マギアレコード 偽書e/s memorys   作:ジャックノルテ

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CRACK(クラック=隙間)ストーリー
これらのストーリーはマギアレコードのメインストーリー第一部の該当する章と章の間に起きた出来事と想定しています

今回のストーリーはマギアレコードメインストーリー第1章の直後に起こったと言う想定のストーリーです。

なお長くなったので話を上下分割しました。


クラックストーリー編
1・5章 魔法は人をおかしくさせるんやからな 上


□ 神浜市内 北養区 里美家の倉庫

 

白羽根達との打ち合わせから数日後の里美家の倉庫の中で一夜は黙々と新型ローブの制作を進めていた。

そこには学校帰りから護衛に来た彩月が少し退屈そうに立ち会っている。

 

彩月「全く変化が起こらんと言う事は退屈な事やな」

 

一夜「・・・・・・・・」

 

彩月「返事はしなくてええで。独り言や。ウチは一夜さんの護衛と言う役回りが嫌な訳やないで。結局の所、ウチの実力も黒羽根レベルとしか言いようがないんやからな」

 

一夜「・・・・・・・」

 

彩月「その新型のローブ。出来たらウチにも一着くれへんか?色んな武器を使こうてみたいんや」

 

一夜「武器位ならいつでも作れるけど・・・」

 

 返事をした一夜は新型ローブの製造を終えていた。

 

彩月「ん?終わたんか?じゃあ幾つかくれへん?」

 

一夜「でもねむ様から許可を取った方が・・・」

 

彩月「それならウチが話を付けとくさかい・・・。許可が下りたらくれへん?」

 

一夜「うん。それなら・・・・」

 

彩月「じゃあフェントホープへ帰ろか」

 

一夜「うん。キューブにローブを収めて。帰ろう」

 

 二人はそう言ってフェントホープへと向かった。

 これが一夜と彩月にとっての日常だった。

 それから数ヵ月が経過する中でも一夜、彩月、ナナツメの黄羽根としての日常は変わらなかった。

 ローブや道具を作る一夜。

 一夜の護衛をする彩月。

 ねむの護衛を担当するナナツメ。

 けれど時が流れれば嫌でも変化は起こる。

 マギウスの翼の活動が活発化。

 つまりはウワサの動きが活発化した時、一人の魔法少女が神浜市へ訪れて物語を動かす切っ掛けと邂逅する。

 それがマギウスの翼を大きく動き出す切っ掛けでもあった。

 

□ 神浜市内 新西区 調整屋

 

 

調整屋の診察台の上には私服姿の一夜が横になっている。 

一夜の身体の上には宝石状態の一夜のソウルジェムが置かれている。

横に置いてあるカゴには黄色のローブと特製の眼鏡が入っていた。

診察台の一夜を見つめている調整屋のみたま。

近くにあるソファーには私服姿の彩月がテーブルに頬杖を付きながら二人の様子を見ていた。

 

みたま「じゃあ一夜ちゃん。今日の調整を始めるわよ~」

 

一夜「はい・・・・・・」

 

みたま「ゆっくりと~。しんこきゅ~して~。それから~。笑顔を忘れないように~」

 

一夜「!?」

 

みたま「あら?ごめんなさい。ちょっと冗談を混ぜてみたの。リラックスできたでしょう?」

 

一夜「あっはい・・・・」

 

 一夜は少し微笑していた。

 

みたま「じゃあいくわよ~」

 

 一夜の手足、それに身体全体にみたまが自身の魔力を集中した手で優しくなでられて行く。

 みたまの魔力が一夜の借りている朱奈の肉体に染み込んで行く。

 

みたま「じゃあソウルジェムへ触れるわよ~」

 

 朱奈の身体の上にある一夜のソウルジェムから流れる魔力がみたまの魔力に先導される形で朱奈の身体に染み渡り馴染んで行く。

 その度に一夜は今の朱奈から借りた身体が活性化する様に感じられた。

 

みたま「もう大丈夫よ~」

 

 一通り一夜の、ではなく借り物である朱奈の肉体に一夜の魔力をみたまの魔力を通して朱奈の身体触りながら馴染ませる作業を済ませたみたまは機嫌良さげだった。

 

みたま「一夜ちゃんの借りてる朱奈ちゃんの身体は凄く触り心地が良いから作業が弾むわ~」

 

 満面の笑みで語るみたまの表情には誰の目にも充実感が見えていた。

 

一夜「そうなんですか?」

 

みたま「自分で使っている時は分からないかも知れないわね~」

 

彩月「そんなに触り心地ええんか?なら触らしてみい」

 

 そう言って彩月は一夜の傍へ寄ると一夜のほっぺを両手でフニフニとした。

 

彩月「うーん。そやなあ。悪うないで?」

 

一夜「うーん。フニフニしないでー」

 

みたま「あら~。どうやら気に入ったみたいね~。じゃあわたしも~と」

 

 みたまはそう言いながら背後から一夜の鎖骨周辺を撫で始める。

 撫で方が上手いのかみたまの撫でた部分はくすぐったかった。

 

一夜「くっくすぐったいですよぅ~!?」

 

彩月「まあこれ位でええか」

 

みたま「あらあら。とっても触り心地が良いからついやり過ぎちゃったわ~。調整屋さんを嫌いにならないでね~」

 

一夜「あっ・・・。はい・・・」

 

 しかしみたまは充実したと言う表情を見せていた。

 

彩月「なあ。みたまさん。ウチにも調整って出来るんか?」

 

みたま「彩月ちゃんを?」

 

 彩月の言葉は神妙な表情をして少しだけ考え込む様子を見せた。

 

みたま「たぶんわたしに出来る事は無いと思うわよ。ねむちゃんが彩月ちゃんに施した魔法に悪影響を与えかねないから」

 

彩月「まあそうやろな」

 

みたま「普通の人間に魔力を制御する為の疑似神経を与えて機能制限した他人のソウルジェムを接続する。ねむちゃんがウワサの魔法を応用して再現した魔法で作られた彩月ちゃんの疑似神経はわたしが調整する事は出来ないわね」

 

 それまでのふざけた様子は無くなり神妙な表情で話すみたま。

 

彩月「そうかー。残念やなー。調整してくれるんなら脱いどったのに」

 

みたま、一夜「!?」

 

彩月「何を驚いとるんや?調整屋さんはカワイイ女の子が大好きなんやろ?良く脱がしとるって聞いとるで」

 

一夜「えっ?」

 

 彩月の発言にキョトンとする一夜。

 

みたま「あら~。そうだったの?でも~。確かに彩月ちゃんの身体にも興味があるわね~」

 

 笑顔で悪乗りするみたま。

 

彩月「そうやろ。そうやろ。ウチは必要なら脱ぐ事は躊躇わんでー」

 

 服を脱ぐ動作を見せる彩月。

 

みたま「はぁ~。残念だわ~。私にもっと調整の技術があるなら彩月ちゃんの身体を堪能出来たのに~」

 

彩月「残念やけどウチはそこまで安く無いで。それに・・・・・」

 

みたま「それに?」

 

彩月「ウチ一人だけ脱ぐのは不公平やし・・・。だったらみたまさんにも脱いで貰わんとなー」

 

 一夜とみたまは驚く表情を見せた。

 

みたま「あら~。凄い事言うのね~。私に脱いで欲しいなんて言う子は初めてよ~。彩月ちゃんの事。調整は出来ないけど気に入っちゃったわ~」

 

彩月「そらおおきに。ウチもみたまさんには興味津々やで」

 

みたま「嬉しいわ~。調整は出来なくても遊びに来ても良いわよ~。その時は一緒にお風呂でもどうかしら~」

 

彩月「それも悪うないな。一緒に流しっこでもするかあ?」

 

 その時、みたまが少し笑みを浮かべた。

 

みたま「でも~。調整は出来なくても触るのはアリよね~」

 

彩月「うん?」

 

みたま「隙あり!」

 

 その瞬間に笑顔のみたまは手に持ったテーブルクロスを上空に投げると同時に瞬時に気を取られた彩月の背後に回ると彩月を背後から抱きしめた。

 

みたま「あら~。彩月ちゃんも中々良い感触しているわよ~」

 

彩月「こうなるのは予想出来へんかったな・・・」

 

みたま「良いわね・・・。機会があれば全身を調整してあげたいわ~」

 

 なでなでと彩月の身体を堪能するみたま。

 

彩月「それも悪うないかもなあ・・・」

 

 みたまに観念して背後から身体を撫でまわされる彩月。

 その様子を見て一夜は少しだけ笑っていた。

 

一夜(調整屋さん・・・。楽しそう・・・)

 

彩月(背中に当たる感触が悪くないな・・・。柔らかい感触やな。ナニがとは言わへんが)

 

みたま(今日はカワイイ女の子が二人も来て嬉しいわ~)

 

□ 神浜市内 北養区 夕方 ホテルフェントホープへと向かう道

 

 

調整屋で調整を受けた後、私服姿の一夜と彩月はホテルフェントホープへ向かう為に住宅街を歩いていた。

 

彩月「全く調整屋さんのセクハラは噂以上やったなあ」

 

 呆れた様子を見せる彩月を一夜は少し驚いた視線を眼鏡ごしに向けていた。

 

一夜「そんなに噂になっているの?」

 

彩月「そうやでー。調整する時に脱がそうとするってもっぱらの噂や。何人か引っかかったらしいしなあ」

 

一夜「えっ?そうだったの?」

 

彩月「ここだけの話。ねむ様も引っかかったらしいで」

 

一夜「ええ!?」

 

彩月「でもねむ様、全然動じなかったそうやで。入院で慣れてるから必要ならと普通に脱いだと聞いたで。ねむ様に」

 

一夜「そうだったんだ。アタシ知らなかった」

 

彩月「それに他の羽根から聞いた話やと騙されたと知って泣く子もおったらしいな。ねむ様みたいに脱ぐ事に動じない子も何人かいたらしいけどな」

 

一夜「どうして脱がそうとするのかな?」

 

彩月「一夜さん。気付いてないんか?調整屋さんはカワイイ女の子が大好きなんやで。それこそ一糸まとわぬ全身を鑑賞したい位に」

 

一夜「全身!?」

 

 一夜の脳裏に今まで調整を受ける中でいつもみたまから全身に魔力を行き渡らせる為に撫でまわされている事を思い出された。

 

彩月「まあ一夜さんの場合はどうしても全身に魔力を行き渡らせる必要があるさかい、仕方ないんやろうけどな」

 

一夜「そっそうだよね!」

 

彩月「でも楽しんどる見たいやけどなぁ」

 

一夜「やっやっぱり!?」

 

 一夜の脳裏にみたまの様子が少し怪しく思えて来てしまった。

 

彩月「もしかしたら・・・。その内迫られるかも知れへんで」

 

 

 

 からかい気味に語った彩月と裏腹に一夜の顔は真っ赤になっていた。

 一夜の脳裏には自分に迫るみたまの姿がリアルに映し出されていた。

 壁際に追い詰められた一夜は逃げられない。

 

みたま「一夜ちゃ~ん。私、あなたの事が大好きよ~」

 

一夜「みたまさん!?アッアタシ・・・」

 

みたま「大丈夫よ~。い・つ・も・み・た・い・に~。優しくしてあげるから~」

 

 

 

彩月「一夜さん?大丈夫か?」

 

一夜「ハッ・・・。うん。大丈夫・・・・・」

 

彩月「ならええけど。まあみたまさんには本命がいるらしいから何もないやろ」

 

一夜「えっ?本命がいるの?」

 

 意外と言う表情を見せる一夜。

 

彩月「何でも幼馴染の人とは物凄く仲が良いらしいな」

 

一夜「ふーん。そうなんだ・・・。彩月さん。もしかして・・・。からかってる?」

 

彩月「そうとも言うかもなあ。でもお喋りってこう言うモノやろ?」

 

 笑みを浮かべる彩月にそう問われて一夜は答えに詰まった。

 一夜の対人経験は余り無い。

 

一夜「そうなのかな?」

 

彩月「まあおいおい分かりゃええんや」

 

 喋りながら二人はホテルフェントホープの入り口近くの林道へ辿り着いた。

 

彩月「ようやく着いたか。さて・・・。うん!?」

 

一夜「えっ!?」

 

 その時、彩月と一夜は魔女の魔力を感じ取った。

 

彩月「こんなとこに魔女か!?」

 

一夜「うそ。フェントホープが近いのに!」

 

彩月「結界が近いで・・・。それに誰か中で戦っとるようやな・・・」

 

一夜「本当だ。ローブの魔力を感じるから羽根の誰かがいるんだと思う」

 

彩月「しゃーないなあ。一夜さんはフェントホープへ行きい。ウチが結界に行って来るさかい」

 

一夜「でも・・・」

 

彩月「魔女退治は一夜さんには無理やろ。取り敢えずフェントホープへ行って誰でも良いから呼んで来るんや」

 

一夜「そっか。分かった。じゃあフェントホープへ」

 

 ところがその瞬間に彩月と一夜は魔女の結界に飲み込まれたしまった。

 

彩月「しまったなあ。一夜さん。こうなったら変身や」

 

一夜「うっうん!」

 

 変身した彩月に促される形で一夜は黄色いローブを羽織った魔法少女姿へ変身した。彩月も黄色いローブを羽織っていたが結界内部の足場が定まると同時にローブを畳んでバンダナにすると肩に巻き付かせた。

 警戒して薙刀を構える彩月に鎖鎌を構える一夜。

 

彩月「とりあえず結界を抜けるか魔女を倒すかやな」

 

一夜「後、結界の中にいる羽根の人と合流しないと・・・」

 

彩月「そうやな。数人がかりなら最悪でも逃げ切れるやろ」

 

 彩月がそう言った時、使い魔が二匹現れて彩月と一夜に襲い掛かった。

 

彩月「お出ましやな!」

 

 彩月は目の前に来た使い魔に向かって走り出すと一匹に向かって薙刀を真一文字に振り切った。

 一匹の使い魔は切られて消滅したが、もう一匹の使い魔は一夜に襲い掛かった。

 

一夜「ひっ!?」

 

 驚きながらも一夜は使い魔の攻撃を大型化した右手の鎖鎌の刃で防御した。

 咄嗟に左手の鎖鎌を伸ばして攻撃したが使い魔は攻撃を受けてもビクともしなかった。

 

一夜「う・・・・・・・」

 

彩月「それならこうや!」

 

 彩月が叫ぶと同時に彩月の左腕から伸ばされた鎖鎌が使い魔の身体を拘束すると同時に無理やり引っ張る事で一夜から引き離した。

 

彩月「一夜さん!」

 

一夜「はっはい!」

 

 彩月の叫びを聞いて駆け出した一夜は鎖鎌で拘束された使い魔に向かって自身の大型化した鎖鎌の刃を突き立てて使い魔を倒した。

 

彩月「まあ上出来と言うとこか。さて一夜さん。行くで」

 

一夜「うっうん」

 

 彩月を先頭にして一夜は付いて行った。

 

彩月「まずは羽根との合流やな・・・」

 

一夜「そうだよね・・・」

 

 それから数匹の使い魔を倒しつつ彩月と一夜は結界内にいると思われる羽根の魔力を追った。

 

彩月「まずいな・・・。たぶんこれ、魔女と戦うとるで」

 

一夜「うん。羽根の魔力と魔女の魔力が同じ場所に感じる・・・」

 

彩月「マズいなあ。こりゃ腹くくらなアカンで」

 

一夜「羽根の人たちと力を合わせれば・・・。逃げられるよね?」

 

彩月「どうやろな。羽根は羽根でも黒羽根じゃ難しいやろ」

 

一夜「そんな・・・・・」

 

 少し考え込む様子を見せる彩月。

 

彩月「まあ最悪、羽根としては使わない方がええ手を使えば逃げられるやろ」

 

一夜「えっ?羽根としては使わない方が良い手って?」

 

彩月「それはこれから次第や。さあ、ここから地獄の一丁目やな。覚悟は出来とるかい?」

 

 これまでにない真剣な表情の彩月。

 

一夜「うん。アタシは羽根の人たちを見捨てる事は出来ない」

 

彩月「そう言うと思うたで。じゃあ行くで」

 

一夜「うん」

 

彩月「あっ。待てよ。一夜さん。そう言えば色んな魔法少女の武器を作れるんやろ?」

 

一夜「コピーした分なら出来るけど・・・」

 

彩月「必要な武器・・・。今作れたりするん?」

 

一夜「出来るけど・・・。威力は本物ほど無いけど・・・」

 

彩月「それでええから幾つか頼むで」

 

 一夜に頼んである武器を作って貰い担いだ彩月を先頭に一夜は羽根と魔女が戦闘している最深部へと辿り着いた。

 そこでは3人の黒羽根が羊の魔女と戦っていた。

 しかし既に手傷を負っているのか身体の一部を押さえていた。

 

黒羽根2「うぅ」

 

黒羽根1「はぐむん・・・。大丈夫?」

 

黒羽根2「私は大丈夫・・・。あなたは?」

 

黒羽根9「何とか・・・」

 

 そこへ羊の魔女の攻撃が迫る。

 

彩月「させへんで!」

 

 駆け出した彩月は肩に担いだバズーカ砲を羊の魔女へ向けた。そのバズーカ砲は観鳥令の固有武器を一夜がコピーした物だった。

 

彩月「どりゃああああ!」

 

 彩月の叫びと共にバズーカ砲から放たれた炎を帯びた弾が羊の魔女へ当たって行く。しかし羊の魔女は態勢を少し崩しただけだった。

 

彩月「チィ。やっぱ牽制にしかならんか。助けに来たで!はよこっちへ!」

 

黒羽根1「あれって・・・」

 

黒羽根2「黄羽根の人!」

 

黒羽根9「助かった・・・」

 

 彩月は再度、引き金を引くがバズーカ砲から弾は出なかった。

 

彩月「ちっ。急いで作ったんもんやしなあ。一夜さん。何でもええから次の武器を!」

 

 言いながら弾の出なくなったバズーカを彩月は魔女に投げ付けていた。

 最も魔女に当たった所で大したダメージは無かったが。

 

一夜「はっはい!!」

 

 慌てながら一夜は次の武器を生成した。それは巨大な剣だった。

 

彩月「剣か。つまりこう使うんやろ!」

 

 彩月は手にした巨大な剣を魔力で強化した筋力で強引に羊の魔女へ向けて投擲した。投げられた剣は見事に羊の魔女へ突き刺さった。

 羊の魔女の足並みはその場に止まってしまっている。

 

黒羽根1「凄い・・・」

 

黒羽根2「でもあれって・・・」

 

黒羽根1「はぐむんの剣だよね・・・」

 

 彩月が投げた巨大な剣は黒羽根2=安積はぐむの剣と同じ物だった。

 

黒羽根2「あんな使い方があるなんて・・・」

 

彩月「どりゃあー!」

 

 彩月は一夜が生成した武器を次々と投擲する事で時間を稼ぎ3人の黒羽根が逃げて来る時間を稼ぐ事に成功した。

 

彩月「大丈夫か?」

 

黒羽根9「はい・・・。何とか・・・」

 

一夜「一体、何があったの?」

 

黒羽根1「フェントホープから帰ろうとしたら突然、現れた魔女の結界に飲み込まれて・・・」

 

黒羽根2「はい。私達、仕事を終えて帰ろうとしていたから捕獲用のキューブも持っていなくて・・・」

 

彩月「成程なあ。捕獲用のキューブを持てるんは白羽根だけやしな」

 

黒羽根9「倒そうにも魔女が強くて我々だけでは・・・」

 

一夜「それはそうだよね・・・」

 

彩月「生憎ウチらも捕獲用のキューブなんて持ち合わせておらへん。黄羽根は使わへんからな・・・」

 

黒羽根2「そうですよね・・・」

 

彩月「そうなると倒すか逃げるかと言う事か・・・」

 

黒羽根1「でも・・・。ぼくたちだけで倒すなんて・・・」

 

彩月「んじゃ逃げるんか?けど魔女はもう追いかけて来てるで!」

 

黒羽根9「えっ!?」

 

 全員が羊の魔女の方へ目を向けると羊の魔女は再び5人に向かって来ていた。

 

彩月「とても逃げ切れへん。こうなったら覚悟を決めるしかないで」

 

黒羽根1、黒羽根2、黒羽根9、一夜「!?」

 

彩月「戦うしか無いやろ」

 




後編は一週間後にアップします。
今回の話からは完全にメインストーリー1章と同じ時間で物語が進んで行きます。
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