マギアレコード 偽書e/s memorys   作:ジャックノルテ

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一夜の特訓編
外伝1 地下倉庫整頓会議


□ 神浜市内 ホテルフェントホープ 会議室

 

 

 会議室にはマギウスの魔法少女が制服や私服姿で数人集まりテーブルを囲み椅子に座っていた。

 里美灯花、柊ねむ、アリナ・グレイのマギウス三人。

 それに幹部である梓みふゆと白羽根である天音月夜と天音月咲。

 会議室の入り口のドアには護衛であるナナツメが黄色いローブを着たまま待機していた。

 今の所、マギウスの会議はこのメンバーに加えて白羽根である観鳥令や神楽燦と言った他のメンバーも参加するが今回は他の仕事との兼ね合いもありこのメンバーだけで会議をする事になった。

 今日の会議には新入りとなるメンバーがいた。

 黄羽根の菖蒲彩月。

 本来の役割は道具製造担当である越馬一夜の護衛であるが今回はとある事情を持って会議へと参加する事になってしまった。

 

みふゆ「皆さん。集まったようですし会議を始めましょう」

 

 みふゆの一声を持ってアリナ以外の全員がみふゆに注目した。

 

みふゆ「それではまず今回の会議に参加してもらう彩月さん。挨拶をお願いします」

 

彩月「えー。今回の会議に参加させて貰う菖蒲彩月や。よろしゅう頼んます」

 

 彩月と初めて顔を合わせる天音月夜と月咲は少し驚いていた。

 アリナ・グレイは少し関心があったのか横目で彩月の事を見ていた。

 会議の内容はマギウスの翼の行動報告と計画の進捗具合のすり合わせが主な内容だった。

 それだけなら菖蒲彩月は参加しないが最後の議題に関わりがある為に参加する事になったのだ。

 

みふゆ「では早速、最後の議題に入ります。地下倉庫の物資の管理に関しての事です。最近、羽根のメンバーが多くなったのか地下の物資の消費が速いのと管理が追い付いていない様に思えます。空箱がそのままだったりタオルが無かったりと」

 

灯花「そうだよねー。補充をするのは簡単だけど管理する人間がいないからねー」

 

ねむ「そうだね。地下倉庫をこの間、覗いたけど管理する人間がいないと倉庫はああも散らかってしまうんだね。まさしく塵も積もれば山となるだね」

 

月夜「私や月咲ちゃんは外での仕事や学業があるから倉庫管理は難しいのでございます」

 

月咲「うん。そうだよね。外で羽根として行動する関係上、フェントホープの中までみる余裕が無いよね」

 

ねむ「このままだと地下倉庫だけじゃなくてホテルフェントホープ全体が過ごし難い場所になってしまう恐れがあるから早急に対処すべきだよ」

 

 ねむの発言に全員が頷いていた。

 

彩月「それでウチに白羽の矢が立った訳やな」

 

みふゆ「はい。地下倉庫を初めて見た彩月さんでも酷いと思える状態です。整理したいのは山々ですが、生憎と外での活動が忙しくてホテルフェントホープ内部にまで手が回らないんです」

 

彩月「まあウチも一夜さんの護衛以外にやる事があるならやってもええで。ただ一夜さんの方はどうするんや?」

 

灯花「一夜のローブ作りは予定の数は予備も含めて揃ったから一度、停止かにゃ?」

 

ねむ「そうだね。手が空くだろうから一夜にも地下倉庫の整理は手伝って貰おうか」

 

彩月「護衛と聞いてた割には色々やるんやなあ。裏方担当か。黄羽根は」

 

みふゆ「彩月さん。不満ですか?」

 

彩月「いいや。不満なんてあらへん。これもやらなアカン仕事やろ。それならやるまでや」

 

 やる気を見せた彩月の返答にみふゆは安心した表情を見せていた。

 

みふゆ「助かります。ワタシも時間があれば手伝いますよ」

 

月咲「ウチも時間がある時は手伝うから」

 

月夜「私もでございます」

 

月夜、月咲「「ねー」」

 

灯花「みふゆが手伝うのは良いんだけどちゃんと勉強もやりなよー」

 

みふゆ「わっ分かっています。灯花」

 

ねむ「それじゃ結論は出たみたいだね。彩月。何か他に質問はあるかな?」

 

彩月「そうやなー。そう言えば気になっとたんやけど、このホテルフェントホープで使う水道の水ってウワサが作っとるんか?」

 

ねむ「いいや。普通の水道の水だよ」

 

彩月「え?じゃあ何で飲まない方がええと指示されてるんや?」

 

 彩月がホテルフェントホープで過ごす中で指示されたルールの一つだが彩月は理由を知らない為、ここで質問をした。

 

ねむ「うん。それに関してはね、まずこのホテルフェントホープは最初に作った時は電気や水道、灯りも無かったからナナツメや一夜、それに他の子達の意見を元に人が住める環境に整えたんだ。その後、水に関しては僕がウワサを調整してその辺りにある水道管から水を拝借しているんだよ」

 

彩月「それ・・・。水泥棒って事や無いんか?」

 

ねむ「うん。そうだろうね」

 

 彩月の指摘をねむは動揺する事無く受け止めた。

 

彩月「じゃあ下水なんかも同じ様な仕組みと言う事なんや?」

 

ねむ「うん。下水に接続しているよ。でも上水道の水は水道水でもウワサで作った蛇口を通して出て来るから変な影響が無いとも限らないから飲み水としては利用して欲しくないんだ」

 

灯花「あの時は大変だったにゃー。ネットで一番近い上水道と下水道の位置を調べて浄水池や下水処理場の中に入ってウワサの接続をしなきゃならなかったんだからー。監視カメラの映像を誤魔化すのは面倒だにゃー」

 

みふゆ「でもお陰でお風呂や手洗いの水道が使えるのは助かります」

 

彩月「まさかガスや電気も盗んどるんか?」

 

 流石に彩月は呆れた表情をした。

 

ねむ「流石にそれは難しいから電気に関してはウワサによる自家発電だよ。お風呂のお湯に関してはお湯を通す部分のウワサに詳細は省くけど温めさせているんだよ」

 

みふゆ「コンセントが使えるので湯沸かしポットやホットプレートなんかはここでも使う事が出来ますよ。ワタシも卓上コンロを持ち込んでいますし」

 

彩月「そう言う事なんか。じゃあ地下倉庫にあるミネラルウォーターや缶詰やらタオルやらティッシュやらは大切に使わなアカンと言う事やな。んでゴミはどうしとるんや?」

 

みふゆ「その事ですか・・・」

 

ねむ「ゴミに関してはウワサに処理させようと思ったんだけど灯花に反対されてしまってね」

 

彩月「何でなんや?」

 

灯花「簡単だよー。彩月にだってリサイクルって分かっているでしょー?リサイクル出来る物をここで処理をしたら地球の資源を無駄にしちゃうんだよー。そんなの認められないよー」

 

彩月「じゃあホテルフェントホープで出たゴミはどうしとるんや?」

 

灯花「基本的には持ち帰って処理して貰っているねー。じゃないと無駄になるからねー」

 

アリナ「でもアリナは持ち帰るのが面倒くさいんですケド。アリナの分だけここで処理してもくれてもいいんですケド」

 

ねむ「アリナ。流石にそんな特別扱いをする事は出来ないよ。絶対にキリが無いのが目に見えているからね」

 

みふゆ「そうです。ワタシだって持ち帰っているんですからアリナだって持ち帰る事は出来るでしょう?」

 

アリナ「まあみふゆが言うなら従うケド・・・」

 

彩月「こりゃ大変そうやな・・・」

 

 その日から彩月による地下倉庫の大整理が始まった。

 まずは置いている物の把握。

 それから何処に何が置かれているのかを把握する必要があった。

 紙とペンとスマホの計算機を駆使して乱雑に置かれた物の数を把握すると次はねむに頼んでスーパーにある様な棚を地下倉庫に配置して貰った。

 彩月と一夜、それに他の魔法少女達の手伝いもあって一週間で地下倉庫の備品は整えて置かれて何処に何があるのか分かり易くなった。

 

彩月「全く。これじゃスーパーを作っとる様なもんやないか」

 

 

 

□ 数日後のホテルフェントホープのねむの部屋

 

マギアレコードのイベントストーリーでマギウス上級メンバーが海水浴をした前の出来事。

 

 

ねむの部屋にねむとナナツメ、呼び出された一夜と彩月が集まっていた。

 

ねむ「そう言う訳で僕たちは今度、二泊三日で海水浴に行ってその後、帰ったら僕は親族関係で親戚の家に顔を出さなきゃいけないからナナツメ、一夜、彩月には明後日から二週間は休暇を与える事にするよ」

 

彩月「おおきに。ありがたい事やな」

 

一夜「ありがとうございます・・・」

 

ナナツメ「護衛が必要なら同行します」

 

ねむ「うん。別に護衛は必要無いと思うよ。行くのは灯花のお父さんが用意した保養地らしいし。それに灯花やみふゆ、アリナや天音姉妹もいるからね。君とアリナは顔を合わせたく無いだろう?」

 

ナナツメ「・・・・・・・。必要なら問題はありません」

 

ねむ「ふむ。でもナナツメと一夜は正直に言って24時間ずっと働いているとも取れる状態だからここで休暇を取っても問題は無いと思うよ。むしろ雇用主としては取ってくれた方がありがたいんだけどね」

 

ナナツメ「・・・・・・・。それならば、ねむ様が休暇中の間、ホテルフェントホープの警護を行います。これなら休暇と警護を両立出来ます」

 

ねむ「まあそれならそれで良いよ。彩月はどうするんだい?」

 

彩月「丁度、両親と姉が帰省するようやし家族で過ごす事にしますわ。たまに家族サービスでもさせて貰いますか」

 

ねむ「まるでサラリーマンみたいだね。一夜はどうするだい?」

 

一夜「えっ。アタシですか?」

 

ねむ「付いて来たければ僕たちと海水浴に行くかい?」

 

一夜「えーと。その・・・。アタシ、ちょっと休暇中にやってみたい事があるんで・・・。今回はそのやってみたい事をやってみたいと思ってます・・・」

 

ねむ「ふむ。残念だね。別に怒っている訳じゃ無いから安心して良いよ。一夜。何をやってみるのかは知らないけれど、たまの休暇なんだしチャレンジしてみるのも良いんじゃないかな?」

 

 ねむは一夜のチャンレンジを応援している様に見えた。

 

ねむ「じゃあ3人共、たまの休暇を満喫すると良いよ。きっとこれから忙しくなるからね」

 

彩月「そやな」

 

一夜「はい」

 

ナナツメ「分かりました」

 

 

 

 




今回からは一夜の特訓編がスタートします。
一夜が特訓したり色々物を作ったりする話になる予定です。


この話において最後に出て来たマギウスの海水浴はゲームで実装されたイベントです。
内容は省きますがマギウス6人が海水浴に行った際に一夜やナナツメ、彩月が同行しなかった理由は書くべきだと思い書いておきました。

なお次回はマギアレコード二部に登場したあるキャラクターが登場します。
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