騎士団に入ってからしばらく後、ガスタール火山に居る「朱竜」というのを討伐する計画が立てらていた。
そして、今そのガスタール火山を上っているところなのである。いや、ホント自分でも話の振りがすごい突然だと思っている。
ベリタスの話だと、この「朱竜」の討伐は、もう少し後に行われるはずのものであるらしい。
ところが、オーガスタスを軽く倒せるほどの力を持った俺が騎士団に入ったもんで、前倒しで行われることになってしまったのだ。
が、ロードラのストーリーを見ると、オーガスタスは「朱竜」を倒すことはできていない。それどころかここで死んでしまうはずである。たぶんね。
かわりに「朱竜」を倒すのが、オーガスタスの死後しばらくたったあとのヨハンとドミニク。
ここで問題になるのがオーガスタスが今日ここで死ぬという事である。しかも俺とベリタスはそれを知っている。何となくそれは後味が悪い。という事で一応手は打っておいた。何をしたのかはあとでのお楽しみ。一応ヒントを出しておくと「三つ目の特典」である。
「にしても、「朱竜」がラスボスよろしく山頂にいるってどうなの?」
『ラスボスらしくていいんじゃねえの?』
「ところでベリタスとか言ったかお主?さりげなくついて来ていたんだな」
前を歩いているオーガスタスが振り返って言う。
ちなみにさらに後ろを振り返ると、ヨハンとドミニクも結構疲れたような顔をしていて、さらにごくわずかしか、連れてきていない騎士団のメンバーはもはやフラフラで死にそう。
オーガスタスは兜のせいで顔が見えないが恐らくこの程度で、音を上げるほどではないだろう。
俺に至っては涼しい顔をしている。いやあ、若者は体力ないな~。
『見た目的にはお前が一番年下だろ』
見た目はな、実年齢は200歳超えた爺なんてものじゃないっていう(笑)
精神年齢がまったっく変わって無い気もするけど。
「そろそろ山頂だな」
本日三度目のそのセリフをありがとうオーガスタスさん。30分くらい前にも言ったよそれ。
「あ、マジでそろそろだな」
竜の鳴き声遠くで聞こえたので、おそらくオーガスタスの言うとおりもう少しで「朱竜」とご対面である。
俺の言葉を聞いて騎士団の面々がやっとかという風にほっとした顔をするが、いやお前ら?これから「朱竜」と戦うんだよ?と聞いてすぐに表情を硬くした。
やがて、山頂に到達した騎士団が見たものは、ひときわ大きな赤いドラゴン「朱竜」と、無数の飛竜だった。