マギアレコード 偽書e/s memorys 作:ジャックノルテ
□ 神浜市内 各地において
現在、神浜市内各地において魔法少女とマギウスの翼、魔女との戦いが繰り広げられていた。
中央区のヘリポートでは七海やちよと和泉十七夜が巴マミ率いる羽根との戦いを強いられていた。
そのヘリポートに向かい急ぐ由比鶴乃と深月フェリシア。
マギウスの翼に囚われた環いろは。
そしてホテルフェントホープへの潜入を試みる二葉さな。
新西区、廃墟である神浜ミレナ座にある調整屋においては十咎ももこに説得された八雲みたまが調整屋に避難して来た魔法少女に魔法少女の真実を話していた。
魔法少女はいずれ魔女となる真実を。
そしてマギウスの翼が神浜市内に魔法少女魔女化を防ぐ自動浄化システムを構築するもシステムを世界中に広げる為に環いろは達との対立の末に神浜市内の魔法少女殲滅を宣言し神浜市内にいる全ての人間を犠牲にしようとしていると言う事を説明された。
調整屋に避難していた魔法少女達が重苦しい雰囲気に包まれる中で、一人の魔法少女アシュリー・テイラーがそっと調整屋を出てそのまま屋上に向かった。
アシュリー(まさか魔法少女が魔女になるなんて思いもしませんでシタ・・・)
アシュリー(調整屋の中には理子もいましたが声を掛ける余裕がありまセン・・・。私が調整屋に来た時には既に話が始まっていましたカラ・・・・・・)
数十分前の中央区の路地裏
突然襲ってきた複数の黒羽根達に応戦しているアシュリー。
アシュリー「一体、どうして私を襲うんデスカ!?」
黒羽根達「アアアアアアアアアア!!」
問答無用で襲って来る黒羽根達。
アシュリー「このままでは不利デス・・・」
そこへ雄たけびと共に二人の魔法少女が乱入して来た。
由比鶴乃「ちゃあああああ!」
深月フェリシア「おりゃあああああ」
オレンジ色で両手に鉄扇を持った魔法少女と巨大なハンマーを持った紫の魔法少女が黒羽根達を蹴散らした。
鶴乃「大丈夫だった?」
アシュリー「はい。私は大丈夫デス」
フェリシア「鶴乃!俺たちは急がねーと!」
鶴乃「うん。あなたは調整屋に行って!あそこならさっきみたいな連中は襲って来ないから」
アシュリー「そうなのデスカ?じゃあ調整屋に行きマス」
鶴乃「調整屋に行けば神浜市で何が起きているのか説明してくれるから!」
フェリシア「鶴乃!速くしないとやちよが!」
鶴乃「分かってるって!」
そう言って二人はアシュリーに避難を促して去って行った。
アシュリー「事情が分かりませんがとにかく調整屋に避難しないと・・・」
アシュリーはその足で調整屋に向かおうとした時、
三輪みつね「あれ?ここで魔力反応があった筈なんだけどな・・・」
アシュリーの前に三輪みつねが姿を現した。
服装と魔力反応で直ぐにアシュリーはみつねが魔法少女だと分かった。
アシュリー「Oh!あなた魔法少女デスネ!」
三輪みつね「えっ!? そっそうだよー! 中央区を守るヒーローなんだからW」
アシュリー「そのローブ・・・。もしかして私を襲った黒い連中の仲間デスカ!?」
三輪みつね「えっ!?何の事!?と言うかこれと似たようなのって・・・。もしかしてマギウスの翼の事?」
アシュリー「知っているんデスカ!?じゃあ」
三輪みつね「ちょっと待って。何度か会ったけど勧誘は断ったしW。って!?」
三輪みつねが周囲を見ると再び黒羽根達が現れていた。
黒羽根「ガアアアアアア!」
三輪みつね「えっ!?何なの?様子が前と」
アシュリー「行きますよ!」
アシュリー(襲われてると言う事は黒い連中の仲間ではないデスネ!)
三輪みつね「えっ!?ちょっと」
咄嗟にアシュリーは三輪みつねの手を引っ張って繁華街の方向に走り出した。
黒羽根達は追って来なかった。
アシュリー「ここまでくれば大丈夫デスネ。調整屋さんに行きましょう。調整屋さんに行けば・・・。今、神浜市で何が起きているのか説明してくれるそうデス」
三輪みつね「そうなの?ただ事じゃなさそうだし同行するよW」
アシュリー「出来るだけ急ぎまショウ!」
調整屋には既に多くの魔法少女が避難してきていた。
そしてアシュリーと三輪みつねが調整屋に到着してしばらく経つと八雲みたまによる魔法少女の真実とマギウスの翼が行っている計画についての話を聞かされてその場所にいた多くの魔法少女の心は打ちのめされていた。
動揺したアシュリーはその部屋から出て建物の屋上に向かっていた。
アシュリー(私は・・・・・。それに理子や他の子達まで・・・。魔女化と言う真実に耐えられるのデショウカ・・・)
その時、屋上のドアが開く音がしたがアシュリーは気に留める事は無かった。
アシュリー(きっと私の様に真実に耐えられない子デスネ・・・)
??「はい。確かに魔法少女は調整屋に集まっています」
アシュリー(誰かと会話しているのデスカ?電話は使えない筈デス)
流石におかしいと思ったアシュリーはそっと様子を窺った。
幸いにもアシュリーのいた位置は屋上の入り口からは影になって見えづらかった。
??「それに調整屋が我々と敵対しました。殲滅するのならば人数が集まる今が好機かと」
屋上に出て来た相手はアシュリーを襲った相手と同じ白いローブを纏いながら腕に使い魔の様な物を纏わせていた。
アシュリーは知らなかったがそれはウワサの一種だった。
白羽根8「分かりました。では私はフェントホープに向かいます」
そう言って白羽根8はその場から跳躍していなくなった。
アシュリー(あれは!? 私を襲って来た魔法少女と同じ衣装!?さっき殲滅って言ってマシタ・・・・・。まさかここを!?)
慌てたアシュリーは相手を追おうとした時、調整屋を囲む魔力反応に気が付いた。
アシュリー(!! 既に包囲されていたみたいデスネ・・・・・。みんなはまだ戦えないでしょうから・・・。私がみんなを守りマス!)
三輪みつね「やっぱりねW」
そこへ三輪みつねが屋上のドアの影から姿を見せた。
アシュリー「あなたは!?」
三輪みつね「説明中に二人が部屋から出て行ったから気になって付いて来たけど、やっぱりスパイがいたみたいだねW。ゲームとかアニメじゃ定番だけど確実に私達を殲滅する気ならスパイの一人位配置するよねW」
そう言いながら三輪みつねは武器であるテーザー銃を構えていた。
三輪みつね「手伝うよW この場所、囲まれてるね」
アシュリー「手伝ってくれるんデスカ?」
三輪みつね「勿論!私は神浜のヒーローなんだから! 精神的に弱ってる魔法少女を狙うなんて許せないよW」
アシュリー「あなたは大丈夫なんデスカ?」
三輪みつね「そりゃショックだけど何となく察していたかな。だってグリーフシードが無いとソウルジェムが浄化出来ないなんておかしいじゃないW ゲームやアニメだとこういう事には必ず裏があるんだからW」
アシュリー「言われてみればそうデスネ。願いを叶えるのに夢中で気が付きませんデシタ・・・」
三輪みつね「過去は受け入れるしか無いけど、未来はいくらでも変えられるよ!だからこの場所を守ろうW」
アシュリー「分かりました! 一緒に戦いましょう!」
アシュリーが三輪みつねの言葉を聞いて覚悟を決め調整屋の入り口に降り立つと周囲から次々と黒いローブを着た黒羽根や白いローブを着た白羽根が現れた。
白羽根2「グアアアアアアアア!」
黒羽根達「ウアアアアアアアア!」
三輪みつね(潤・・・。私は潤との思い出がある神浜市を守るヒーローになるよ!)
襲い来る羽根達に応戦するアシュリーと三輪みつね。
目の前に襲い来た黒羽根に対して三輪みつねは武器であるテーザー銃を命中させたが黒羽根は余り怯まない。
三輪みつね(効かない!? ダメージはある筈。なら!)
三輪みつねはテーザー銃に魔力を込めると黒羽根に向かって再び撃った!
黒羽根「ウッ!? アガガガアア!」
その瞬間に撃たれた黒羽根は他の黒羽根に襲い掛かった。
三輪みつね「認識を変えさせて貰ったよW。余り使いたくは無かったけど・・・」
アシュリー「ハッ!!」
アシュリーは武器であるぬいぐるみ熊之介を周囲に回転させて移動させて黒羽根達を薙ぎ払っていた。
白羽根2「ウグアアアアアア!」
そこへ白羽根2は魔力を大量に武器である鎖鎌に込めてアシュリーに振り下ろした!
アシュリー「!!」
アシュリーは咄嗟に熊之介で白羽根2の攻撃を受け止めた。
白羽根2「ウゥゥアアアアアアアアアア!」
白羽根2は鎖鎌に更に魔力を込めて行く。
アシュリー(こうなったら・・・・・)
アシュリーも魔力を集中する。
アシュリー「伏せて下さい!」
三輪みつね「!?」
アシュリーの声を聞いて咄嗟に三輪みつねはその場に伏せた。
アシュリー(今です!スイッチ!)
白羽根2「!?」
自身の溜めていた魔力が予期せぬ逆流をして対処出来なかった白羽根2はそのまま倒れた。魔力の余波は周囲にいた一部の黒羽根も巻き込んでいた。
三輪みつね「今のって」
アシュリー「私の固有魔法デス・・・。まだまだいるようデスネ」
アシュリーと三輪みつねに迫る残る3人の黒羽根達。
黒羽根達「ウガアアアア!」
アシュリー「!!」
三輪みつね「!!」
身構えるアシュリーと三輪みつね。
その時、
十咎ももこ「とりゃー!!」
水波レナ「ハア!」
十咎ももこを筆頭に19人の魔法少女が調整屋のある廃ビル、神浜ミレナ座から飛び出して来た。
黒羽根達「!?」
19人もの魔法少女達の進撃によって一気に黒羽根達は倒されていた。
秋野かえで「倒した子は私が拘束しておくから」
倒された羽根達を秋野かえでが魔法で作った植物で拘束していた。
都ひなの「すまなかったな。私達が話を聞いている間に調整屋を守ってくれてたんだな」
三輪みつね「いや・・・。その・・・。ヒーローとしての当然の役割だからW」
木崎衣美里「さっすが本物のヒーロー!尊敬しちゃうよー」
三輪みつね「!? そっそんな大した事はしてないから・・・」
千秋理子「アシュお姉さん!? 大丈夫ですか?」
アシュリー「理子?私は平気です。それより皆さんは?」
十咎ももこ「私達はこれからヘリポートで戦ってるやちよさん達を助けに行く。二人は魔力を消耗しているみたいだからここに残った方が良い」
千秋理子「あの!アシュお姉さん。私!」
アシュリー「理子・・・。行きたいのデスネ。じゃあ行って下サイ」
千秋理子「はい!」
都ひなの「しかし調整屋を守るのに二人だけで良いのか?誰か戦える魔法少女を残した方が良いんじゃないのか?中に残った魔法少女はとてもじゃ無いが戦える状態じゃないぞ」
常盤ななか「そうかも知れません。しかし急がないと」
春名このみ「それなら・・・。私が残ります」
梢麻友「はい・・・。私も」
調整屋の中から新たに二人の魔法少女が出て来た。
秋野かえで「このみちゃん。大丈夫なの?」
春名このみ「まだ心の整理は付いて無いけど・・・・・。中にいる子達よりは・・・・・」
梢麻友「はい。私も整理は付かないですけど・・・。調整屋を守る事位は出来ます」
春名このみと梢麻友の目には悲壮感があったがそれでも中にいる魔法少女達よりは年長者な分、落ち着いた様子を見せていた。
阿見莉愛「そう・・・。じゃあ梢さん。調整屋の事は頼むわよ!」
梢麻友「莉愛ちゃんに頼まれたら断れないですね。莉愛ちゃん。その・・・。沙優希ちゃんを見かけたら・・・」
阿見莉愛「分かってますわ。調整屋に行く様に伝えるわ」
胡桃まなか(阿見先輩もこういう時はシリアスなんですね。と言うかつむぎさんや史乃先輩は何処に行ったんでしょう?)
十咎ももこ「じゃあみんな!行くぞ!」
十咎ももこの先導を受けて19人の魔法少女達は七海やちよ達が戦っているヘリポートへと向かって行った。
春名このみ「二人は少し休んで。その間は私達が戦うから」
三輪みつね「うん。流石に少し疲れたかな」
アシュリー「少し休まないと持たないとデス」
梢麻友「沙優希ちゃん・・・。無事だと良いけど・・・」
その頃、神浜市にワルプルギスの夜が向かっていた。
まるで神浜市で魔法少女達の戦いが引き起こした渦に引き寄せられる様に。
神浜決戦編では今回の様にメインストーリーで描かれなかった他の魔法少女の行動も書いて行くつもりです。
なおハーメルン全体にメンテナンスする日が投稿日と重なったので今回は投稿を速める事にしました。
次回からはまた18日にアップする予定です