ワノクニを出て…
さて、朝になって俺とベリタスはとりあえず森から出ることにした。
昨日の夜ベリタスから聞いた話によると、俺の体はどうやら「咎人」に近い強度を持つらしい。
「咎人」と言えば真っ先に思い至るのは、あの無敵なクロノさんだが…。銃弾を何発受けても死なないし、槍で串刺しにされてもあの人は確か死んでいなかった気がする。何それどんなチート?
ちなみに俺の今の姿は膝近くまで裾のある黒いコートに、黒いズボン。コートの内側は黒いインナーを着ていてそこに6本のナイフが収納されている。うん、一応武器とかも持たせてくれてるわけね。
それから黒いグローブ(指抜きではない)もつけていた。………何これ?黒づくし?だとしたらもうお腹いっぱいだよ!
さて、こんな風に俺をここに送ったアドレナクとかいう奴は、一応最低限の装備は整えてくていたようである。ちゃんとお金とかもあった。もっともここが「ロードラ」の世界であることを考慮するとほぼ丸腰も同然と考えていいはずだ。でかいドラゴンとかいるしねこの世界。
これは確かに「特典」が無かったら無理―ゲーだな。
『そういえばよ、討也』
「ん?どうした」
葉っぱとかをかき分けながら森を進んでいると隣でフワフワ浮かぶベリタスが話しかけてきた。
『フェンリスとかグリムドアを探すって言ってじゃねえか?』
「ああ、言ったな」
『確かに火の時代が始まった直後である今ならそりゃあ二人とも見つかるかもしれないけどよ、なんでその二人を捜すんだ?正直神とは関係ないと思うんだが?』
………ん?
「ストップ、始まってんの火の時代?」
『始まってるよ火の時代』
あれ?でも昨日コイツ確か「もうすぐ火の時代になろうとしてる」って言ってたよな?
『お前が昨日寝てる間に始まったよ』
どんな始まり方だよ!?それでいいのかよ火の時代?
「あ、うん。わかったもう始まってんのね。うん」
釈然としないがここは納得しとかないと始まらない。
『で?なんでその二人を探すんだよ?』
「ほら昨日言ったじゃん、グリムドア「咎人」の可能性があるって」
『いや言ってないよ。それお前の頭の中で考えてたことじゃあないの?オレお前の思考まで読み取るエスパーみたいな能力は付いてないからな?』
………あれ?そう言えば確かに言ってなかったような気がしなくもない。
「【監獄王】ヴェルのストーリーはお前にもわかるよな?」
『まあ一応なストーリーは覚えてる』
「そのストーリーに登場する黒と白の狩人これってグリムドアのことじゃあないかって俺は考えてる」