マギアレコード 偽書e/s memorys   作:ジャックノルテ

52 / 76
9・5章 やっぱりアンタは口だけだったんだよお!!中

□ 神浜市内 北養区 聖リリアンナ学園 生徒会室

 

 

 

香春ゆうな(水名女学園に行ったほとりさんとりおんさんは無事でしょうか?)

 

香春ゆうな(停電で学園に足止めされてますけど、スマホで連絡が出来ない以上、そろそろ家の者が来ると思うのですけど・・・)

 

 生徒会の会議中に起こった突然の停電に戸惑っていた香春ゆうなだったが教員達の指示もあり一人で生徒会室に待機していた。

(一部の生徒は迎えが来て先に帰宅した)

 

執事「ゆうな様!お迎えに上がりました」

 

メイド「ゆうな様!ご無事ですか?」

 

香春ゆうな「はい。私は無事ですけど・・・。何かあったのですか?」

 

 執事とメイドが少し慌てている様な様子を見せている事に香春ゆうなは直ぐに気付いた。

 

執事「今、神浜市内では停電と電波障害で連絡が付きません」

 

香春ゆうな「そうなのですか?」

 

メイド「それと神浜市の近海でスーパーセルが出現したと言う情報も入りました。お嬢様は直ぐに避難して下さい」

 

香春ゆうな「ですが何処に避難を?」

 

執事「ゆうな様には悪いのですが学園を出て徒歩で隣町まで向かって貰います。幸い学園から隣町までは距離が余りありません。それと隣町では停電と電波障害は起きていないそうです」

 

香春ゆうな「・・・・・・。分かりました。直ぐに避難致しましょう」

 

メイド「こちらです。隣町には車が用意されています。旦那様と奥様も既に隣町の別宅にいらっしゃいます」

 

 香春ゆうなは執事とメイドの先導を受けて隣町に向かう為に学園を出ようとした。

 その時、一人の女生徒が学園内に走り込んで行った。

 

香春ゆうな(避難出来ない生徒でしょうか?)

 

 そうした疑問を心に抱きながらも香春ゆうなは執事とメイドの指示を受けて隣町に向かって歩き出した。

 

香春ゆうな(ほとりさんとりおんさん。無事なら良いんですけど・・・・・)

 

 

 

 そして香春ゆうなとすれ違った一人の生徒、青葉ちかは聖リリアンナ学園の校舎に裏に向かって走っていた。

 

青葉ちか(まさか休学の手続きに来たら停電と電波障害で足止めされると思いませんでした・・・。それに・・・。」こんな時に魔女まで現れるなんて・・・・・)

 

 校舎の裏で変身した青葉ちかは魔女の結界に入り込んだ。

 

青葉ちか「はっ!」

 

 両手に握る片手斧で次々と使い魔を倒して魔女へと迫った。

 

青葉ちか「魔女は・・・・・。あれは!?」

 

 そこでは既に別の魔法少女が魔女と戦っていた。

 

入名クシュ「粛清!」

 

入名クシュの攻撃が魔女に的確なダメージを与えていたが背後から使い魔が迫る。

 

青葉ちか「危ない!」

 

 咄嗟に青葉ちかが飛び出し使い魔を手斧で切り裂く。

 それによって結界は破壊されて風景は北養区の川沿いにある遊歩道に戻った。

 

入名クシュ「!? あっ・・・。ありがとう」

 

青葉ちか「いえ。それより・・・。感じますか?」

 

入名クシュ「・・・。うん。近くに魔女がいる。それに・・・」

 

青葉ちか「はい。近くで別の魔法少女も戦っているみたいです・・・」

 

入名クシュ「とりあえず近くの魔女から倒そう。一緒に来る?」

 

青葉ちか「はい。正直一人じゃ無理だと思った所です・・・」

 

青葉ちか(簡単に人を信じちゃいけないとは思うけど・・・。今は緊急事態・・・)

 

入名クシュ「出来る限り・・・。粛清するね!」

 

青葉ちか「!? はい・・・」

 

 入名クシュと青葉ちかは近場の魔女結界に向かって跳躍して行く。

 

 

 

□ 神浜市内 ホテルフェントホープから離れた森の中

 

 

 

彩月「鈍いなー。ウチ以外に誰がおるんや?そんな魔法を使えるヤツ」

 

ベル「馬鹿な・・・・・」

 

あすみん「洗脳した筈だよね!?」

 

ナルC「うん。精神調整は完璧―。さっきまでは完璧に従順だったー・・・・・・」

 

ベル「ええ。ナルの魔法は完璧。だから言えるのは・・・・・。魔法で洗脳を解除したとか?」

 

ナルC「だとしてもナルの魔法に干渉されたのならナルが感知出来る筈~。おかしい~。ナルの魔法が土台から崩れてるー!?」

 

あすみん「じゃあナナツメはたしが殺すからアイツはお願い!!」

 

 あすみんはナナツメに襲い掛かる。

 

ナナツメ「・・・・・!!」

 

 ナナツメとあすみんの戦いは続く。

 

ナルC「ねえー。教えてー。どうやってナルの調整から逃れたの~?消えたと言うよりもまるで土台から分解された様に感じたんだけどー」

 

ベル「まっ気になるわよね」

 

彩月「なんや?知りたいんかあ?」

 

ナルC「教えてくれなくても良いよー。その場合は倒して時間は掛かるけど調整で覗けば良いしー」

 

彩月「まあええで。出血サービスや。簡単に言うなら洗脳されたからそこから洗脳を上書きしただけやで」

 

ナルC「!? 魔法の気配は無かったー。どうやってー・・・・・」

 

彩月「なあに。頭に刺さったコイツのお陰やな~」

 

 彩月はナルCの目の前に柄だけとなった紫色のナイフを見せつける。

 

ナルC「そうかー!あのナイフ自体がー・・・・・」

 

彩月「そうや。あのナイフその物がねむ様の魔法で作ったメモリアちゅう物や。これにはなあ・・・・・。ウチの宿北へ行く直前までの記憶が入っとるんや」

 

 

 

回想シーン

クラックストーリー7・5章 宿北編 いつかは返さなあかんやろ

 ホテルフェントホープでのねむとナナツメによる彩月の会話シーンより

 

彩月「わっかりました。それなら一つ提案があるんやけど、どうでっか?」

 

ねむ「何の提案だい?」

 

彩月「ねむ様しか出来へん事やし・・・。宿北でウチとナナツメさんには必要な事やろな」

 

回想終了

 

 

 

ベル「つまり・・・・・。あなたは宿北で洗脳される事を想定していたと言う事ね」

 

彩月「まあそうやで。白羽根を洗脳しとったんやしそれ位、考えるやろ。まあ捕まったのは予想外やけど」

 

ナルC「洗脳に洗脳を上書きするなんて恐れ入ったねー。なら彩月ちゃんがキュウべえと契約した件も策略って事だねー」

 

彩月「どうやろなー。けど・・・・・。一つだけ言えるで。ウチが契約するならあんたらに洗脳されようがされなかろうが、同じ事をしていたで」

 

ナルC「・・・・・。どうやら予想より頭が良いみたいねー」

 

ベル「でもナナツメを誘き出すのに適切な手段だったのは確かよ」

 

ナルC「うんー。だからここで二人を殺せば全てチャラだねー」

 

 ナルCが手を掲げると手の平に出現したブロックが拳銃の形を取る。

 

彩月「!!」

 

 それを見たと同時に彩月の両手から鎖で伸ばされた鎖鎌の刃をナルCとベルの方へ振り回す!

 二人はその攻撃を余裕で回避してする。

 

ナルC「さあて。バンバン!」

 

ベル「ここで二人共、倒れて貰うわ」

 

 ナルCの手にブロックで形成された拳銃からブロックが次々と彩月に撃ち出されて行く。それに合わせてベルは片手に握ったハンドベルの音波を彩月に向けた。

 同時に向けられた二つの攻撃に対して彩月は脇へ飛んだ。

 

あすみん「なっ!?」

 

ナナツメ「・・・・・!?」

 

彩月「悪いな。つい避けてもうた」

 

 悪びれる事無くあすみんとナナツメの間を走り込む彩月。

 

ナルC「これじゃ撃てないねー」

 

ベル「あすみんごと攻撃する程、愚かじゃないわ」

 

あすみん「二人共サヨナラしてやる・・・・・・」

 

彩月「さあて・・・・・。どうするかあ・・・・・。ナナツメさん。何か切り札は無いんか?」

 

ナナツメ「・・・・・・・。問題は無いだろう」

 

彩月「まあウチとナナツメさんなら」

 

ナナツメ「行くぞ」

 

彩月「そうやな」

 

 鎖鎌を構えるナナツメと彩月。

 

ナルC「あすみん。どうするー?」

 

あすみん「ナル。アイツを出して」

 

ナルC「・・・・・。いいよー」

 

 ナルCが掌にキューブを出現させるとキューブを解放した。

 するとそこへ両手を拘束され衰弱した魔法少女姿の一夜が現れた。

 

一夜「・・・・・・」

 

ナナツメ「!!」

 

彩月「一夜さん!?」

 

あすみん「こいつを!」

 

 あすみんは自身の武器であるモーニングスターの鎖を素早く一夜の首に巻き付けて人質に取る形を取った。

 

あすみん「こういうやり方は好みじゃ無いけど、人質がどうなっても良いの?」

 

ナルC「あすみんやるー(笑)」

 

ナルC(念の為に一夜ちゃんにも拘束魔法を施しておいて良かったー)

 

彩月「はあー。しょうがないなあ」

 

 言いながら考える素振りを見せて目を瞑る彩月。

 

ナナツメ「・・・・・・・」

 

あすみん「さっさと武器を捨てろ!!」

 

彩月「やるか!」

 

 そう言って目を開いた彩月は走り出す。

 

あすみん「えっ!?」

 

ナルC「ナルが抑えるよー」

 

 ナルCの手にしたブロックで形成された拳銃が棍棒に変化する。

 

彩月「ちっ!」

 

ナルC「人質がどうなっても良いのかなー?」

 

 ナルCの棍棒術に苦戦する彩月。

 

ナナツメ「・・・・・・・」

 

 そこへ黙ったままナナツメがあすみんに向かって走り出す。

 

あすみん「!? お前!人質がいるんだぞ!」

 

ナナツメ「・・・・・・・」

 

ベル「私が」

 

 ナナツメの前にベルが飛び出す。

 

ベル「ハッ!」

 

ナナツメ「!!」

 

ナナツメ(まずは敵の殲滅が優先。それをしなければ人質は助からない)

 

 ベルの両手に握られたハンドベルから次々と衝撃波が来るもナナツメは跳躍を連打して回避して行く。

 

ナルC「君達―。人質を見捨てるなんて人としてどうかしてるんじゃないのかなー?」

 

彩月「何を言っとるんや?別に助けろなんて言われてへん」

 

ナルC「物は言い様だねー」

 

彩月「それに・・・・・。人が死ぬ事なんて、そんなに大騒ぎする事や無いやろ」

 

ナルC「!! その思想は・・・・・。危険だねー。人を人と思わないみたいだねー」

 

彩月「あんさんに言われたくないなあ」

 

あすみん「くっ・・・・・。面倒だ!!」

 

 あすみんは両手が拘束された一夜を片手で抑えると一夜のソウルジェムにモーニングスターの柄を向けた。柄の先端は鋭くソウルジェムを砕けるだろう。

 

あすみん「本当にサヨナラするよ!どうせ助けるつもりなくせに!!」

 

一夜「ナナツメ・・・・さん。彩月さ・・・ん」

 

 衰弱している一夜は身動きを取れない様子だった。

 

ベル「人質を見捨てる気なの?」

 

ナナツメ「・・・・・・・」

 

ベル「そう言う所・・・。嫌いじゃないわ。駒として」

 

彩月「まさか人質取ってる連中に説教されると思わんかったわ。けど勝ちは譲れん。生憎とここであんさん等を逃がす方がヤバいとカンが働いとるんや」

 

あすみん「!! だったら本当にサヨナラしてやる!!口では幾らでも言えるだろ!!脅しじゃねえんだよ!!」

 

 あすみんは一夜のソウルジェムに向けてモーニングスターの柄に力を込めて突き付ける。

 

一夜「・・・・・・・・」

 

あすみん「サヨナラ!!」

 

 あすみんは遂に一夜のソウルジェムに更なる力を込めた。

 砕け散る一夜のソウルジェムを見て

 消えた魔力を感じ取って

 一夜の姿が魔法少女姿から私服に戻ったのを見て

 誰の目にも越馬一夜と言う魔法少女の死を見せつけていた。

 

ナナツメ「・・・・・!!」

 

ベル(動揺しないか。まあこの人ならそうよね)

 

 

 

彩月「一夜さん!!」

 

 

 

 その激情を込めた叫びを聞いてナルCは茫然と動きを止めた彩月から距離を取った。

 

ナルC(動揺して動きを止めたー。なら・・・・・)

 

 下がるナルCの予想に応じて動かない一夜の身体をその場に打ち捨ててあすみんは邪悪な笑みを浮かべながらモーニングスターを振り回しながら動揺して動きを止めている彩月に向かって一気に駆け出す!

 

あすみん「やっぱりアンタは口だけだったんだよお!!」

 

彩月「一夜・・・さん・・・・・」

 

 渾身の力を込めてあすみんがモーニングスターの鉄球を彩月へと振り下ろした。

 

ベル「お仲間良いんですか?」

 

ナナツメ「・・・・・・・」

 

ベル(本当に駒としては優秀よね。私も欲しい)

 

あすみん「さあ!サヨナラしよう!」

 

 

 

 その頃、ホテルフェントホープで

 

ねむ(一夜?)

 

 ねむは何かを感じ取ったがホテルフェントホープ内部に侵入した魔法少女の事もあって直ぐに一夜の事を調べられなかった。

 同時に宝崎市で戦っていた黒羽根9も何かを感じていた。

 

黒羽根9(えっ・・・・。今の何・・・・)

 

 

 

□ 神浜市内 北養区 ウォールナッツ近辺

 

 

 

若菜つむぎ「ハア!」

 

史乃沙優希「これで終わりです~!」

 

 二人の攻撃で魔女は倒された。

 

若菜つむぎ「まさかウォールナッツの周囲で魔女が出るなんて思わなかったよ」

 

史乃沙優希「沙優希もアミメさんから聞いたレストランで食事が出来なくてぷんぷんしてるです~」

 

若菜つむぎ「それにしても・・・。話には聞いてましたけど史乃先輩が魔法少女なんて改めて驚きました」

 

史乃沙優希「ん~。確かに若菜さんと沙優希が一緒に戦うのは初めてだからそうかも知れないです~」

 

 そこへ再び魔女の魔力反応が響く。

 

若菜つむぎ「これって」

 

史乃沙優希「また魔女が出たです~」

 

若菜つむぎ「でも・・・。ウォールナッツの・・・。まなかの美味しい料理を守る為に!」

 

史乃沙優希「沙優希も美味しい料理を食べたいですう~」

 

 二人の魔法少女は新たな魔女との戦いに向かった。

 

 

 

□ 神浜市内 ホテルフェントホープから離れた森の中

 

 

 

森の中に響く人体が引き裂かれる不愉快な音。

その場所にいるのは、菖蒲彩月とナナツメこと七部セナ。

 敵である裏切りの羽根であるベル、ナルC(キューブローブ装備)そしてあすみん。

 そしてソウルジェムを砕かれて絶命した一夜の身体だった少女、朱奈。

 

朱奈(何が・・・・・。起きたの?何だか何かが消えた様な気がする・・・・・)

 

 茫然とする朱奈は意識を混濁していて直ぐに気を失ってしまった。

 

彩月「・・・・・・・・」

 

あすみん「・・・・・・・・」

 

ナルC(何が起きたのー!?)

 

ベル「えっ!?」

 

ナナツメ「・・・・・・・」

 

あすみん「おっお前・・・・・」

 

 顔から血を流して手で押さえるあすみんは彩月を睨み付けていた。

 彩月の手に握られている鎖鎌からは血が垂れていた。

 

彩月「ちっ。浅かったな」

 

あすみん「騙したなぁ!!」

 

 言いながら後退するあすみん。

 

彩月「なんや?騙される方が悪いんやろ」

 

ナルC(こいつ・・・・・。演技だったのかー)

 

 ナルCは先程の場面を思い出す。

 あすみんがモーニングスターの鉄球を茫然とした彩月に振り下ろそうとしたその時に、茫然としていた筈の彩月は左手の鎖鎌で鉄球を弾くと一気にあすみんへと近付くと同時に顔面を右手の鎖鎌で切り付けた。

 

ナルC(あの叫びが演技だったなんてなあー。とんだ演技派だった訳かー。あの才能は欲しかったなー)

 

ナルC「あすみん。戦えるー?」

 

あすみん「・・・・・。絶対にたしの手でサヨナラしてやる!」

 

 言いながらあすみんは魔力で顔から流れる血を止めていた。。

 

ナルC(これは止められないなー。余程の事が起きないとー)

 

彩月「さあ!続きを初めよか!!負ける気がせん!」

 

あすみん「良い気になるな!!」

 

 あすみんはモーニングスターを振り回す。

 彩月は両手の鎖鎌でそれを弾きながら走り続ける。

 

彩月「よくも一夜さんを殺してくれたな」

 

あすみん「お前がサヨナラした様な物だろ!」

 

彩月「どうせ殺されるなら・・・。ウチが一夜さんのソウルジェムは欲しかったで」

 

あすみん「何をゴチャゴチャと!」

 

彩月「あの魔法は便利で使い道があるからなあ。本当に惜しい事をしたなあ」

 

 彩月は軽口を叩きながら戦っているあすみんに関心は無いそぶりを見せていた。

 あすみんは彩月の行動に苛立ち、攻撃を単調な物にさせていた。

 その周囲ではベルはナナツメと戦っていたが未だに勝敗は付かなかった。

 ナルCだけがこの状況を客観的に見る事が出来ていた。

 

ナルC(さて・・・・・。どうするかなー。ベルの方は抑えると言う意味では成功しているし、あすみんの方は手を貸したら怒るのは目に見えているしなー。!!)

 

 その時、ホテルフェントホープの方向から巨大な魔力が爆発した衝撃をその場にいた全員が感じ取った。

 

ナルC、ベル、あすみん「!!」

 

 余りに大きな魔力反応にその場にいた全員が思わず足を止める程だった。

 

彩月(今の魔力・・・・・。みふゆさん!?)

 

ナナツメ(計画通りか・・・・・)

 

 計画を聞いていたナナツメは動じる事は無かった。

 みふゆの魔力の爆発の直後に出現した別の強大な魔力に関しても。

 

彩月(なんや?この強大な魔力!?けど・・・・・。前に感じた事がある!!)

 

ナルC「エンブリオ・イブが目覚めたねー。ベル!あすみん!」

 

ベル「正念場と言う事ね」

 

あすみん「分かってる。けど、アイツだけはサヨナラしてやる!」

 

 3人はそれまで来ていたローブを脱ぎ捨てて魔法少女としての姿を見せた。

 モーニングスターを構えてゴスロリ風の衣装を身に纏いヴェールの付いた小さな帽子を被るあすみん。

 道化師の様な服装で髪の毛を収める二股の髪袋が付いた帽子を被り両手にハンドベルを握るベル。

 燕尾服を思わせる衣装にブロックで出来た棍棒を持つナル。

 

彩月「成程。本気を出すちゅう事か」

 

ナナツメ「・・・・・・・」

 

彩月(なんや?あのナルとか言うヤツ。みたまさんに衣装が似とるなあ・・・・・・)

 

彩月「まあウチも」

 

 そう言って彩月も黄色いローブを脱ぐと三角形の意匠が施された鎖のドレス姿を見せた。

 

彩月「お互いに真の姿や。遠慮はいらんで!」

 

 彩月の手には幅広で両刃の穂先を持つ槍、パルチザンが握られていた。

 

 

 

□神浜市内 北養区 里見メディカルセンター周辺

 

 

 

茜すみれ=白羽根7「ハァ!」

 

 目の前にいる魔女を槍で斬り付ける白羽根である茜すみれ。

 

魔女「!?」

 

 魔女は茜すみれの攻撃に怯んだ。

 そこへ鎖鎌を構えた黒羽根1、2,5,14,15が次々と鎖鎌で魔女を拘束して傷付けて行く。

 

茜すみれ「これで!」

 

 茜すみれが魔力を纏わせた槍で魔女を両断して止めを刺した。

 

茜すみれ「みんな。大丈夫か?」

 

黒羽根1「大丈夫です」

 

黒羽根2「はい。私も」

 

黒羽根5「わたしの方も問題ありません」

 

黒羽根14「こっちも大丈夫です」

 

黒羽根15「こっちも平気です」

 

茜すみれ「そうか・・・・・。まだ魔女が来るぞ。気を緩めるな」

 

 その時、巨大な魔力の爆発した魔法少女にしか感じられない気配を全員が感じ取った。

 ホテルフェントホープから発せられた巨大な魔力の爆発。

 それは梓みふゆがホテルフェントホープを破壊する為に自身の限界を超えた魔力を行使した事が要因だった。

 そのホテルフェントホープの背後の方向に里見メディカルセンターは位置していた為にこの場にいた6人も感じ取る事が出来た。

 

茜すみれ(フェントホープの方角!! 計画通りと言う事か)

 

黒羽根5「今の魔力・・・・・。みふゆさん?」

 

 黒羽根5は思わずみふゆの名前を口走っていた。

 

黒羽根14「何が起きているの?」

 

黒羽根15「今の、フェントホープの方角ですよね?」

 

黒羽根1「フェントホープに何かあったんじゃ!?」

 

黒羽根2「マギウスに何かあったんだとしたら・・・。ここにいる訳には!?」

 

茜すみれ「待て! マギウスはこの病院を守る様に我々に命じているぞ!」

 

黒羽根1「でも・・・」

 

黒羽根2「私達は灯花様とねむ様がいないと・・・」

 

 白羽根である茜すみれから見てもこの黒羽根1と2は止めてもホテルフェントホープに向かってしまいそうな危うさがあった。

 勝手な行動を取らせれば他の羽根達との連携が崩れる恐れもある。

 

茜すみれ(他のメンバーには計画の事は話していない・・・・・。安心させる為にはこの二人に行かせた方が良いかも知れない・・・・・)

 

茜すみれ「分かった。二人はホテルフェントホープの様子を見に行け。けど無理と判断したら直ぐに戻れ」

 

黒羽根1「行こう!はぐむん!」

 

黒羽根2「うん!」

 

黒羽根1と黒羽根2はホテルフェントホープの方向に跳躍して行った。

 

茜すみれ「残った我々は病院を守るぞ」

 

黒羽根達「はい!」

 

 そこへ魔力反応が出現する!

 

黒羽根14「これは!?使い魔!?」

 

 ただの使い魔ならば白羽根である茜すみれは驚かなかった。

 使い魔が結界を伴わずに大量に現れた事に驚いていた。

 

茜すみれ「ただの使い魔じゃないぞ!気を付けろ!」

 

茜すみれ(どういう事だ?使い魔が二種類いる・・・・・)

 

黒羽根5(もしかしてこれもわたしのせいですか・・・・・)

 

黒羽根15「こんな数、私達だけじゃ・・・・・」

 

茜すみれ(二人を行かせたのが仇になったか)

 

 無数の使い魔との戦いを初める5人の魔法少女。

 だが倒しても倒しても使い魔は現れ続ける。

 

黒羽根15(このままじゃ・・・・・。ごめん。環さん。また会う事は出来ないかも知れない)

 

 黒羽根15に迫る使い魔の牙。

 その時、

 

??1「粛清!!」

 

 使い魔の群れを割って二人の魔法少女が割り込んで来た。

 

??2「大丈夫ですか?」

 

黒羽根15「はい・・・。大丈夫です」

 

 驚く黒羽根15の目の前に現れたのは両手に剣を持つゴスロリ風の魔法少女と二刀流の片手斧を持つ魔法少女だった。

 

茜すみれ「君達は?」

 

??1=入名クシュ「ふぁ・・・。病院を襲う使い魔を逃す事は出来ないから」

 

??2=青葉ちか「はい。こんな状況を見て見ぬ振りは出来ません」

 

青葉ちか(と言ってもローブを被った魔法少女達が怪しすぎます・・・・・。けどこの病院を守ろうとしているなら協力しない訳には・・・・・)

 

茜すみれ「なら頼む協力してくれ。手が足りないんだ」

 

入名クシュ「わかった」

 

青葉ちか「分かりました」

 

茜すみれ「みんなも最悪ローブを脱げ!この状況なら固有魔法の使用も解禁する!」

 

黒羽根15「分かりました・・・。なら!」

 

 黒羽根15はローブを脱いで両手にメイスを持った黒江としての姿で戦闘を開始した。

 

黒羽根5「ではわたしも・・・・・」

 

 黒羽根5もローブを脱いでレイピアを片手に使い魔と戦っている。

 

茜すみれ「マギウスの為にも・・・・・。ここは守る!」

 

 

 

 




羽根の対応リスト
黒羽根1=宮尾時雨
黒羽根2=安積はぐむ
黒羽根5=七瀬ゆきか
黒羽根10=柚希ほとり
黒羽根13=遊狩ミユリ
黒羽根14=友紀ゆみ(牧野郁美の友人)
黒羽根15=黒江
黒羽根16=牧野郁美


白羽根3=天音月夜
白羽根4=天音月咲
白羽根5=観鳥令
白羽根6=神楽燦

白羽根7=茜すみれ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。