 隙間から「鬱陶しいんだよ」と薄目で不機嫌そうにこっちを見るイーリ。

 

「起床時間とっくに過ぎてるのよ? 休日だからってだらけ過ぎ」

「いいじゃんかよ別に何時に起きようが……、」

「そんなこと言って、どうせ映画見て夜更かしでもしてたんでしょ、全く」

 

 イーリは休日の前は夜遅くまで一人映画鑑賞をやってる。生活リズムが崩れるから止めろと私は何回も言ってるけどイーリは全然聞く耳をもってくれないから困るのよね。

 

「きっちりした時間に寝ないと肌荒れるわよ」

「軍人なんだから就寝時間は変わるだろ」

 

 肌荒れは乙女の天敵。社会がどう変化しようとこれだけはいつの時代も変わらない方程式だ。

 いつまで経ってもベッドから降りようとしないイーリの為にカーテンを全開にした。

 

「やめろよぉ、眩しい……、」

「はいはい、じゃあさっさと目を覚まして光に慣れることね」

 

 布団にくるまろうとするけど剥いで阻止。今度は枕に顔を埋めて丸くなった。

 

「……イーリ」

「なんだよ……」

「アナタそんな可愛いパジャマ買ってたのね……」

「へ……? あっ!? み、見んな!!」

 

 微笑ましくも頑張って枕を盾にするがもう襲い。

 イーリが着ているパジャマはフード付きの着ぐるみのようなパジャマだ。無意識に被ったらしいフードと、ちょっとだぼだぼになった外見がいつもの姿からの激しいギャップを生み出す。率直に言えば、めっちゃ可愛い。

 

「こっち見んな!! 布団返せ!!」

「えー? どうしようかしらねぇ?」

 

 ニタニタと視線を送るとますます赤くなって「うぅぅぅ……」と蹲る。ああもうっ、そういうところがもっと可愛いんだからッ!!

 さっきのこちらにお尻を向けて枕に顔を埋めた時なんかヤバかった。パジャマの癖に柔らかい尻尾まできちんと付いてるものだから、その尻尾を無意識に揺らしてたのは悩殺だった。下手したら鼻血出てたかも。飛びつきたかったわ……。あ、そうだ。

 

「えいっ」

 

 トゥ! ヘアー!

 

 スマホで激写。

 

「な、何撮ってんでだよバカアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

「いいじゃなーい、別に減るもんじゃないしぃ」

 

 見てよこの真っ赤なイーリ。あぁ、可愛い……。

 

「私の色んなモンが減るんだよ!! 写真を消せ!! 今すぐに!! そして布団を返せ!!」

 

 枕じゃ隠しきれないと察したイーリがベッドから降りてその影に伏せる。けど頭だけは出して涙目でこっちを睨んできた。完全に駄々っ子ね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――――だがそれがいい!!

 

「起きたよ、今ちゃんと起きた!! だから今すぐ写真を消してくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッッッッ!!!!」

「うわっ、ちょっ!?」

 

 流石は国家代表、獣の如くベッドの影から飛び出して私の持つスマホに飛び付いてきた。

 

「貸せ!! 今すぐ消してやるッ!!」

「ダメよッ、イーリの可愛い写真というレアモノを消せる訳ないでしょ!!」

「か、可愛いとか抜かしてんじゃねぇよ!?」

 

 あ、真っ赤になった。ははぁ、なるほど、つまりイーリは可愛いモノ好きだけどキャラ的にそれは秘密にしたい、と。王道を行く設定ね、グッジョブだわ。

 

「このッ!!」

「きゃっ!?」

 

 ちょっ、そんな体重かけたら……!!

 

「いたっ」

「ぅぉおっ!?」

 

 足が絡まり私がベッドに倒れて、イーリも一緒に倒れ込んで私の上に覆いかぶさった。あ、やばっ。

 

「あ……、」

「ッ……、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 僅か5センチ手前にお互いの顔。吸い込まれてしまいそうな瞳と、上記した赤い頬。

 

「え、あ……、なた、る……?」

 

 ドキドキと動悸が激しい。艶やかな肌と、ぷっくりとした唇が、否応なしに理性の奥底に潜む獣を掻き立てた。

 

「……イーリ……私……、」

 

 ナターシャの華奢な腕がイーリスの首に巻き付き、そっと頬を撫でた。身動きが取れないイーリスは、静かに震えた。

 

「……イーリなら、だいじょうぶ、だから……ね?」

「ッ」

 

 ドクンッ、と心臓が高く跳ねた。

 

「ナタル……っ」

「イーリ……」

 

 ゆっくりと、二人の顔が近づいていき――――――――、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぃ~っす。イーリスぅ、この前借りた映画返しに……きた、……よ……、」

「……………………………………、」

「……………………………………、」

「……………………………………、」

「……………………………………、」

「……………………………………、」

「……………………ごゆっくり」

「「誤解だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」」

「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!???? 邪魔してごめんなさいでしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッ!!!!!!!!」

「ぶっ●す!! ぶっ●してやるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅッッッッ!!!!!!!!!!!!」

「~~~~~~~~ッッッッ!!!! わ、私、イーリと、イーリと…………あぅ、あぅあぅぅぅぅぅ…………っっ!! …………きゅう…………、」

「無神経だった!! 謝るから許してくれよイーリスぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅッッ!!!! 今度新しいぬいぐるみ買ってやるからさッ!!!!」

「こんなとこで変なこと暴露してんじゃねぇよバカぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッ!!!!!!!!!!」

「お助けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッッッッ!!!!????」

「●してやる●してやる●してやる●してやる●してやる●してやる●す●す●す●す●す●す●す●す●す●す●すぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅッッッッ!!!!!!!!!!!! ファ✖ク!! 【ピー】で【バキューン】して【ピロピロ】して【放送禁止】で【自主規制】だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッ!!!!!!!!!!!! ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ッッッッ!!!!!!!!」

「バーサーカーだッ、バーサーカーが出たぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッッッッ!!!!!!!!」

「いたぞぉぉぉぉっ、いたぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッッッッ!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 その日、地図にない基地(イレイズド)では、可愛いトラの着ぐるみパジャマを纏った狂戦士(バーサーカー)が暴れまわったという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




弱気ないーりちゃん見たい人は今後の本編に期待してね!!



P.S
次話は24時間後に暫定版登場人物紹介です、キリが良いので。
その次から第二章開始とします。しばらくお待ちを。

P.S 2
最近はもっぱらACのOSTを聞き流す日々。和む。
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