マギアレコード 偽書e/s memorys   作:ジャックノルテ

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第6話 お前の様な中途半端な存在と一緒にするな!

□19 過去の神浜市の隣町 某所 夕方

 

 

 常安寺のある神浜市の隣町。

 その一角にある閉鎖された団地。その一室に改革派のメンバー5人が集まっていた。

 改革派Aは誰かと電話で話している。

 

改革派A電話「以上が我々の報告です」

 

電話の声「送られた報告書通りにマギウスの翼への潜入は失敗したと言う事ですね」

 

改革派A電話「ですが問題はありません。まだ内部のメンバーに協力者がいます。それに復帰する手段はあります」

 

電話の声「どう言った手段を使うのですか?」

 

改革派A電話「我々がマギウスの翼に戻る為には大きな手柄が必要でしょう。マギウスのお三方が納得して梓みふゆが文句を言えない手柄が」

 

電話の声「・・・・・・」

 

改革派A電話「和泉十七夜。七海やちよ。都ひなの。今の神浜市にいるマギウスに与しないベテラン3人を倒せばマギウスのお三方は文句ないでしょう」

 

電話の声「それは殺害も視野に入れていると言う事ですね?」

 

改革派A電話「勿論です。我々の目的の為。いえ。政治に必要なら構わないでしょう?」

 

電話の声「分かりました。では」

 

 電話を切ると他のメンバーに向き直る改革派A。

 

改革派A「方針は決まった。我々は来週にでも和泉十七夜の討伐に向かう。次いで都ひなの、七海やちよの討伐を行う」

 

改革派B「もう我慢しなく良いんですよね?」

 

改革派A「そうだ。もう梓みふゆの生温いやり方に付き合う必要は無い」

 

改革派C「それでどうしてまず和泉十七夜なの?」

 

改革派D「和泉十七夜は心を読める。最初に倒すのは賛成する」

 

改革派B「それにここからは大東区が近いからな」

 

改革派A「まず協力者にマギウスの翼を通して和泉十七夜の同行を探らせよう。来週までに討伐する。それまでは各自、身体を休めて備えて置け」

 

改革派B「分かった」

 

改革派C「久々に休めるなー」

 

改革派D(暫く引きこもるか・・・・・)

 

改革派E「・・・・・・・・」

 

改革派A「では解散だ。次は来週の同じ時間に」

 

 頷いて了承した改革派のメンバーが出て行った後に改革派Aは部屋に一人残っていた。

 

改革派A「焦り過ぎたのか・・・・・・。いや。どの道梓みふゆのやり方では和泉十七夜と七海やちよが合流する危険性がある。だからこそマギウスを押さえる事に目を奪われ過ぎたか・・・・・・」

 

改革派A「それに黄羽根の菖蒲彩月。アイツが屈したと思ったのが間違いだったか・・・・・」

 

 改革派Aの脳裏に自らに屈して泣きわめき命乞いをする菖蒲彩月の姿が浮かぶ。

 今でもその顔を思い出すだけで優越感に浸れるがそれも演技だと思うと冷や汗が出た気がした。

 

改革派A「あれが演技?だとしたらアイツは・・・・・。生まれ持っての詐欺師か」

 

 菖蒲彩月に対する感想を呟きながら改革派Aもその部屋を出て行った。

 

 

 

 それから少し経って夜の路地裏を歩く私服姿の改革派C。

 人の余り通らない路地裏を通るのは魔法少女としてのパトロール上の習慣でもあった。

 それ故に改革派Cは前に感じた事のある魔力を前方から感じ取った!

 

改革派C(この魔力!?)

 

 驚き変身した改革派Cはマギウスローブを身に纏う。

 ここ数ヵ月はマギウスの翼にいた時の習慣で魔法少女に変身すると同時にマギウスローブを羽織るのが習慣となっていたが、このマギウスローブは改革派Aの侵食する魔力によって上書き強化されて性能は普通のローブ以上だった。

 ローブ自体の防御力も高く鎖鎌の切れ味も鋭さを増していた。

 臨戦態勢を取る改革派Cだったが前方にある魔力は微動だにしない。

 

改革派C(何故動かない?向こうもワタシに気付いている筈・・・・・・)

 

 改革派Cは焦りを感じながらも臨戦態勢は崩さない。

 

改革派C(焦らしてこちらのミスを誘発するつもりか?)

 

 前方に注意を払っていた改革派Cは直後に背後から生じた足音に気付くのが遅れた。

 

改革派C(背後!?)

 

 慌てて振り返るとそこには黒いローブを羽織り鎖鎌で切り付ける相手の姿が見えた

 一瞬フードがなびき菖蒲彩月の顔が見える。

 だが前方からの魔力反応は消えていない。

 

改革派C「何!?」

 

彩月「!!」

 

 驚きながらも咄嗟に彩月の鎖鎌を自身の鎖鎌で受け止めた改革派C。

 

改革派C「何のつもりだ?」

 

彩月「・・・・」

 

改革派C「何のつもりだ!!」

 

改革派C(前からの魔力反応は消えて無いけどコイツと同じ。囮か?)

 

 言いながら改革派Cは固有魔法を使用した。

 彩月は範囲内にいるので確実に効果は期待できる。

 彩月の着ている黒羽根のローブから魔力が失われてしまう。

 

改革派C(これでこいつの固有魔法と武器は使用できない。つまりは体外に魔力を出せない!)

 

改革派C「勝負あったな」

 

彩月「・・・」

 

 思わず呟き僅かに彩月から武器を反らした瞬間に彩月はそのまま突っ込んで鎖鎌で切り付けて来た!腕を切られて思わず鎖鎌から手を放してしまう改革派C。

 

改革派C「こいつ!?」

 

 再度固有魔法を改めて彩月に使用する改革派C。

 だが彩月の攻撃は止まらない。

 

改革派C「何故!?」

 

彩月「アホか。ローブに付けられた鎖鎌は固有武器や無い!」

 

改革派C「!!」

 

彩月「魔力は抜けても実体は損なわれない!だから無駄やで」

 

 つまり彩月は最初から魔力を用いずに腕力だけで鎖鎌を振るっていたのだ。

 

改革派C(しまった。確かにこいつの言う通りだ)

 

 自身のミスに気が付いた改革派Cだったが、それでもまだ自分が有利だと感じていた。

 

改革派C「だが!こっちは魔力を使える!」

 

 ローブに魔力を通して防御力を向上させる改革派C。

 

改革派C(魔力が無ければこのローブは破れない!)

 

 それは既に改革派内の実験で判明した事だった。

 強化されたローブの防御力は魔力無しの攻撃では破れない。

 

彩月「ならこうするまでや」

 

 そう言いながら彩月は鎖鎌を振り上げて近づいて来る。

 

改革派C(こいつバカか?魔力が無ければ)

 

 近づきながら彩月は鎖鎌を握る右手に何かを握った左手を添える様にして何かを押し込んでいた。

 

彩月「これでどうや!」

 

改革派C「バカが!!切れるわけ」

 

 彩月の鎖鎌が改革派Cのローブに触れる直前に切っ先に魔力が流れ込み改革派Cのローブを切り裂き改革派Cの身体をも縦一文字に刻んでいた。

 

改革派C「!?」

 

 切られた驚きに痛覚遮断をする間も無く激痛が全身に走る改革派C。

 

彩月「油断するからやろ」

 

 更に改革派Cの両足を切り裂く彩月。

 声を上げる事も無く激痛に耐えかねた改革派Cは変身を解除してその場に倒れ伏した。

 

改革派C「・・・・・・」

 

 主要な臓器が切られて余りの痛みに悲鳴すら上げられない改革派Cの瞳にはそれでも何故?と言う疑問が浮かんでいる事に彩月も気が付いてた。

 

彩月「切られた事と魔力反応に納得がいっとらんようやな。答え合わせをしたるで」

 

 そう言いながら彩月は改革派Cの身体の中に手を入れて何かを探す。

 

彩月「あれを見い」

 

 彩月が見つめる方向には乗り捨てられた自転車がある。

 その籠の中には彩月の使っている借り物のソウルジェムが置かれている。

 

彩月「魔力反応の正体はあれや。それと」

 

 改革派Cの身体から何かを手に入れた彩月は立ち上がりながらローブの鎖鎌を見せる。

 

彩月「確かにこの武器は固有魔法やない。けどこれを使えば魔力を後付けする事は可能や」

 

 そう言って彩月は魔力を溜め込める宝石を見せつけた。

 

改革派C「!!」

 

彩月「黄羽根特権で一夜さんに改良してもろたからな。宝石の魔力を鎖鎌に流し込めるようにな」

 

 自慢げに話しながら彩月は少しだけ改革派Cと距離を取り乗り捨てられた自転車から借り物のソウル柄ジェムを回収する。

 同時に苦し気ながら改革派Cは立ち上がる。

 

彩月「なんや。もう治ったんか?」

 

改革派C「私は魔法少女だ。お前の様な中途半端な存在と一緒にするな!」

 

彩月「けど鈍いなあ。これを盗られたのに気付かんのか?」

 

 彩月の両手には改革派Cのソウルジェムとスマートフォンが握られていた!

 

改革派C「っ!?」

 

 思わず自身の手を見つめながら改革派Cは初めて自身のソウルジェムを奪われた事に気が付いた。

 

改革派C「お前!それを返せ!」

 

 彩月に向かって飛び掛かろうとする改革派Cだが傷が思う様に再生せずに動きは鈍く素早く後ずさる彩月に追い付けない。

 

改革派C(何故だ!?傷が思う様に回復しない!?ソウルジェムとのリンクは切れていないのに!?)

 

 ふら付く足元で彩月を追い続ける改革派C。

 彩月は道路の上を走る陸橋の上で足を止める。

 陸橋の下ではまばらだが車が行き来している。

 

彩月「しつこいなあ。そんなにこれが返して欲しいんか?」

 

 言いながら彩月は握り締めた右手を見せ付ける。

 彩月の右手からは改革派Cの魔力が感じ取れる。

 

改革派C(あの手の中にソウルジェムが!!)

 

改革派C「返せ!!」

 

 一気に走り出した改革派C。

 

彩月「なら返すで。ほら」

 

 そう言いながら彩月は陸橋の下に向けて右手で握り締めた物を投げた。

 魔力の反応から改革派Cはそれが自身のソウルジェムだと認識するのに時間は掛からなかった。

 

改革派C(私のソウルジェム!)

 

 彩月の事など構わずに陸橋から飛び出す改革派C。

 

改革派C(馬鹿が!ソウルジェムさえ取り戻せば)

 

 夢中になって彩月の投げた物を握り締めるがその顔は直ぐに驚愕に歪む。

 

改革派C「なっ。これ」

 

 改革派Cが握り締めたのは自身のソウルジェムではなく自身の魔力を溜められた宝石だった。

 思わず上を仰ぎ見ると笑みを浮かべた彩月が改革派Cのソウルジェムを握り締めているのが見えた。と同時に改革派Cは陸橋の下にある道に全身を叩き付けられた。

 

改革派C(アイツ!?)

 

 傷に耐えて起き上がろうとした時にクラクションが鳴り響く。

 

改革派C(!?)

 

 そしてライトを灯した車がブレーキを踏んでも間に合わずに改革派Cを跳ね飛ばすのは同時の事だった。

 跳ね飛ばされた改革派Cの身体は100メートルを超えて吹き飛ばされて改革派Cは意識を完全に失っていた。

 車は急ブレーキで停止して周囲では悲鳴が聞こえ始めた。

 

彩月(やはりな。魔法少女は魔力で物を判断しがち。だからこんな罠に簡単に引っかかる)

 

 そう思いながら彩月は小さなケースを取り出して改革派Cのソウルジェムを収めた。

 

彩月(ふーん。流石やな一夜さんの作ったグリーフシード運搬用のケース。グリーフシードの魔力を隠せるのならソウルジェムを入れても同じ効果が出来とるな)

 

 彩月の使ったケースは越馬一夜がグリーフシード運搬時にトラブルを防ぐ為に作った特製のケースだった。

 ケースは内部に入れたグリーフシードの魔力を外部に遮断する役割を持っている。

 だからこそグリーフシードを移送する際に羽根が妙な気を引き起こさない抑止力になっているとも言えた。

 

彩月「おおっと。あれは回収せんと」

 

彩月(今はまだ死体を見つかる訳にはいかんからな)

 

 黒いローブを被ったままで駆けて行く彩月は改革派Cの身体の元に辿り着くと手を翳す。

 その瞬間に彩月の手から緑色のキューブが出現すると改革派Cの身体を包み込んでキューブの内部に収めて直ぐにその場を跳躍して離れた。

 

彩月(これで少しは時間が稼げるやろ)

 

 背後では改革派Cを撥ねたドライバーは急ブレーキのショックで気を失い他の車のドライバーに救助されているのが見えた。

 誰も彩月と改革派Cの事など気にも止めていなかった。

 この追突事故は報道されたが死体が見つからない為に警察の捜査が難航している事が報道された。

 改革派C撃破。残る改革派は後4人。

 

 

 




 改革派Cのソウルジェムのシーンは完全にまどか☆マギカと同じシーンですね。
 自身の文才が無さを自覚させる内容だと思う。
 それでもこれしかシーンが思いつかなかったですね。

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