マギアレコード 偽書e/s memorys 作:ジャックノルテ
□12 過去の神浜市内 北養区 ホテルフェントホープ
クラックストーリー5・4章 ウチを信じとくれなはれ の直後・・・・・。
まだマギウスの翼が神浜市内で活動を行っていた時期・・・・・。
それは丁度、環いろはが二葉さなを救い出し、直後にウワサに取り付かれた黒江を救い出した前後の事だった。
今日もホテルフェントホープのロビーのソファーで黄羽根である彩月と一夜が素顔を晒して近況報告と言う名のお喋りをしていた。。
一夜「今日は何があったの?」
彩月「ああ。今日は北養区を歩き回っとったなあ」
その時、ホテルフェントホープのドアが開いて一人の白羽根に率いられた4人の黒羽根が入って来た。彼女達は全員、特別な腕章を付けて没個性の羽根でありながら自分達は特別だと周囲にアピールしていた。
周囲にいる他の羽根達は畏怖の目を向けている。
彩月「なんや。改革派か」
改革派は現在のマギウスの翼において新たな派閥と言えるグループだった。
マギウスの翼には魔女化と言う運命の解放と魔法少女至上主義を掲げる灯花、ねむ派。
少数だが確実に存在するアリナ派。
梓みふゆを慕ってマギウスの翼に入ったメンバーで構成されるみふゆ派。
そして組織に属する魔法少女の義務と権利を主張する改革派。
この中で改革派は比較的にも新しい派閥と言えた、
改革派が出来たのは七海やちよや和泉十七夜がウワサを消滅させた前後から結成されていた。
魔法少女の宿命から解放する為の切り札であるエンブリオ・イブ覚醒の為にも貴重なエネルギー元であるウワサの消滅はマギウスの翼において死活問題とも言えた。
しかし七海やちよや和泉十七夜と言ったベテラン魔法少女を相手に戦いを挑む度胸のある羽根は殆どいなかった。
そんな中で改革派は羽根の中で信頼関係の深いメンバーを揃えて優秀なチームを作りチームを作り始めた七海やちよや和泉十七夜を倒すべしと声高に主張したのだった。
しかしそれは羽根の素性を隠すと言う組織の動きに反しているとも言えた。
そうした動きに梓みふゆはこう言って反対していた。
みふゆ「マギウスに属していない魔法少女がウワサを消す事に関しては初めから予想が出来た事です。多少は目を瞑りましょう。むしろ下手に動いてマギウスの翼が露見する事の方がリスクも大きいと思います。やっちゃん。じゃなくて七海やちよと和泉十七夜は組織ぐるみと知れば本気で潰しに来るかも知れません。それに神浜市にいる他の魔法少女を取り込む危険性があります」
確かに一見すると筋は通っている様に聞こえるが七海やちよとの関係を知る一部の羽根からは詭弁としか聞こえなかったのもまた事実だった。
それ故に日ごとに改革派の声は高まっていた。
特に先日、電波少女のウワサが倒された事がある意味で大きな切っ掛けになっていた。
改革派A「マギウスの翼の目的の為にも邪魔な魔法少女は片づけるべきです!私のチームにはそれだけの力があります!」
リーダーである改革派A(白羽根)は声高に主張する。
そして公然と自分達の存在をアピールする為の腕章を付けて派閥のメンバー集めを行っていた。
その時、改革派のメンバーが彩月達の座るソファーに近付いて来た。
改革派A(白羽根)「越馬一夜さん。少しお話をよろしいですか?」
一夜「えっ・・・・・。えっと何のお話ですか?」
彩月「・・・」
改革派A「単刀直入に言わせて貰います。我々の派閥入りをしませんか?」
一夜「え?」
改革派A「あなたも我々改革派の事は知っているでしょう?マギウスの翼には今、改革が必要なのです!優秀な魔法の持ち主であるあなたも我々に協力」
彩月「ちょい待ち。一夜さんのスカウトはマズい意味があるで」
彩月は鋭い目で改革派のメンバーを一瞥する。
改革派A「何か問題でも?」
彩月「黄羽根はマギウスの親衛隊やで。一夜さんを派閥に参加させたら完全にマギウスへの裏切りみたいなもんやないか」
改革派A「裏切り?そんな風に捉えられるのは誤解ですよ」
彩月「そうやろか?」
言いながら彩月は出現させた固有武器である薙刀を改革派Aに向ける。
改革派達3人(黒羽根)「!!」
一夜「!?」
たちまち周囲にいた改革派の黒羽根も彩月に向かって3方から鎖鎌を向ける。
改革派E「・・・・・」
僅かに遅れて改革派Eも鎖鎌を向けるも彩月は動じずに薙刀を向けたままにしている。
彩月「なんや。映画みたいやな」
改革派A「皆。武器を降ろしなさい」
改革派B「しかし!こいつは」
彩月「ウチは親衛隊としての仕事をしただけやで」
改革派A「武器を降ろしなさい。我々が武器を降ろせばあなたも武器を降ろしますよね?」
改革派Aの言葉に従い改革派達は鎖鎌を収める。
彩月「スカウトを取り下げる事やな」
改革派A「取り下げましょう。ここでトラブルを起こすつもりはありませんから」
周囲の黒羽根や白羽根はざわついている。
彩月「ならええで」
答えながら彩月は薙刀を消滅させた。
改革派B、C、D「!!・・・・・・・」
改革派E「・・・・・・・」
改革派の黒羽根達は彩月への敵意を隠そうともしない。
だが両者が武器を収めた事で騒ぎを収まりつつあった。
改革派A「ですが・・・・・。私達はこれで引き下がるつもりはありませんよ。マギウスには改革が必要であり、それを主導するのは我々であるのですから」
彩月「随分と大きく出たな」
改革派A「ええ。七海やちよと和泉十七夜を倒して我々の実力を証明しようとしているんですから。その時は・・・・・。先程の話を考え直してくれませんか?」
会釈すると改革派達は立ち去って行った。
彩月「変な連中やな」
一夜「・・・・・・。彩月さん。あの人達・・・・・・」
彩月「なんや?」
一夜「少し怖い・・・・・・」
彩月「それ正しいと思うで」
彩月は頬杖を付きながら目の前にある缶コーヒーを飲み込んだ。
彩月「新作やけどあんまり美味くないな。コレ」
□13 過去 ホテルフェントホープ 同じ場所の隅にて
彩月と一夜の座っているソファーから少し離れた物陰に白羽根と黒羽根が先程の様子を見ていた。
白羽根5「どうですか?」
黒羽根M「前よりも改革派の動きが活発になっていますね・・・・・」
白羽根5「まさか一夜さんを勧誘するなんて・・・・・。黄羽根の引き抜きなんて観鳥さんでも渡りたくない橋ですね。どう見てもマギウスを刺激するじゃないですか」
黒羽根M「でも確かに彼女達には出来るかも知れません」
白羽根5「知っているんですか?」
黒羽根M「はい。前に神浜市でミラーズに関する取り決めが決まった事は知っていますね?」
白羽根5「話だけなら」
黒羽根M「ミラーズの奥に潜む鏡の魔女を討伐した魔法少女に中央区との交渉権が与えられる。そしてこの交渉権は西のトップである七海やちよと東のトップである和泉十七夜、中央区の纏め役でもある都ひなのが保証すると言う物でした。簡単に行えない条件だからこそ神浜市でのトラブルは避けられたんですが・・・・・・」
白羽根5「確かそれからしばらくして隣町から彼女達、改革派のチームがミラーズに遠征に来たんですよね?」
黒羽根M「はい。ワタシ達もまさか隣町の魔法少女チームがミラーズに遠征してくるのは完全に予想外でした。口止めをした訳じゃありませんから何処かでミラーズの事を知ったんでしょう。知らせを受けたワタシと十七夜さんが駆け付けると彼女達がミラーズから出て来た所でした」
白羽根5「・・・・・・・」
黒羽根M「幸いと言っても良いのか分かりませんが、彼女達もミラーズの攻略は短期的には不可能と結論付けていました。勿論ワタシと十七夜さんは隣町の魔法少女がミラーズへ入った事へ抗議しましたが、ミラーズを攻略した魔法少女が中央区との交渉権を得ると言う条件の中に神浜市の魔法少女のみと言う条件は無いと言い返されました」
白羽根5「そうでしたね。確か筒地綾女が来たのもその直前だったんですよね?」
黒羽根M「はい。結局彼女達も何度かの挑戦を経てミラーズの攻略は割に合わないと断念してくれて助かりました。それ以降、果てなしのミラーズを攻略しても神浜市の魔法少女でなければ中央区との交渉を認めないと明文化した事で他の魔法少女がちょっかいを出す事もなくなりました」
白羽根5「でも彼女達はマギウスの翼に参加して来た」
黒羽根M「厄介な相手です。初めて遭遇した時には後から来たやっちゃん。じゃなくて七海やちよや都さんと和泉さんとミラーズで彼女達に遭遇してミラーズ攻略を止める為に戦闘になりました」
白羽根5「確か魔法少女のコピーが乱入して有耶無耶になったと」
黒羽根M「はい。あのまま戦っていたら誰か一人は死んでいたと思います」
白羽根5「!? それ程の実力が?」
黒羽根M「はい。それだけじゃなく彼女達は初めからソウルジェムを狙って攻撃を仕掛けて来たんです」
白羽根5「それって・・・・・」
黒羽根M「今となっては彼女達があの時点で魔女化を知っていたのかどうかは分かりませんが対魔法少女戦・・・・・。いえ。魔法少女の殺害を前提にした魔法少女との戦闘は初めてでした。正直言って途中で有耶無耶になって助かったと思いました」
白羽根5「それでどうします?」
黒羽根M「今はまだ様子を見ましょう。メンバーを集める事自体には問題がありません。現にマギウスも黄羽根と言う親衛隊を作っていますし、神楽教官も専属の黒羽根を連れていますから」
白羽根5「そうですね。観鳥さんにも牧野チャンがいる訳だし」
黒羽根M「灯花とねむにはワタシの方から報告して置きます。あなたも注意してください」
□14 過去 神浜市内 ホテルフェントホープ近辺の森の中
彩月「さあて。やるか」
一人で森の中にある開けた場所にいる彩月は借り物のソウルジェムを使い疑似魔法少女へと変身すると同時に黄色いローブを羽織る。
握り締めていた先程飲んでいた缶コーヒーの空き缶を投げた!
同時に右手に鎖鎌を出現させると空き缶を弾く。
落下する空き缶を更に左手に出現させた鎖鎌で弾く。
サッカーボールを蹴り上げ続けるリフティングを真似て鎖鎌で弾き続けながら移動している。
疑似魔法少女となってから彩月が欠かさずに行っている集中力を維持する練習の一つだった。
彩月(誰や!?)
真っすぐこちらに向かって来る魔力反応を探知した彩月が思わず弾いていた缶を落としたが、気にせずに鎖鎌を構える。
改革派A「フフフ。目撃された通りですね。あなたは何時もここにいると」
改革派Aが他の4人の改革派を引き連れてその場に歩いて来た。
彩月「なんや。さっきのか。ウチに何か用か?」
改革派C「!!」
改革派Cが両手を彩月に向けた瞬間に黄色いローブの袖口から出ている鎖鎌が通していた魔力を失ってしまった。
魔力を失った鎖鎌は魔力を帯びて切れ味を増す事も鎖を伸ばす事も出来ない。
更に彩月の髪留めとなっている借り物のソウルジェムの輝きも鈍くなる。
彩月「なっ!?」
鎖鎌が武器としての機能を失った事に驚き動きを止めた彩月の隙を他の改革派達は見逃さない。
次に改革派Bの手が彩月の腕に触れた瞬間に彩月の身体は金縛りにあった様に動かなくなった。
彩月(動かん!?)
身体は動かないが目を辛うじて動かして周囲を見渡す事は出来た。
離れた場所で腕を組んでいる改革派Aの脇で改革派Dが固有武器らしい小さな杖を上に向けている。
改革派D「これでこの場所には誰も来ません」
改革派A「これで良い。やれ」
改革派B「じゃあ遠慮なく!」
改革派Bは握り締めた拳で彩月の腹を殴った。
彩月「ッ!!」
改革派C「前々から目障りだったんだよ!願いも無い癖に私達より上の立場に胡坐かいてさ!」
倒れた彩月の腕や足を蹴り飛ばす改革派C。
改革派E「・・・・・・」
目を伏せて改革派Aの背後に佇む改革派E。
改革派A「どうした?気にする事はない。これは教育なのだから」
改革派B「どうだ!少しは叫べよ!」
改革派C「それとも金縛りで叫べないのか!?」
彩月「・・・・・・・・」
顔を狙わない様にして彩月の全身を蹴りまくる両者。
彩月の全身に打撲の痕が目立つ様になり遂に彩月は動かなくなった。
改革派B「もう動けない?張り合いが無い」
改革派C「だったらこれを使う?」
そう言って改革派Cが鎖鎌を取り出す。
改革派E「!?」
改革派A「・・・・・・」
驚く改革派Eに対して改革派Aは動じる事無く見ている。
改革派C「さあどうした?何時もみたいに減らず口を叩いたらどうだ?」
改革派Cは彩月の首を掴んで首筋に鎖鎌を当てる。
彩月「・・・や・・・・・め」
改革派B「何を言ってる?聞こえないなあ?」
改革派C「このまま切り裂いてやろうか?」
彩月「や・・・め・・い」
改革派B「それが人に物を頼む態度か?」
改革派C「命が奪われそうなのに下手に出る事も出来ないのか?」
彩月「・・・・・。や・・めて・・・・・。やめて下さい」
改革派A「!」
その声を聞いて改革派Aは笑みを浮かべる。
改革派Dはそれにすら興味を示さずに周囲を見張り改革派Eは目を伏せている。
改革派B「もう一度言え。今度はもっと大きな声で。全員に聞こえる様に」
彩月「これ以上はっやめてくれ!?ウチの負けや!これ以上は傷付けんでくれ!?もう痛いのは嫌や!!助かるなら何だってしたる!!」
顔面に涙と鼻水を溢れさせながら彩月はなりふり構わずに命乞いをしていた。
改革派A「もう良いでしょう。放してあげなさい」
改革派C「へっ。口の割には大した事が無かったな」
首を話されて地面に倒れ込んだ彩月は咳き込みながら土下座の姿勢を取っていた。
彩月「許して下さい!許して下さい!許して下さい!許して下さい!許して下さい!許して下さい!許して下さい!許して下さい!許して下さい!許して下さい!許して下さい!許して下さい!」
必死の懇願の姿勢を泣きながら示す彩月の様子を見て周囲の改革派達は自分達が勝利を感じ取っていた。
改革派B「言っておくけどこっちはもうお前の自宅は把握してるんだ。それに魔法少女を殺した経験なんて何度もある」
彩月「ひぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!?」
身体を震わせて怯えた彩月はその場から動けない。
改革派A「だから魔力を持っていようと普通の人を殺すなんて簡単なんですよ。私達には」
彩月「いっ命だけは!?命だけは!?ウチだけでも助かるのなら!!」
改革派A「じゃあ私達の言う事を聞いて貰えますね?」
彩月「聞きます!聞きます!何でも聞きます!」
改革派A「何でも聞くならマギウスを裏切り私達の下僕・・・・・。まあ外面の良い言い方をするのなら最下位の部下になれますよね?」
彩月「なります!ならせて下さい!」
改革派A「親衛隊ならマギウスのスケジュールを把握しているでしょう?」
彩月「ある程度は・・・・・・・」
改革派A「誰のスケジュールを知っていますか?」
彩月「まず断っておくけどアリナ様は全く分からん。いや。分かりません」
改革派A「まあそうでしょうね。里見灯花は?」
彩月「灯花様はここから数日はみふゆ様に付きっ切りで勉強と打ち合わせをすると言ってました」
改革派A(梓みふゆが付きっ切りでは確実性が低い・・・・・)
改革派A「では柊ねむは?」
彩月「ねむ様はいつも決まった曜日にホテルフェントホープに来てらっしゃいます。ナナツメさんと一緒に」
改革派A(ナナツメ・・・・・。七部セナ。以前に魔法少女同士の抗争で同じチームに雇われた事がある。ヤツは手強い・・・・・・)
以前にも行われた魔法少女同士の戦いを思い出す改革派A。
その街で行われた戦いにおいて人数の不利を覆す為に改革派A達とナナツメは雇われた。
言葉を交わす事は無かったがナナツメの容赦の無さは、戦いを通して良く知る切っ掛けになっていた。
改革派A「そのナナツメがねむ様から離れる瞬間は無いのか?」
彩月「ねむ様を自宅まで送った後です」
改革派A「では日中の授業中は?」
彩月「近くの建物に潜んでいるらしいです。ウチも詳しい場所は知りません」
改革派A「ふむ・・・・・」
彩月「けど・・・・・。確かひと月に一度だけねむ様とナナツメさんが別行動をする時があります」
改革派A「!! それは何時です?」
彩月「来週です」
改革派B「リーダー!」
改革派C「チャンスでは?」
改革派D「待って。何故ねむ様は、その時ナナツメを離れさせる?」
それまで黙ってた改革派Dが口を挟む。
改革派D「この状況から逃れる為に口から出まかせを言っている可能性もある」
彩月「嘘や無いです。たっ確か家族関連の事だと」
改革派A(確かに納得しうる事だ。幾ら優れた護衛でも家族やプライベートの事まで付け回されてはたまらない)
改革派A「確かにいい情報だが本当だと言う確証が欲しいな」
彩月「確証?それがあればウチを助けてくれるんですか?」
改革派Aの言葉に彩月はあからさまに表情を輝かせた。
改革派A「ああ。助けてやるとも。マギウスを裏切る事になるが構わないんだろう?」
彩月「自分の命が助かるのなら幾らでも裏切ります!」
改革派A「そうか。ならまず確証を示せるのかな?」
彩月「示せます!ねむ様が秘密にしている散歩コースを知っています」
改革派A「何!?」
彩月「ただしその散歩コースはナナツメさんも同行しますが、灯花様は関心がありません」
改革派A「確かか?」
彩月「そうです!そうです!黄羽根とねむ様しか知りません。それにそのルートは他の羽根が入ったり出来ない様に隠されていますが見る事が出来る場所があります!それに確か来週にねむ様プライベートで留守にする時にナナツメさんの予定が空いているなら灯花様が仕事を依頼するとも言っていました!」
改革派A(筋は通っている。だがまだ確証が足りないな。コイツが裏切らないと言う)
改革派A「良いだろう。もし言う通りに事が運ぶのならマギウスを下した後にお前の命は保障してやろう」
彩月「ありがたや!ありがたや!ありがたや!」
改革派B「調子に乗るなよ!」
改革派Bが彩月の胸倉を掴んで鎖鎌を向ける。
彩月「ひぃいいいい!?ウチの命だけはお助けを!?」
改革派B(何だコイツ?威勢がいいのは口だけか?)
改革派C「コイツのスマホ取り上げた方が安全じゃないですか?このままじゃ密告されるかも」
改革派D「それは止めた方が良いかも」
改革派C「何故だ?」
改革派D「仮にも親衛隊。もしマギウスとの連絡が滞れば怪しまれて親衛隊で無くなる恐れもある」
彩月「それにマギウスとみふゆさんや一部の幹部は灯花様が直々にウイルスチェックをしております!」
改革派A「・・・・・。スマホはそのままで良い。しかし保険は掛けようか」
改革派Aが彩月に近付き彩月の腕に握った瞬間に改革派Aの魔力が彩月の右腕を侵食する。
彩月「うぁああああああああああああああ!?痛い!?痛い!?痛い!?」
痛みにのたうち回る彩月を見て改革派Aは満足そうに語る。
改革派A「私の固有魔法でお前に時限式の魔法を取り付けた。私が裏切ったと見なせばいつでもこうだ。そのまま殺す事も出来る」
彩月「ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい。お願いします!死にとうない!死にとうない!!死にとうない!!!」
顔を歪ませ命乞いをする彩月の姿に改革派Eを覗くメンバーは嗜虐心を満足させていた。
改革派A(いつもと同じだな。ここまで痛め付けてプライドを折った人間は歯向かう気力すら無くす)
改革派A「なら私に忠誠を尽くす事。行くわ」
その場から去って行く改革派達。
改革派E「・・・・・・・・」
何かを言いたげにしていた改革派Eは何も言わずにその場から去って行った。
彩月「嫌や!嫌や!ウチが死ぬなんて嫌やあああああああああああああああああ」
腕を押さえてその場に蹲る彩月のこだまする悲鳴。
自らの命だけを惜しむ人間としての素顔を見せつけながら彩月は気が済むまで叫び続ける。
しばらく別作品をアップしていましたがこれからはまた月一で偽書e/s memorysをアップしたいと思います。