マギアレコード 偽書e/s memorys   作:ジャックノルテ

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第7話 よう。リベンジに来たで

□20 過去の神浜市の隣町某団地 早朝

 

 

改革派B「行ってきます」

 

 その日、制服姿の改革派Bは学校へ行く為に家を出た。

 いつもと同じ様に部屋から団地の階段を降りて道路へと向かおうとする。

 

改革派B「!?」

 

 驚き足を止めた改革派Bの目の前には制服姿の菖蒲彩月の姿があった。

 

彩月「よう。リベンジに来たで」

 

改革派B「何故」

 

彩月「ここが分かったか?簡単やで。ベラベラ喋るヤツがおったんや」

 

改革派B(誰が喋った?いや。そんな事よりも)

 

改革派B「リベンジってどう言う事?」

 

彩月「こういう事や!」

 

 言いながらいきなり殴りかかる彩月!

 改革派Bは慌てて避ける。

 咄嗟に変身しようとする。

 

改革派B「!!」

 

彩月「おっと。変身するなら・・・・・。ここじゃマズいやろ」

 

 ワザとらしく周りを見渡す彩月。

 確かにこの場は団地に囲まれており周辺には歩いている人もいる。

 

彩月「場所を変えるで。おあつらえ向きな場所が近くにあるやろ」

 

 彩月は顎を振って一つの方向を指し示す。

 

改革派B「知っているの?」

 

彩月「ああ。あの場所は人がいないやろ」

 

改革派B「・・・・・。良いわ」

 

 彩月の先導する形で改革派Bは素直に付いて行く。

 後を歩く改革派Bは彩月が何処に向かっているのか察した。

 

改革派B「アンタ・・・・・。この方向に何があるのか知ってるのか?」

 

彩月「ああ。下見した時に気付いたで。この先にある閉鎖された団地の事わな」

 

 その言葉通りにこの先には閉鎖された団地群があった。

 大規模な火事によって一帯は高いフェンスで閉鎖されて中には入れない様になっている。

 その中の一室を改革派のメンバーは拠点にしていた。

 幸いにも取り壊し予定の為に警報機は設置されていなかった。

 魔法少女の運動能力ならば関係が無かったが。

 彩月と改革派Bは魔力で強化された跳躍でフェンスに囲まれ閉鎖された内部に入り込むと同時に互いに変身した。

 彩月も改革派Bも互いに黒羽根姿である。

 同じ黒羽根のローブでも改革派Bのローブは改革派Aの魔力で強化されていたが。

 

彩月「ここなら誰にも見られないやろ」

 

 ローブのフードを脱いで髪留めとした借り物のソウルジェムを見せながら彩月は語る。

 

改革派B(確かにこちらにも都合は良い)

 

 彩月の言葉通りにフェンスは高く設置されて外から内部の様子は見る事は出来ない。

 

改革派B「それで本気で戦う気?」

 

彩月「当り前やろ」

 

改革派B「アンタみたいな半端者が勝てると?」

 

彩月「勝てると踏んでるから来たんやで。それに」

 

改革派B「?」

 

彩月「少なくともお仲間はアンタに死んで欲しいと思ってるんやろ?だからウチに情報を漏らしたヤツがおる」

 

改革派B「!?」

 

改革派B(どういう事だ?だがコイツがアタシの居場所を知っていた事を考えれば誰かが裏切ったのか?いや。そもそもマギウスが暗殺を目論んだか?)

 

彩月「どうした?動揺しとるんか?」

 

改革派B「どうでもいい。お前を拷問すれば分かる事だろ?」

 

 言うと同時に彩月に向かって駆け出す改革派B!

 それを予期していた彩月は難なく投げ付けられた鎖鎌を自身の鎖鎌で弾き落とす!

 

改革派B「チッ」

 

彩月「それだけか!?」

 

 叫び追撃をする彩月は両手に握る鎖鎌で切り付けるも改革派Bはそれを難なく対応して見せる。

 

彩月(やはり直ぐにケリは付かんか。なら!)

 

 彩月の振るった鎖鎌が改革派Bに向かって飛ぶも、それが分かっていた改革派Bは鎖鎌の刃を絡めると引っ掛けて力任せに彩月を引き寄せる!

 

彩月「!?」

 

改革派B「これで!」

 

 引き寄せた彩月は一瞬だが宙を舞いその軌道上に改革派Bは鎖鎌の刃を向ける。

 このままでは彩月は鎖鎌の刃に自ら突き刺さってしまう。

 

彩月「!!」

 

 それを察知した彩月は瞬時に変身を解くと鎖鎌は消滅させて地面に手を当て飛ばされて落ちる方向を変えてしまった。

 

改革派B「チッ」

 

 再変身して髪留めとしてソウルジェムを取り付けた彩月と改革派Bは団地の角で再び睨み合う構図となる。

 

彩月(埒がアカンなあ・・・・・・)

 

 彩月は咄嗟に団地の角に走り出した。

 改革派Bからは彩月の姿が見えなくなる。

 

改革派B(逃げた?いや。違うな。何を企んでいる?)

 

 改革派Bは不意打ちを警戒して直後には追わずに少し間を置き大回りに近付いた。

 そこでは彩月が鎖鎌を構えてこちらを待ち構えていた。

 

彩月「何をしてるんや?ウチが怖いんか?」

 

改革派B(コイツ・・・・・。勝てると思っているのか?)

 

 その時、改革派Bの目に彩月の背後にある団地の四階ベランダに黒羽根の姿が見えた。

 魔力を押さえているのか魔力反応は感じられないが、ローブのシルエットは鎖鎌を構える改革派Bの見知った改革派Cなのは明白だった。

 

改革派B(あれは・・・・・。そうか。私と挟み撃ちにする為に隠れているのか。ならここは・・・・・・)

 

改革派B「怖い?怖いのはお前の方だろ?怖がっている相手を倒すのは簡単だからな」

 

 あえて挑発しながら改革派Bは彩月に近付く。

 

改革派B(あの様子なら私を支援する為に敢えて隠れていると言う所だろう。なら私はアイツを引き付ける!それに私には固有魔法もある!)

 

改革派B「どうした?そうやって待つ事しか出来ないのか?」

 

彩月「どうやろな?」

 

改革派B「まあ良い。こちらから行ってやる!」

 

 構える彩月に向かって駆け出す改革派B!

 彩月から視線を逸らさずに改革派Cの動きを確認する改革派B。

 

改革派B(まだ動かないか。なら!)

 

 改革派Bは彩月と切り結ぼうとした。対応した彩月は鍔迫り合いになると判断して足腰に力を溜める姿勢を取ろうとした。

 

改革派B(受けの姿勢か!?なら!!)

 

 改革派Bは切り付ける姿勢を見せながらも直前で彩月の眼前でジャンプする!

 驚愕の表情を見せた彩月を見て改革派Bの手が彩月の髪留めであるソウルジェムに触れようとする。

 

改革派B(例え疑似魔法少女だとしてもソウルジェムを直接触れれば金縛りに出来なくても魔力は消える!)

 

 改革派Bの指先が彩月の髪留めとなっていたソウルジェムに触れ固有魔法を使用する!

 彩月の借り物のソウルジェムの魔力の動きが硬直した!

 同時に彩月も動きを止める!

 

改革派B(獲った!これで!)

 

 仲間である改革派Cが待機していると言う余裕から彩月の脇に降り立つ改革派B。

 

改革派B「どうだ!これでお前は」

 

 改革派Bが衝撃を感じて自分の胸部を見るとそこに彩月の薙刀が刺さっていた。

 

改革派B「!?」

 

彩月「余裕こいてる場合か?」

 

 そのまま彩月は力任せに薙刀を改革派Bごと団地の壁に突き刺した。

 

改革派Bテレパシー(馬鹿な!?お前のソウルジェムの機能を停止させた筈!?それに・・・・・。どうして動ける!?金縛りにあった筈だ!?)

 

 思わず喋れずにテレパシーを送る改革派B。

 

彩月「ああ。簡単やで。だってこれソウルジェムやないで」

 

 そう言って彩月は髪留めになっているソウルジェムを外した。

 

彩月「これはソウルジェムと同じ形をした魔力を溜める宝石や。魔力は入っとるけどソウルジェムやないからアンタの固有魔法は通じんで。それに・・・・・。やるなら前みたいにウチの身体に直接魔力を流すべきやったな」

 

 そう言いながら彩月は右手に指輪のままでいるソウルジェムを見せつける。

 

改革派B「ッ!?」

 

 自身の選択ミスに気付きながらも改革派Bだったが視線に写る改革派Cの姿に気付く。

 

改革派Bテレパシー(おい!何をしているんだ!?今ならコイツを!?)

 

 改革派Bのテレパシーに改革派Cは答えない。

 その改革派Bの視線に彩月は気が付いた。

 

彩月「ああ。お仲間に気付いたんか。思うたより遅かったな」

 

改革派B(まさかこいつが裏切り者!?)

 

彩月「ああ。別に裏切られた訳やないで」

 

 そう言って彩月が鎖鎌を改革派Cに向かって投げ付けて引っ掛けると改革派Cは無抵抗に落下した。落ちても微動しない。

 

改革派B(えっ?)

 

 思わず抱いた疑問に思考が空白となるも改革派Bは本能的にその答えを察していた。

 

彩月「だってこれ死体やで」

 

改革派B「まさか」

 

彩月「ウチが倒したんや。次はアンタや」

 

 そう言って彩月は改革派Bに突き刺さった薙刀に魔力を通す。

 

改革派B「ぁあああああああ!?」

 

 体内に通る異質な魔力に自分自身の魔力が反発して起こる痛みに改革派Bの身体は痙攣する。

 

彩月「そこか」

 

 彩月は痙攣し続ける改革派Bに近付き当たりを付けた場所に手を入れるとそこから改革派Bのソウルジェムとついでにスマホを奪い取った。

 

改革派B(なっ)

 

彩月「貰うで」

 

 そう言って彩月は改革派Bのソウルジェムを奪うと一気に走り跳躍してその場から離れて団地の屋根を飛び移り続け100メートル以上離れたと確信すると改革派Bのソウルジェムを魔力遮断するケースに収めた。

 

彩月「さて・・・・・。どうなるんやろな」

 

 笑みを浮かべた彩月が元のフェンスで閉鎖された団地に戻ると改革派Bは団地の壁に突き刺さった死体に変化していた。

 

彩月(よし。これでは次は・・・・・・)

 

 死体に向かって彩月が手を翳すと緑色のキューブが出現して改革派Bを取り込んだ。

 作業を終えた彩月はその場から跳躍で立ち去った。

 

 

 

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