マギアレコード 偽書e/s memorys 作:ジャックノルテ
□ 神浜市内 ホテルフェントホープ 一夜の自室 日曜日 午後
一夜「アタシ・・・。戸籍が無いんで・・・」
観鳥さん、郁美「!?」
驚いて言葉も出ない観鳥さんと郁美に対して一夜は言葉を続けた。
一夜「昔、母親に聞かされたのは、母親が何処かの村から逃げて来たと言う事だけです。事情は話してくれなかったんですけど、家のお金を持って着の身着のまま村から逃げ出したそうです。それで色々な・・・。生きて行く為に人には余り言えないような仕事をしている内にパソコンを使ってお金を稼ぐ手段を得たみたいで・・・。アタシが物心つく頃にはパソコンを手放さない生活をしていました。でも頻繁に引越しをしていて、今だから考えると何かから逃げていたのかも知れません・・・」
観鳥さん「凄い強烈な話だね・・・。まるでドラマだよ・・・」
郁美「でも本当の事なんだよね?」
一夜「はい。だから母親は、自分も含めてアタシも無戸籍の状態のままで生活を続けていたんです。母親以外の家族は知らないし友達もいませんでした。勉強は母親が暇な時に教えてくれたり、学習塾に通わせてくれる時もありました。無戸籍である事に疑問は感じたんですけど、不自由は無かったからずっと同じ生活をしていた時にキュウべえが家に来たんです」
□ 回想 二年前 某市町村 一夜のアパート 過去
その日、アタシの母親は仕事で出かけていた。
アタシが13歳位になってから泊りの仕事も増えた様だった。
ベランダから外を見ていたアタシに突然、現れたキュウべえが急に声を掛けて来た。
キュウべえ「越馬一夜。君には素質がある。だから魔法少女になれば、どんな願いも叶えてあげるよ」
一夜「願い・・・。でもそんな事・・・」
キュウべえ「例えば君と母親は戸籍が無いよね?君が願えば直ぐに戸籍を作る事も出来るよ?」
一夜「えっ?でも・・・」
キュウべえ「どうして躊躇うんだい?何か躊躇う理由があるのかい?」
一夜「うん。だってアタシ、お母さんがどうしてそうしているのか知らないから・・・。もしかしたらそうしなきゃいけない理由があるんだとしたら勝手に戸籍を作るなんて出来ないよ・・・」
キュウべえ「そうか。じゃあ君が改めて叶えたい願いが出来たら僕に声を掛けてよ」
キュウべえはそう言ってアタシの前から去って行った。
夢かも知れない出来事だったがアタシはずっと覚えていた。
□ 回想 神浜市内 数か月前 前と違う場所にある一夜のアパート
それから2年ぐらい後・・・。アタシが大体15歳になった時・・・。
住んでいるアパートの呼び鈴がなって玄関に出たアタシの前にアパートの大家さんが険しい表情で立っていた。
大家「そう言う訳だから家賃が今週中に払われないなら出て行って貰うから、お母さんにそう伝えておきなさい」
一夜「分かりました・・・」
アパートの大家が帰ってからアタシは不安を感じていた。
今まで急な引っ越しをしたとしても母親が家賃に関するトラブルを起こした事は無かったからだ。
一夜「もしかして・・・。アタシ捨てられたのかな・・・」
ずっとアタシは自分がいつか母親に捨てられるんじゃ無いかと不安を感じていた。
それが的中したのかも知れない大きな不安を抱いていた。
一夜「アタシ・・・。どうしたら良いんだろう・・・」
それからアタシは6日間、自宅で過ごしていた。
自宅で過ごしながら母親がアタシの為に残したお金を使ってこの家を出て行く準備を進めていたが、もしかしたら母親が帰ってくるかも知れないと期待して6日目までは自宅に残っていた。
しかし母親は帰って来なかった。
だからこそ逆にその事がアタシの決意を固める切っ掛けになったのかも知れなかった。
6日目の夕方。
一夜「キュウべえ・・・。いるんでしょ?出て来て!」
アタシは部屋の窓からそっとキュウべえを呼んだ。
来てくれるかどうかは分からないが今はキュウべえに縋るしか無かったからだ。
キュウべえ「呼んだかい?久しぶりだね。越馬一夜」
一夜「本当に願いって何でも叶うの?」
キュウべえ「うん。君が魔法少女として魔女と戦うのなら、どんな願いも一つだけ叶えてあげる事が出来るよ」
一夜「戦う・・・。分かった。戦うってどんな事だか分かんないけど、今のアタシは、願いを叶える事しか縋るモノが無いから・・・」
キュウべえ「分かった。越馬一夜。君は、僕に何を願う?」
一夜「道具を作る能力が欲しい。生きていくのに必要な、アタシの思い描いた道具を作り出す能力が欲しい!」
キュウべえ「分かった。契約は成立だ」
一夜「うっ・・・」
その時、アタシの身体からソウルジェムが出現してアタシはそれを受け取った。
こうしてアタシは魔法少女になった。
一夜「これでアタシは魔法を使える様になったの?」
キュウべえ「うん。そうだよ。試しに何か作りたい道具を思い浮かべてごらんよ」
一夜「じゃあ・・・。このパソコングラスと同じ形で思っただけで双眼鏡になったり目に入る光を調整する機能を持った眼鏡を作りたいって・・・。どうかな?」
キュウべえ「じゃあ両手に君の魔力を注いでごらん。そうすると使える筈だよ」
一夜「こうかな・・・。えっと・・・。それとも・・・。こう!」
アタシは両手の間に魔力を注ぎ込み、初めて感じる魔力に驚きながらも形と機能を思い浮かべながら眼鏡を形作ろうとした。
やがて魔力が具現化して眼鏡の形を取りアタシの両手の間に浮かんでいた。
キュウべえ「どうやら完成したみたいだね」
一夜「それじゃ早速」
眼鏡を掛けて見るとキュウべえの姿が映り、アタシが思っただけでキュウべえの姿が拡大したり縮小したりした。
電気を消して暗闇の中でもキュウべえの姿がくっきりと映った。
一夜「すごい。すごいよ。本当に魔法が使えた。アタシ魔法で眼鏡を作れた!」
キュウべえ「ちゃんと魔法が使える様で安心したよ。それじゃ魔女との戦いの事を教えようか」
一夜「キュウべえ。アタシはどうすれば良いの?戦える様になっているの?」
キュウべえ「それは」
前触れもなく本当に突然に、キュウべえはその場で倒れた。
一夜「え?キュウべえ?」
アタシが身体を揺すっても動かなかった。
まるで死んでしまった様にキュウべえは動かなかった。
一夜「もしかして願いを叶えると死んじゃうの!?」
アタシはパニックになっていた。
重要な情報を聞きそびれて、母親に捨てられたかも知れないからだった。
一夜「でも・・・。そろそろ行かないと・・・」
明日になれば大家さんがきっと退去を促す為にこの部屋に来るだろう。
その時にもし警察等に通報されたら。
母親がまだ生きていたら面倒な事になる予感を一夜は感じていた。
既にまとめていた最低限の荷物とお金と動かないキュウべえを持ってアタシはアパートから出て行った。
今はまだ夜になり始めたばかりの時間帯であり塾帰りの学生等もいる為、アタシが歩いていても咎められなかった。
近くの公園に来たアタシはキュウべえを揺すったりしたが、やはりキュウべえは動かなかった。
一夜(死んじゃったのかな・・・。キュウべえ。ごめんね。アタシのせいで・・・)
一夜(せめて・・・。埋めておいてあげるから・・・)
アタシは近くの木の根元に魔法で作った良く掘れるシャベルでキュウべえを埋めた。
上には目印の石を置いてその公園を立ち去った。
一夜「何処か・・・。隠れられる場所、探さなきゃ・・・」
そのままアタシは一人で夜の町を歩くと、直ぐに余り人のいない林に隣接した別の公園に行ってそこで野営する事にしたんだ。
一夜「とりあえず寝床を作らないと・・・。まずはテントを・・・」
思った通り人がいないので手早くアタシは魔法でテントを作り出そうとしていた。
既に母親が帰って来なかった場合に備えてアタシはキュウべえと契約をした際に《思い描いた道具を作り出す能力が欲しい》と願いこうなる事に備えていた。
テントの構造をホームセンターで実物を見て本を読んで学んでおり直ぐに思い通りのテントを作り出せた。
一夜「後は・・・。条件付けで・・・。アタシの眼鏡からしか見えない様に出来るかな?・・・。出来た!」
アタシは設置したテントに自分の眼鏡からしか見えない様に条件を付けていた。
見えなくても触れれば何かあるのは分かるが、わざわざ林の中に入り込む人はいないだろうと思って、とりあえずアタシの拠点がこれで出来上がった。
一夜「これで寝る場所は出来た・・・。後は・・・。どうしよう・・・。アタシ、魔法少女の事、何も知らないままだ・・・」
これからの事に不安を抱いていたアタシだったが、とりあえずテントの中で寝袋を作って寝る事にした。
色々な事が起こり過ぎてもう頭がパンク寸前だったから。
翌朝、ネコの声でアタシは目を覚ました。
外を見るとネコがアタシのテントを引っ掻いていた。
どうやら見えない何かがある事に気付いて興味を持っていたらしい。
しかしネコは一夜の姿を見ると逃げて行った。
一夜「ちょっと寂しいな・・・」
アタシは少しだけ寂しさを感じたけど、近くのコンビニで朝食を買って済ませると、また出て行ったアパートに向かった。
もしかしたら母親が戻ったかも知れないと言う淡い期待を抱いて見に行ったのだ。
しかしアタシの期待は叶わなかった。そっとアパートを覗くと大家さんが厳しい顔をして住んでた部屋から出て行くのが見えたので咄嗟にアタシは身を隠した。
それがアタシに確信を抱かせた。
一夜「やっぱりアタシは・・・」
思わず呟いてしまったが、それ以上の言葉を口にする勇気がアタシには無かった。
それからアタシは昼をテントの中で過ごして、午後になるとテントを隠せる場所を探して市内を歩き回る様になった。
そんな生活をして二週間後、アタシは今日で最後にしようと夕方に住んでいたアパートの様子を見に行った。
もしかしたらアパートの近くに母親がアタシを迎えに来ているのかも知れないと僅かな期待を抱いていたからだ。
でも一方では母親がいる筈が無いとも悟っていた。
一夜「いる筈・・・。無いよ・・・」
アタシはアパートの周囲を見て回ったけどやはり誰もいなかった。
だから諦めてアタシはテントに帰ろうとした時、アタシは突然、見知らぬ異空間に囚われていた。
一夜「えっ!?何!?」
アタシは後にそれが魔女の結界と言われる場所だと知る事になる。
けどその時のアタシは何が起きているのか、まったく分からなかった。
一夜「ここは何処!?」
驚きパニックなったアタシの前に魔女と使い魔が姿を現した。
一夜「あれが・・・。魔女!?」
余りに恐ろしいこの世の物とは思えない相手にアタシは恐怖の余り固まっていた。
容赦なく使い魔の攻撃がアタシに晒された。
一夜「うっ。あっ・・・」
全身に広がる痛みにアタシは反撃も何も出来ないままに全身に傷を負い地面に倒れ更なる攻撃に晒され意識を失うと思ったが、人間は大きな怪我をしても意外に気絶しないと言う事をアタシは学ぶ事になった。
痛みだけが意識を支配してアタシはもう気絶したいと思っていた。
意識を失って楽になりたいと心の底から思っていた。
その時、アタシの視線は結界の床を捉えていた。結界の床には乱雑に犠牲者の物と思われる荷物が転がっていた。
その中に見覚えがあるカバンがアタシの目に写った。
母親の愛用しているカバンが血まみれになって床に転がっていたのだ。
一夜「あ・・・れは・・・」
声にならない音が喉からこぼれ出て来た。
そのカバンの惨状は母親が死んだ事を一夜に思い知らせるには十分な事だった。
一夜「ッああああああああ」
心の底から叫んでアタシはそのまま意識を失ってしまった。
□ 回想 神浜市内某所
気が付くとアタシは何処かの部屋のベッドに寝かされていた。
知らない場所だったので驚いたが、声が聞こえるのでアタシは上半身を起こして窓の傍に設置されたソファーの方へ聞き耳を立てていた。
??1「それがワタシ達の組織が掲げる目的です。あなたも神浜の奇跡を目の当たりにしたのですからマギウスに会って貰いたいのです」
??2「良いだろう。会うのは構わない。それであの拾った少女はどうする?」
??1「まず意識が戻ってから詳しい話を聞いてみないと・・・」
その時、アタシが聞き耳を立てて上半身を起こしていた事に気が付いた銀髪の女性とアタシは目があってしまった。気まずく感じていると銀髪の女性は微笑した。
??1「目が覚めたのですね。良かったです。じゃあ少しワタシとお話をしてくれませんか?」
一夜「はい・・・」
アタシは銀髪の女性に促されるままに窓の近くに設置されているソファーに座った。
隣には鋭い目をした寡黙そうな女性が座っていた。
??1「自己紹介が遅れました。ワタシは梓みふゆと言います。あなたを助けた、あなたと同じ魔法少女です」
一夜「えっ?魔法少女?アタシ以外にもいたんですか?」
??1=みふゆ「えっ?魔法少女ですよね?キュウべえから魔法少女の事を聞いていないんですか?」
一夜「その・・・。アタシが魔法少女になったらキュウべえが、死んじゃったんで・・・」
その時、死と言う単語がアタシの脳裏に先程見てしまった血まみれのカバンが母親の死を思い出させた。
一夜「っ・・・」
みふゆ「大丈夫ですか?少し言い難い事ですけれど・・・。キュウべえは死にませんよ?」
一夜「えっ?」
みふゆ「キュウべえは、生き物と言う訳じゃありませんから死にはしません。もしかして急に動かなくなったんですか?」
一夜「はい・・・。契約して魔法の使い方を聞いていたら急に・・・」
みふゆ「もしかして二週間前の事ですか?」
一夜「そうです」
みふゆ「成程。あなたに謝らなくては行けませんね」
一夜「えっ。どういう」
みふゆ「今の神浜市には外からキュウべえが入って来たり、市内のキュウべえが動かない様に被膜が張られたんです。我々の組織に属する魔法少女の手によって」
一夜「どうしてそんな事を・・・」
みふゆ「その説明は後でまとめて致します。偶然ですが・・・。あなたが契約をした日に、我々の組織が動き出していたのですから」
一夜「組織って一体?アタシ魔法少女が何なのか分からないから・・・」
みふゆ「大丈夫ですよ。ワタシや、ワタシの属する組織があなたを手助けします。そう言えばあなたの名前を聞いていませんでしたね。お名前は何ですか?」
一夜「一夜。越馬一夜って言います・・・」
みふゆ「そうですか。一夜さん。じゃあまずは、疲れていなければあなたがどうして契約をしたのか教えて貰いますか?」
一夜「大丈夫です。・・・」
アタシは横に座っている鋭い目をした女性を見た。
すると鋭い目をした女性はアタシを見ると言った。
??2「七部セナだ。お前の話は続ければいい。小生の事は気にするな」
??2=セナさんの言動にちょっと驚いたアタシだったけど話を続ける事にした。
一夜「はい。アタシは・・・。その・・・。まずアタシが・・・。戸籍が無いって事から説明しないとですよね・・・」
みふゆ「えっ?それって・・・。俗に言う無戸籍と言う事ですか?」
一夜「はい。アタシの今までの事から説明しないと契約した理由が分からないと思うので・・・」
アタシはそこで初めて他者に自分の身の上話をした。
驚きながら話を聞くみふゆさんと対照的にセナさんは無表情に聞いていた。
みふゆ「そうだったんですか・・・。本当に・・・。大変な経験をされたのですね・・・」
一夜「いいんです。だってこれはアタシの・・・。アタシがしなきゃいけない経験だったんですから・・・」
みふゆ「そうなのですか・・・。では一夜さん。セナさん。突然ですが、ワタシはあなた達二人にワタシの属する組織に入って欲しいのです」
セナ「・・・」
一夜「組織?組織って一体・・・?」
みふゆ「それは魔法少女の解放を目指す組織です。今はまだ名前がありませんが、魔法少女の真実を知るのならば入るべきだと思います。それに一夜さんはワタシ達の行動が原因で死にかけたんですから」
一夜「えっ?死にかけた?」
みふゆ「あなたは魔女の結界に入り込んで魔女に殺されそうになったんです。ワタシとセナさんが偶然、結界に入って魔女を退治したら助かったんですよ」
一夜「そうだったんですか?ありがとうございます・・・」
みふゆ「良いんですよ。お礼は。ワタシ達が死なせかけた様な物なんですから」
セナ「気にするな。それに・・・。場合によっては小生が」
みふゆ「セナさん!」
突然、みふゆさんは、セナさんがそれ以上何か言おうとしたのを手と目で制した。
それを聞いてセナさんは、それを聞いて黙って目を閉じた。
何かアタシに話せない事を話していたとアタシにも察する事が出来た。
みふゆ「では改めて一夜さん。ワタシ達の組織に入ってくれませんか?と言うよりも入ってください。一夜さんは魔法少女の基本を知らない様ですし組織に入ってくれれば基本も含めて全て教えます」
一夜「えっ。とその・・・」
みふゆ「ワタシ達の組織が原因で死にかけたのですからワタシにあなたを死なせようとしてしまった責任を取らせて下さい」
みふゆさんの真剣な眼差しにアタシは、驚きどうしたら良いのか分からなかったが、みふゆさんの真剣な様子に精神的に圧されて断ると言う選択肢を選ぶ事が出来なかった。
一夜「わっ。分かりました・・・。みふゆさんの組織に入ります・・・」
みふゆ「良かったです。一夜さんの様に困難な状況にいる魔法少女を助けるのもワタシ達の組織にとって必要な活動ですから」
一夜「そうなんですか?」
みふゆ「はい。それでは暫くしたら二人を組織の人間に引き合わせます。それと一夜さんには明日にでもワタシの知っている魔法少女から魔法少女の基本を教えて貰いましょう」
一夜「えっ。良いんですか?そんなに色々・・・」
みふゆ「構いません。それに組織の人間と会うには何日か必要ですからその間に知るべき事を知る事も大切です。その間は、セナさん。一夜さんの事をお願い出来ますか?」
セナ「構わない。元々二人部屋だ。小生がお前の様子を見る」
セナさんは閉じていた鋭い瞳を開きアタシにそう言ったが、アタシは少しだけセナさんが怖がった。初めて母親以外の他者の部屋にいる事も含めて恐怖と困惑を覚えていた。
その様子を察したのか、みふゆさんは釘を刺す様にセナさんに言った。
みふゆ「セナさん。余り驚かさないであげて下さい」
セナ「善処する」
一夜「あの・・・。ここって一体」
みふゆ「ここはセナさんが借りている中央区にあるホテルですね。そう言う訳で一夜さん。暫くの間はセナさんと一緒にいて下さい。また様子を見に来ますので」
そう言ってみふゆさんはソファーから立ち上がり部屋を出ようとした。
みふゆ「ではまた参ります」
みふゆさんが部屋から出て行くとアタシは何となくセナさんの方を見た。
セナさんは無表情のままだった。
セナ「とりあえず眠っておけ」
一夜「分かりました・・・」
セナさんに促されてアタシは眠る事にした。
色々な出来事があり頭も混乱していたのでアタシは眠りに付きたいと思ったのも確かだった。
今回からは一夜の過去編です。
一夜が何故、マギウスに加わったのかを詳しく書いていきます。
美鳥さんは話を聞く相手として最適。
七部セナは、口調から誰なのかはわかると思います。
もしかしたら年内最後の更新かも知れません。