ロードトゥドラゴン(ロードラ)の世界に転生   作:錯也

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今やってるホムラのクエスト全然落ちない(泣)


神月

 

 グリムドアが【監獄王】の牢獄の場所知っていたので場所を聞いておいた。

 すぐに行くのかなどとグリムドアが尋ねてきたが、俺としてはそのつもりだ。

 まあ、手間が省けてラッキーというやつである。

 で、食事中にあらかた情報収集を終えた俺は、かなり外も暗くなってきたので寝ることにした。

 グリムドアは、その家にあったベッド。俺の方はソファーで。

 

 だったのだが。

 

 俺がなんだか体に重みを感じて目を覚ますと、グリムドアが俺の上に馬乗りになっていた。

「あ、起きた」

 なんか、笑顔のグリムドアが見下ろしながらそう言った。

 ……………………は?

「グリムドアちゃん。何してんの?」

 マジで何してんの?

「いや、アレがメチャクチャ大きな声で、お兄さんのこと起こそうとしてるから」

 そう言ってグリムドア指をさしたのは俺達から少し離れた位置でフワフワ浮いてるベリタスだ。

 そう言えばまだ外は暗い。寝てからどのくらいの時間が経過したのか分からないが。コイツが起こしたのならば何かよほどのことがあったはずである。

 思い当たることといえば………。

「どうかしたのか?もしかしてフェンリスが来たのか?」

『よくわかったな』

 うぇ……………マジかよ。めんどくさ。

 にしてもいくらベリタスが呼んでいたからとはいえもう少し起こし方有ったよねぇ、グリムドア?

「え、何。もしかしてあいつが近くにいるの?」

 俺の上に乗ったまま視線だけをベリタスの方へ向けるグリムドア。

 ねぇ?君はいつまで俺の上に乗ってるつもりなの?どけよ。

『まあ、近くってよりは様子を見るようにゆっくりって感じだ』

 気配を探っているのかあくまで淡々と答えるベリタス。俺が寝る前は。

『くそッあのガキ………マジでぶん殴りてえ。一体オレが何をしたんだ!?なんでオレと討也でこんな扱いの差があるんだ!?』

 とか、俺の耳元でグリムドアに聞こえないように怨嗟の言葉を吐いてたのに。

 まあコイツにだってまじめな場面くらいはわきまえて………。

『どうする討也?もう【監獄王】の牢獄の場所探しに行く?マジでほっとこうぜこんな奴ら』

 わきまえてなかった。空気読めコイツ。グリムドアが無言で机の上の銃持ってんじゃあねえか。

「まあ、すぐにでも来るってんならまだしもまだある程度距離あんだろ?それより今何時だ?」

『イギリスはロンドンを基点したグリニッジ標準時にして3時20分てところだ』

 …………。

「それ、この世界でも同じなの?」

『ああ当たり前だろ。それよりお前俺を時計とかナビとかメモ帳とかの機能付いた便利ツールと勘違いしてない?ディアブロからこの場所聞いた時も「お前覚えとけよ」とか言ってたよな?』

「大丈夫、勘違いなんかしてない。お前は間違いなく便利ツールだ」

『オイ』

 あれれ?ベリタスさん?今の声少し殺気がこもってましたよ?

「ねえさっきから何言ってるのお兄さん。いぎりす?ろんどん?あと、なび、とか、べんりつーる?って何?」

「一気にそんな質問されてもねぇ」

「それに今、「この世界でも」って言ってたよね」

「……………まあ、言葉の綾って奴だよ」

「……………ホントに?」

「いや、マジで。うんホントホント嘘つかない」

「むー。なら良いけど」

 あぶねーなんか分からないけど、俺が別の世界から来てるってのはバレちゃいけない気がすんだよね。まあそうでなくたって教えてやるつもりはさらさらないし。

『あー。討也悪いお知らせがあるんだけど聞きたい』

 と、そんなやり取りをしていると、黙っていたベリタスがそんな事を言い出した。

「聞いてほしそうに言うんじゃあねえよ。なんだ?」

『フェンリスが動き出した』

 ………………うわぁ。

「グリムドアちゃんどいてくれる?」

「え?あ…うん。どうしたのお兄さん?」

 戸惑いながら俺の上からどいたグリムドアが不審げに俺に聞いてきた。いや、グリムドアが不審げにしてるのは、俺が今まで隠していた王威……つまり王の力を外側に向けて開放したせいで、あまりにも今までとの気配が違っていたからだろう。

 はっきり言って気配だけなら別人だろう。

「まあ、あれだ。おっかない獣に少しばかり、安眠を妨害された腹いせをしに行くんだよ」

 まだ、眠い目をこすりながら家の入口に向かって歩き俺はグリムドアの質問にも答えてやる。

「そうじゃなくて………その気配…」

「ああこれ?気にしないで、生まれつき(この世界に来た時から)だから」

 言いながら家のドアを開ける。外の冷たい空気が暖炉の火で暖められた室内に入り込んでくる。

 おかげで眠気が覚めた。

『オイ討也』

 俺が出て行こうとした時ベリタスが呼びとめる。足を止め、視線だけで聞く気があることを示してやる。

『夕方に遭遇したフェンリスの様子からして、おそらく今日は「神月」だ。お前はチートだから大丈夫だとは思うが………油断はするなよ』

「くははッ」

 成程。もし今日が「新月」だというなら、今日のフェンリスは普段より凶暴だろう。

 俺はゆっくりとベリタスの方に振り向いてにやりと笑った。

「大丈夫だ、油断なんかしねぇよ。………まあ、凶暴だっていうならそれはそれでまたいい………」

 そっちの方が。そうゆうのが。

「そっちの方が……………面白い」

 

 今度こそ外へと出る。




もう少しでフェンリス&グリムドアの話も終わりですね。次は誰と関わらせよう。
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