【any%】がっこうぐらし隠しルートRTA 【キャラ視点マシマシ】   作:わさべ。

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結構悩んだので初投稿です。このあとどうしよう(震え声)

そして今まで空気だったりーさんがこんにちはします!!やったね!!










3日目昼前

蓮保さんとくるみは出かけて、めぐねえとゆきはもう一眠りして体力回復に務めている。…私も、めぐねえが目に見えてフラフラだと思っていたから、少し安心している。

 

朝ご飯の食器を片付け終えてから、2人の目を覚まさせない様に一息ついた。

 

 

「……ふぅ」

 

 

私は、蓮保さんが怖い。最初はめぐねえ以外皆警戒していたはずなのに、ゆきはいつの間にか蓮保さんに心を許してしまっていた。

 

あの日の出来事も、鮮明に思い起こされる。蓮保さんが目の前で、人を葬った事。…その影響で今日もあまり眠れていない。

 

 

「……おえ」

 

 

初日と比べて少しだけマシにはなったとは言っても、気持ちが悪くなる事には変わりはない。…はやく忘れてしまいたい。そう思いながら、書類の整理を始める。この書類も、もう使う事は無いだろうから。

 

ふと、学校の書類がしまわれているロッカーの隙間に、何かが落ちていた。

 

 

「……?緊急時避難マニュアル…?」

 

 

制圧できた後にも職員室を探索し続けて何故見つからなかったのかわからないけど、見つかったのなら有難く使わせて貰おう。……2人を起こさない様、部屋を移動してから見る事にした。

 

 

(…確か、蓮保さんの担当場所よね?……かなり目立っていたと思うのだけど…)

 

 

疑念を持ちながらも、少しずつ読み進めていく。校内の見取り図や防災用の食料庫など、とても有益な情報を得ることが出来た。

 

怪我の手当の方法や、物の代用品、バリケードの組み方まで。

 

 

……なんで、バリケードの組み方が学校のマニュアルにあるの?

 

 

「…え、なに、これ……」

 

そこにはありえるはずのない、アウトブレイクの事が細かく書かれていた。かれらについての詳しい事柄、噛まれた時用のワクチン等、事前に発生することを知らなければ記される事はないはず。

 

 

つまり、これは仕組まれていたの?…最初から?

 

 

「…嘘、なんでなんでなんで嘘だよねなんで私が巻き込まれるの私ばかりっ!!」

 

 

現実逃避をする様に抑えきれない感情を吐き続け、緊急時避難マニュアルがとあるページが開けた状態で落ちてしまった。

 

 

 

 

「……ッ!?」

 

 

 

 

嫌でも目に入った。入ってしまった。

 

 

 

 

―――ここに記された者には十分注意されたし。

 

 

 

 

 

 

 

蓮保(れんほ) 百舌鳥(もず)

 

 

 

 

 

 

 

そのページに、皆を助けてくれた彼女の名前が刻まれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪

 

 

 

くるみちゃんがデレてくれたRTA、はっじまーるよー!!今回は2階の探索から。

 

前回はなーぜーかーくるみちゃんに助けられました。なんでやろなぁ……

 

百舌鳥ちゃんとくるみちゃんに加えてめぐねえが居れば、もう2階のざっくりとした探索は終わってる筈なんですがね……しょうがないね(寛大な心)

 

かれらと遭遇した時も、くるみちゃんが気を使ってくれるようになったからフラッシュバックにも安心!!(安心出来るとは言っていない)

 

なので、百舌鳥ちゃんは索敵の方を優先します。早期発見が出来れば、それだけ安定しますからね!!ほら、そこ!!(2殺)

 

……まーたフラッシュバックだよ。あーガバガバ(半ギレ)

 

 

さて2階での重要な施設は購買と食堂、それと家庭科室ですね。食糧関連が多いです。…3日目なのでそれなりに傷んでしまってそうですが、しっかり見極めていけば大丈夫です。仮に当たってしまった時の為にちゃんとお薬を拾っておきましょう。落ちているかは運ですが。

 

もちろん、傷んでいた食材はきちんと処分しましょう。放置すればするほど環境が劣悪になって病気に掛かりやすくなりますからね!!

 

初日から食堂とかに行けたら良いんですけどね……ガチ勢の兄貴達はよく初日調達をしてますね。安定チャートなら2日目から調達する事が多いです。仮に百舌鳥ちゃんで初日、2日目から調達しに行くなら、運ゲーが加速するので必ず仲間が最低でも3人は欲しいんですよね。

 

…まぁ初日から仲間を連れて行動なんて、百舌鳥ちゃんならほぼ不可能ですし何よりめぐねえが死ぬリスクが高くなります。

 

更に少人数であればあるほど致死率が高まります。だから初日と2日目は制圧に時間を割いたんですね(例の構文)

 

制圧をすればするほど生存率は跳ね上がるので、ハードモードなどで安定したチャートを走る兄貴は参考にしてみては?

 

一応、初日から2階まで確定で一緒に行動してくれるNPCは幼馴染枠のくるみちゃんが居ます(無事に生還出来るとは言っていない)

 

 

一通り索敵し終わったので、打ち漏らしが無いか1部屋ずつ見て周りましょう。図書室は視界が悪いので、しっかり安全確認をしながら行いましょう。ヨシ!!

 

って下からかれらが!?ぐわーっ!!足掴まれたライダー助けて!!(錯乱)

 

 

 

 

「百舌鳥、大丈夫か?…ケガは……してないな。よかった」

 

 

 

 

くるみちゃんナイスゥ!!生きてるー!!カスが効かねぇんだよ!!(強気)

 

 

…何を見てヨシって言ったんですか?(労災)…くるみちゃんがデレてくれていなかったらこれ死んでましたね……危なかった……くるみちゃんありがとナス!!(全身全霊の感謝)

 

 

っと、何故図書室に来たかの説明をしていませんでしたね。図書室では本を探しに来ました。

 

簡単に言えば、スキルを習得出来る可能性がある本がある場所です。こっちはパワプ○とかの特能本をイメージしてもらえばわかりやすいんじゃないでしょうか。

 

あとは、スキルを持っていなくても本があれば擬似的にスキルの補正が乗った状態で作業ができるようになります。そのまま読む事を継続していけば、習得できるようになります。こっちは参考書ですね。

 

もちろん、落ち着いた場所でしか効果を発揮出来ません。…だって、敵の目の前で護身術の本を読んですぐに実践に移せる訳が無いですからね。なので実用性がある本は料理本やDIY本、医療本に工学本ですね。戦闘用はRTAではナオキです……

 

図書室は工事完了です……(達成感)収穫は料理本と医療本とボールペン7本です。うま味!!でも料理本は百舌鳥ちゃんに関係ないんですけどね!!(拒食症)

 

それに2階全体で見たら全然終わってないんですけどね!!次だ次!!食堂に向かいましょう。お肉とかお魚はこ↑こ↓とかショッピングモールぐらいでしか手に入りませんからね……ん?百舌鳥ちゃんの直感に敵反応がありますね…1、2、3、4……やたらと多いな……?

 

 

あっぶえ!?ここモンハウだ!?……やっぱり直感の……高ランクは………最高やな!!

 

 

食堂は飛ばして購買に行きましょう。…といっても購買は見通しが良いので、もうかれらがいないことは把握済みです。いくつかお菓子やペットボトルの飲み物を拝借していきましょう(ちょっと借りるだけだ!!)

 

 

ちなみに体験版だと、ここのレジにとある順序を踏んでから体験版限定で出現する武器化したゆきちゃんで攻撃する事によってワープする事が出来ます。体験版でも色々作り込まれていて、運が良ければ擬似的なエンディングも見ることが出来ました。(ENDと1枚絵だけの簡素なエンディング)

 

なお武器化したゆきちゃんですが、トレードに出すとめぐねえが増えるバグが発生します。これもうわかんねぇな。

 

鞄がいっぱいになったので、一旦帰……ると見せかけてトイレも確認しておきましょう。トイレの確認を怠ってかれらからの不意打ちを受けることがありますからね(2敗)

 

おや、トイレに反応がありますねぇ!!ありますあります!!……んーとこれは、たかえちゃん……?一応3日目ですよ…?通常なら耐えきれずにトイレから飛び出す筈なんですけど、今回は忍耐強いですね。

 

…見つけてしまったので、今回はたかえちゃんは救出する事にします。話し上手に期待できるかはわかりませんが、無いよりはマシでしょう。

 

ちなみにたかえちゃんこと、チョーカー姉貴が持っている話し上手ですが、プレイヤーと話し上手持ちが仲が良い程発動しやすくなっています。……初対面でミスがなければ好感度もあげやすいので、フラッシュバック回避をお祈りしましょう。…目の前で突然発狂したらそら好感度は下がりますよ。

 

1度ノックはしておきましょう。マナーだよマナー!!

 

ねぇ助けて、助けて入れてー(ひで)

 

ん?開きませんね…?それどころか返事もありませんね。

 

おいゴルァ!!開けろ!!免許もってんのか!?(支離滅裂)

 

一旦、上から覗いて見ましょうか。かれら化はしていないとは思いますが念の為。…これで居なかったら恥ずかしいですよ…クォレハ……

 

うっわひっでぇ有様(素)

 

トイレ内は吐瀉物まみれですね。この量だと栄養失調とか脱水症状までありそうですね。まずいですよ!?

 

あかんこれじゃあたかえちゃんが死ぬゥ!!お水は飲んでてくれよなー頼むよー!!

 

くるみちゃんに協力を仰いで扉を壊す方針でいきます。手斧の代わりにシャベルでやっちゃってください!!(シャイニング)

 

おっ開いてんじゃーん!!(KBS)

 

…服も吐瀉物でぐちゃぐちゃですね……女の子がしてはいけない格好になっちゃってます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――鼻に残るすっぱい匂い。それがまた、ナニカを思い出させる。

 

 

 

目を開けば、様々な形で転がっている死体の上に私は立っていた。私の腕は酷く膨張していて、酷い腐臭が漂ってくる。

 

 

「お、おえええっっっ」

 

 

匂いに耐えきれず、その場で戻す。

 

 

戻した体液が足元の死体にかかると、かかった所からどろどろと溶けていった。溶けるにつれて、匂いが更にキツくなる。

 

 

「ぐ、ぎぃ……お、ぇぇぇ」

 

 

堪えようと足掻くも耐えきれない。留まる事を知らない。私の体積をとうの昔に超えるほど吐き続けている。

 

 

意識が朦朧としながらも、必死に周囲を確認する。

 

 

ここは大きめのガラス張りの部屋で、周囲に誰かが居て私を見つめている。手には書類やタブレットが握られていて、何かを書き連ねていた。

 

 

(たす、けて…)

 

 

何度も、何度も言葉にしようにも上手く話せない。

 

 

気が遠くなるほどに吐き続け、気が付くといつの間にか死体の数は減っていた。もうすぐで無くなりそうだった。この間にも吐き続けた私の体液は部屋の底に溜まっている。死体と混ざったのか赤黒い色をしていた。

 

 

「っ、あぁあああ!?」

 

 

体液に足先が触れて、激痛が走る。臓器を潰して刃物でかき混ぜた様な、抽象的にしか表現できない痛み。

 

 

その痛みから逃れようと死体の上に逃げるも、長くは続かなかった。

 

 

「―――ッ!!」

 

 

死体は全て無くなって、足元から徐々に溶けていく。

 

 

 

 

バランスが取れなくなって、体液に浸かるように倒れて。

 

 

 

 

体の大部分が無くなって。

 

 

 

 

 

 

それでも、意識ははっきりとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何だこのエグいムービー!?(驚愕)

 

百舌鳥ちゃんで何度かプレイしていますが、初めてこのムービーを見ました。やべぇよやべぇよ……(R-18G指定レベル)

 

…未だに何がトリガーとしてフラッシュバックが発生するのか、把握してないんですよね。攻略サイトでもまだ未解析ですし。こういった細々とした条件を含めたらキリがなさそうですね……作り込み凄い(確信)

 

 

「………っ、も、百舌鳥…?」

 

 

くるみちゃんの顔が青いですね。これは多分現実でも百舌鳥ちゃん叫んでたな?…そらそうよ(同情)

 

…ん?百舌鳥ちゃん戻してるなコレ。たかえちゃんの惨状でわかりにくいですが、見事な戻しっぷりですね。……とりあえずたかえちゃんを連れて脱出しましょう。このままこ↑こ↓に居るとくるみちゃんもゲロっちまいそうですし。

 

たかえちゃんはくるみちゃんに任せて百舌鳥ちゃんは索敵しながら進みましょう。多分叫び声をあげてしまったので、もしかしたらかれらが近くに居るかもしれませんからね。

 

 

ファッ!?フリーズ!?(画面暗転)

 

 

やっべぇブラックアウトまでし始めましたね。………ここまで来ると、百舌鳥ちゃんはぶっ倒れる寸前です。体力もSAN値もカツカツです。かと言って食事という最高の回復手段が拒食症によって潰されてて………

 

これ無理だゾ(名推理)

 

めぐねえと一緒に眠っての大幅回復も回数を重ねる程回復量は落ちていきますし、何より空腹が痛いです。空腹になると各種ステータスの最大値が空腹度合いにもよりますが最大で3分の1減少します。空腹の上位互換で飢餓もありますがこちらは最大で2分の1減少します。

 

消耗を抑えれば遅らせれることは出来ますが、飢餓になるのは時間の問題でしょう。

 

またブラックアウトや(8192)これぐらいの頻度でGOD揃いしてくれませんかね…?(スロカス並感)

 

 

…画面が霞んで見えますね。……嫌な予感がします。一瞬だけ、メニューを開いて状態異常を確認します。

 

あぁやっぱり(落胆)脱水症状が着いてます。戻しすぎた時に出やすいデバフですね。早期発見出来たので、まだセーフです(セーフとは言っていない)

 

脱水症状は画面が霞んで見えるようになるのと、体力が徐々に減っていきます。時間経過で減る量も増えます。飲み物を飲めば回復できます。経口補水液なら即時回復します。

 

脱水症状になってしまった状態で体力が0になるか、意識を失うと死にます。

 

死にます(迫真)

 

ブラックアウトと脱水症状が組み合わさって最強に見える(震え声)

 

がっこうぐらしにおけるデスコンボのひとつですね。ただでさえブラックアウト発生という低い体力が脱水症状の体力低下デバフで即0になります。こんなんじゃゲームにならないよ……

 

なので、私に出来る対策は鞄の中を探って適当な飲み物を取り出して飲む!!なんでもいいから飲み物を…!!(アイスティーしか無かったけどいいかな?)

 

よし、お水きた!!いっきじゃ間に合えー!!(OMMC)

 

まるっと1本飲み干しましたね。即効性は無いですが、気を失っても死ぬことは無くなりました。…ただ体力、SAN値共にピンチなので、早急にみんなの元へ帰りましょう。

 

…遠くもなく近くもない位置にかれらが居ますね。念の為にボールペンを投げて誘導だけしておきましょう。

 

…成功しました。今のうちに3階へ駆け込みます。……百舌鳥ちゃんが階段で転びましたね。帰ってからはたかえちゃんの手当をする予定でしたが、その余裕も無さそうです。ブラックアウトの頻度も増えてきました。くるみちゃんが手を貸してくれるそうなので、ありがたく借りましょう。

 

一応3階に着いたのでぶっ倒れてもいいのですが、これ悲しいけどRTAなんだよね………なのでここからはお祈りゲーです。百舌鳥ちゃんがぶっ倒れない様に祈りましょう。

 

 

「っ!!百舌鳥さん、恵飛須沢さん!?その子は……?」

 

「生存者だ!!でも、熱と痙攣が……」

 

 

廊下の様子を覗いていたのか、めぐねえが飛び出して来てくれました。…休息を出来たからなのか顔色が良くなっています。ゆきちゃんナイスゥ!!

 

…それと、たかえちゃんはやっぱり脱水症状でしたね。発熱と痙攣は重度の症状なので危なかったですね。もう少し遅ければ死んでいたことでしょう。

 

本来の処置であれば病院に行って点滴を打つことになりますが、そこはがっこうぐらしクオリティ。飲み物を飲ませることによって回復します(現実で重度の脱水症状になっている人が見かけても、お水をすぐに飲ませるのはやめようね!!)

 

この処置が出来るか出来ないかは医療スキル持ちか医療本があるかで決まります。持ってて良かった(切実)

 

これでたかえちゃんは大丈夫ですが、重度なので治りは遅いでしょう。まま、命あってこそです。良かったねたかえちゃん!!(見捨てる予定だった人)ブラックアウトが頻繁してましたが、ぎりぎりセーフでしたね。

 

 

LEVEL UP

 

 

おっ、レベルがあがりました。処置が適切だと経験値が入ったりするんですかね…?うん、おいしい!!

 

今回のポインヨの割り振りはカバーに振ることにします。

 

カバーは近くにいる味方がピンチ、或いは不意打ちされそうな時、今まではかばうだけでしたが、カバーを取ることによってかばった後に反撃出来るようになります。1度カバーを発動すると暫くの間クールタイムが発生します。クールタイム中にカバーを発動すると、かばうだけ発動します。

 

百舌鳥ちゃんは味方がいないとどうしようも無いからね(震え声)

 

カバーに投擲3を組み合わせると、攻撃力が高い武器も投げられる様になります。ある程度離れていても即座に助けることが出来るので味方がやられる事は少なくなりますが、自分の武器がロストしてしまうので大体のRTA走者の兄貴達は投擲だけを取ることが多いですね。

 

…まぁ高レベルの投擲で安定して走れますからね。

 

今回カバーを取得した理由は出来るだけ経験値を稼ぐためです。投擲だと怯ませるだけでキルが取りにくいからです。カバーなら少しの範囲の敵をワンパン出来ます(ワンパン出来るとは言っていない)

 

 

さて、ポインヨを振り終わった時点で完全にブラックアウト。百舌鳥ちゃんは気を失ってしまいました。ここもお祈りポイントです。早く目覚めてくれることを願いながら今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

…また運ゲーかよぉ!?

 

 

 

 

■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪

 

 

 

 

 

「…トイレに、誰か居る」

 

 

 

百舌鳥はそう呟く。その口ぶりはさっきのかれらの群れの時とは違って、焦りが混ざっていた。

 

 

「百舌鳥、生存者か?」

 

「…多分。…確かめてくる」

 

 

慎重にトイレの中に入る。……天井も警戒しながら。

 

1つだけ、鍵がかかった個室を見つけた。…かれらに鍵をかけれる程の知能は無いはずだから、もしかしたら……

 

「…大丈夫ですか?2年生の蓮保 百舌鳥です。助けに来ました」

 

百舌鳥がノックをして問いかけても返事はない。2度3度それを繰り返しても、やっぱり反応しなかった。

 

…死んでいる、とは考えたくはない。

 

 

「なぁ、百舌鳥。もしかしていないんじゃないか?」

 

 

その言葉を聞いて、百舌鳥は個室を上から覗くことにした様だった。……何があんなにも百舌鳥を駆り立てるのだろう。

 

 

「…いるっ!!……くるみちゃんっ、シャベルで扉壊して!!」

 

 

その言葉を聞いた瞬間、あたしはシャベルを思いっきり叩き付けた。トイレの扉は意外と脆く、一撃で壊れてしまった。

 

 

「…っ、なんだよ、これっ」

 

 

個室の中は酷い有様だった。個室1面、謎のシミだらけで中には女子生徒が居る。匂いでわかる…その子の吐瀉物だろう。ひどい匂いで思わず戻しそうになってしまった。…その子の制服にもこびりついて、ひどい色合いになっていた。

 

 

「お、おえええっっっ」

 

 

びちゃびちゃと音をたてながらトイレを汚していく。…百舌鳥は耐えきれなかった様だ。

 

 

「百舌鳥っ、大丈夫か?……外の空気吸いに行くか…?……っ」

 

 

背中をさすりながら声をかける。戻しそうになるのを堪えながら。

 

この間にも、百舌鳥の吐瀉物は留まることを知らない。水道管が破裂したように溢れだしていた。

 

恐怖心を煽られる。

 

 

「ぐ、ぎぃ……お、ぇぇぇ」

 

 

「おい百舌鳥ッ、しっかりしろっ!!」

 

 

…その言葉のお陰か、百舌鳥の様子が少し落ち着いた。嗚咽はしているが、もう出てきてはいない。でも、百舌鳥の震えが止まらない。

 

 

「…大丈夫か……?少しは落ち着い―――」

 

 

「……たす、けて」

 

 

「…っ、今、百舌鳥なんて……?」

 

 

よく聞き取れなくて、もう一度聞き取ろうとした時だった。

 

 

「ああああぁぁぁっ!!!!痛い痛い痛い痛い痛い痛い―――」

 

 

「ひぃっ」

 

 

目は血走っていてのたうち回る様に暴れている。百舌鳥の面影は残っていない。何者かに取り憑かれた様だった。

 

 

「やめろ、やめてくれっ」

 

 

耳を塞いで、目をつむった。見たくない。聞きたくない。あたしもどうにかなってしましそうだった。

 

必死に目を背けて、聞こえないふりをして、あたしはトイレから出た。…そこには、百舌鳥の絶叫でかれらが集まって来ていた。

 

 

「…そうか、百舌鳥がああなったのはお前らのせいだな?」

 

 

憎い、憎い憎い。その感情に埋め尽くされる。シャベル

構えて、あたしはかれらに向きなおる。

 

 

 

 

 

「なんでお前らのせいで、あたし達が苦しまなきゃいけないんだ!!あたし達が何をしたって言うんだ!!」

 

 

 

 

 

「お前らが居なければ、先輩だって死ななかった!!…百舌鳥を傷つける事なんて無かった!!」

 

 

 

 

 

「…出てけよ。……あたし達の学校から出ていけッ!!あたし達の生活(しあわせ)に、手を出すなッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

百舌鳥の叫び声が聞こえる中、かれらを狩り続けた。

 

流石に数が多くて何度も噛まれそうにはなったけど、あたしは噛まれる暇なんてない。あたしが皆を守らなかったら誰が守るんだ。

 

そして、かれらを狩りきったころには百舌鳥の声は聞こえなくなっていた。返り血を軽く腕で拭ってからトイレに戻る。

 

 

「………っ、も、百舌鳥…?」

 

 

あたしの声に気がついたのか、百舌鳥がこちらを向いた。…ただ息が絶え絶えで、目の焦点が合わない。

 

 

「…ぁ……くる、み…ちゃ………ん………早く、帰……ろ…」

 

 

「…っ、あぁ」

 

 

(…あたしだと気付いていなかった?……意識がはっきりとしていない…?)

 

 

思い悩みながらもトイレにいた女子を担いで、ゆっくりと3階へ向かう。女子は熱があって、痙攣のような震え方をしている。……急がないと不味いかもしれない。

 

(…?……百舌鳥の足取りがおかしい…?)

 

百舌鳥は壁にぶつかりそうになりながら歩いていた。

 

 

「…おい百舌鳥、無理はすんな。百舌鳥ぐらいなら担いでいけるから、無理なら無理って言ってくれ」

 

 

返事をしないまま、百舌鳥は鞄から水を取り出した。力が入らないのかうまく蓋を開けられていなかった。

 

(…聞こえてない?……いや、さっきは反応してたよな?)

 

…ようやく蓋を開けて、ペットボトルを口に持っていく。腕が震えていて、あまり飲めていない。首をつたって水が流れていく。

 

 

「……!?けほっ、けほっ…」

 

 

うまく飲めなかったのか、むせてその場で立ち止まった。

 

 

「…あたしが周りを見ておくから、ゆっくり落ち着いて飲んでいいぞ……?おい、聞こえてるか…?」

 

 

横から顔を覗き込んでも気付かない。真横から話しかけても届かない。

 

目を凝らしたあとに、目をこすって再び目を凝らして辺りを見渡していた。

 

 

百舌鳥の叫び声、朦朧としたような表情。

 

 

脳裏を過ぎる既視感。前にも、こんな事があったような。

 

 

 

 

 

…っ!!……ふっ、ふっ、ぅ……うう……っ……

 

 

―――アイツは、苦しんでいた。頭を抱え込んで部屋の隅で震えていた。聞こえてくる喘ぎ声は苦痛にのまれていた。

 

 

っ助けて……もう、いやだよっ……

 

 

 

 

 

そうだ、百舌鳥が1人でうずくまっていた時だ。……めぐねえを襲った時も、百舌鳥は叫んでいたはずだ。

 

今日、助けられた時のアレも発狂の部類だろうか?

 

……わからない。何が原因で百舌鳥がああなってしまうの

か。発狂するのには、絶対なにか理由があるはず。

 

 

(……百舌鳥が居ない所で皆と相談してみるか)

 

 

思えば百舌鳥について知らない事が多すぎる。皆の中で百舌鳥との付き合いが1番長いめぐねえに色々聞いてみる事にしよう。

 

…そういえば、百舌鳥は引っ越してきたってめぐねえ言ってたな。……去年だっけか。学年が違うから気にしていなかった。

 

(……あぁ、初日から寄り添えてたら、もっと頼ってくれたのか?……1人で抱え込まなかったのか…?)

 

今までの行いを悔やんでいると階段を登っていた百舌鳥が転んでしまった。…多分、声をかけても届かないだろう。…それなら、何も言わずに手を貸せば……

 

 

「……ぁ、りが、と」

 

 

百舌鳥を肩で支えながら歩く。百舌鳥の呼吸が酷く乱れていて、素人目で見ても危険だとすぐにわかってしまう程だった。

 

 

「っ!!百舌鳥さん、恵飛須沢さん!?その子は……?」

 

 

めぐねえだ。助かった。

 

 

「生存者だ!!でも、熱と痙攣があってヤバいかもしれない」

 

 

すぐに女子を横にさせる。濡らしたタオルで汚れたところを拭いていく。

 

(…連れて帰ってきたのは良かったが、どんな処置をすればいいんだ?)

 

 

 

「…この子、に……お…水を……」

 

 

あたしが動揺していたのがわかったのか、百舌鳥が助言をくれた。…百舌鳥もかなり無理をしているのがわかる。

 

 

「水か?わかった!!」

 

 

百舌鳥に負担をかけさせない為にも迅速に、指示通りに処置をこなしていき、どうにか適切に終わらせることが出来た。

 

 

「百舌鳥さん、ありがとうございます‪。これで、一安心だと思います……それと、いまはどうか休んでください」

 

 

めぐねえを見ると酷く心配そうな顔をしていた。……当然だろう。肩で息をしているのだから。

 

 

「あぁ、百舌鳥のお陰だ。だから……」

 

 

 

 

 

「…そ、っか………よ…か、っ……」

 

 

 

 

 

 

 

その言葉と同時に、百舌鳥は意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 













へっ鈍いな!!遅せぇ!!(失踪)
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