ISの世界に来た名無しがペロちゃんと命名されてから頑張る話 作:いつのせキノン
ベッドふっかふかやで!!
「……来て早々何してるんだ」
「5日ぶりのおふとぅんだもん」
「おふとぅ……いや、ベッドだろ」
「何でもいいんじゃい。おら疲れた」
「寝るな、そこは私が使う。お前はソファに座ってろ」
「そこで床にでも寝っ転がってろって言わないMさん愛してるぅー!!」
「やっぱり床にしろ。いや、いっそのこと廊下にだな」
「ごめんなさい静かにソファ使うんでアイアンクローはマジ勘弁」
急に怖い顔しだすM。あぁ、頭痛い。MなのにS気漂うこの雰囲気とはこれいかに。
「Mさん暇ですトランプしよう。スピードで俺先攻な!!」
「スピードに先攻もクソもあるか!! 貴様ただ単に苦手なだけだろう!?」
何故バレたし。
「じゃあ神経衰弱だ」
「長い」
「7並べは?」
「つまらん」
「ババ抜き」
「定番過ぎてやる気が起きない」
「よし、じゃあオータムに何味の試験飴を食べさせるかポーカーで決めよう。勝者が好きな味の飴を獲得できる」
「乗った」
「よしお前らまずは歯ァ食いしばれ」
うぇーい、オータムさんお怒りだーい。
「冗談だよ」
「次は冗談でも済まさねぇからな?」
これ以上やるとオータムの怒りが有頂天なので弄るのはここまでにしてフルーツミックス味をあげておいた。
「そう言えばスコールさんは?」
「支部に行った。渡すもんとかあるんだとよ」
「私達はここで待機だ。それから、お前と話し合いをしておけと」
話し合いとな?
「最近女性権利団体の一部が過激な行動を行っている。しかも共産主義者だ」
これまた物騒になりそうなお話だこって。
「契約通り、これを駆逐する話だ」
「
「ドイツ」
政治家か。
「具体的には?」
「過激派幹部の定期集会を3人で強襲。極力非殺傷で捕縛して後はこちらが尋問なり拷問なりで情報を引き出す」
わお、思った以上にこっちも過激だ。
「で、俺にも参加して欲しい訳だ。その作戦に」
「P、実戦経験は?」
「実はまだ5回もやってないけど演習だけなら3桁は余裕で超えた」
「そうか。じゃあ指揮は私が取る。指揮下で動いてもらいたい」
「うんまぁいいかな。怖くなったら逃げてもいい?」
「逃げようとしたらまず私が殺してやるから覚悟してやがれ」
「怖いなぁ、オータム。向こうの戦力はわかってるの?」
「極力少数で動いているからな、護衛も無い。ただし向こうはどっから奪ったのか知らないがISを2機所持している。情報が表に出回っていない以上、どこか非合法機関からの奪取品だろう。こちらで確保する」
「俺ってばIS止めるくらいしか出来んよ。それでもいいの?」
「構わん。寧ろそれを頼みたいのが今回の作戦だ。お前が数日前にやったことは全て情報で入ってる」
「おぉ。評価はどれくらい?」
「1対多ならお前に分があると見ていいだろう。トリッキーで奇抜な動きがお前のやり方なんだろうな。だが、チーム戦は経験がないだろう? 取り敢えずお前には遊撃と緊急時における切り札をやってもらう」
「ストッパーかぁ。責任重大やねぇ」
「一応お前を含めこちらはISが3機は出る。数的に有利だが油断は死を生む。やるからには徹底するぞ」
「りょーかい。オータムずっと黙ってるけど?」
「いつものことだ、気にするな。コイツは私の下で働くのが嫌いだからな」
「ああそうだよ。何で言うこと聞かなくちゃいけねぇのか聞きたいぐらいだ」
「なるほど、スコールさんの命令か。あの人どんだけ地位高いんだ」
「少なくとも、組織を動かせるだけの人間であるのは確かだろう」
スコールさんてそんなに偉いんか。
「そう言えばISが3機っつったけど他2機は?」
「私とオータムだ」
「IS持ってんの?」
「私がサイレント・ゼフィルス。オータムが、」
「アラクネだ」
「へぇぇ。Mってあの時は使わなかったのな」
「使う場面ではないと最初から思っていた。それに無闇にISを使って反応がバレるリスクもある」
そう言う割にお前のISは全く反応を示さないな、と睨んでくるM。大丈夫、俺はマゾじゃないから快感にはならんぞッ。
「ちっとばかし特殊なのさ。実験機みたいなもんだし」
「名前は無いのか?」
「まだ決めてないんよ。ドタバタしてたと言うか単純に忘れてたというか。何かいい案ない?」
「いや、そもそも何で私達に聞くんだ……?」
「純粋なアイデア不足なんよ。下手に格好良さそうなの付けると中二病疑われるし」
「チュウニビョウ……?」
オータムが首を傾げてる。アンタ知らないんかい。
「簡単に言うと、無駄にポージング決めながら“貴様の力など我が
「バカか?」
「バッキャロウ!! 少年はな、心に溜めた妄想を吐き出したくなる瞬間があるんだよ!!」
「いやでもそれ周りから見たら滅茶苦茶シュールっつうか……、」
「だから中二病なんだよ。14歳くらいから発症する慢性的な病気なんだよ」
黒歴史ノートなんてあったら死ねるレベルだな。
「あれだべ、Mのサイレント・ゼフィルスは日本語訳すると静かなる蝶だ」
「まんまだな」
「んで、セットアップ時に台詞なんて言っちゃえばもう完璧」
「何がだ?」
「威厳」
「オイテメェ何嘘吹き込んでやがる、さっきの言葉と矛盾しすぎだろ」
「他人が中二病なのは見てて笑いものに出来るから楽しいんだよ!!」
「最っ低な奴だな!!」
何を今更。
「よし、この際だから俺の機体名を考えるとともにMとオータムの決め台詞も考えよう」
「オイ勝手に巻き込むな。2人だけでやれよ」
「わかった。じゃあMと全員分考えておくねッ」
サムズアップしたらガチで殴られかけた。
「危ないッス」
「人の話を聞かねぇからだアホ」
「アイデンティティー的にそうしないとね」
「申し訳ないこともないがメタ発言はNGだ。それと、名乗ってる暇があるならさっさと片付けたほうが効率がいいんだよ。テメェみてぇな実戦経験ねぇ奴が生意気言うんじゃねェ」
幻覚なのかどうかは置いておくとして、オータムの頭に怒りマークが付いているように見えるんだ。これ絶対、もしかしなくても弄ったの怒ってるよね。おこだよね。
「質問。おこなの?」
「まてP。これは明らかに激おこぷんぷん丸という奴だ」
「いや、ここはまさかのムカ着火ファイヤーが、」
「げきオコスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム」
「ヤバイぞP!! オータムがマジギレした!!」
「退避ッ、退避ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃッッ!!」
「待てやゴラアァァァァァァァァァァァァァァァァッッッッ!!!!」
掴みかかろうとしてきたオータムをベッドの上を転がって避けて扉を蹴り開けエムと並走する。
「M、俺は左に!!」
「ならば私は右だッ」
ふはは、馬鹿め、そっちは行き止まりd
「ミスったこっちが行き止まりだ!?」
「つーかーまーえーたぁぁぁぁああああああああ」
「ヒィッ!?」
痛いッ!! 肩に指めっちゃ食い込んどりますがな!! てか顔怖い!!
「悪気は無いんだよオータム、アンタの反応が面白いからついでででででででででッ!?」
「そういうのを悪意っつうんだよ、エェ?」
「い、イエスマムッ!!」
「反省してるか?」
「全然、ってあぁ!? 待って、窓から投げ出すとかマジ勘弁!! 大丈夫なのわかってるけど怖いの!!」
「なら尚更やってやらねぇと、」
「とぅ」
「ぐぺっ!?」
俺に気をとられていたオータム、背後からMの見事なドロップキックを受けて倒れる。俺の方に。
「あ、マズ――――むぐ」
「んぅっ」
めのまえが まっくらになった!!
「な、なにしてやがる!?」
不可抗力なんで取り敢えず俺の顔の上に乗ってる柔らかいメロンをどけて下さい。早く。
「ばっ、バカッ、動くなって……ふぁっ……」
「おむっ、ほうむむぉーっ(M、ヘルプミーッ)」
「やめっ、どこ触ってんだ変態がっ!! くっ、口動かすなぁっ……!!」
理性もマズいが何よりこれでは俺が社会的にマズい。抹殺される。あとどっか遠くから殺気を感じるんだが……。
「オータムも物好きね。豊満な胸を会ったばかりの男に押し付けるなんて」
「すすすすスコールぅッ!?」
あ、やっと解放された。ちょっと残念だけど危機一髪ということでここは治めよう。
そして気付けば開けた視界にスコールさんが仁王立ち。いやこれはガイナ立ちか。顔は笑っているが目が笑ってない。その隣には顔を真っ青にして涙目で正座させられているMがいた。ああ、そっちも行き止まりでしたか……。
「さて。3人とも、部屋でお話しましょうか」
うーん、この笑顔。デジャヴを感じると思ったら束さんのあの笑顔だ。これの後は大抵いいことなんてない。ああ、鬱だ……。