「で?なんでこんなところに一人で居たんだ?」
三体の竜をあっさり倒したオーガスタスは、俺に森から出る道を案内しながらそんな事を尋ねてきた。
一人?
ベリタスは認識されてないのか?
「わっはっはっは!お主、それを人と言うのには無理があるだろう?」
そう言いながらオーガスタスはベリタスを指さす。
『それとか言うなよ。一応これでもちゃんと意思とかそうゆうのはあんだよ』
「まあ、確かに無理があるよなぁ」
『ねぇ討也?お前まで俺の存在を否定するの?』
「違うけどよ、でも人とはいえないだろ」
「まあ奴がなんであっても良いではないか。それで、なんであんなところに居たのだ?」
ベリタスが何なのかはこの人にとってはどうでもいいらしい。
「まあ、何、世界各地を旅ししててな」
「それであんなところに?よくわからん奴だな」
「まあな、ところで、町が近いみたいだけどこんな町の近くに普通ドラゴンの巣なんて有るのか?」
「そうそう有る事ではないがな。ところでお主、さっきから森の中にいたいた理由を答えんがなぜだ?」
「え?いやその…」
飛んできたから森の中に入っちゃダメって知りませんでした!って言えねぇだろ。
とりあえず知らなかったって事でオーガスタスさんには納得していただいた。
『で?王都に入ったのはいいけどこれからどうするんだよ?』
ぶっちゃけ王都に来ても何かあるわけではないという。
「暇だからここの騎士団でも入団してみるか?」
『オーガスタスと関わってみるって事か?』
火の時代って神に関連のある出来事ってほとんどないからね。何してても良いんじゃね?
「まあそうなるかな、やることも無いし良くね?」
『別に良いと思うぜ?でも…入団試験とかそうゆうの受けるのか?』
「?どういう意味だ」
『そんなことしなくても、お前のチート能力あれば入団なんて余裕だろ』
コイツは何が言いたいんだ?
「チート能力有れば入団試験的なのも余裕で受かるだろ」
『適当にその辺でドラゴン狩ってくりゃ良いだけの話じゃね?』
成程、コイツは俺が試験受けてるのをボーとみてんのが退屈だからこういう方法薦めてんのか。
まあ確かに他人がテスト受けてるの見てても何にも面白くないかもな。
俺としても、試験なんて面倒なもの受けなくちゃイケないのはめんどいし。
「じゃあ、試験的なのが有ったらそうするか」
そう言って俺達は、オーガスタスもいるであろう王都の騎士団の詰所に向かった。
結果、入団試験があるうえに、訓練期間なるものが有るようなので、手っ取り早くその辺でドラゴンを狩り、手柄を立てて騎士団に入団することにした。