マギアレコード 偽書e/s memorys   作:ジャックノルテ

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ネタバレ注意!!

今回のストーリーにはマギアレコード第二部から登場するキャラクターが登場します。



外伝2 頑張る一夜編

 □ ねむから休暇を言い渡されて三日後 宝崎市光塚近辺 公民館裏

 

 

公民館の前に立つ神楽燦(かぐらさん)と遊狩ミユリの前に越馬一夜が来ていた。

 

神楽燦「それで羽根の教官である私の所へ来た訳ね」

 

一夜「はい・・・。羽根として戦い方を一番熟知しているのは神楽教官だと観鳥さんから聞いたので・・・」

 

遊狩ミユリ「そんな事で燦様のお手を煩わせるなんてミユは不満です!」

 

神楽燦「こっちも色々と用事があるから余り時間が取れないなわよ。でも観鳥から話も聞いていたし無下にも出来ないわ。それでも良ければ基本的な戦い方は教えてあげるわ」

 

一夜「お願いします・・・。アタシ・・・。一人でも少し位は戦える様になりたいんで・・・」

 

神楽燦「全く菖蒲といい、七部じゃなくてナナツメといい、黄羽根は本当に極端な人間の集まりね」

 

 神楽燦は少し呆れた表情を見せていた。

 

一夜「そんなに極端なんですか?」

 

神楽燦「ええ。あなたは普段からあの二人と一緒にいるから分からないかも知れないけど・・・。菖蒲は協調性があるけど何か含んだ部分があるわね」

 

ミユリ「そうなのですか?ミユはフレンドリーで話やすい人だと思ったんですけど」

 

神楽燦「確かに話しやすいし色々と会話もするけど、余り自分の事は話さないわね。聞き上手なのは確かよ」

 

一夜「そうなんですか?」

 

神楽燦「それにナナツメは任務以外に関心が余りに無さ過ぎて正直に言って何を考えているのかまるで分からないわ」

 

ミユリ「そうです!確かにあの人とは喋った事もありません!」

 

一夜「たぶん、ナナツメさんは仕事が好きなんじゃないですか?」

 

神楽燦「そうなのかしらね・・・。越馬も私から見れば道具を作る事が出来るのは知っていたけど、こうして直接話すのは初めてだから良く分からない人物なのは確かね」

 

ミユリ「そうですぅ。ミユはこの人の事は良く知りません!」

 

神楽燦「でもあなたが作ったって言うローブの性能には満足しているわ。便利な物をありがとう」

 

ミユリ「ミユも便利だと思っていました!」

 

一夜「あっありがとうございます・・・」

 

神楽燦「だからこそ戦い方を教える気になったのよ。じゃあ始めましょうか」

 

神楽燦が魔法少女へ変身したのを見て遊狩ミユリも真帆少女へと変身して、二人は羽根として白と黒のローブを身に纏った。

 それを見ると一夜も変身すると黄羽根としてのローブを纏った。

 

神楽燦「まずは移動力から見てあげるわ。付いて来なさい」

 

ミユリ「付いてくるですぅ」

 

一夜「はい」

 

 跳躍して行く神楽燦とミユリに付いて行く一夜。

 やがて人の余りいない空き地に3人は辿り着いた。

 

神楽燦「ここなら人は余り来ないから平気よ。跳躍力は見たから次は戦い方ね。ミユリ。相手をしてあげなさい」

 

ミユリ「燦様。ミユは意識を失っても?」

 

神楽燦「そこまで必要は無いからあなたが考えて手合わせしてあげなさい。手加減はするのよ」

 

ミユリ「わっ分かりました。来るですぅ!」

 

一夜「分かりました・・・」

 

 

 

 それから数十分後・・・。

 

神楽燦「もういいわ。二人共」

 

 神楽燦の合図を持ってミユリと一夜は戦いを終えた。

 それは戦いと言える様な物では無く酷く一方的な戦闘だったが・・・。

 

神楽燦「越馬。あなた・・・。正直に言って戦いの才能無いわよ」

 

一夜「・・・。そうです・・・よね・・・」

 

 息が上がり片膝立ちの一夜。

 

ミユリ「余りに弱くてミユの方が焦っちゃいました・・・」

 

神楽燦「越馬。あなたの身体とソウルジェムの事情はマギウスから聞いていたけど・・・。あなた、契約してからこれまで魔女と戦った事は無いでしょう?」

 

一夜「はい。無いです・・・」

 

神楽燦「それに動きを見ていると意識に身体が追い付いて無いわね。その身体は余り運動が得意では無いみたいね」

 

一夜「はい。その様です・・・」

 

神楽燦「正直、今の状態じゃ羽根としての訓練は難しいわね・・・」

 

一夜「・・・・・」

 

 悔しさから俯きながら立ち上がる一夜は身体に触れた雑草の葉を手で脇へ押しのけた。

その時、無意識に魔力を通してしまい慌てた一夜は雑草をソウルジェムに収納してしまった。

雑草の葉の部分だけに魔力が通ってしまい根の部分はそのまま残っていた。

 

一夜「あっ」

 

ミユリ「何をしているですぅ?」

 

一夜「その・・・。間違えて雑草を収納しちゃって・・・」

 

ミユリ「うっかり屋さんなんですか?」

 

 呆れた様子を見せるミユリに対して神楽燦の表情は驚きを見せていた。

 

神楽燦「越馬・・・。その魔法・・・」

 

一夜「えっ?」

 

神楽燦「もしかしたら新しい活用方があるかも知れないわ・・・。あなた、明日工匠区にある旧車両基地に来られる?」

 

一夜「はい。大丈夫ですけど・・・」

 

神楽燦「じゃあ今日はこれで終わりよ。後は明日にしましょう。ミユリ。帰るわよ」

 

ミユリ「燦様。燦様。良いんですか?それに明日って?」

 

神楽燦「そろそろ青年会の打ち合わせもあるから今日はここまで良いのよ。それにもしかしたら越馬の魔法はとんでもない能力を秘めているかも知れないわ」

 

一夜「そうなんですか?」

 

神楽燦「私の推測が正しいなら・・・ね。越馬。それじゃあ明日、同じ時間に旧車両基地で」

 

一夜「はい・・・」

 

 去って行く神楽燦とミユリ。

 

一夜「アタシの魔法って何が出来るんだろう・・・」

 

 自分の魔法に何が出来るのか一夜も考えたが直ぐに答えは出なかった。

 

□ 神浜市 工匠区 旧車両基地

 

 

 

次の日。マギウスの翼の拠点の一つでもある工匠区の旧車両基地に一夜は一人で向かっていた。

周囲に人目が無い事を確認して普段、魔法少女が出入りする入り口から入って行くと既に神楽燦と遊狩ミユリが来ていた。

 

神楽燦「来たわね」

 

一夜「すみません。遅れて」

 

ミユリ「別に遅れてないですよぅ。燦様もミユも来たばかりですしぃ」

 

神楽燦「ええ。だから気にしなくて良いわ。じゃあ早速始めましょう」

 

 言いながら神楽燦は魔法少女へ変身した。

 

一夜「はい」

 

 一夜とミユリも魔法少女へと変身した。

 

神楽燦「早速だけど越馬。この車両のドアに魔力を通せばソウルジェムの中に仕舞う事が出来るのよね?」

 

一夜「はい。魔力を通せば出来ます」

 

神楽燦「ちょっとやってみて頂戴」

 

一夜「分かりました・・・」

 

 一夜は神楽燦の意図が分からなかったが、廃棄車両のドアに魔力を通してソウルジェムの内部へと収納した。収納した物の重量を感じる事は無いが今日は少しだけ重さを感じた様な気がした。

 

神楽燦「じゃあ次はドアを戻してみて」

 

一夜「はい」

 

 一夜は言われた通りに収納したドアを元の位置へ戻した。

 

ミユリ「燦様。燦様。これって一体何の意味があるのですかぁ?」

 

神楽燦「越馬の魔法を見極めているのよ。じゃあ次はその車両の壁を自分が通り抜けられるサイズだけ収納する事は出来るかしら?」

 

一夜「はい。大丈夫です」

 

 一夜は言われた通りに車両に自身が通り抜けられるサイズの分だけ壁をソウルジェムへと収納した。

 

神楽燦「では壁を戻してみて」

 

一夜「分かりました」

 

 一夜が収納した壁を元に戻すと収納していた部分の壁が戻った。

 

神楽燦「見た目は変わらないわね。でも・・・」

 

 そう言って神楽燦は一夜が収納していた壁を指で押すと壁は一夜が収納していた部分だけがそのまま倒れてしまった。ぽっかりと円形の穴が車両には綺麗に空いていた。普通の手段ではあり得ない穴の開き方だった。

 

一夜「あっ・・・」

 

神楽燦「分かったかしら?あなたが収納した部分は収納した瞬間に切り離しているのよ。だから魔力を円形に通せばこんな風に壁に穴が開くの」

 

ミユリ「流石です。燦様。これを攻撃に転用できれば凄いですぅ」

 

一夜「えっ?でも・・・。アタシ、人を攻撃するなんて・・・」

 

神楽燦「それは無理でしょ。魔法少女は全身に魔力を流している関係上、越馬の魔力が相手に無条件で流れるなんて気絶でもしない限り無理よ」

 

ミユリ「そうなのですかー。残念ですぅ」

 

神楽燦「それよりも越馬。私が言いたいのは、あなたのこの魔法は他にも使い道があるって言う事よ」

 

一夜「どういう使い道ですか?」

 

神楽燦「思うのだけど、概ね魔力を通した物を収納する時には、魔力ごと物をソウルジェムの内部へ引っ込める訳でしょう?」

 

一夜「そうです」

 

神楽燦「越馬の魔法は構築なんだから魔力を通して抜き取った壁の一部を一時的にソウルジェムへ引っ込める時に生じた壁の切断面全体を魔力で覆ってしまえば壁を戻した際に魔力で固定する事が出来るんじゃないかしら?」

 

 神楽燦の言った事は一夜には思いつかない事だった。

 

一夜「言われてみれば、そうかも知れません」

 

神楽燦「私の言った事が出来るならあなたは凄い武器を手に入れられるわ。もっと自信を持ちなさい」

 

一夜「あっありがとうございます・・・」

 

ミユリ「燦様に励まされるなんて滅多に無い事ですぅ!?」

 

 ミユリは少し驚いていた。

 

神楽燦「ミユリ・・・。私だって人を褒める事くらいあるわよ」

 

一夜「じゃあ早速」

 

 一夜は車両の壁の一部に魔力を通してソウルジェムへ収納した。

 切断した部分に魔力を残そうとするが収納と同時につい魔力も引っ込めてしまう為、上手く出来なかった。

 

一夜「魔力を切断面に残すってどうしたら良いんでしょう?」

 

神楽燦「そうね・・・。こういう事は私よりもみふゆさんの方が魔力に関しては詳しいわね」

 

ミユリ「燦様も分からないならミユにも分からないですぅ」

 

一夜「えっとどうしたら・・・・」

 

 四苦八苦する一夜だったがどうしたら良いのか解決策を思いつく事が出来なかった。

 

??「それなら魔法陣でも作るのはどうや?」

 

 そこへ突然、車両の上から声がして見上げるとそこには頬杖を付いて寝そべっている私服姿の菖蒲彩月がいつの間にか顔を出していた。

 

ミユリ「いっいつの間に!?」

 

彩月「みふゆさんの方が魔力に関して詳しい辺りやな」

 

 立ち上がり一夜の脇へ彩月は飛び降りて来た。

 

神楽燦「魔法陣と言っていたけど、どういう事なのかしら?」

 

彩月「まあ神楽教官はウチの事情を知っとるやろ?ウチの中にある筒地綾女の記憶によると魔法を一定の場に展開する際に予め効果を織り込んだ魔法陣を生成出来れば、魔法陣の範囲内では操作精度が上昇すると言う事やで」

 

神楽燦「成程。理屈は分かったわ。それにしてもどうしてここが分かったのかしら?」

 

彩月「暇な時間が出来たんでフェントホープへ顔を出したらナナツメさんしかおらんで、聞いてみたら一夜さんが旧車両基地で特訓しとると言うから顔出しに来たんや」

 

神楽燦「そう・・・。それにしても全く気が付かなかったわ。どんな魔法を使ったの?」

 

彩月「単純な話や。ソウルジェムから放出される魔力を抑え込んでみただけや。ウチは普通の魔法少女や無いからそれだけでも効果抜群やろ?」

 

神楽燦「確かに意表を突かれたわね・・・。本当に驚かせてくれるわ」

 

彩月「教官に褒められるなんて珍しい事もあるもんやな」

 

 神楽燦は関心と警戒を入り混じった表情を彩月に向けていたが彩月は特に気にする様子を見せなかった。

 

神楽燦「褒めてる訳では無いわ。菖蒲。余り驚かせない事ね。正直に言って私はあなたの事を好んでないから」

 

彩月「手厳しいなあ。まあ理由は言わんでも分かるで。むしろ分かり易すぎるんやろ?」

 

ミユリ 一夜「?」

 

神楽燦「正直に言ってあなたは私たち、魔法少女とは違う力を得ただけの人間。その気になれば契約も出来るんじゃないかしら?」

 

一夜「あっ」

 

ミユリ「気づかなかったですぅ」

 

彩月「それはどうやろな?ウチが力を得てもキュウべえの姿は見えへん。つまり結局、契約は出来へんと言う事やろ?」

 

神楽燦「その言葉を鵜呑みにする程、私は甘く無いわよ。菖蒲。あなたは切り札を温存して、相手にとって最悪のタイミングで切り札を切るタイプじゃない」

 

彩月「まあそうやな」

 

神楽燦「前にマギウスやみふゆさんとやった大富豪。あれであなたの性格は良く分かったつもりよ」

 

彩月「そおかあ。じゃあ失敗した訳やな。じゃあこれからは素直になるさかい、可愛がってくれへんか?」

 

 上目遣いに機嫌を窺う様子を見せる彩月。

 

神楽燦「それなら私好みにもう少し素直に教育し直しても良いけれど」

 

 神楽燦には通じず、むしろ冷めた目で見られていた。

 

ミユリ「燦様の教育・・・。ミユは・・・。経験済みです・・・」

 

 うっとりとする様子を見せるミユリに彩月は顔をしかめて一夜は驚いていた。

 

彩月「流石にウチもそっちの趣味は無いで」

 

神楽燦「ミユリ・・・」

 

ミユリ「ひぃ。すいません・・・・」

 

神楽燦「まあ良いわ。それで越馬。魔法陣の方は作れそうなの?」

 

一夜「あっはい。魔力で文字を書いたりとか出来るんで応用すればなんとか。でもどういった形が良いんでしょう?」

 

彩月「最初はシンプルに丸の中に四角でも入れ込んだらええ。丸い円が全体を包み、内部の四角が起点となって魔力で包んだ物を固定させる様にするんや」

 

 彩月は手の平に指で丸い円を描き、その中に四角を描いた。

 

彩月「まあ一朝一夕に出来へんとも思うから練習あるのみやと思うで」

 

一夜「とりあえず・・・。やってみます」

 

 彩月の言葉を聞いて一夜は訓練を再開した。

 壁に魔力を通す際に円と四角をイメージしてみた。

 これは直ぐに上手く行った。

 しかし魔力で取り込んだ壁の一部を元と同じ状態で戻す事には四苦八苦する事になった。

 

神楽燦「どうやら直ぐには出来ないみたいね」

 

彩月「そうやろなあ。まあ何でも簡単に出来たら面白味が無いもんなあ」

 

神楽燦「そうね。じゃあ菖蒲。後は任せたわよ。私もミユリもそろそろ帰らなきゃ行けないから」

 

ミユリ「そうですぅ。そろそろ祭りの練習の時間ですぅ」

 

彩月「まあええで。教官の頼みやさかい。一夜さんの事はウチが見ておくで」

 

一夜「教官。昨日、今日と練習に付き合ってくれてありがとうございます。ミユリさんも・・・」

 

ミユリ「別にミユリは何もしてないですよぅ」

 

神楽燦「私は普段と変わらない事をしただけだから気にする事は無いわ。越馬。行くわよ。ミユリ」

 

ミユリ「はいですぅ。練習。頑張るですよぅ」

 

 そう言って神楽燦とミユリは帰って行った。

 

彩月「じゃあ練習再開しよか。ウチはここで見ているさかい」

 

一夜「分かりました。彩月さん。ありがとうございます」

 

彩月「そんなかしこまった事、言わなくてもええで。さあ練習。練習」

 

一夜「はい。魔法陣・・・。作れるようになれば・・・」

 

 それから日が暮れるまで練習をしたが一夜の魔法陣は直ぐには完成しなかった。

 

彩月「まあ一朝一夕で出来るもんでも無いか。ナナツメさんが心配するし、そろそろ帰らんとあかんで」

 

一夜「そうですね・・・。じゃあアタシはそろそろフェントホープに帰ります」

 

彩月「ウチも付き合うで。一応、護衛やしな」

 

 彩月に付き添われて一夜はホテルフェントホープへと帰宅する事にした。

 

 

 

□ ホテルフェントホープ 玄関前の広場

 

 

ホテルフェントホープの玄関前広場には黄色いローブを着ているナナツメが座っていた。

 そこへ一夜と彩月が歩いて来る」

 

ナナツメ「・・・・・・・」

 

彩月「ナナツメさん。ご苦労さんやで」

 

一夜「ただいま戻りました」

 

ナナツメ「そうか・・・・」

 

彩月「そう言えばナナツメさんは素手での戦いは得意なんか?」

 

 自分以外に臆する事無くナナツメに話しかける彩月に一夜は少し驚いていた。

 

ナナツメ「素手か。必要な技能はある」

 

彩月「そらええな。そんなら暇な時にウチと一夜さんに素手での戦い方を教えてくれへんか?神楽教官にも一番参考になると言われたで」

 

ナナツメ「・・・・・・・」

 

一夜「彩月さん。ナナツメさんにも仕事があるし・・・」

 

ナナツメ「良いだろう」

 

一夜「えっ?」

 

彩月「ええんか?」

 

ナナツメ「マギウスが戻るまで時間がある。その間なら素手での戦いを教えていい。だが・・・。正直に言うが余り参考にはならないと思うが」

 

彩月「それでも知らへんよりもマシやろ」

 

一夜「はい。武器が使えない状況は・・・。起こらないって言い切れないですよね・・・」

 

ナナツメ「そうだな。魔女の魔法で武器が使えない時もある。それに対人を想定するなら武器を使用しないのも手だ」

 

彩月「それならますます習いたいで。戦いは避けられへんからな」

 

ナナツメ「今日はもう日が暮れる。明日教えてやる」

 

一夜「はい。よろしくお願いします・・・」

 

彩月「ところで二人は夕食をどうするんや?」

 

ナナツメ「フェントホープの缶詰でも頂く事にする」

 

一夜「アタシはどうしようかな・・・」

 

彩月「そんな食事ばかりじゃ魔法少女と言うても体に悪いで。ヒマやしウチが作ってやるわ」

 

一夜「えっでも」

 

ナナツメ「必要無いと思うが」

 

彩月「ええから。ええから。今日のウチは料理をしたい気分なんや」

 

 それから材料を買いに行った彩月は、フェントホープに作られていたが、余り使われない食堂に隣接した共同キッチンで夕食として炊飯器で炊いたご飯とみそ汁、野菜炒めとポテトサラダ、デザートに市販のゼリーを用意して二人に振舞った。

 彩月の手際の良さと手慣れた動きに一夜は料理を習いたいと思うのであった。

 

彩月「で、どうやった?ウチの料理は?」

 

ナナツメ「可もなく不可もなくだと思うが」

 

一夜「美味しかったです」

 

彩月「まあ無難な感想やな」

 

 彩月が二人の回答を楽しんで聞いていると、そこへ通りがかった二人の黒羽根が少し驚いた様子を見せていた。

 

黒羽根3「あれ・・・。何か食事の香りがすると思ったら」

 

黒羽根4「食堂を使うの初めて見た」

 

彩月「なんや?腹が減っとるなら食うとくか?」

 

黒羽根3「えっ。しかし」

 

彩月「どうせまだあるんや。食ってってーな」

 

 彩月は少し強引に黒羽根の二人をテーブルに連れて来ると料理を用意した。

 

彩月「そら。マズくは無いで」

 

黒羽根3「・・・。そうですね」

 

黒羽根4「普通に食べられる味です・・・」

 

彩月「まあこれ位がちょうど良い感想やな」

 

 自分の作った料理を食べる面々を皆があら彩月は少し嬉しそうに笑っていた。

 




マギアレコード本編第一部の時点で神楽燦と遊狩ミユリは登場していないだけで契約をしていたのは確実なので登場させました。

今回の話の狙いはマギウス時代の神楽教官を書く事です。
ただし神楽教官もミユリも戦闘する際の動きが不明な為、戦闘はさせませんでしたが。
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