ロードトゥドラゴン(ロードラ)の世界に転生   作:錯也

26 / 57
ドラゴンの大群(笑)

 

 討也が一匹目の飛竜を堕としたことに勢いづいて、騎士たちもドラゴンの討伐を開始した。

 中でも特に数多くのドラゴンを倒しているのがオーガスタスである。

 さすが、「火の時代の勇者」の名は伊達ではない。

 

 もっともそれは騎士たちの中ではの話。神無討也は、他の騎士たちが来れない空中で、飛竜を次々と撃破していた。

 

 もちろん素手で。

 

 討也はこの200年間旅をする中で己を鍛えてきた。もちろんそれは、高い身体能力を使いこなすというのもあるが、ダークマタ―の新しい使い方も編み出してきたのだ。

 それが、足元にごく少量のダークマタ―を出現させ、その上に立つというもの。

 これを使えば空中で静止することもできるのだ。まあ、それだけなのだが、空中で静止していると、格好の的になるのか、飛竜が次々と討也を狙い撃ちにしてくる。中には炎を吐いてくるのもいる。それを難なくかわし、ドラゴンに対して致死量のダメージを的確にたたきこむ。空中にいる討也に飛竜が向かう事は、同時に地上で戦う騎士たちの負担を減らす役割も担っていた。

 もっとも討也は飛竜を沈めるときに一々したなど見ていないので、上空から落ちてくるドラゴンを騎士たちは一生懸命躱していた。

 一応ベリタスがそこはフォローしてくれているようである。

 

 飛竜を倒していく中で、討也は少しばかり自分の体に違和感を感じていた。

「………何だろうな……この振りまわされる感じは…」

 つぶやきながらも、確認のため空中を蹴って飛竜に突撃する。そのまま拳を突き出して、狙いを定めたドラゴンの命を刈り取った。

 特に何か支障が有るわけではない。が、どうも肉体の動きに意識がついていかないのである。

 討也は、第一の特典のおかげで亜光速で動く事が出来る。もちろんそれに耐えるだけの身体強度に、その速度に対応できる動体視力も持っている。ヴェルトギリアムのバズーカの弾丸だって躱そうと思えば可能なのだ。

 なのに体の速度に反射しきれない。

 動体視力が衰えているのか、もしくは速度が亜光速以上なのかは討也にも分からないが……。

「まあ、別に良いか、全力じゃなきゃ倒せないわけじゃないしね」

 そう結論し、討也は少し力を緩めて、迫りくる飛竜の大群に突っ込んだ。

 

「これだけの数を相手に一人で戦うとは、やはり規格外だな」

 ドラゴンの首をはねながら、オーガスタスは独り言のように呟いた。

『まあ、チートだからな』

 その独り言に反応したのはオーガスタスの横でフワフワと浮かんでいるベリタスだ。

「ちーと?というのは何なのか知らんが…ところで先程から空から降りてこないが大丈夫なのか?」

『ああ、体力もチートだから心配は無いぜ。あ、そこ!落ちてくるぞ!』

「ふむ、これなら「朱竜」も案外簡単に倒せるかもしれんな」

 既に飛竜は討也によって半数が倒されている。そして、火山のマグマ中から巨大な赤い鱗をもつドラゴン…「朱竜」が姿を現した。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。